学びの輪

学びの輪(アクティブ・ラーナーをつなぐ)

全国のアクティブ・ラーナーをつなぐ「学びの輪」。教育への想い、取り組みをリレー形式でご紹介します。

第95回 名古屋市立北高等学校 安藤 理恵 先生(名古屋市立大学 名古屋市連携推進特任教授)

授業に新しいツールを積極的に取り入れている、名古屋市立富田高校の野田真吾先生からバトンを受け継ぎました。
私は、名古屋市立北高等学校国際理解コースで主担当として、カリキュラム作りや国際理解教育の実践に取り組み、現在は、名古屋市立大学にて、高大連携推進特任教授として、アクティブラーナーを育む国際理解教育の実践をしています。
JICA中部主催による開発教育指導者研修で学んだ、「参加型」で「教えない」ファシリテーションの手法を用いたESDは、私の教育観を変えてくれました。生徒たちは、グローバルイッシューを深く理解し、自分事として捉え、アクションに繋げる力を身につけて、グローバルシチズンへと変容しています。
次は、オルタナティブスクールあいち惟の森 二宮由布子先生にバトンを渡します。

第94回 名古屋市立富田高等学校 野田 真吾 先生(地歴公民科・学年主任)

いつも笑顔が素敵な中部大学の古澤礼太准教授からバトンを受け継ぎました。中部サステナ政策塾で SDGs や ESDを学んだ際に大変お世話になりました。
私は6年ほど前から「生徒の主体的な学び」をSDGsと関連させて取り組んでいます。教師がしっかりと知識や取り組み方を伝え、でも正答を教えすぎない。答えが1つではない問いに、生徒が深く考え自分の意見や疑問を持つ。毎回、書いてきた文章に個別添削&フォローしています。
ICT機器を積極的に活用し、受け持つ全授業をPowerPointで実施。オンライン授業にもスムーズに移行できました。スマホやタブレットで反復練習できるよう、Apple Booksに自作の問題集を無料出版しました。
主権者教育は、政治する「人」と会うことから。『名古屋市で高校生議会を開催したら何を要望していくか』を考え、教室に現役若手政治家を招き、一緒にグループワークをして考えを深めていきました。
大学進学への道筋は立てつつ、生徒たちにその先の人生を生きる力をつけてきたいと思います。
次のバトンは、同じ名古屋市立の高校で国際理解教育に熱心に取り組まれている安藤理恵先生にお願いしたいと思います。

第93回 中部大学 国際ESD・SDGsセンター 古澤 礼太 先生(准教授・中部ESD拠点協議会事務局長)

ESD(持続可能な開発のための教育)の活動で出会った、当時高校生だった加納健介先生からバトンを受け取りました。
私は、2005年の愛・地球博(愛知万博)でESDと出会い、今日まで活動を続けています。主な仕事は、国連大学が認定するESD地域拠点(Regional Centres of Expertise on ESD)のひとつである「中部ESD(RCE Chubu)」のプロジェクトの企画や実施です。持続可能な社会づくりやSDGsの達成のためには、学びが不可欠です。東海・中部地域では、伊勢・三河湾に注ぎ込む河川流域をひとつの大きな地域として捉え、さまざまな地域課題の解決に向けて、多様な主体の参加によるESD/SDGsプロジェクトを実施しています。現在は、「祭り×生物多様性」プロジェクトを実施しています。
次は、私たちの活動「中部サステナ政策塾」で共に学んできた野田真吾先生にバトンを渡します。

第92回 学校法人尾張学園・豊田大谷高等学校 加納 健介 先生(地歴公民科・就職指導主事)

第5回ESD※ユースコンファレンスで出会った、パートナーシップで多彩な教育活動を行う西尾亜利紗先生からバトンをいただきました。
学生時代にESDについて興味を持ち、今まで様々な取り組みを調べ、授業等で実践してきました。近年はユースコンファレンスで出会った方々とのコラボにより学内外で、リモート職場体験、福祉の出張授業、SDGsカードゲーム体験などを行いました。
「社会に開かれた教育課程」により、生徒が社会とつながり、主権者となっていくことを目指して、日々の教育活動を行っています。まずは自分自身が「やってみよう」の精神で様々なヒト・モノ・コトに出会うことを心掛けています。今年度も進路指導でオモシロイことを実践する(してもらう)予定です。
次は学生時代からESDの活動で様々な刺激をいただいている中部大学の古澤礼太先生にバトンをつなぎたいと思います。

※Education for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」

第91回 四日市市立橋北中学校 西尾 亜利紗 先生(英語科主任・家庭科主任・人権教育推進担当)

日頃の活動だけでなく、生き方そのものが地球に寄り添い、地域や人を自ずと活性化させる田口 真太郎先生からバトンをいただきました。
私が日々取り組む教育のキーワードは「本物との出会い」です。様々な環境に生まれ育った子どもたちが義務教育を修了し社会に出るまで、その期間はたった9年間しかありません。その中で、彼らの生き方の道標となる「自分が好きなもの」「心がワクワクするもの」を見つける出会いを創造することが教育の意義であると私は思っています。そのための世界共通言語となるSDGsを軸に、教師だけでなく、人、もの、経験、多様なゲストとともに学校教育の可能性を最大化し、これからも生徒の夢の種を育む授業を行っていきたいと思います。
次は、SDGsやESD、日頃気になったことを気軽に議論できる仲間の豊田大谷高等学校の加納健介先生にバトンを渡します。

第90回 成安造形大学 未来社会デザイン共創機構 研究員(助教) 田口 真太郎 先生(滋賀県社会教育委員)

Google Earthを使い地球視点でESDに取り組む新井啓太先生からバトンをいただきました。
私は滋賀県で産官学民連携のまちづくり活動に取り組んでおり、大学生や高校生に向けて「地域の本物の体験」を通した自発的な活動が起こることを支援しています。
普段から「地域の価値とは?」を説明する際には「複素数(a+bi)」の話をします。つまり、目に見える実数だけが価値ではなく、目に見えない虚数のような関係性も見なければ、地域の価値は正しく理解できないということです。
地域の風景を翻訳する力が身につけば、地域が面白くなると信じています。これからも学生と地域を繋ぎ、共に地域で学び・遊ぶ仲間を増やしていきたいと思います。
次は、ESDとローカルSDGs仲間で、生徒思いで行動派の四日市市立橋北中学校教論の西尾亜利紗先生にバトンをお渡ししたいと思います。

第89回 相模女子大学中学部・高等部 新井 啓太 先生(美術教諭・ICT担当)

柴犬をモチーフにした愛情たっぷりの作品を数多くつくり、国際色豊かな環境で子ども以上の好奇心を持って行動されている茂田先生からバトンをいただきました。
冒険家ではありませんが、南極地域観測隊に同行し、最果ての地である南極昭和基地と日本をつなぐ「南極授業」を芸術授業として展開させてもらいました。学校では「教室を飛び出す学び」と「すきま時間」を大切にしています。
生徒たちが未来を切り拓く上での背骨づくりとなる教科が美術です。表現活動を特定の技法や環境に限定せずに、自分だけの答えを掴み取ろうと試行錯誤する過程こそが重要だと考えています。教えることよりも、壁を自ら乗り越えていく生徒たちの逞しい姿から学ぶことばかり。今は想像すらできないものを、学校や授業の枠を超えて生徒たちと一緒に追いかけていきたいと思います。
このバトンは、ESDやEarthの活動仲間である「たぐっちゃん」こと、成安造形大学未来社会デザイン共創機構の田口真太郎先生へつなぎます。

第88回 Canadian Academy 茂田 可愛 先生(小学部ICTインテグレーション)

教育テクノロジーのご経験と知識が豊富で情熱的、なのにクールで頼れる「縁の下の力持ち」小池先生からバトンをいただきました。
インターナショナルスクールの小学部の授業・カリキュラムにICTを取り入れ、担任や教科の先生たちの技術的サポートをしたり、デジタルシチズンシップの授業をしたりしています。授業の「Tinkering」が最近の私のバズワードです。正しい答えや決まった道筋があるわけじゃないけれど、道具や様々なものをいじくりまわしているうちに、自らの学習を組み立て、知識を得て、どんどん進んでいくイメージです。子供たちが辿り着く未来が楽しみで仕方ありません。
次は、Google for Education認定イノベーターのチームメイトで、生徒と一緒に教室を飛び出す行動派、自分は南極までも行ってしまう「冒険家」の新井啓太先生にバトンを渡します。

第87回 和光中学高等学校 小池 則行 先生(情報科教諭・システム管理者)

その場の雰囲気がぱっと明るくなるような素敵な笑顔で魅了する、やわらかい学びの空間プロデューサーの、あいちゃん先生からバトンをいただきました。
学内では情報科教員とシステム管理者・コーディネーターとして、学外ではGEG新宿Shinjukuリーダー、Adobe Education Leaderとして、TechnologyとCreativityで教室を一杯にするよう活動しています。学内外問わず、さまざまなコミュニティに参加し、影響し合うことが、刺激と創造性の満ちた教育への原動力になると実感しています。
自分が惚れ込んだテクノロジーが生徒や教員のニーズにスコンとハマって、Wao!の瞬間を共有できるのが何より快感ですね。自分が本気でいいと思ったものは伝染するものです。そして、こちらが想像もしなかったレベルに昇華してしまう生徒の姿を目の当たりにするとき、まさに「後生畏るべし」と感じます。
次にバトンを渡すのは、海外のテック事情にも精通し、なめらかな喋りとツールの扱いを披露する姿にぐいぐいと惹きつけられる、Canadian AcademyのTech Coach 茂田可愛先生です。

第86回 茨城県常総学院中学校 祐源 愛 先生(国語科教諭)

いつも元気はつらつで、その行動力に私がいつもエネルギーをいただいている黒澤絵里香先生からバトンをいただきました祐源愛です。
「心躍らせながら学校生活を送る」がモットーです。「学ぶ」とは、大人も子どもも心を躍らせる体験のはずだと思うのです。「これはいいかも!」という授業内容が思いついたときは、(心の中で)スキップしています。まして、その授業で私自身が気づかなかった内容に生徒たちがどんどん発展させてくれるときなどは、これ以上ないほど幸せです。生徒たちの無限の可能性を肌で感じるのです。こんなにも瑞々しい瞬間に一緒にいさせてもらえるなんて、「教員」とはなんて素敵な職業なのだろうと感じます。これからも躍りながら、スキップしながら学校生活を送ります。
それでは、時に冷静沈着に的確な示唆を与えてくださり、時にその情熱で周囲をエンパワーしてくださる日本指折りのICTマスター、小池則行先生にバトンを繋ぎます!

