人間と社会のWell-Beingを
科学的視点でデザインする

情報マネジメント学部現代マネジメント学科 中野耕助 ゼミ

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情報マネジメント学部現代マネジメント学科 中野耕助 ゼミ

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ゼミ概要

中野ゼミは、持続的な人間の身体的・精神的・社会的良好な状態を目指すため「地域貢献」「色彩検定」「研究(任意)」に取り組み学びを深めます。主な活動である「地域貢献」では、小田原市内の耕作放棄地(みかん農園)を活用し、高齢者のコミュニティの場作りを通じてwell-beingを増進する企画・実施・評価を行い、これからの時代ニーズに合ったサービスを考え実践しています。「色彩検定」では、色を科学的に捉えデザインできるようにするため、色彩検定3級全員取得に挑戦しています。「研究」では、人間工学やヘルスケアなど環境における人に優しいデザインマネジメントの研究を行い、学会で発表する学生もいます。

研究テーマ
人間環境を中心としたwell-beingデザインマネジメント、プロジェクト型活動、色彩科学の応用
ゼミの特徴
実社会と連携した実践的な学び、well-beingを追求する多様なプロジェクト、全員での色彩検定挑戦
主な活動
みかん農園でのフィールド調査と課題解決、商品企画・開発、人間環境に関する研究・製作、色彩検定の取得
個人ワーク グループワーク
学内活動 学外活動
理論 実務

中野ゼミ3つのキーワード

  • 時代のニーズに合った
    サービスで地域貢献

    人間環境を中心とした多様なプロジェクト型活動に取り組みます。行政と関わりながら高齢者のWell-Beingを増進する企画・実施・評価までを行い、これからの時代のニーズに合ったサービスを考え実践に活かします。実社会と連携したプロジェクトを通じて、課題発見力や解決力を磨き、企業や地域との協働により、調査・分析から企画・提案、設計・制作まで一貫して学ぶことで、実践的なスキルを身につけることができます。

  • カラーサイエンス
    色彩検定3級取得

    人間に与える影響度が大きい「視覚情報」を学ぶきっかけとして、ゼミ生全員で色彩検定3級の取得に挑戦します。色彩科学の視点から色を理解し、感覚ではなく科学的にデザインする力を養うことで、マーケティングや商品開発において、スキルを発揮することができます。また実践的なデザイン力を身につけるため、色が購買意思の決定に与える影響についても学び、パッケージデザインなどの実践を通じて、消費者の購買意欲を高める工夫を学びます。

  • 人に優しい
    “デザインマネジメント”の研究

    人間を中心に捉え、モノやコト、環境における人に優しいデザインマネジメントの研究を行います。人間の生活の営みである日常生活動作(立つ・座る・歩く)や社会的活動、余暇的活動(ジムに行く、カフェに行く)などの活動を広義としてのスポーツと捉え研究を進めます。また、社会的、精神的に感じる持続的な幸福感も研究対象として含めます。研究成果は、学外の発表(企業、行政、学会等)も含め検討します。

カリキュラム

2年生

Well-Beingの基礎を学ぶ

Well-Beingの入門講座や色彩検定3級の学習を通じて、基礎知識を身につけます。スポーツ科学や高齢者運動企画にも取り組み、幅広い視点で考察します。学んだ知識を活かし、菓子のパッケージデザインや Well-Being実現のための仕掛けを考案・発表することで、実践的なスキルを磨きます。

3年生

プロジェクト実践と研究活動

Well-Beingを実現する食品企画・開発やスポーツイベントの実施など実践的な取り組みを進めます。小田原市の若者応援コンペティション等に参加し、プレゼンテーション能力を磨きます。また、個人研究を開始し、輪読や研究計画の立案、調査やデータ計測を行い、研究スキルを養います。

4年生

研究の集大成と発表

データ分析や論文執筆に取り組み、これまでの活動内容を卒業論文や報告書にまとめます。最終発表会では、4年間の学びの集大成を発表し、社会に向けて自らの研究成果を発信する力を身につけます。さらに、企業や地域社会と連携したプロジェクトの成果を発表し、Well-Beingの実現に向けた具体的な提案を行います。

