学びの輪

学びの輪(アクティブ・ラーナーをつなぐ)

全国のアクティブ・ラーナーをつなぐ「学びの輪」。教育への想い、取り組みをリレー形式でご紹介します。
※所属は取材時のものです

第118回 一般社団法人イドミィ  金子 沙耶 先生

教育者としてはもちろん、一人の女性としても尊敬している望月先生よりバトンを受け取りました。 イドミィは、「実体験こそ最大の学び」を理念にしている習い事です。 「やってみたいこと、やってみよう!」を合言葉に、小中学生を中心に探究活動、学習指導、フリースクール運営、アウトドア活動を実施しています。 イドミィでの活動を通して、子どもたちは生きるために大切な力、「か・つ・つ・き(考える力、作り出す力、伝える力、協力する力)」を身につけます。
そんなイドミィで私が大切にしていることがあります。 それは、「受容と肯定」です。
何かに挑戦したり、自分の気持ちを伝えるとき、緊張や不安を感じた経験は誰にでもあると思います。 そんなとき、「それめっちゃいいやん!できるよ!やってみよう!」 と、隣で言ってくれる人がいたら?なんだか少しだけ元気が出ると思いませんか? だからイドミィでは子どもたちの発言に対して「めっちゃいいやん!」という声かけを大切にしています。その上で、提案をしたり、具体的な方法を一緒に考えています。 こうした受容と肯定の積み重ねは、自己肯定感と自己効力感を高め、子どもたちのさらなる成長へ繋がると考えています。イドミィの活動は多岐にわたります。
よろしければこちら(※外部リンク)をご覧ください。
次は、岐阜県で探究型学童保育を営む篠田花子さんにバトンを繋ぎます。

第117回 東京都立王子総合高等学校  望月 未希 先生

髙野先生からバトンを頂きました。彼はかつて私が指導教官として担当した教育実習生です。私は現在都立王子総合高校に在籍しながら、教育庁に出向しています。総合高校は自分で考え、行動し、学ぶ内容を決めることができます。まさに「個別最適」な学びを実装している学校です。私は学校を社会に開き、多様な外部人材と協力して学ぶ実践に取り組んできました。教師の専門性は社会の変化と共に「個業」から「協働」へと、待ったなしのスピードで変容しています。現場から離れて思うのは、本質は教育現場にあるという事です。様々な人がつながり、次世代を育てようとする学校には「本当のこと」がたくさん詰まっています。今でも実習生の髙野先生と赤いタオルを振り回してクラスの赤チームを応援した体育祭を思い出します。二度とない、美しい瞬間は現場にあります。
都立王子総合高校のアクティブな取り組みもぜひご覧ください。 王総NewsLetter(※外部リンク)
そして今、学校は社会の様々な場所にも拡がりを見せています。
次は、神戸のオルタナティブスクールの先生であり経営者、さやぴーにバトンをつなげます。
※(写真: 生徒と生徒作品「黒鯨」と王子総合高校の校長先生と)

第116回 東京都立拝島高等学校(美術教諭)  髙野 雄生 先生

東京都立拝島高等学校の髙野雄生と申します。本校にご在籍の際、高専連携のスタートにご尽力いただいた、高橋幹人先生からバトンを受け取りました。
本校は教育目標として「活眼を開いて心身を鍛える」を掲げています。また、教育活動の柱として、「進路指導重点主義」に基づく「温かく厳しい指導」を掲げています。将来の社会人としての生活を視野に入れながら、学習指導、生活指導、学校行事、部活動などの全ての教育活動で、進路選択・進路決定につなげて指導しています。
ここ数年は高専連携の充実をはかるため、高専連携の第一弾として、本校にて長年にわたり続けてきた共同制作(巨大貼り絵)にプロジェクションマッピングを行うなど、新たな試みも行っております。昨年度は高専連携の第二弾として、学校の紹介動画をドローンにて撮影しました。紹介動画の編集では本校の生徒会役員、連携先の専門学校に通う本校卒業生が立案、動画編集を行うなど、外部との連携も積極的に行っています。プロジェクションマッピング及び紹介動画はこちら(※外部リンク)からご覧いただけます。生徒の可能性を開き、生徒自らが将来に対する目標をもつことができるよう、教育活動を行っています。