第85回 福島県立保原高等学校 黒澤 絵里香 先生(英語科教諭)

大きな心で生徒を包み、自らも楽しみながら教科横断的な学びを提供している久保寺先生からバトンをいただきました黒澤絵里香です。
 「生徒も私もワクワク」を胸に授業をデザインしています。生徒に学びを委ねたり選択させたりすることや、生徒の中に生まれる「問い」を大切にすることが、学びを楽しく深くしてれると感じています。より善い選択をするためのより善い自分創りを目指し、社会・世界と生徒達を繋ぎながら生徒達がハッピーに生きていける選択肢を増やしていけたら、と思います。私自身も、ふくしまソーシャルワークラボやGEGなど学校外の組織に身を置き、多くの繋がりと多様な考えに触れることに幸せを感じています。
 次は、”ICTを使いこなす大和撫子”として世界進出もしている、茨城県常総学院中学校・高等学校の祐源愛先生にバトンを繋ぎます。

第84回 山梨県立山梨高等学校 久保寺 信一 先生(英語・2学年主任)

宮城県でSDGsやICTを推進なさっているスーパースター西村吉史先生からバトンを受け取りました。
「目の前の子供たちのために最善を尽くす」この思いは教員であれば誰もが抱いていると思います。しかし、残念ながら、やろうと思えばできる(かもしれない)のに、やらないまま現状維持で安心してしまっている方を数多く見かける気がします。子供たちには「失敗を恐れずチャレンジしてごらん」と言います。でも自分の一番身近な存在である教員がチャレンジする姿勢を見せていないのに子供たちはチャレンジするでしょうか?僕はそんな気持ちを抱きながら色々な新しいチャレンジを続けています。もちろん失敗もたくさんあります。でもそこから学べることはもっとたくさんあるように感じています。
このバトンは、向上心のカタマリで日々アップデートを続ける福島県立保原高等学校の黒澤絵里香先生につなぎたいと思います。

第83回 宮城県仙台第三高等学校 西村 吉史 先生(英語科教諭)

SOZO.Edの主宰として、より良い学びの実現のために進化し続ける海老沢穣先生よりバトンをいただきました、西村吉史と申します。
自分が生徒と関わる上で大事にしているのは、「生徒が幸せになること」です。そのためにも、まずは周りの人を幸せにしてあげられる知識やスキル、考え方を身につけることができるよう、日々の授業をデザインしています。自分の授業を通して、生徒が何のために学び、誰のために学ぶのかと言うことに気づき、課題解決の先にある誰かの幸せのために自分の足で走り始めてくれたら、こんなに幸せなことはありません。
これからも、自分自身が幸せ探求者として学び続ける姿を、生徒たちに見てもらえたらと思っています。このバトンは、山梨にて日々子供たちの幸せを願い理想の教育を追い求めている、山梨高校の久保寺信一先生にお渡しします。

第82回 東京都立石神井特別支援学校 海老沢 穣 先生(指導教諭)

理科×ICTの素晴らしい実践に取り組まれ、全国の私立小学校を牽引している吉金先生からバトンをいただきました海老沢です。
日本社会の多くの分野でDX(デジタルトランスフォーメーション)が求められる中、学校教育も大きな変革を迫られています。これまでの日本の教育や授業の知見を生かしつつ、新たな発想や授業デザインを取り込んでいかなくてはなりません。誰もが幸せに暮らすことのできる「ウェル・ビーイング」を教育の大きなビジョンに据え、クリエイティブでイノベーティブな社会を実現するために、どんな学びを築いていけばいいか。教師自身がアクティブラーナーとしてチェンジメーカーとして学び続けていくことが大切ですし、その学びは楽しくてワクワクするものでありたいですよね。そんな学びを生徒たちと果敢に実践されている宮城県仙台第三高等学校の西村吉史先生にバトンを託します。

第81回 宝仙学園小学校 吉金 佳能 先生(理科・ICT教育研究部主任)

いつもスマートでみんなの人気者、榎本先生からバトンを受け取った、吉金です。
私は、今年で教職14年目、ずっと理科専科として勤務しています。また2018年、私立小の先生方と「192Cafe」というコミュニティをつくり活動しています。
さて、私が目指す授業は、「鳥人間コンテスト」です。
ゴールとルールが明確であり、ゴールに向かって、チームで全力で取り組む。トライ&エラーは必須で、自然とフィードバックが生まれる。そして、終わった後の圧倒的な達成感。
小学生の段階で、そんな体験をひとつでも多くして欲しいと思い、ペットボトルロケットコンテストやエッグドロップコンテストなどの科学コンテストをカリキュラムへ位置付けています。何かを追究する時のワクワクする気持ち、それは学びの原点です。私自身も、子どもたちと一緒にワクワクできる人であり続けたいと思っています。
このバトンは、クリエイティブな学びを追究する先生たちのコミュニティ、「SOZO.Ed」代表の海老沢先生にお渡しします!

第80回 森村学園初等部 榎本 昇 先生(小学校教諭)

聖徳学園中学・高等学校でグローバルな視点からSTEAM教育を牽引する品田 健先生よりバトンを頂戴しました森村学園初等部の榎本です。
この10年間、小学生と共に身のまわりの世界にあふれる物語を映像作品として制作してきました。変わっていく世界の形をレンズで切り取りながら、人の力強い営みなどに触れることができました。以下は作品制作中の資料の中に見つけた小学生の一言です。
「先のことが分からないと怖くなるから、この当たり前を求めるのだと思います。当たり前なんてどこにもないのに。」
人は学び、物事の本質を知ることで様々な恐怖や不安から抜け出し、さらには解決さえしてきました。この不安に満ちた世界を変え得る力はまさに学びであり、その学びを支え続けるのは私たちなのではないでしょうか。
次は理科を通じて子どもたちと物事の理を追求する宝仙学園小学校の吉金佳能先生にバトンを繋ぎたいと思います。

第79回 聖徳学園中学・高等学校 品田 健 先生(Executive ICT Director・学校改革本部長)

英語の授業を通して生徒のクリエイティブな力を伸ばし、学ぶことの楽しさを実感させてくれる仲間を増やす影響力をお持ちの東京成徳大学中学・高等学校の和田先生からバトンを頂戴しました、聖徳学園の品田です。
コロナ禍は社会に大きなダメージを与えていますが、学校という存在、教員の役割、そもそも学ぶとはどういうことなのかといったことを考え直す大きな機会を与えてくれることにもなっています。このようなきっかけで教育が変化していくことは必ずしも望ましいことではありませんが、こんな時だからこそ本当に必要な学びとは何なのか突き詰めたいと考えています。
その一つとして本校ではSTEAM教育の開発に取り組んでいます。今まで先生から与えられていたに過ぎない「課題」をいかに自分の「作品」(ART)として創造するのか、生徒の学びを方向修正したいとチャレンジしています。「これこそSTEAMである」というものを定義づけるのではなく、様々な学びをSTEAM教育として活性化できればと思います。
次は森村学園小学校で児童の創造性を広げる取り組みを行なっている榎本先生にバトンをつなぎたいと思います。

第78回 東京成徳大学中学・高等学校 和田 一将 先生(英語科・ICT活用推進部長)

先生や周囲の大人が教えすぎず子どもたちに学びの裁量を委ね、Happiness Creator”世界の幸せを創り出す人材”の育成に尽力されている新渡戸文化中学・高等学校の山本崇雄先生から僭越ながらバトンを受け取りました和田一将です。
現代の子ども達は我々大人が思っている以上に、「何のために学ぶのか」「何のために学校に行くのか」という部分を気に掛けながら学校生活を送っているように感じます。
特にコロナ渦における不安定な情勢だからこそ「友達や先生たちと一緒に、学校でしかできない学び」を強く求めています。
私たち教師の役割は、学校生活において子どもたちが創造的な、楽しい「学ぶのって本当に楽しいな」と思える体験をひとつでも増やしていくことではないでしょうか。
次は聖徳学園中学・高等学校で日本のSTEAM教育を牽引する品田健先生にバトンをつなぎたいと思います。

第77回 新渡戸文化小中高等学校 山本 崇雄 先生(英語科教諭)

自らの好奇心や探究心が子どもたちのロールモデルになっている聖学院中学校・高等学校の榊原研一先生よりバントを受け取りました山本崇雄です。
世の中が誰も取り残さない寛容な世界になってほしい。そう願って教育活動をしています。しかし、残念ながら今の日本は社会的に弱い立場の人たちを取り残している状態になっています。学校ではどうでしょうか?テストという認知テスト偏重で、取り残されてしまっている子どもたちはいないでしょうか?子どもたちが自律して学び、さらに社会を変える可能性を感じながら学び続ければ、リアルな社会も変わっていくと信じています。全ての子どもたちを取り残さない学校作りを通して未来を作っていきたいです。
このバトンは、生徒のクリエイティビティをとことん伸ばし、自律的な学びを実現している東京成徳中高の和田一将先生に託します!