カリキュラムは変更になる場合があります。

ゼミの取り組み

みかん農園におけるフィールドワーク

日本は、4人に1人が75歳以上という「超・超高齢社会」に突入しました。高齢者の運動機会の創出やコミュニティ形成を通じてWell-Beingを向上させるため、小田原市では耕作放棄地を活用したみかん農園の取り組みが進められています。
私たちはこの現場に足を運び、実際の運営やマネジメントの実態を探るべく、フィールドワークを実施します。

健康・スポーツマネジメントにおける研究

身体的なWell-beingの研究のひとつとして、高齢者の筋トレ方法、歩行分析に基づく膝に負担のかからない正しい歩行の研究、ドール会議など、ゼミ生が興味や関心を持ったテーマを見つけ、主体的に研究を行っています。また、高齢者の方を対象にした健康セミナーの開催なども行っています。

色彩科学を学び検定取得と実践

色を個人のセンスで取捨選択して資料作成やプロダクトデザインをするのではなく、科学的に捉えデザインできるように中野ゼミでは色彩検定3級全員取得に挑戦しています。また、マーケティング研究の領域でもわかっていることですが、人は90秒間の中で色によって購買判断をする割合が84.7%と言われています。また、色彩検定を通じて学んだ色彩科学をPBLでも実際に活用し、ユニバーサルデザインパッケージにも応用しています。

産官学連携プロジェクトの推進

2024年度は、小田原市内の高齢者団体と手作りジェラート専門店と産官学連携し、耕作放棄地の活用で栽培した「小田原みかん」のブランディングとして、飲むジェラート「Dorijera(ドリジェラ)」の企画・開発を行いました。実社会の課題を通して様々な立場の方とチームで協力し、柔軟な思考、多様な意見の尊重について学ぶことができました。

学生によるゼミ紹介

人や社会の「well-being」を目指して

足立 南留美 
神奈川県立深沢高等学校出身

中野ゼミは『well-being』をテーマに、先生の「やってみなよ」という言葉に背中を押され、様々な経験を積むことができます。特に印象に残っている活動は、小田原市の耕作放棄地で育ったみかんを活用して飲むジェラート『Dorijera』を作るプロジェクトです。私は色彩検定で学んだ知識を活かし、商品のパッケージやポスターを制作しました。Dorijeraをお披露目した際には、地域の方に「とっても良い活動ですね。これからも頑張ってください」と温かいお言葉をいただき、大変励みになりました。これからも、人や社会がwell-beingを感じられる活動を続けていきたいです。

理論と実践で深める色彩の学び

福田 蓮太 
神奈川県立藤沢清流高等学校出身

中野ゼミを選んだ理由は、色彩検定を通じて、色の持つ意味や効果を学び、それを実生活にどう活かせるかを探求したいと考えたからです。ゼミで特に印象に残ったのは、小田原市主催の若者応援コンペティションでの経験です。学んだ色彩の知識を活かし、参加者の心を動かすプレゼンテーションを実施した他、配色の重要性を考慮し視認性や誘目性を意識しながらポスター、チラシなども作成しました。理論だけでなく、実践的なプロジェクトを通じて学ぶことで、理論と実践の結びつきを理解することができ、より深い学びにつながりました。

学生に期待すること

「やりたいことをやったらええ!」をモットーに、学生の挑戦を全力で応援します。やったほうがいいのかを確認するのではなく、失敗を恐れずトライアンドエラーを繰り返し、多くの経験を積んでください。プロジェクト活動や研究を通じて、実践的なスキルを磨くとともに、人間性も豊かに成長してほしいと思います。「人に愛され、信頼され、尊敬される人」を目指し、社会に貢献できる人材になることを期待しています。ゼミでの学びを通じて、自分の可能性を最大限に引き出し、充実した大学生活を送りましょう。

中野 耕助 講師

近畿大学生物理工学部卒 、近畿大学大学院生物理工学研究科修了、修士(工学) 、株式会社イトーキ 、学校法人産業能率大学総合研究所を経て、産業能率大学 情報マネジメント学部 講師

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