第115回 東京都立小川高等学校(進路部)  高橋 幹人 先生

都立小川高等学校は、「小川から大海へ」をキャッチフレーズに教育活動を展開しています。
進路指導では、大学短大・専門学校・看護医療・公務員・就職の5分野の進路先を自らの希望に向けて、3年間を通じた進路行事を行い、生徒の主体性を育てています。
今年度から進路部は「大海(社会)は小川の一滴(個人)にあり」をイメージできるように、1年生は「大海を知る(職業と進路を知る)」、2年生は「航海先を決める(進路を決める)」、3年生は「航海力をつける(合格の実力をつける)」という目標を掲げています。
今年は特に「総合的な探究の時間」について、学年と進路部が連携をして、教員が探究活動をしながら生徒の主体性を育てています。最終的なゴールをA4用紙1枚以上のアジェンダとプレゼンテーションとし、上級学校や社会で使用できる能力を育成していきます。
今後も産業能率大学の方々や全国各地の先生方と連携し、アクティブラーナーを育てる学校づくりに取り組んでいます。

第114回 藤村女子中学・高等学校  三井 良介 先生

修徳中学校・高等学校の猫島先生よりバントを受け取りました、藤村女子中学・高等学校の三井です。同じく部活動を頑張っている同志としてバトンを受け繋ぎたいと思います。
藤村女子は探究活動とクラブ活動に力を入れている学校です。探究活動は各コースの特色を活かして、修学旅行を自分たちで行き先からプロデュースをしたり、スポーツ大会を企画運営したりと多岐に渡っています。全ての探究が生徒たちの自主的な活動をメインとしているので教員はファシリテーターとしての見守りアドバイスをしています。まだ始めたばかりの活動なのでうまくいかないことも多いですが、一期生でもある私の学年は第一回修学旅行プロデュースを韓国にて成功させました。毎日の行程から食事に至るまで生徒たちで組み立てられたのは大きな経験になりました。
また私個人の活動として中学クラブチームを立ち上げ、中体連の大会に出場することに成功しました。東京都では登録が1チームだけでしたが、新しい部活動、クラブ活動の在り方が模索されている昨今ですので子供たちが生き生きとやりたい事に打ち込める環境を提供していけるようにこれからも一教員として邁進してまいりたいと考えています。

第113回 修徳中学校・高等学校(理科教諭) 猫島 將司 先生

研究熱心で常に学び続けるアクティブ・ラーナーの慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部の吉岡先生よりバトンを受け取りました。現在勤務している学校は、学業と部活動の両立を目指し何事にも熱心に取り組む生徒が多く在籍しています。そんな生徒たちと過ごしていく中で感じたことは子どもたちが自主的・主体的に物事に取り組んだ時、私たち大人の予想をはるかに上回る力を発揮してくれるということです。 顧問をしている吹奏楽部では翌日の練習メニューを生徒自らが提案して取り組んでいます。自分たちが決めた練習メニューだからこそ責任感をもって取り組んでくれます。練習の振り返りはタブレットで録音・録画したものをその日のうちに部員全体に共有して意見を出し合うなどICTの進歩により私たちが学生の時からは考えられないほど便利になりました。今後は部活動のプロモーションなど運営面でも生徒に取り組んでもらいたいと思います。次は部活動や探究活動など新しい試みを続ける藤村女子中学・高等学校の三井先生にバトンを繋ぎます。

第112回 慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部(理科教諭) 吉岡 友洋 先生

私がアクティブラーニングを授業に取り入れるきっかけを作ってくれた湘南学園中学校高等学校の末廣友里先生からバトンを受け取ります! 現在勤務している学校は、地元から通学する生徒は少なく、日本全国から入学もしくは小学校や中学校まで海外で生活していた生徒が多いため、生徒ごとに育った環境や文化が多様です。そんな生徒たちだからこそ、私の授業では「生徒たちの長所」が発揮できるように課題を探求させています。例えば遺伝子の単元ではワトソンとクリックの「DNAの構造」の論文を翻訳させ、DNAについて理解を深めました。英語が苦手な生徒は帰国子女の生徒と一緒に翻訳を行い、逆に翻訳した論文からDNAの構造を帰国子女の生徒へ教えていました。 また、たくさんの情報が世の中に溢れている今だからこそ、正しい情報を選択する事が生徒たちに必要な力です。正しい情報を選択できるように、授業でもたくさんの図や表に触れさせながら課題に取り組ませています。 次は授業も部活も妥協せず、生徒のために頑張っている修徳中学校高等学校の猫島將司先生へバトンを渡します!

