経営学部 田中彰夫ゼミ

経営学科
消費者の心理や文化が商品購買にもたらす影響の研究
田中ゼミでは、商品開発や販売の場面で消費者の心理がどのように活かされているかを考察しています。また、研究に加えさまざまな活動を通じ、学生は自分たちで考え、企画し、行動することを学びます。 そのほかに、私を含めゼミ生ひとりひとりが考え方や視野を広げて、人間的に豊かになれることを目指しています。
ゼミの取り組み
読解力と伝える力を高める「輪読」
本ゼミの研究の時間に「輪読」を行っています。一冊の本を1人1章担当して読み進め、自分なりに分かりやすくまとめて、発表します。私たちは『1からの消費者行動』『1からのデジタル・マーケティング』の2冊をゼミ生24人で分担しました。私が担当したのはデジタル・マーケティングです。自分の知らない単語がたくさん出てきて、理解することに時間がかかりました。そのため、自分の言葉で説明できるように何度か本を読み返しました。そして、聴き手に伝えるときはなるべく難しい言葉を使うことを避けたり、身近な事例を用いながら説明したりして工夫しながら発表しました。「輪読」を通して、読解力と伝える力を高めることができました。(大久保 詩織)

縦の繋がりの強さを生かした就職活動を展開
田中ゼミでは就活を団体戦で行っており、強い味方が大勢います。本ゼミで田中先生によるキャリア設計の講義があるほか、頻繁にOBOGからお話しいただき、3年次後学期には4年生が支援をしてくれます。就活は新しい経験といった楽しさもありますが、一方で精神的・身体的に辛さを感じるときもあります。しかし、先輩たちからは経験談を包み隠さず教えていただけますし、ゼミ生同士での情報共有もあり、就活に対しての不安を和らげることができます。私はメンタルが弱い面がありますが、ゼミ生から励ましの言葉をもらったり、田中先生やキャリアセンターのチューターの支援のもとで、メンタルバランスを保ちながら就活ができるので心強いです。(大塚 花恋)

最高のチームで本気で取組んだ商品開発「ヨックモックPJ」
田中ゼミには3つのプロジェクトがあります。商品開発プロジェクトでは、今年はシガールで有名なヨックモックより「ブランド力のバリューアップ」というお題をいただき、新商品の提案を行いました。ゼミの時間に日ごろから先生より「ストーリーの大切さ」を指摘いただきますが、今回は認知から購入・継続までのストーリーを描くことの大切を実感しました。私たちのチームは「新たな視点から独特の意見が出せる人」「全体のバランスを見て発言ができる人」「意見の深いところを見て発言ができる人」「意見を聞いてきっちりまとめられる人」と一人ひとりの個性が輝き、最高のチームで本気で取組むという素敵な経験をすることができました。(浦野 創羽)

珈琲豆の販売で経営学の学びを活かす「珈琲(イースト)PJ」
毎週土日に青山ファーマーズマーケットで、『浅煎りコーヒー豆専門店イースト』を出店しています。今年度はコロナ禍で、客足が伸びない期間が多い中での運営でしたが、講義で学んだ消費者心理や、出店時に感じたことを生かし、売り方をプロジェクトメンバーで考え、実践しました。コロナ禍で客足が少ないため、実際に行かなくてもお店の認知をしてもらうために、インスタグラムやTikTokなどSNSの活用に取組みました。お客様にも高評価をいただき、活動にやりがいを感じました。プロジェクトを運営するにあたり、メンバーのモチベーションに差がつかないように、プロジェクトメンバー全員が役職につき、全員でプロジェクトを進めました。(武笠 凜)

10年目を迎えた「八幡中学校との交流PJ 」
大学の近くにある八幡中学校の特別支援学級の生徒さんと、月に1回交流会を行っています。実施にあたり、企画から運営までの全てを学生で行っています。田中ゼミのコンセプトである“多様な価値観を受け入れること”を実践するとともに、毎回の企画を通して企画力や主体性を鍛えています。今年度は新型コロナウイルスの影響から、対面とオンラインの両方で開催しました。普段以上に対応に配慮したり、コロナ禍での実施のためにリスクマネジメントに注力して取組みました。学生一人ひとりがコンセプトを深く理解して実践することに加え、臨機応変に対応する柔軟性を身に付けることができました。(伊藤 丈登)

田中ゼミにはたくさんの係があります。ゼミ生は1人1つ以上、希望する係に所属してゼミをより活発なものにしています。以下、いくつかの係を紹介します。
就活で必須のSPI問題を早くから対策(SPI係)
SPI係は、ゼミ仲間のSPI能力を向上することを目標に活動しています。そのためには、SPI問題を1日1問継続的に解くことで自然と勉強する習慣を身に付けることや、就活生が難しいと感じている問題を把握する必要があると考えました。そこで、SPI専用のインスタグラムを開設して問題と解説を毎日掲載したり、少人数制の勉強会を開催したりしています。教える自分自身のSPI能力が向上していることは勿論ですが、何よりも「SPI係のおかげで合格したよ」という言葉をゼミ生から聴いた時は、自分のことのように嬉しかったです。(武智 実咲)