第76回 聖学院中学校・高等学校 榊原 研一 先生(英語科教諭)

いつまでも少年の心を忘れず、瑞々しい感性で生徒に寄り添い続ける今井 清光 先生からバトンを受け取りましたKenichi Miracle Sakakibaraです。
「英語教育自体を誰よりも楽しんでいる」という教育に携わる者として最上級の褒め言葉を頂きましたが、2020年11月現在、コロナの影響もあり勤務校は大改革真っ只中で日々のたうち回っております。これまでのやり方が全く通用しなくなる経験は年齢を重ねれば重ねるほど辛くなるものですが、自分自身をアップグレードしていく良い機会だと捉えています。
ここで一度、初心に立ち帰って、私が授業で実践して行きたいことを記してみたいと思います。

✔︎【フロー体験】役立つかどうか、出来るようになるかどうかばかり追い求めるのではなく、「学んでいることそれ自体」に没頭できる授業
✔︎【メメントモリ】明日死んだとしても後悔が残らないように、「自分が何者か」に気付くための発問がある授業
✔︎【自己効力感】人間には元来、問題に立ち向かい解決する創造力が備わっていると実感できる授業

社会構造が大きく変わろうとしている今、まずは私自身が自分を見失わず、自分が信じる教育を楽しみながら実践していきたいと思っております。
次は、誰よりも子供達の可能性を信じ、果敢に挑戦する教育界のアントレプレー、私の大好きな「教えない授業」でも有名な新渡戸文化中学校の山本崇雄先生です。
聖学院中学校・高等学校《英語教育 グローバル教育 帰国生》 

第75回 東京都立科学技術高等学校 今井 清光 先生(国語・進路部主任)

高橋尚幸先生から「自然な学び」という過分なお言葉をいただきましたが、残念ながら最近は「不自然な」授業が続いています。というのも、私の説明時間が授業の半分もあるのです。担当している生徒たちは十分に力を秘めていますが、それを発揮することに慣れていません。仕方がないので、ある時期まではと割り切って、やり方を教えています。よく聞く老子の格言に「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」というものがあります。たしかに、いかに魚を与えるかで四苦八苦している授業を見ると、先生も生徒も大変そうです。それよりは釣り方を教える方が建設的だとは思うのですが、その段階は最終目的地ではないはずです。釣り方をいつ使うかは生徒が判断することですし、本質を失わない程度には生徒各自がアレンジすべきです。「君たちは魚釣りを楽しんでいるかい?」の段階に進むために、釣り方を教える段階は早く終えたいところです。試行錯誤は続きます。
このバトンは、英語教育自体を誰よりも楽しんでいる、聖学院中学校・高等学校の榊原研一先生にお渡しします。

第74回 宮城県白石市立白石第一小学校 高橋 尚幸 先生

遠藤直哉先生からバトンを受け取りました、高橋尚幸です。
パワー溢れる遠藤先生とは異なり、私は普通の小学校教員です。ただ、子供たちが自律的に学ぶ教室を目指して、試行錯誤を続けている中で、学習レポートを書きまくる授業や、時間割を各自が設定する授業など、ちょっと変わった授業にたどり着きました。
また、地方で働く私は、子供たちが積極的な理由で地元に残り、幸せな人生を送って欲しいと願っています。そのためには、小中学校時代の人間関係が重要であるという仮説を立て、検証してきました。現時点で辿り着いた答えは、「自然な姿」であることの大切さ。学校の様々な不自然さを少しずつ剥がしながら、日々の授業を作っています。
このバトンは、東京都立科学技術高等学校の今井清光さんにお渡しします。私が知る限りでは、高等学校で最も「自然な学び」を作っている先生の一人です。

第73回 会津若松ザベリオ学園中学高等学校 教頭 遠藤 直哉 先生

「自走エンジン」で東北を牽引する延沢恵理子先生からバトンを受け取りました、自他共に認める「暴走特急」の遠藤です。今年の4月、公立から私立へと大きく路線を変更し、暴走を続けております。
 私は、「結果」だけを学ぶ学問には意味がないと考えています。問いに対する答えは、新しい問いを生みます。もっと日常の中に「なんで?」「だから何?」があっていい。例えば、「うんこはなんで臭いんだ?」を生理学や進化学的にじっくり考えると意外と難しいんですよ。そうした課題発見力を培うためには、日頃から生徒に「日常の当たり前を疑う」という心を植え付ける教員が必要です。「常識に縛られない教員」がもっといてもいい。そんな私が、私立という水を得てしまった。今、学校の中に「変えて委員会」と「猫カフェ」を作りたいと思っています。(理由は割愛)楽しい学校を作りますぞ~! 
 このバトンは、小学校で「子どもたちが自分で時間割を作って自ら学ぶ」という実践を行っている高橋尚幸先生に渡します。小学生から本当の主体性を育てることができたら、どんなに楽しい未来になるだろう・・・わくわくします。

第72回 山形県立東桜学館中学校・高等学校 延沢 恵理子 先生(国語・高校1年次主任)

国語教師の枠を飛び越えて、「学びに向かう力」を測定し、実践に豊かに繋ぐ齋藤祐先生からバトンを受け取りました山形の延沢です。
私は、長く高校のキャリア教育に携わり、この3年は中学に移籍して、学びへのワクワク感、「自走エンジン」を有するタフな生徒の育成を目指してきました。現在も、単なる自己表出に留まらない、客観性を問い、向上的変容を迫る、骨太の授業や新たなキャリア教育を探究中です。「問い」は、思考を変え、行動を変え、生き方を変えていきます。縁あって出会った「命の塊」たちに、そんな宝を持たせて、終わりのない冒険の旅に送り出したい。この時代に東北に生きる者として、東北の子らを世界へ繋ぎたい。そう願って、学びの輪を広げ、そこで出会った仲間と共に、私自身の探究を楽しんでいます。
このバトンは、震災後のフクシマの復興を願い、「当たり前を疑う」授業実践を重ね、自らも生き方を問い、公立高校を飛び出した、東北の雄、会津若松ザベリオ学園中高の遠藤直哉先生にエールを込めてお渡しします。

第71回 中央大学附属中学校・高等学校 齋藤 祐 先生(国語科教諭)

探究学習を学びのスタンダードにすべく奮闘されている、桐蔭学園・登本洋子先生からバトンを引き継ぎました、中央大学附属中学校・高等学校の齋藤祐です。
国語科なのにSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の運営委員となり、ついには、こんな論文まで発表するようになりました。
学びに向かう力をどうハカるか?—コンピテンシー自己評価アンケート分析— 」
新型コロナウィルスのおかげで、やれオンラインだ、動画配信だという声が飛び交っていますが、それらはあくまでも教育の「手段」にすぎません。対面であれ遠隔であれ、どのような「目標」を設定し、そのうえで、どのような活動を場面として提供できるか、学校や授業、引いては教員の役割そのものが問われているのではないかと感じています。
このような時期だからこそ、狭義の「学力」ではなく、生徒の「学びに向かう力」を育む実践を模索していきたいと思っています。
このバトンは、山形県初の公立中高一貫校である、東桜学館中学校・高等学校で、日々、生徒の学びを支援されている同志・延沢恵理子先生にお渡しします。

第70回 桐蔭学園 登本 洋子 先生(情報科教諭・探究統括主任)

探究的な学びとICT活用をけん引されている菅原先生からバトンを頂戴し、至極光栄です。また、みなさまの学びの輪に加えてくださり、ありがとうございます。
私は、教科「情報」をこよなく愛する「情報」の教員で、中学・高校、中等教育学校にて探究統括主任を務めています。
この学びの輪のバトンのように、教育は次の世代へと受け継いでいくバトンだと考えています。その次の世代に渡したいものが「情報」と「探究」にはたくさん詰まっているので、日々「情報」と「探究」に情熱を注いでいます。現在、自宅学習・分散登校によってオンライン学習を行っていますが、オンライン学習であっても情報を根底に、「探究」することを継続しています。
先生方と探究の学びの輪をさらに広げていきたいです!どうぞよろしくお願いいたします。
探究マップの考案者で、生徒の学ぶ力を熱く引き出す中央大学附属中学校・高等学校の齋藤祐先生に学びの輪のバトンをつなぎます。

第69回 宮城県仙台市立錦ケ丘小学校 菅原 弘一 校長

沖縄の高校生たちとの素敵な出会いを作ってくれた登川先生からバトンを受け取りました。宮城県仙台市立錦ケ丘小学校の菅原弘一です。
本務の傍ら「探究的な学び」を実現するための研修等のお手伝いをしています。先行き不透明な時代,変化に対応するために大切なのは「学び続ける」ことだと思っています。そして,何かを知りたいと思う「心」やおもしろいと思う「感覚」を磨くことが,その原動力になると考えています。私が,授業づくりで大切にしているのは,「知りたい気持ちをふくらませる」仕掛けです。子供たちには,「知るっておもしろい・探究するって楽しい」そんな気持ちを大切にしながら,自分自身が成長するための学びを積み重ねてほしいと願っています。
バトンは,文部科学省のお仕事でご一緒させていただいた,『学びの技』の伝道師・桐蔭学園の登本洋子先生に渡します。

