2024年度FD研修会

2024年度 FD研修会 開催実施報告

産業能率大学は、「知識は実際に役立ってこそ意味がある」との方針を教育の根幹に据え、創立時より実学教育を推進してきました。

2024年度のFD研修会は、2つの柱を設けました。1点目は、全教員による授業改善取組み、2点目は、公開FD研修会の実施です。

教員による授業改善取り組みでは、教員自身がカリキュラム改善を推進すべき主体者であるとの認識に立ち、「個=教員」が起点となり、「個の集まり=教員同士のコミュニケーション」を強化することにより、カリキュラム全体をより良き方向に持っていくことを狙いとして、ワーキング・グループ(WG)活動を行いました。具体的には、全教員を13のWGに分け、毎月1回の定期会合と、日々の教員間のやりとりといったオフライン活動を通じて、各教員の授業内容をグループ内で公開し合い、各分野における教授法改善に取り組みました。

公開FD研修会については、2025年3月7日に、対面+オンラインのハイブリッド形式による研修会を実施しました。「大社連携の視点からみるPBLの価値~企業にとって大学PBLの学びがもたらすもの~」との共通演題で、第一の事例は、株式会社インテージ様と経営学部 小々馬 敦教授のゼミによる「Z世代の消費行動のモデル化」について、第二の事例は、株式会社日刊スポーツ新聞社様と情報マネジメント学部 川野邊 誠教授が担当する「イベント・プロデュース」の授業におけるイベント企画と運営および「日刊スポーツ」新聞にその様子を原稿化して記事を掲載する取り組みについて、大学側だけではなく、企業側にとっての成果・期待についても事例報告を行いました。2つの報告を通じて、社会(企業)がPBLに求めるのは、大学生の発想力のみならず、大学の学びで培った調査分析力、潜在需要の可視化と戦略企画と実践を含む実効性であることが示唆されました。

本学では、教員と学生、もしくは学生同士が議論を戦わせる能動的学修を推進することで、主体的学習者の育成を図ってきました。学習者中心の学びを第一に考え、その基本姿勢を全教員で共有し、本年度FD活動を通じて教員間の関係性を強化できたことは、本学に関係するすべての皆様のご協力・ご尽力のおかげと感謝しております。
2024年度 FD研修会【実施日程】

日程

FD研修会 テーマ

1

0607

・「学修調査」「卒業生・就職先アンケート」結果報告

2

0712

・教員向け情報モラル研修 

3

0906

FDワーキング・グループ(WG) キックオフ・ミーティング

4

1004

・教員向け著作権講座

5

1115

・ワーキング・グループ(WG)での議論

6

1206

・ワーキング・グループ(WG)での議論

7

2025124

・ワーキング・グループ(WG)での議論

8

214

・ワーキング・グループ(WG)での議論

9

307

・公開FD研修会