(写真はインスタグラムのアカウントです)
ゼミ生同士の交流を図りお互いを知る(アイスブレイク係)
田中ゼミの14期生は、サブゼミの20分程度を使いアイスブレイクに取り組んでいます。これは、「ゼミ生のことを知る」、「多様な価値感にふれる」ことを目的とした時間です。具体的には、絵で伝言ゲームをする「お絵描き伝言ゲーム」、「クリスマスと言えば?」という質問に対して3つ書き出す「三種の神器ゲーム」など、楽しみながらお互いの発想や価値観を知ることが出来るゲームを設定しています。また、ゼミ全体の仲を深めるために、毎回異なるメンバーとグループになるようにし、企画をする際には「息抜きの場」となるように意識しています。得意ではないゲームでも全員が楽しめるのは、田中ゼミだからこそだと思います。(川端 歩夏)

2年次生に向けた「ゼミフォーラム」を実施(ゼミフォーラム係)
ゼミ選びに悩める2年次生向けに、経営学科では『ゼミフォーラム』と呼ばれる説明会を、ゼミ選考時期にゼミ毎で開催しています。今年はオンラインでの開催でした。私はメンバーとともに司会進行やパワーポイント資料の作成にあたりました。私たちは進めていく中で田中ゼミの魅力が事細かに伝わるように「先輩の体験談」や「質問コーナー」なども取り入れるなど工夫をし、ゼミフォーラムを通じて多くの2年生のゼミ選びの手助けができました。この経験から田中ゼミの特徴でもある「誰かの為に」という利他的な考え方の重要性を心から感じることが出来ました。(木村 優介)

2年次生に向けた「オープンゼミ」を実施(オープンゼミ係)
日頃のゼミは先生とゼミ生で行いますが、2年次生がゼミ選考をする時期には、2年次生が自由にゼミに参加できる「オープンゼミ」を開催しています。今年はゼミ紹介を2回、普段の授業を1回、オープンゼミとして実施しました。ゼミ紹介のオープンゼミでは、アイスブレイクやグループワークにより、ゼミの温かさ、目標でもあるオンオフの切り替えからゼミの雰囲気を知ってもらいました。どのようにすれば田中ゼミをより深く知ってもらえるのか、伝わりやすいのかを、係だけでなくゼミ生全員で考えることで、ゼミ全体で成長できました。また毎年よりも多くの2年生に来てもらいました。オープンゼミではゼミの新たな一面を見られるかもしれません、ぜひ、お待ちしています!(霜山 瑞輝)

縦と横のつながりを実感した親睦会(親睦会係)
11月と12月に、3学年合同の親睦会とクリスマスパーティーを行いました。アイスプレイクやグループワークを通じて、学年を超えての楽しい交流を行えるところが田中ゼミの良さです。特にクリスマスパーティーでのSDGsプレゼント交換が盛り上がりました。これは、“自分は使わないけどもったいないもの”をお互いに交換するという趣旨で、現在注目されているSDGsの分野にも該当するものです。学びながら楽しむ。そんな田中ゼミらしさが全開の企画でした。こうした交流会のたびに、同級生(横のつながり)だけではなく、縦のつながりができます。これが居心地の良さにつながるのだと実感した、素敵なイベントでした。(小林 若奈)

ゼミ生の誕生日をみんなでお祝い
14期生は、全員の誕生日を毎回全員でお祝いしています。誕生日を祝ってもらった人は来月の誕生日の人をお祝いするために準備や企画をする、という流れが自然とできました。対面での授業ができなくなったときもありますが、そのような中でも色紙を画像で作成したり、リモートでも皆でハッピーバースデーを歌ったりしました。田中先生の誕生日は、今年は13期生・14期生・15期生の全学年でお祝いしました。人を想う、あたたかい雰囲気のゼミだなと常に感じています!(塩澤 菜月)

学生によるゼミ紹介
研究、PJ、遊びに、主体的に取組んでいます!

田中ゼミでは、先生の講義やゼミ生の輪読で「消費者行動論」を学びます。また、テレビ番組の映像を見ながら楽しく知識を得たり、思考を深めています。3年次には、それまで学んだ知識を用いて、プロジェクト活動などで実践的に生かしています。プロジェクトとして、珈琲豆の販売促進、商品開発、特別支援学級との交流があります。どのPJにおいても、ゼミ生一人ひとりがどうすれば現状をより良くできるかを考え行動しており、リーダーではなくても自分ができる仕事を見つけて行動する人が田中ゼミには沢山います。そして、利他的な人が多いことも田中ゼミの特徴です。田中ゼミでは、研究、PJ、イベントの何事にもおいても、各自が主体的に楽しく取組んでいます。(牧原 沙季)