第68回 沖縄県立宜野座高等学校 登川 美奈子 先生(英語・進路指導部)

アイデアも実行力も想像の上を行くパワフル同年生、神谷先生からバトンを受け取りました沖縄県立宜野座高校英語科の登川美奈子です。今年度は進路指導部でキャリア教育研究協力校・総合的な探究・インターンシップ・HR係を担当しています。
現任校は、小規模校で教員数も23名しかいませんが、少ないことを強みに小回りを利かせ、一人一人が自分の役割を果たしながら生徒の成長のために向かっている環境で私自身も成長させて貰っています。「人との関わりを通して協働し創っていく」を目標に今の環境で私についた力が、これからの世界を生き抜く生徒たちに必要な力なのではないかと常々思いながら、試行錯誤の日々です。
バトンは、仙台市でのキャリア教育の取組、探究的な授業づくりなどをはじめ、「探究」をご自身で体現しつつ、新しいアイデアで私をインスパイアしてくださる仙台市立錦が丘小学校校長 菅原弘一先生へお渡しします。

第67回 沖縄県立北中城高等学校 神谷 百恵 先生(数学・キャリア教育担当)

同級生にして学びの大先輩、酒井先生からバトンを引き継ぎました沖縄県立北中城高校の神谷百恵です。今年度はキャリア教育を担当しています。
現勤務校は初任校から数えて5校目。特色の異なる学校に共通して求められているものは、まさに「キャリア教育」でした。そしてたどり着いたのは、生徒の「これまで」を「これから」につなげる授業。自分の成長を実感したときの生徒の誇らしげな顔、他者の良さを認めたり他者から認められたりしたときの嬉しそうな顔。その積み重ねが自信となり、将来を見通す力になると信じています。
生徒の「今」を「未来」へつなぐ橋渡しができる『教師』って素晴らしい仕事ですね。これからも全国の先生方と一緒に、学び続ける教師でありたいと思います。
バトンは、キャリア教育研究指定校で奮闘している同級生、登川美奈子先生に渡します。

*NHKEテレで、仕事の「やりがい」と「ミライ」を考えるキャリア教育番組「ミライのしごとーく 」が放送中です。指導案・ワークシートの作成をお手伝いさせていただきました。よかったらぜひご覧ください!

第66回 立命館宇治中学校・高等学校 酒井 淳平 先生(数学科教諭・高3学年主任・研究主任)

尊敬している偉大な忍者、児浦先生よりバトンを引き継ぎました酒井淳平です。
私は今、学年主任・研究主任として総合的な探究の時間のカリキュラム開発・授業実践に取り組んでいます。「与えてもらう“お客さま”から、何かを産み出す“生産者”へ」。学校として大切にし、生徒に繰りかえし伝えているこのメッセージですが、より良い教育を創っていくマインドを持てるかどうか、実は教員にこそ言えるように感じています。探究のカリキュラム作りも学年運営も試行錯誤の毎日ですが、日々の教育活動を通じて教員がチームとなり、その結果生徒も教員も成長していく、そんな学校になればと思っています。そのためにもまずは自分から。いろんな方たちと一緒により良い教育というものを探究したいと思っています。
バトンは文科省のキャリア教育関係の仕事などで何度かご一緒させていただいた、パワフルな弾丸娘、沖縄県の神谷百恵先生に渡します。

*NHKEテレで、仕事の「やりがい」と「ミライ」を考えるキャリア教育番組「ミライのしごとーく 」が放送中です。指導案・ワークシートの作成をお手伝いさせていただきました。よかったらぜひご覧ください!

第65回 聖学院高等学校 児浦 良裕 先生(数学)

産能大フォーラムで授業を一緒にやらせていただいた、憧れの平川裕美子先生からバトンを引き継ぎました、聖学院中高の児浦良裕と申します。

●私は民間企業で16年勤めてから教員になりました。そこで、教員というよりは仕事人として、大切にしていることを書いてみました。仕事には「3つのシキ(識・織)」が大切であると考えています。
●1番目は知識です。何か問題があったとき、解決策を見つけるために、どこに何があるのか、誰に何を聞けばいいのか、自分のINDEXを作ることがまずは大切です。そうすると、様々な方向にアンテナが立てられるようになります。
●2番目は意識です。問題意識のアンテナを高め、自分や他者、社会を多面的に批判的に洞察する目を養うことが大切です。そして、その問題意識をもとに課題設定し、その解決のために根拠を持って主張し行動することが大切になります。
●3番目は組織です。知識や意識をベースに、個人ではなくチーム・組織のためにビジョン構築、課題設定、チーム構築、協働貢献していくことが大切になります。ここが最も難しいし、成果を上げるために最も重要なシキとなります。
●これら3つのシキは、教員はもちろん、生徒達にも共通していると思います。今の仕事やプロジェクトはどのシキの段階にあって、どのシキが足らないのか、意識して見るようにしています。
●それでは、このバトンを探究や数学教育の師匠であり、同級生でもある、立命館宇治の酒井淳平先生へバトンをお渡しします。

※4/13に「今日から使えるワークショップのアイデア帳 会社でも学校でもアレンジ自在な30パターン 」(翔泳社)を共著で出版します!良かったらご感想をお聞かせくださいませ。

第64回 福岡県立大牟田北高等学校 平川 裕美子 先生(国語・1学年主任)

福岡県は勿論のこと全国の先生方を励まし導いてくださる、憧れの和田美千代先生からバトンを引き継ぎました平川裕美子です。
「眼前のベルトコンベアに流れる荷物をひたすら箱に詰める作業…先の工程も、今の作業がどう役に立つのかもわからず、つらかった。」初任の頃に聞いた、企業研修での同僚の感想です。この時、はっとしました。授業も同じではないか…と。
それから、単元を通してどんな力をつけるのか、その力がどう役に立つのかを、生徒が見通せる授業を目指すようになりました。やがて、その思いは「単元を貫く問い」となり、さらに、生徒自身が疑問点を挙げ、それを解決するために本文を深く読み、導き出した自分なりの答えを伝える授業スタイルになりました。近年、この授業スタイルが探究のサイクルと全く同じであることに気づき、やはり学びの本質は教科でも探究でも同じなのだと感じています。
次は、産能大フォーラムの体験授業担当でご一緒させていただいた児浦良裕先生にバトンを渡します。

第63回 福岡県立城南高等学校 和田 美千代 校長

私をオンラインの世界に誘ってくれた松嶋渉先生からバトンを受け継ぎました和田美千代です。
長年、普通科高校の進路指導部で働き、高校生が大学受験を乗り越えて、一人立ちしていく瞬間にゾクゾクするほどの悦びを感じてきました。彼らに寄り添い伴走するコーチみたいなものですかね。その過程で「想い」のある人の強さを感じ、生徒主体の進路学習ドリカムプランを開発し、アクティブラーニングから探究へと展開してきました。根っこにあるのは「人を駆動するエンジンは何だろう」という問いです。まだまだ答えは見つからず私自身が学び続けています。そしてまた、それが楽しくて仕方ない。(時々学びすぎて故障します笑)それぞれが自分の内発するものによって生きられる社会であればいいなあと思っています。
次は福岡県のホープ、平川裕美子先生です。

第62回 山口県教育庁 松嶋渉 先生

広島県の教育の未来を担う新鋭山崎先生からバトンを引き継ぎました山口県の高校教師、松嶋です。
現在は、教育委員会事務局で仕事をしていますが、それまでは社会とつながった本質的な学びを追求し、地域との連携・協働やICTを活用した教育を実践してきました。その実践は、目の前の生徒たちの状態・状況や地域や地域外の方とのつながりの中から生まれてきたもので、試行錯誤の連続でした。
これからも生徒たちの状態・状況を見取り、生徒たちが主体的に学ぶための学習環境と学習文化を創っていくために、学び続け、産能大フォーラムのような素晴らしい実践家と出会える場を生かし、多くの方と交流して、より良く変容していけるように在り続けたいと思っています。
バトンはアクティブ・ラーニング界のお母さん、尊敬する和田美千代先生に渡します。

第61回 広島県立広島観音高等学校 山﨑友亮 先生(数学科教諭・1学年担任・(問い立てラボ世話係))

高校のときの思い出は?
そこに数学の2文字はでません。毎日数学の授業があったのに・・・,勉強であれだけ青春の時間を費やしてきたのに・・・。
さらに質問,
現在数学を使っている実感はありますか?あるいはもう一度数学を勉強したいですか?
ほとんどの方がNo!
自分は数学教師として何をしているのだろう・・・。
受験のためだけの授業になっていないだろうか,得意な人だけが数学を楽しんではいないだろうか。いつから学ぶことが楽しくなくなったのでしょうか。
仕事も勉強もどうやったらオーナーシップをもってワクワクできるのだろうか。
そんな私は現在,授業では「街歩き数学」や「なんでも数学」に挑戦し学び続けています。
私の場合,飯盛先生が運営するedcamp Hiroshimaに偶然参加して学ぶ楽しさに衝撃を受けました。そこで出会った山口県の松嶋先生に次はバトンタッチです。

