ゼロから雑誌づくりにチャレンジ!エディター養成プログラム

プロジェクト成功のカギを握るリスクマネジメント

辻崎 美優 経営学部2年 神奈川県横浜市立みなと総合高等学校出身

プロの編集者から雑誌づくりを学べる

ファッションに興味があり、雑誌を見るのが好きでした。それが、【エディター養成プログラム】の授業を履修した第一の理由です。加えて授業は、元プロの編集者の方が教えてくれるということで、必ず履修したい授業として大学入学前から注目していました。最近は、雑誌が売れない時代と言われていますが、雑誌づくりを通して学べるコンセプトメイキングや企画立案のノウハウは、将来仕事をするうえでさまざまなシーンで役立つと思い、期待を込めて授業に臨みました。そして、実際の授業は私の期待を大きく超えるものでした。

学生の殻を破り、大人の女性へと成長する

学生自らがメンバーを選択するところから授業はスタートしました。メンバーが決まり、最初に行ったのが雑誌名と編集テーマの決定です。コンセプトづくりや雑誌名は、雑誌づくりの核になるため、チーム内で議論を重ねました。そして、「testa」という雑誌名と、私たち世代の女性をターゲットにした情報誌を制作することになりました。「testa」とは、ラテン語で殻という意味です。「自分の殻を破り、大人の女性として成長する」というメッセージを雑誌名に込めました。「無難」な選択で妥協せずに冒険をする。ファッションの中に芸術性や教養も取り入れていく。そんな雑誌づくりを目指すことになりました。

リスクマネジメントが計画性の鍵を握る

雑誌づくりを通して最も苦労したのが、撮影でした。写真についてはリアル感を追求したかったため、自力撮影にこだわりました。ところが記事の制作時期と梅雨シーズンが重なり、撮影作業が予定通りに進みませんでした。当初は、二人一組体制での活動を計画していましたが、天候が不安定な中、動ける人が自分の判断で動くと方針を変更しました。この経験は、リスクマネジメントの大切さを学ぶ良い機会になりました。不測の事態を想定し、お互いをカバーし合うという心構えがあれば、万が一トラブルが発生しても柔軟に対応することができます。ゼロからの雑誌づくりは、生み出すことの苦しさがある一方で、ピンチの乗り越え方を学び、チームの力を実感し、心地よい達成感を味わうことができました。雑誌名「testa」の通り、自分の殻を破り、成長することができたと思います。この授業を通して学んだことを、これからの大学生活や将来の就職活動に活かしていきたいと思います。

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※2021年度掲載