第111回 湘南学園中学校高等学校(理科教諭) 末廣 友里 先生

場をパッと明るくし、盛り上げ上手な、自由ヶ丘学園高校の大里歩先生からバトンを受け取りました。 現在の関心は、学校の心理的安全と生徒たちの興味関心を中心とした授業作りです。授業では、知らなかったことや理解できないことを不安に感じ、または恥じ、理解ができたふりをする必要はないことを繰り返し話しています。また、教科書や参考書を見ながらひとりで学習に取り組むことも、それをクラスメイトと説明しあい相互に学習内容の理解を深め合うことも、等しく大事にしています。大人になっても、ひとりで全てのことを完璧にこなす必要はありません。自分の能力だけでなく、それぞれの能力や個性を尊重して、チームで物事を達成できるようになってくれることを望んでいます。 また、私自身も、勉強し続ける姿勢を忘れないようにしています。新しい学びは新たな課題を生み出し、新しい発見をさせてくれます。学生の時より、自らの学びたいことを、自由に、能動的に学べる大人になってからの勉強の方が、いっそう楽しく感じています。「勉強って楽しいよね!」と生徒と話をする時間が幸せです。 次は、新しいことをどんどん吸収して日々アップデートをしている慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部の吉岡友洋先生にバトンを繋ぎます。

第110回 自由ヶ丘学園高等学校(理科教諭) 大里 歩 先生

何に対しても前向きでアクティブそのもの!継続する力もハンパない今田英樹先生から、キラーパスをもらいました。
『自走する学習者を育てたい』という思いで授業づくりや、子どもたちの学びをサポートしています。
授業では、学習進度のペースと到達ゴールを提示し、それぞれの生徒が「今何が必要か、何を学習すべきか」を判断しながら各自で学習を進められるようにしています。紙とペン・PCやタブレット、使うツールも学び方も自由自在です。
子どもたちの発想や知識、理解するスピードは大人の想定をはるかに超えていくはずです。その可能性にフタをしないためには、時間がかかるように見えても生徒たちの「失敗も歓迎し、成長を信じて待つ」、そして困ったときに助けてあげられる大人でいることが大切だと感じています。
次は、いろんなことにチャレンジして、周りを元気にしてくれる湘南学園中学校高等学校の末廣 友里 先生にバトンをお渡しします。

第109回 広島女学院中学高等学校(保健体育教諭、教務部ICT機器係) 今田 英樹 先生

広島のICT教育を牽引している、いつも仕事が異常に早い鳥生浩紀先生からバトンを受け取りました。
私の興味の中心は、学習者主体の授業づくりです。保健の授業では、生徒が正しい知識を自ら身につけ、それを行動判断の基準とし、自身にとって最適な行動判断ができるようになるということを目指しています。生徒たちは、その学期に取り扱う単元の中で、自分の興味のあるテーマを設定し、それについて調べ、それをまとめて発表します。以前は、講義中心の授業をしていましたが、その時に比べ、圧倒的に深い知識を獲得するようになりました。この学習者主体の授業をする上で、必要不可欠なのがPC端末です。インターネットの世界で多くの知識に出会い、それを自分の中でかみ砕き、様々な形でアウトプットする。自らの学びを深めるためにPC端末を文房具として使いこなせるようになった生徒の姿には、無限の可能性を感じます。
生徒が、主体的に学びたくなるような種を蒔ける授業をデザインしていきたいです。
次は、人を巻き込み、ワクワクさせる天性の才能を持つ、Mr.ガヤ。自由ヶ丘学園高等学校の大里歩先生にバトンをつなぎます。

第108回 近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校(教務部長・ICT教育推進グループ代表・数学科)
鳥生 浩紀 先生