第60回 広島城北中・高等学校 飯盛聡士 先生(理科(化学)・中2学年主任・edcamp Hiroshima世話人)

いつも生徒とともに学ぶ姿勢を貫いておられる豊田拓也先生よりバトンを受け取りました。
私の所属学年では、「今しかできないことを・ここでしかできないことを」をスローガンとして掲げ、日々の営みが本当に「今・ここ」なのかということに神経を研ぎ澄ませるよう生徒に伝えています。インターネットが発達した現在、時間と距離がこれまでとは比較にならないほどに縮まり、知識の伝達という機能だけでは学校そのものの存在意義が問われる時代になってしまいました。そのような中、私は「知識構成型ジグソー法」を授業に採り入れ、伝えたい・聴きたい意欲、伝える・聴く責任がある状況を創り出し、「分かり方は人それぞれである」「使いながら学ぶ」ことを体得する授業を展開しています。
次は、広島市近隣の教育に携わる方々の学びの場である「問い立てラボ」世話人、広島観音高校の山﨑友亮先生にバトンを繋ぎます。

第59回 熊本県立八代清流高等学校 豊田 拓也 先生 (数学・進路指導主事・高大接続改革プロジェクトリーダー)

すべての生き物をこよなく愛し、常に学び、挑戦し、魅力溢れる教育実践をされておられる跡部弘美先生からバトンを預かりました。
この10数年、考え方や解法が習得できた生徒が、時間が経つと「わからない」「できない」に変わってしまう現状を何とか改善したいと悩む中で、小林昭文先生やALくまもとのメンバーと出会いALを意識した授業づくりに挑戦を始めました。生徒がアクティブラーナーに育つためにも、まずは自らもアクティブラーナーでありたいとリアル&オンラインでの学習会に参加し「つながりながら学ぶ」日々です。個人思考⇔シェア⇔演習⇔アウトプットのバランスを考えた授業づくりに試行錯誤の毎日、激変する社会で生き抜くための力を身に付けてもらうためにも、学校と社会をつなぐ架け橋的存在を目指し、学び続けます。
次は、edcamp広島を企画・運営し、先進的な教育実践を続けておられる広島城北高校の飯盛聡士先生にバトンをつなぎます。

第58回 福岡県立福岡高等学校 跡部 弘美 先生(生物)

生徒のことを一番に考え、カウンセリングマインドを大切に精力的に英語教育に臨まれている園元恭子先生からバトンをいただきました。
私は50年以上の歴史のある九州高等学校理科教育会「生物研究ノート」の編集に長年携わってきました。その中で、たくさんの先生方と関わり合い、生徒の思考力をどう育てていくのかをずっと考え続けてきました。生物部の活動の中では「研究する」とはどういうことなのかを生徒とともに試行錯誤してきました。アクティブ・ラーニングとの出会いは、全国の教科を超えた先生方との繋がりとなりました。SDGsという地球規模の目標にも出会いました。これらがすべて繋がって今の私の授業が出来上がっています。「自ら学び続け、何事も自分ごととして立ち向かうことができる」そんな生徒を育てたいと思っています。
次は、いつも背中を追いかけている「ALくまもと」の豊田拓也先生にバトンを繋ぎます。

第57回 鹿児島純心女子中・高等学校 園元 恭子 先生(英語・教師学インストラクター)

社会と結びつくキャリア教育にも積極的に取り組んでいらっしゃる松本涼一先生からバトンをいただきました。
私が教師として大切にしていることは3つです。1つ目は教科指導において、生徒が自ら学びを深める楽しい授業を常に求め続けることです。2つ目はユニバーサルデザインの視点をもち、授業を構成することです。多感覚指導でスモールステップを踏み、生徒に自由度を与え、1人ひとりの理解定着を図る工夫をしています。3つ目はカウンセリングマインドを身につけることです。A・Lの授業は教師と生徒、また生徒同士が互いを尊重し、信頼し合える土壌がなければ、うまくいきません。私はコミュニケーションスキルを体験的に学ぶゴードンメソッドを究め、生徒とともに毎日、生き生きと授業を楽しんでいます。
次は知的好奇心旺盛で教科を越えて学びを深め、「生徒ともにいる教育」を実践されている福岡の跡部弘美先生にバトンをつなぎます。

第56回 福島県楢葉町立楢葉中学校 松本 涼一 先生(英語・キャリア教育推進担当)

どんなに大変な時も常に前向きな前田先生からバトンをいただきました。
私の勤務校では、キャリア教育に力を入れています。模擬会社を設立し、地元の企業と協働して商品開発、販売活動を行います。会社の理念は「町内外の人たちに楢葉町の良さを知ってもらい、笑顔になってもらうこと」です。生徒はこの理念を、震災後の避難生活でたくさんの方々からいただいた恩にお返しをしたい、との思いで考えました。活動を通して生徒は、協力して仕事をすることや、見通しを持って粘り強く取り組むことなどの力を身につけます。苦労の連続ですが、商品が売れた時は喜びもひとしおです。教科で学んだことを繋ぎ合わせながら、社会に出て生きる力になるよう、授業デザインしていきたいです。
次は、ゴードンメソッドで授業づくりをされている、鹿児島の園元恭子先生にバトンをつなぎます。

第55回 新潟明訓高等学校 前田 由紀恵 先生(英語)

「生徒のファンになる」という言葉がすべてを物語る、根っこのあたたかい指導で、想いを伝え合う生徒を育てる大野理智子先生からバトンをいただきました。
授業での私のこだわりは発問です。筆者のメッセージを捉えているかを確かめ、自分に置き換えて思考し意見を構築する、そのためのグループの話し合いに導くために段階的に問いかけます。生徒同士が思わず話し合いに夢中になり時を忘れる様子を見るのが好きです。自分の考えを英語に変換し何とか表現できたときの生徒の顔が大好きです。脳が動き、口が動き、心が動き、「えっ、もうチャイム?今日は早かったね。」という言葉で終わる授業を目指しています。
では次は、福島県で、子供たちの未来を作る授業とキャリア教育に取り組み、誰からも愛される人間力と緻密な設計で教室を学びのワンダーランドに変える、福島県楢葉町立楢葉中学校の松本涼一先生につなぎます。

第54回 東成瀬村立東成瀬中学校 大野 理智子 先生

他教科の先生ともコラボしながら多方面で活躍されている土屋進一先生からバトンを受け取りました。
「日本で一番美しい村連合」の1つである東成瀬村、その村で唯一の小さな中学校に勤務しています。授業では、形だけのドリルをできるだけ排除し、authenticなcontextの中で生徒達が自分の思いを語り合える授業を目指しています。例えば、新文法導入においても「教師のモデルトークを聞く」→「個々の考えをマッピング」→「基本文の確認」→「マッピングを元にやり取り」→「話したことを書く」という流れで、聞くこと、話すこと、書くことを統合的に鍛えます。英語で表現することを通じて一人一人のよさを引き出せるような授業をして行きたいと考えています。次は、新潟の高校で常に熱い想いをもって授業をされている「ことばの魔術師」、前田由紀恵先生にバトンを渡します。

第53回 西武学園文理中学・高等学校 土屋 進一 先生(英語・教科長)

生徒の学びに向かう力をグングン引き出し、アクティブラーナーの育成に力を入れている、聖徳学園中学・高等学校の小野和彦先生からバトンを賜りました。
私は、現在、「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業とはどのようなものかを考えながら、授業をデザインし、生徒と共に私自身も学びながら、理想の授業を追い求めています。具体的には、世界史とコラボしたCLIL型授業生物 (うま味・グルタミン酸)×英語生物 (メンデルとダーウィンの進化論)×英語古文(反実仮想)×英語の教科横断型授業、教科書の題材と関連したトッピクでのプレゼンテーションの授業などを実践しています。また、近年、模擬国連を授業の中に導入し、生徒の国際問題への関心の醸成や論理的な発言力,交渉力の涵養を図り、生徒の英語力の伸長とグローバルな視点を持った生徒の育成に取り組んでいます。
次は、安心して英語で即興的な「やり取り」ができる学習集団を作っている秋田県東成瀬村立東成瀬中学校の大野 理智子先生にお繋ぎします。

【関連リンク】
『ELEMENTⅠ』を用いたCLIL型授業(世界史✕英語)
『ELEMENTⅠ』を用いた生物×英語の教科横断型授業
入試問題を用いた教科横断授業(生物×英語)
英語の仮定法と古文の反実仮想による教科横断授業
主体的・対話的で深い学びを促す模擬国連を取り入れた授業

第52回 聖徳学園小学校、中学・高等学校 小野 和彦 先生(英語)

英語が嫌いの子どもがとても多い気がする。特に中学、高校生は、「受験科目」という意識が強く、受験のために文法を理解し、単語を暗記しなければと思っているようだ。言葉の習得は暗記なのだろうか?といつも疑問に思う。言葉は自然に真似することで身につけられる。私は、英語を自然な形で身につけ、英語を使うことが楽しいと思ってもらえる授業をデザインすること。また子どもたちの頭の中に物事を英語で考え、夢を英語で見られる「英語脳」が構築することを目標にしている。英語は人とのコミュニケーション手段の一つだ。英語が苦手から脱却し、学校教育の中で、異文化を学び、英語を使える力を少しでも伸ばしてあげることが使命だと思っている。現在は小学生から高校生まで、iPadなどを活用したAL型の、あまり教えすぎない、教え込まない授業を心がけている。

