経営学部 横井真人ゼミ

マーケティング学科
進化論を応用した企業の環境適応戦略の分析
当ゼミでは企業を取り巻く市場環境の変化に対し、企業がうまく適応出来た例、出来なかった例、その分かれ目は何だったのかを考えます。ダーウィンの進化論の概念を使って、業界にどんな変化が起こり、企業がその市場変化に対しどう戦略を立て進化してきたかを分析し、今後どの方向に進化するのかまでも想像します。

ゼミの取り組み

2年生はインプット・アウトプットを訓練
研究をする前提として、必要な情報を収集し、相手に的確に伝える能力が必要です。その基礎を鍛えるため、チーム単位で複数の業界についての新聞記事を時間内に読み、意見交換をし、業界が今どうなっているかを発表します。読解力と説明力を鍛えながら、知らず知らずに日本経済と産業のトレンドを学ぶことになります。最初は記事一つ読み解くのにも苦労していても学期の終わる頃には要点を踏まえた発表が出来、これまで習ってきた経営コンセプトが理解できるようにもなります。結果的に考えること、意見を持つことが楽しくなるようです。
2021年4月対面授業
3年生は進化論とその応用を段階的に
研究の視点としてまず生物学として進化論自体を学び、次に文明・文化発達の歴史を振り返り、最後に特定の業界の変遷と企業の対応を分析します。文化史研究ではダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」、ハラリの「サピエンス全史」などの名著も読み解き、化粧や結婚の時代毎の変遷もテーマとなります。このようにリベラルアーツ的発想から経営とは直接関係なさそうな事柄を学ぶことが、マーケティングで重要な顧客の理解、大きな時代の流れの把握、そして視点を変えることにより斬新なビジネス・アイディアに結びつくことを目指します。

学生によるゼミ紹介

脳内メモリが増設される

横井ゼミでは、脳内メモリがパンパンになるほど刺激的な学びが得られます。容量が大きくなる理由は3つあります。まずは、専門外の生物学から進化論を学びます。当初は、企業研究にどうつながるのか想像もつきませんでしたが、後になって、点と点がつながるのだと分かります。次に、グループワークです。個性あふれるゼミ生で話し合うと、自分では考えつかなかったさまざまな意見を聞くことができます。最後は何といっても、横井先生です(笑)。畳みかけるように、私たちに「なぜ?」と問いかけてくださり、論理的思考力が身に付きます。(五十嵐 桃子)

食文化と進化論を掛け合わせる

横井ゼミは「考え抜く力」と「協働力」を身に付けることができます。特に印象に残っているのは、食文化と進化論を掛け合わせた文化研究の活動です。「世界の食文化がどのように進化し発展してきたか」という題材に対し、進化論の考え方をベースにグループで研究を進めました。ネットや文献には答えが1つも載ってない中、自分たちの知見と情報収集した資料をもとに、グループで唯一無二の「解」を導き出すことができました。そしてこの経験を通じて、グループでの考えを掛け合わせ、解までたどり着く力を身に付けることができました。(瀬戸 梨子)

ゼミ生同士で高め合える

横井ゼミでは、毎週、記事を読んで要点を整理したり、特定のテーマについて話し合ったりと、ディスカッションをします。それとは別に、ゼミ内での研究発表が月1回ほどのペースであり、みんなで考えて、話し合って、一つのものを作ることがとても多いです。すると必然的に、友人からいろんな刺激を得たり、自分の役割がわかってきたりします。また、お互いにフィードバックし合うことによって、改善点が見つかるだけでなく、たくさん褒め合うきっかけになります。その刺激によって、相互に高め合えるそんな学びの場が横井ゼミにはあります!(小林 一希)

視野が何倍にも広がる

私は横井ゼミ最大の特徴を「視野を広げることが出来る」ことだと捉えています。ゼミ活動の中ではグループワークを基盤として新聞記事を読み、様々なテーマ研究に取り組みます。そして、誰のどんな意見であっても先生は勿論、ゼミ生全員が真剣に耳を傾け、フィードバックを行っています。1回のグループワークで得られる知見が何倍にもなり、グループワークを重ねることで個人では到底得られない視野の広さを手に入れることが出来ます。こうして得た視野の広さは就職活動にとどまらず、今後の人生において必ず役に立つものとなるでしょう。(中川 航)

自分らしさを得られる

私は横井ゼミで「自分らしさ」を得ました。ゼミでは “正解”の無いお題に対して「自分だったらどう考えるか?」「なぜそう考えたのか?」と意見の出し合いを頻繁に行います。そのため「なぜ?」を繰り返し問い、意見の真意を深堀りしていくことで、自分の価値観や「自分らしさ」がより明確に見えるようになりました。皆さんの中には、自分の考え・意見を表に出すことに、抵抗がある人もいるかもしれません。私もその1人でした。しかし、どんな意見も「面白い!」と受け入れてくれるゼミ生と横井先生に出会えたことが一番の財産です。(山口 華奈)
学生に期待すること
ゼミでは探究心と自主性を重んじます。考えを発言したら、その根拠を示せ、というのが私の口癖です。説得力のある意見を出すことでお互いに理解し刺激し合うことが可能となり、将来の就職活動でも力となるのです。