いつもパワフルで、常に新たなことにチャレンジし続ける人間力豊かな中四国のリーダー、愛光中学校・高等学校の和田誠先生よりバトンを受け取りました。
数学は「紙と鉛筆」があれば、いつでもどこでも問題が解けます。しかし、残念ながら多くの生徒がその楽しみに到達する前に「数学嫌い」になります。そこで登場するのがICT端末です。「紙と鉛筆」にICTを掛け合わせることで、まずは興味を持つこと、解けた嬉しさを体験すること、を目指して”教えすぎない”、”生徒が自走する”数学の授業に取り組んでいます。
次は、自然に周りに人が集まってくる愛される存在、広島女学院中学高等学校の今田英樹先生にバトンを渡します。

第107回 愛光中学・高等学校(社会科教諭) 和田 誠 先生

ご自身の担当教科である地理への探究や愛情が溢れている新井貴之先生よりバトンを受け取りました。
私は愛媛県の私立中高で社会科を担当しており、最近は2つの課題に向き合っています。1つは、生徒の思考力が深まるような授業デザインの構築。もう1つは、教師が働きやすくなるような業務改善です。どちらもICTを使いながら、学校全体のウェルビーイングに繋がることが大切だと考えています。私一人の力で解決することは無理なので、様々なセミナーやイベントに参加してアイデアをいただき、実行するにあたっては周りを巻き込みながら、これを「焦らず、緩く、失敗を楽しみつつ」進めています。
次は、私と同じくICTを使って素敵な活動を続けている近畿大学附属広島高等学校・中学校 福山校の鳥生浩紀先生にバトンを渡します。

第106回 神奈川県立厚木清南高等学校(地理歴史科教諭) 新井 貴之 先生

教育と研究を結びつけて新しい学びの環境を創造し続ける榎本先生よりバトンを受け取りました。
地理の魅力を広めることを動機に教員になった私は、課題集中校や進学重点校で授業をする中で、あることに気づきました。ICTを利活用した知的好奇心をくすぐる学びは、生徒に左右されることなく効果的だったのです。そこで、地理の授業をより魅力的なものにするべく、地理教育×ICTの可能性を模索することをテーマに日々活動をしています。
いよいよ必修化が始まった地理総合を、ICTの力でアシストするべく、全国の地理教員とオンライングループ「地理教材共有化の会」を立ち上げました。地理のデジタル教材をシェアする当グループの活動を通じて、地理の魅力を広く発信できればと思っています。
次のバトンはデジタルツールを駆使して教育界に華麗なトライを決めるラガーマン、愛光中学校・高等学校の和田誠先生にお渡しします。

第105回 昭和学院中学校・高等学校(理科・情報科教諭 サイエンスアカデミーコース長) 榎本 裕介 先生

幕末の志士のように既成概念にとらわれず教育の新しい時代を切り拓く木野先生よりバトンを受け取りました。
私は生物工学の分野で博士号を取得し、大学で研究員として働いていました。“役に立つかどうか”でしか科学と向き合わない社会の風潮に疑問が沸き、教育の現場から社会に変革を起こそうと転職しました。生徒とともに学術研究に取り組み、これまで6人の生徒が学会発表を成し遂げました。
昭和学院に活動の場を移し、本来あるべき教育の形を実現すべく、「科学のロマンを追え」をコンセプトにサイエンスアカデミーコースをつくります(2023年4月~)。学びは本来最高の遊びであることを、学術研究を通して伝えていきます。何より自分自身が楽しく学び続ける姿を見せながら教育活動を続けていきます。
次のバトンは、タモリさんも唸らせた地理教育の最前線を走る、神奈川県立厚木清南高等学校の新井 貴之先生にお渡しします。