第51回 岐阜聖徳学園大学 准教授 加藤 拓由 先生

ESDを軸に全校体制で学習環境を整え、英語科の教員としてもご活躍の、福山市立福山中・高等学校の上山晋平先生からバトンを賜りました。
本学では、教育学部卒業生の7割以上が教育現場で即戦力として活躍しています。学力向上や、いじめ問題、働き方改革など、教育現場には正解のない問いがたくさんあります。それらに対応できる、しなやかな教師力をつけるために、授業でも様々な正解のない問いに挑戦しています。
写真は「世界一大きな授業」(http://www.jnne.org/gce/about.html)で、識字の重要性について学び合う様子です。学生たちは、識字率向上のために教育が果たす役割について再認識すると共に、それを子どもたちに正しく伝えて行くことの重要性について熱く語り合っていました。
次は、生徒の学びに向かい力をグングン引き出し、アクティブラーナーの育成に力を入れている、聖徳学園中学・高等学校の小野和彦先生にバトンをお繋ぎします。

第50回 福山市立福山中・高等学校 上山 晋平 先生(外国語・研究企画主任)

全国の探究セミナーに出かけ、研究開発校担当者としてご活躍中の山本賢先生からバトンを賜りました。
現在の大学入試を突破する力を養いつつも、その先の社会で活躍してハッピーに生きる力まで身につけてほしい。私はそう考えて、生徒の未来を支える教育を担いたいと思っています。
勤務校はサステイナブルスクール(ユネスコスクール重点校)全国24校のうちの1校です。担当する英語授業に加え、研究企画主任として、探究や学校全体の教育研究においてSDGsなどの取組を学校全体で進めるホールスクールアプローチというESDの手法で学校づくりを進めています。今後の学校や時代の変化にワクワクしながら、「不易と流行」、「変化は進化」と信じて取り組みを進めたいと思います。
次は、小学校英語の御著書もお持ちで、小学校から大学に移られた、子供たちとの学びが大好きな加藤拓由先生にお繋ぎします。

第49回 兵庫県立須磨東高等学校 山本 賢 先生(国語・研究開発広報部)

「評価の道具箱」でもお世話になっている、橿先生からバトンを賜りました。
勤務校では研究開発指定の科目で、1期生から卒業論文の指導を行っています。始める前は文章指導を行うと思っていました。しかし、生徒と共に始めると、そもそもどのように課題を発見し、設定するのか。適切な調査手法とは何か。評価はどう行うのか等々、未知のことが山積みでした。生徒とテーマの探究を進めつつ、自分は探究の進め方を探究している途中です。苦しいことも多いですが、1人1人の生徒が自分の課題に向き合える探究学習を一緒に進められることは、楽しさもこの上ないです。学習者にとっての「探究精神」が身につくように、1つの科目だけでなく学校全体で探究できるような取り組みも勉強中です。
次は、ESDを軸に全校体制での学習環境を整え、英語科の教員としてもご活躍になっている、福山市立福山中・高等学校の上山晋平先生にお繋ぎします。

第48回 兵庫県立播磨特別支援学校 校長 橿 千種 先生(国語)

国語の教科指導に、また後進の育成に熱心な泉村先生よりご紹介いただきました。
教員単独の実践ではなく、学年単位・学校単位での体系的な「主体的・対話的で深い学び」が求められている現在、その実現にむけて欠かせないことは何でしょうか。それは、生徒が次の学びへの意欲を高められる「適切な評価」ではないか、という思いから、「評価の道具箱」という自主研究グループを立ち上げ、評価に関する研究開発・実践を行っています。わいわい意見を出し合って、道具箱の中に、みなさんに共有して使っていただけるような評価方法やアイディアを貯めていきつつあるところです。
もう一つ、個人としては、日本語を母語としない児童生徒の増加に対応すべく、高等学校経営の在り方、国語教育の在り方について、研究を進めています。
次は、「探究」学習の推進役として、先駆的な取組を実施しておられる兵庫県立須磨東高等学校 山本賢先生にバトンをお渡しします。

第47回 国立大学法人 兵庫教育大学 教員養成・研修高度化センター
准教授 泉村 靖治 先生

アクティブ・ラーナーとして、また人生の先輩として、頼もしき先達である杉山先生から、バトンをいただきました。
ここでは、現在私が所属している神戸国語教育研究会「カプス」の活動を紹介させていただきます。
カプスでは、従来の国語の教科書的な文脈を離れて、「人間とはなにか?」「人生とはなにか?」を教える側と教えられる側が共に熱く語り合える教材を目指して研究を続けてきました。生徒が自分の価値観を揺さぶられるような素材に出会うことで、自分と向き合い、本物の言葉を引き出すことができると考えています。
最近の例会では、年間指導計画を振り返りつつ、授業の在り方について議論しています。毎回、他の会員の発言に刺激を受けるとともに、自らの力不足を痛感することで学びへの意欲が湧き起って来ます。
教員は、学問知としての理論をもとに自らの実践を省察することで新たな気づきが生まれます。そのような教員の学びの在り方について、現在、大学で研究しています。
では、常に新しいことに挑戦し、新たな刺激を与え続けてくださる兵庫県立播磨特別支援学校長 橿千種 先生にバトンを渡します。

第46回 神戸大学附属中等教育学校(2019年3月まで所属)
杉山浩一 先生(学務部主事 主幹教諭)

常にパワフルで、授業のみならず、多くの後輩教員の育成に東奔西走されているミドリ先生からご紹介を受けました。
6年一貫の中等教育学校である神大附属は、協同学習の伝統があり、先進的な様々な取り組みを行っています。
私の国語の授業では、日常生活の中から、見つけだした様々な学習教材を使い、探究型の課題について、事前学習での個人思考1→授業での協同学習→個人思考2という流れの中で学びを深めるという、総合単元学習、いわゆるアクティブ・ラーニング型の授業を実施しています。今年の研究授業では,AmazonのCMを3つの視点で「見て」,3つの「書く」へつなげる授業を公開しました。
「多角的な視点」「批判的思考力」「ハテナ力(立問力)」「学びを次へ活かす意識(主体的な学ぶ態度)」が育成できればと思っています。
つぎは、神戸で国語教育の研究会を続け多くの先生方に影響を与え続けている、兵庫教育大学 泉村靖治 准教授にバトンを渡します。
後記 この4月より兵庫県立伊丹高校に赴任することになりました。新たな学校でも研究に努めたいと思います。

第45回 Canadian Academy(カネディアン・アカデミィ)
西澤緑 先生(国際バカロレア外国語学科主任)

IB(国際バカロレア)教師として、オランダでご活躍のHam-榊田美恵子先生よりバトンを引き継ぎました。

「メロスはゲキオコした」「ゲキオコ?」。「カミュは、おおさま性を認めない社会を描いている」「ひょっとしてそれは、たようせい?」——これが私の高等部IB 「言語と文学」のクラス。漢字が苦手な帰国生、日本で生まれ育った韓国人、中国人など様々な背景の生徒が入りまじったクラスは、毎日笑いが絶えません。間違っていようがいまいが、自分の意見を堂々と言うのが、国際学校の生徒の強み。75分授業で私が話すのは10分程度、ディスカッション、スキット、ポスター作りなど生徒主体で授業を進めています。そんな私が心に留めているのが、フォイヤーシュタインの「媒介者Mediator」という考え方。生徒に好き勝手させてそれを「自主性」と呼ぶのではなく、「なぜ?」「どうして?」と問いかけて、さらなる考察を促すことを心がけています。

次は、アクティブ・ラーニングのモデル校、神戸大学附属中等教育学校杉山浩一先生にバトンを託します。

第44回 International School of Amsterdam(アムステルダム国際学校)
Ham-榊田美恵子 先生(国際バカロレア日本語学科教師)

井上先生のご紹介を受けて、蘭学の地オランダからお届けいたします。
出産後、世界を移動し続ける子供たちに一貫した教育環境を提供するために教師へとキャリア変更。ヨーロッパの大学で認められている全人教育のIB教育を選びました。35年前のヨーロッパはEU統合を目指し、各国の教育の設定も右往左往していたのです。オランダの国費留学生60人を教え、その教育と結果を見た後、国際学校で日本人、ミックスの生徒6−12年生までを教えています。皆、失敗を怖がったり、結果が出ないと不安定になったりします。しかし、しばらくすると、自分が考えていることを探求したら時間がかかることが分かってきます。答えはいくつもある、考えるプロセスが自分の答えに近づく、と生徒に授業の問題を作らせ、私は辛抱強くファシリテーター兼セーフティ・ネットに徹しています。

次回は、再度9000km日本へ矢を飛ばしまして、カナディアン・アカデミー西澤緑先生に的を当てたいと思います。

第43回 灘高等学校 井上 志音 先生(国語・進路指導部長)

関西で、学校の垣根を越えて教育の渦を巻き起こす池田先生よりご紹介頂きました。
灘は、英数国の教員が卒業まで同じ学年を受け持つ学校です。私も現代文と古典を担当していますが、授業では常に「知識とは何か」という問いを大切にしています。知識はどんな枠組みで形成されるのか、知識はどこまで妥当なのか、知識を持つ者の責任とは何か、どうやって新たな知識を創造するのか。この問いの前では国語という教科も一領域にすぎません。
昨今の学生は先に法則を学び、それを当てはめていく演繹的な思考に慣れすぎています。確かに公式や文法を知ることは大切ですが、一つ一つの具体的な知識を分析して概念化し、自分の力で真理を探究するような帰納的な学びも大切にしてほしいと思います。
次は日本から遥か9000km先、世界で初めて国際バカロレア校の認定を受けたThe International School of Amsterdam(オランダ)で日本語教育を担当されている榊田美恵子先生にお繋ぎします。

