卒業生アンケート

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卒業生アンケート

調査概要

本学では定期的に、卒業生に対してアンケート調査を実施し、その結果をもとにカリキュラムのアップデートを行っています。直近のアンケート調査は、2024年8月に2007年度入学以降の卒業生を対象に実施し、653名から回答を得ました。

卒業学科の構成は、経営学部 経営学科336名(51.5%)、マーケティング学科95名(14.5%)、情報マネジメント学部現代マネジメント学科222名(34.0%)でした。なお図表1の通り、回答者の勤務先業種は、実際の就職状況と概ね近似できる傾向となっています(業種は総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」の20分類に基づきます)。

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本学での学びの振り返り

「社会人基礎力」の修得度

本学では卒業生が社会に出てすぐに即戦力として活躍できるよう、「社会人基礎力」(経済産業省2006)の養成に力を入れています。本学での学びによって社会人基礎力がどの程度身についたかについて調査した結果が図表2になります。本学では卒業生が社会に出てすぐに即戦力として活躍できるよう、「社会人基礎力」(経済産業省2006)の養成に力を入れています。本学での学びによって社会人基礎力がどの程度身についたかについて調査した結果が図表2になります。

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12の社会人基礎力のうち、10の社会人基礎力において、卒業生の9割以上が「身についた」と回答しました。なお、この結果は就職先アンケートにおいても共通しており、卒業生の自己評価のみならず、就職先の企業・団体においても同様に、高く評価がされていることが証明されています。

他方、「身についた」が9割に満たなかった社会人基礎力である「創造力」と「ストレスコントロール力」についても強化すべきポイントとして捉え、カリキュラム改善に活かしています。具体的には、独創的な発想力を必要とし、目標達成に向けて高いプレッシャーのかかるPBL(課題解決型学習)科目を拡充しており、2025年度には情報マネジメント学部において『湘南ベルマーレ コラボレーション プロジェクト』が新たに開講されます。

成長実感科目と新設科目の要望

本アンケートでは、在学中に自身の「成長につながった科目」と、「在学中にほしかった科目」についても調査しました。前者に該当する科目は重点科目としてさらに強化し、後者に該当する科目については新設科目の検討に活かしていきます。「成長につながった科目」の一例が図表3になります。両学部共通で多くの卒業生が挙げるのが「ゼミ」とPBL科目、そして『ビジネスマナー』です。ゼミの中でも特に、経営学部では「2分の1卒論」に取り組む『2年次ゼミⅠ』、情報マネジメント学部では「卒業研究」に取り組む『実践ゼミ』において、成長実感が示されています。学部別で特徴的なのは、経営学部ではビジネスシーンで役立つ論理的思考やマインドセットが学べる科目、情報マネジメント学部ではIT分野の基礎知識が身につく『プログラミング』です。

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「在学中にほしかった科目」としては、1年生対象の『ビジネスマナー』を社会人になる直前にもう一度学びたかったという声や、若手社員をゲストに招いたキャリア系の授業、数値的な根拠を学べる科目などが挙がっていました。それらに対して、卒年次の履修を強化する取り組みや、キャリア科目への卒業生ゲストの招聘、データ分析科目の開発と必修化などにより、カリキュラム改善につなげていく予定です。

卒業生の幸福感 

就職時の満足度

本アンケートでは、就職時の満足度についても調査しました。①好きな分野の仕事か、②長所を発揮できる仕事か、③社会に貢献できる仕事か、④能力に見合う収入が得られる仕事か、の4点について調査したところ、図表4に見られるように、すべての項目に対して6割以上卒業生が「当てはまる」と回答しました。特に「②長所の発揮」と「③社会への貢献」に対する満足度が高いことが、本学卒業生の特徴として指摘できます。

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仕事とプライベートの両立

卒業生に対し、エドガー・H・シャインが提唱した8つの「キャリアンカー」のうち、どれを最も重視するかを尋ねたところ、図表5のように、すべてのキャリアアンカーに回答が分散し、様々な志向性があることがわかりました。加えて、最も重視するキャリアアンカーが「調和」(仕事・プライベートのバランスの取れた生き方)であることもわかりました。

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これと関連して、Y.総合、X1.仕事、X2.プライベート、それぞれの現在の幸福感を5点満点で評価してもらう調査も行いました。この結果(図表6)で特筆すべきは、プライベートの幸福感の高さです。実に7割を超える卒業生が4点以上と回答しました。仕事上の幸福感に対しても7割以上が3点以上の及第点でしたが、本学卒業生が総合的に高い幸福感を示す背景には、プライベートの充実があり、それによりメンタルヘルスが保たれていると推察されます。

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以上の卒業生アンケートの分析より、本学学生の多くは在学中に成長実感の得られる科目を履修して「社会人基礎力」を身につけ、それにより納得のいく進路を実現していることがわかりました。そして社会人となった今も、仕事とプライベートと両立し、高い幸福感を得ていることも明らかとなりました。このような本学の良い傾向を維持し、さらに発展していけるよう、引き続きカリキュラム改善に努めてまいります。