第104回 文京学院大学女子中学校高等学校(講師)/(一社)日本PR学会理事兼事務局長 木野 雄介 先生

プロジェクト学習で教育界と子供たちの未来を拡張し続ける栢之間倫太郎さんからバトンを受け取りました。
3年前に専任教諭を退職し,現在は「複業教師」をしています。具体的には,中高の非常勤講師(社会科・探究科),(一社)日本PR学会理事兼事務局長,フリーランス業,主夫業などを「複業」(※副業ではありません)しています。コース料理のように自分で選べない領域がある働き方よりも,バイキングスタイルで自分の「好き」を選ぶ働き方を選びました。このような働き方は,中高の教員としては珍しいかもしれません。イメージとしては芸能人のような働き方です。
なぜこのような働き方を選んだのかというと,生徒たちや我が家の子供たちに,「大人って楽しいんだな!」と思ってもらうモデルになりたかったからです。また,親としての役割も全うする人間(男性)というモデルにもなりたくて,専任教諭の退職と同時に主夫も始めました。毎日夕飯の献立を考えるのが楽しいです。
既存の常識や働き方に囚われず,自由な発想と行動力で,人生を選択し決定できることは,ウェル・ビーイングにも繋がります。まずは教師・親自身がウェル・ビーイングな生き方をしていくことが大切だと考えています。
次のバトンは、ICTとサイエンスの研究指導で教育界をリードし続ける昭和学院中学高等学校(理科・情報科)の榎本裕介先生にお渡しします。

第103回 新渡戸文化小学校 PBL(Project Based Learning)チーフデザイナー 栢之間 倫太郎 先生

アカデミックな世界と現場を軽やかに行き来し、開発教育・ESDを力強く発展させている松倉紗野香先生からバトンを受け取りました。
今の仕事は担任や教科の授業をしつつ、様々な学年の先生や子どもたちと、面白いプロジェクトをつくっていくこと。プロジェクト科という時間を中心に、「先生」という枠組みから少しずつ離れ、面白いことを日々考えています。
真の教育者は「解放者」であるということを胸に、子どもたちが自分なりの輝き方の出来るプロジェクトをPBLの手法も取り入れてデザインしています。そんな学びを得た子たちは、きっと素晴らしい社会のつくり手になってくれる。それを通じて、平和で持続可能な世界をつくれると思えば、教師ほど素晴らしい仕事はないと感じます。共に、より良い世界をつくっていきましょう。
次のバトンは、独自の働き方をすることで「教師とは何か」を提案し続ける、文京学院大学女子中高講師(社会科・探究科)の木野雄介先生にお渡しします。

第102回 埼玉県立伊奈学園中学校(教諭) 松倉 紗野香 先生

いつも素敵な笑顔と一緒に社会の本質を鋭い視点で切り込む京都の織田雪江先生からバトンを受け取りました。
現在、わたしは、埼玉県の中学校で英語科の教員として勤務しつつ、NPO法人や学会、大学に所属しながら実践と研究を進めています。こうした多様な「居場所」で出会ったご縁はわたしの宝物です。
「教育をとおして平和な社会の実現をめざしたい。」そのために、教育は何ができるのか。
そう思いながら、これまでに出会った人々と、そして目の前の生徒と一緒に悩み、考え、授業をつくる毎日が続いています。
昨今の社会を見渡しながら、教育が少しでも平和な社会の実現につながったら…と願う日々です。
次のバトンは、いつも子どもの想いを大切にしながら、学校と社会をつなぎ、新たな学びをつくろうとしている新渡戸文化学園小学校の栢之間倫太郎先生にお渡しします

第101回 同志社中学校・高等学校(社会科教諭) 織田 雪江 先生

「人種」「民族」をどう教えるか』では、難しいテーマを小学生が考える教材に工夫されていたのが印象的だった東優也先生からバトンを受け取りました。 私にとって、開発教育や国際理解教育の研究会などが、新しい出会いと学びの場です。 コーヒーやチョコレートなど身近なモノから世界と自分とのつながりに気づき、公正なつながり方を考えることや、在日コリアンや日系アメリカ人の歴史などから、多様な人々が安心して暮らせる社会をつくることを意識して教材を作成・実践してきました。 一人の市民としても、そのような社会をつくることに関心があります。 次は、埼玉県立伊奈学園中学校の松倉紗野香先生です。英語も堪能でグローバルに活躍中の先生ですが、以前勤務していた公立中学校でグローバルシティズンシップ科を立ち上げるなど、他の教員と協働でのローカルからのアクションにも敬服しています。