第42回 大阪高等学校 池田 靖章 先生(社会・国際戦略ディレクター)

太陽の男・西山哲郎先生よりバトンを引き継ぎました。池田靖章です。
2年前、元産能大の鈴木建生先生に監修してもらい「総合的な探究」実践ワークブックを作らせて頂き、少なからず産能大とはご縁を感じています。
授業では「誰一人、取り残さない」を目標にして、"信頼"を軸にしたアクティブラーニング授業に取り組み、さまざまな学びをいかにジブンゴトにするか、を意識して生徒と向き合っています。ジブンゴトとして捉えることができる人間を1人でも多く育成することが、この社会をより良くすることにつながると信じています。そのために現在の教育改革を私自身がジブンゴト化し、悪戦苦闘する日々で、今後もこの教育改革を推進したいです。
次にバトンをお渡しするのは、ミスターIBであり、常に私に刺激を下さる灘中高の井上志音先生です。

第41回 東大寺学園高等学校 西山 哲郎 先生(英語)

「こんな国語の授業を受けたかった!」といつも思わせてくださる百合学院の内橋先生からバトンを引き継ぎました。
同じ価値観や目標を共有する集団形成を主眼にした従来の教育から脱却し、Creativity、Critical Thinking、Communication、そしてCollaborationという4Cの獲得が指導理念。英語「を」学ぶよりも英語「で」学ぶを授業方針とし、洋楽、多読多聴、動画などの生素材を用いた豊富なインプットを土台とし、スピーチ、スキット、ディベートなど様々な活動を行っています。「英語はツール」という考えが生徒間に浸透すれば、英語力の向上と共に表現への欲求も年を追うごとに高まり、PBLなどの本質的な授業設計が可能になります。英語は使って当たり前。その先にあるモノづくりこそが楽しいのです。最初は何を創作しているのか分からなくても、周囲と言葉を交わしたり議論することで、ぐちゃぐちゃな集団の中で次第に見えてくるものがある、そんな表現の場が心地いい。生徒たちが目を輝かせて表現する姿を眺めるのが授業中の喜びとなっています。

第40回 百合学院高等学校 内橋 朋子 先生(国語・進路指導部長)

英語教育への熱い想いと豊かなご実践で導いてくださる溝畑先生からバトンをいただきました百合学院高等学校の内橋です。
初めて産能大のセミナーに参加させていただいたのが2年前。全国の先生方から影響と刺激を受けています。
授業では質問づくりや話し合いを通じて、自らの「考え」に気付き、それを深め、文章化するという過程を大切にし、生徒自身が考えることの面白さや自分の成長に気付く様子に手ごたえを感じています。
放課後に受けるさまざまな教科の学習についてのお悩み相談から、ひとりひとりの「学び」の過程に関心があります。「学び」の中で得た「気づき」が自己肯定感へとつながり、自らの進む道を決める原動力になると考えています。
バトンはいつもワクワクするご実践で刺激をくださる東大寺学園の西山哲郎先生(英語)にお渡しします。

第39回 大阪府立鳳高等学校 溝畑 保之 先生(英語・大阪府高等学校英語教育研究会常任委員)

数学の松井先生からのバトンを引き継ぎました英語の溝畑です。松井先生は、英語の先生とご一緒に、遠路岐阜県より大阪まで本校の授業参観にやってこられました。
「主体性、多様性、協調精神(ソフト・スキル)」を柱にして、様々なアクティブラーニングに挑戦しています。核となる4技能統合型の授業に加え、多読指導、ジグソー法、KP法を組み合わせ、一年次の終わりにはミニ・パーラメンタリ—・ディベートができるようになっていきます。ソフト・スキルを大事にする教育ルネッサンスだと考えています。これをおさえると、英語学習においても高次思考スキルを鍛えることができます。民間4技能テストへの対応も大丈夫です。
次は、内橋先生(国語)にバトンをつなぎます。対話や話し合いを大切にされていらっしゃいます。

第38回 岐阜県可児高等学校 松井 真也 先生(数学)

全国の第一線で活躍される先生方がつないだバトンを、尊敬する青木慎恵先生から引き継いた岐阜県の松井真也です。
佐藤学先生の著書「学校の挑戦(小学館:2006)」を読んだのは私が初任の頃。5年前、産能大のフォーラムで岩佐純巨先生(鈴鹿中等教育学校)の模擬授業を受け「これだ!」と感じ、それ以来すべての授業を課題解決型グループワークで実践している。
純巨先生だけでなく、フォーラムで多くの実践者と出会えたことは私の大きな宝。鈴鹿高校で純巨先生の授業を拝見したのを皮切りに、この5年間の授業見学は30回をこえた。授業を見ていただく機会も増え、この「授業の互見」が授業改善の原動力となっている。
いただいたバトンは、英語四技能教育を追求した授業改善に取り組まれ、この春に授業を拝見した「なにわのアランドロン」英語科の溝畑保之先生におつなぎします。

第37回 福井県立高志高等学校 青木 慎恵 先生(数学)

SSH事業や数学教育に熱心に取り組んでおられる田中紀子先生からバトンをいただいた、福井県の青木慎恵です。
私は、数学を学ぶ楽しさやよさを伝えたいという思いから数学的活動を積極的に取り入れた授業を意識して実践しています。特に、探究的な学習の授業実践:RLAによる授業実践(基本問題における条件変更等の問題づくりによる課題設定→探究活動→ポスターセッションによる知識の共有)を行っています。私は、このような探究的な学習を通して、物事の本質を捉えるための見方や考え方を身につけたり、他者と協働して課題解決に取り組む楽しさを感じたりするなど、『探究する』ことのよさや楽しさを知ってほしいと思っています。それらの経験は、生徒にとって今後の人生の中で活かされるであろうと思うからです。生徒自らが、協働しながら探究していく活動をサポートしていきたい。そのために私自身も、常に学び続けていく人間でありたいと思っています。また、学び続けていく中で出会う方々とのご縁も大事にしたいと思っています。
次は、私がいつも刺激をいただいている先生で、授業見学や研究会などに日本各地を飛び回る、ザ・アクティブラーナーの岐阜県の松井真也先生にバトンをお渡します。

第36回 愛知県立豊田西高等学校 田中 紀子 先生(数学・SSH事業部)

進路指導・数学教育(特に統計教育)に貢献されている石井裕基先生からバトンをいただきました田中紀子です。
私は、学校が生徒にとって安全・安心で居心地のいい学びの場となることを願っています。
数学の授業で「問題作り」活動(学習した知識・技能を活用して生徒が問題を作りポスターにまとめて発表し評価し合う協働学習活動)を始めて6年目になります。子どもたちが数学に楽しみを見いだし、また日常や自然と数学がいかに深く関わっているかを感じ取り、もっと数理科学的視点で世の中を見ることができれば素晴らしいだろうと考え,取組を続けています。
勤務校はSSH2期1年目の学校で、全教員が関わり3年間で5単位の「課題研究」を実施する枠組みを構築し、質の高い探究活動になるよう、生徒も教員も試行錯誤しながら努力しています。
バトンは、探究的学びや数学教育に熱い福井県立高志高校の青木慎恵先生にお繋ぎします。

第35回 香川県立観音寺第一高等学校 石井 裕基 先生(進路指導主事・数学)

敬愛する金子将人先生の越後からのロングパス。讃岐の石井です。
約40年前に目にしていた高校教師。自由で伸び伸びと、いつも暇そうにしていました。「教師っていい商売やなぁ」と思い、教師になって30数年。生徒から「先生、暇そうやなぁ」と声を掛けられる「教師」を目指し、日々努力しています。
「学びっておもしろい!!」をスローガンに進路指導主事となり10年。授業を通して学びの面白さをどのように伝えればよいのか、悪戦苦闘の毎日です。次の学習指導要領で育む3つの「資質・能力」。中でも私が大切にしたいことは、「思考力・判断力」。「何故?」「どうして?」「根拠は?」「別な見方は?」「違う考え方は?」と問い続ける姿勢を持つ「自考する18歳」を育てたい。そのためには、自身が「自考する大人」でありたい。
次は、数学教育発展のために世界中を舞台に活躍されている三河の田中紀子先生(豊田西高校)にミドルパス。

第34回 新潟県立国際情報高等学校 金子 将人 先生(進路指導主事・地歴公民)

情熱の数学教師、佐藤光先生よりバトンをいただきました金子です。
授業では、教科の魅力や自身が常に学んでいる姿を、生徒に肌で感じてもらえるよう意識しています。何かに向かって突き進んでいる熱量は人を刺激し、時にその姿に憧れ、模倣します。惹きつけられた生徒が自分で学びを深めていければ理想です。
学校では、「投じる」ことを心掛けています。新たな提案に批判はつきものですが、それは自分が気づかない視点を相手から学ぶことであり、意見のぶつけあいの中で鍛えられ研磨されていきます。時に苦しく腹も立ちますが(笑)、投じてみないと何も始まらないし変わらない。批判を恐れず、投じる胆力を大切にしていきたいです。
次は直線距離で574km離れつつも、2か月に一度は研修会等でお会いする、香川県立観音寺第一高等学校の石井裕基先生につなぎます。

