自律的に学び、成長し続ける組織へ 足利銀行の就学支援制度とは

足利銀行

  • 2026/04/01
  • 2026/04/01
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自律的に学び、成長し続ける組織へ 足利銀行の就学支援制度とは

自律的に学び、成長し続ける組織へ 足利銀行の就学支援制度とは INTERVIEW

足利銀行では、行員一人ひとりの成長を支援する取り組みとして、働きながら短大や大学に通い、学び直しを目指す「就学支援制度」を導入しています。今回は、同行で人材育成に携わる3名に、制度の背景や具体的な取り組み、そして制度がもたらす組織への効果について伺いました。

会社概要

栃木県を中心に、北関東および埼玉を主な地盤とする地方銀行。地域経済の発展を支える存在として、栃木県内で最も高いシェアを誇る。2016年に常陽銀行と経営統合し、めぶきフィナンシャルグループの中核会社として、融資・預金などの基本業務に加え、企業向けコンサルティングなど課題解決型業務にも力を入れている。

プロフィール

人事部 次長 益子 享士 氏

2005年に足利銀行へ入行。栃木・群馬・埼玉の3店舗で法人営業を経験した後、人事部へ異動。採用・給与・退職などの幅広い人事業務を担当し、人事戦略室を経て、現在は研修センター次長として人材育成に従事。同行の人的資本経営の推進に尽力している。

人事部 代理 柴 涼香 氏

2011年入行。店舗で個人営業、資産運用、バックオフィス業務などを経験。その後、人事部研修センターにて約7年間にわたり、新入行員研修などを担当。2年間の育児休職を経て、2025年5月に復職。

人事部 鈴木 茜弥 氏

2018年入行。営業店で窓口業務を経験後、人事部へ異動。現在は主に販売資格管理および就学支援制度の運用を担当。自身も同行の就学支援制度を活用し、自由が丘産能短期大学 通信教育課程に入学。2022年に卒業し、制度利用者としても運営業務に携わる。

高卒行員に新たな学びの扉を開いた就学支援制度

ー就学支援制度を導入した経緯を教えてください。

益子氏:

就学支援制度を導入したのは2019年です。かつては高校卒業者の採用を控えていた時期もありましたが、地域貢献や多様な人材の活躍を促すため、2016年頃から高校卒業者の採用を再開しました。高校卒業者の行員が増えていく中で、「幅広い基礎的な知識習得が中長期的に活躍可能な人材の育成に繋がる」と考えたことが理由としてあります。「足利銀行に入ったことで大学にも行けてキャリアが広がった」と思ってもらえるような環境を整えたいという経営の強い想いもありました。

ー制度の具体的な内容について教えてください。

柴氏:

対象は、就学開始時点で勤続15年未満の一部の職位の行員です。学費は自己負担ですが、短大卒業時に30万円、大学卒業時には最大60万円の奨励金を支給しています。

益子氏:

補助額を検討する際、全額を補助する案も出たのですが、一定の自己負担を設けることで、主体的に学ぶための動機付けになると考えました。制度利用者は31名おり、現時点の卒業者は17名となっています。

制度利用者は、入行1、2年目で始める人もいれば、3〜5年経験を積んでから始める人もいます。途中で退学してしまうと奨励金は支給されませんので、最後までやり切る覚悟が求められます。卒業時に奨励金を受け取る仕組みは達成感やモチベーションの源になっていると思います

ー制度を利用する際の流れを教えてください。

益子氏:

毎年2月に開催する説明会に出席していただくことから始まります。入行1年目の行員は参加を必須としていて、2年目以降は任意参加としています。この説明会では、制度の概要説明のほか、大学職員による学校紹介、先輩行員の体験談などを通じて、制度の理解を深めていただきます。

柴氏:

入学に関して不安がある場合には、大学職員との個別相談も可能です。その後、入学を決めれば、上司や人事部に申請し、進学先の大学を選定したうえで、入学のための書類準備を行います。進学先としては、社会人向けのカリキュラムが充実している産業能率大学が最も多く選ばれています。

ー制度利用者に対して、人事部のサポートはありますか?

益子氏:

入学後、まず学習計画を提出してもらい、人事部が進捗を確認し、学習の進みが遅れている人には声をかけるなど、伴走型の支援を行っています。多くの場合、日常業務と折り合いを付けながら、学業との両立を図っています。また、卒業時には記念品を所属長から職場にて贈呈していただいています。

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人の成長を支援するという組織からのメッセージ

ー制度を導入して人事部として感じていることを教えてください。

益子氏:

制度を利用している人は成長に対する意欲が高く、その頑張る姿が周囲への刺激にもなり、職場全体に良い影響を与えていると感じています。

制度利用者の上司からも「仕事も勉強も頑張っている」と評価している声を聴くことが多いです。

当行は人事戦略において、自律的に学び、成長し続ける組織を目指すため『人材力の強化』を重点指標として掲げています。この制度を通じて、意欲のある人の成長を支援する銀行というメッセージを、従業員に対し発信できていることが重要と思っています

人事戦略の全体像

鈴木氏:

私は実際に就学支援制度を利用して、2020年4月に入学し、2022年3月に卒業しました。今まで関わりのなかった行員と交流を持ち、一緒に通学するのも楽しかったですね。実際にスクーリング会場に行くと自分の親世代の方や、海外からスクーリングに来ている方、お仕事をバリバリされている方など、多様なバックボーンをお持ちの方と一緒に授業を受けました。高校まででは経験できない大変刺激的な時間を共有できたと思っています。

学びの機会を広げ、一人ひとりが成長できる組織を目指す

ー今後、やっていきたいことを教えてください。

鈴木氏:

個人的なことになりますが、3年次編入をして、心理学を学びたいと考えています。臨床の心理学ではなく、ビジネスの現場で役立つ心理学です。コミュニケーション力や人の行動を理解する力は現場で役立ちますし、機会があればぜひ挑戦したいと思っています。

柴氏:

人材育成の柱として、学びの機会を広げることが、働くことへの満足度向上にもつながると考えています。現在の制度は、勤続15年未満の人が対象ですが、育児などが一段落した後も学び直したいと思った人がいつでも再挑戦できるよう門戸を広げていけたら素敵だなと思います。

益子氏:

今、足利銀行では「価値創造の源泉は『従業員=人材』」として、人的資本経営を進めています。こうした行員一人ひとりの成長が組織全体の価値向上につながるということです。この制度を通じて、自律的に学び、成長し続ける文化を根付かせていきたいと考えています。

鈴木氏、柴氏、益子氏の写真

(2025年7月22日取材・撮影)

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