第33回 山形県立新庄南高等学校 佐藤 光 先生(数学)

横浜市立金沢高校の湯地先生からバトンを頂きました、山形県の佐藤と申します。
授業では、生徒が「知りたい」と思える状況を作り出すことが大切だと考えています。その状況を作り出すためにどのような仕掛けをすればよいか、ALの手法を取り入れたり振り返りシートを作ったりと試行錯誤の毎日です。進路指導には生徒の可能性を最大限広げてあげたいという気持ちで取り組んでいます。生徒の考えに揺さぶりをかけ、自分の人生について本気で考えさせ、勇気を与え、「このくらいでいいや」「どうせ無理だ」を、「もっと上を」「絶対できる」に。そのためにも教員が生徒に示唆を与えることのできる言葉や視点、そして情報を持つことが重要です。これまで私は、全国の先生方との出会いを通して成長させていただきました。これからもつながりを大切にしながら貪欲に学び続けていきたいと思います。
次は様々な研修でいつもお世話になっている新潟県立国際情報高校の金子将人先生に託します。

第32回 横浜市立金沢高等学校 湯地智之 先生(学年副主任(学年進路担当)・英語)

山形興譲館の廣瀬先生からバトンを頂きました湯地です。
公立教員1校目で部活指導に熱を入れ、チームを強くするためにコーチングを学びました。チームが強くなってきたのは、生徒の声によく耳を傾けるようになってからでした。ここでの経験は今の教科指導でも進路指導でも確実に活きていると実感しますが、「部活動での勝ち」ほど明確な目標がない所が、難しい所です。日々「なぜ?」「何を?」「どのように?」を悩み、実践して反省を繰り返しているのが現状です。自分ひとりで悩んでいてもなかなか良いアイデアが浮かばないので、校内勉強会や県内の教員を集めた研究会や教育に関する議論を自由に行う Edcamp などを積極的に立ち上げて、お互いに切磋琢磨できる教員仲間をたくさん作りたいと考えています。この「学びの輪」のように教員が横に繋がっていく企画が今後も更に発展していくことを願っています。
次のバトンは、校内の若手を積極的に研究会に連れて行く、インフルエンサーの山形県立新庄南の佐藤光先生に託します。

第31回 山形県立米沢興譲館高等学校 廣瀬辰平 先生(進路指導主事 国語)

盛岡第三高校の髙屋先生とは、昨年2月に花巻北高校で行われた研究授業でお会いしました。緻密な授業の構成や展開に、他教科ながらとても勉強になり、刺激をいただきました。
授業では何をどこまでできるだろう、といつも考えます。今まで様々な言語活動を取り入れたり、振返りシート、学習プリント、OPPを作ったりしてみました。でも、生徒のレディネスの把握、適切な仕掛けや支援、学習成果の確認が基本であり、全てであるように思います。教材への深い理解と正しい生徒理解、この二つだけでもやるべきことは無限にあります。そのうえで生徒への適切な仕掛けや支援ができるか。やはり、授業は奥が深く、きりがなく、だからこそやりがいを感じます。
次は神奈川へ。熱く、向上心あふれる、横浜市立金沢高等学校湯地智之先生にバトンを渡したいと思います。

第30回 岩手県立盛岡第三高等学校 髙屋恵理 先生(公民科)

ご縁があり、駒大苫小牧高校の熊谷先生からバトンを頂きました。
私自身の教育観は、東日本大震災が1つのきっかけとなり大きく変わりました。震災当時、被災地で勤務する中で自分の管理型の指導の限界を痛感し、教師の押しつけではなく、生徒の可能性を引き出す指導のあり方を模索するようになりました。その中で、産能大で行われた鈴木建生先生によるコーチングセミナーに参加し、生徒の声に耳を傾けること、教室を安心・安全な場にすることの重要性に改めて気付きました。その後は、学級経営のみならず「授業」という教科指導の中で生徒同士の関係作りを促したり、生徒の中にある主体性を刺激し育んだりすることができないか、と県内外の先生方に学びながら日々試行錯誤してきました。
近年の教育界における変化は、「教授」から「学習」へのパラダイムの転換等の様々な言葉で形容されますが、旧来の授業観にとわれることなく、私達教師がより自由な発想で授業設計をすることが可能になっていることを示していると思います。そのような時代の転換点に教職に就いていることの重みを感じながら、こらからも学び続けていきたいです。
次は同じく東北から、米沢興譲館高校・熱意溢れる若き進路主任の廣瀬辰平先生に、このバトンをお渡しします。

第29回 駒澤大学附属苫小牧高等学校 熊谷大地 先生

遠野高等学校 鈴木徹先生からバトンをいただきました熊谷と申します。
私の転機は3点。三重の鈴鹿高校への視察。産能大教育フォーラムの全体講演の中で鈴木建生先生と小林昭文先生にアドバイスをもらったこと。校内研修で本校職員に経験を伝えたこと。全て2年前のことですが、それからが私の本当の教員人生のスタートです。
転機はどれも「ちょっとしたこと」がきっかけであり、「ちょっと行って(やって)みようかな」で教員人生が変わりました。なので、私は日々「ちょっとしたこと」を大事にしながら生活をしています。生徒の「ちょっと知りたい」「ちょっとやってみたい」からすべてが始まり、そこからその生徒の人生が始まると思います。現に私が変わっていったのですから。
様々な教育法、ニュースが入り乱れる昨今ですが、大事にすべきは上記のようなシンプルな動機ではないでしょうか。様々なテクニックを知ると方法が先になりがちです。私のようなAL初心者はこのくらいがちょうどいい。意外と忘れがちなこの意識が何よりも有効な教育法だと常に考えています。
他先生と比較すると中身のない文ですが、これで大丈夫でしょうか・・・?(笑)
という不安を抱えつつ、次は鈴木先生曰く「私の座を脅かす刺客の筆頭」盛岡三校高屋恵理先生です。

第28回 岩手県立遠野高等学校 副校長 鈴木徹 先生

奇縁が続く太田稔先生からのキラーパス。岩手の教育センターから異動した鈴木徹です。年度末に青森・岩手の地歴・公民教員有志10数名で「大学入学共通テストに向けた試行調査(プレテスト)」についてのレポートをまとめてみました。単なる傾向と対策ではなく、求められている資質・能力を分析し、自分の授業をどう改善していくかを論じたもので、先生たちの授業実践が見えるようなレポートです。
発端は教育センター研修に参加した若手の先生たちからの「今後も学校を超えて議論できる場を確保して欲しい」との突き上げ・・・いや、要望からです。このようなローカルな繋がりと産能大フォーラムのような全国ネットワーク、いずれも大事にしたいと思います。
なお、前述のレポート、先着1,000名様に限り無料配布中です。特典としてカッパ捕獲許可証が付きます。さらに、若手の圧力で・・・いや、好評につき第二弾を企画しており、執筆者も全国から募集中です。詳細は0198-62-2823まで。
次は私への圧力の急先鋒・・・いや、向上心旺盛な若手代表として、駒大苫小牧の熊谷先生よろしく。
第27回 北海道登別明日中等教育学校 太田稔 先生
数年前に梨子田喬先生が誘ってくれた産能大のフォーラムからは多くのことを勉強させていただきました。昼の部はもちろんですが、夜の情報交換会では新しいことに挑戦されている全国の素晴らしい先生方が、惜しげもなく聞きたいことを教えてくださるのです。今夏は初の北海道開催ですね!
私自身はここ数年、地域との連携に力を入れてきました。探究活動と教科指導・キャリア教育は相乗効果を生む関係にあり、地域社会の抱える課題や強みを探究することが生徒の成長に直結すると考えているからです。学校で教えているだけでは考えられない成長、それを生徒たちは見せてくれます。
私のライフワークは、志を持つおもしろい大人に生徒を育てることです。地域もALも探究も、そして産能大の素敵なフォーラムも、全てはそこに向かうための手段と考えています。未来を拓く人材をみんなの力で育てましょう。次は、ALが教育用語となる前からの「フルアクティブ」実践者—いわばAL元祖と言うべきでしょう—岩手県立遠野高等学校副校長の鈴木徹先生にお願いします。

第26回 岩手県立大船渡高等学校 梨子田喬 先生

会うたびに多くの刺激をいただく三重の林仁大先生からバトンをいただきました。思えば7年前、授業改善に踏み出したきっかけは、三重への学校訪問。いつの間にか「生徒が語る」授業スタイルになり、教室の後ろが私のホームポジションに。
教室の後ろに立つと、視野が変わり、今まで見えなかった色々なことに気づかされます。教師でないときちんと教えることはできないという驕り。教師が主導権を握りながら、生徒に主体的になれという矛盾。教師の定義の中でしか子どもは学んでいないという錯覚。そして何より、主体性とは、ある、なしではなく、少しずつ育てていくもの。私はこの視点を見失っていたな、とつくづく。
何を出し、何を隠し、何に気づかせ、どう関連付けて、どう語らせ、振り返らせ、どんな力を身につけさせたのか。授業設計に正解はなく、目の前の生徒を見ながら試行錯誤の日々。あえて言えば、この試行錯誤こそが正解なのかもしれません。
バトンは初の北海道上陸。「北の大地」でALと探究に勤しむ北海道登別明日中等教育学校の太田稔先生へ。

第25回 三重県立津東高等学校 林仁大先生(1学年主任 地歴(地理))

岩佐純巨先生には常々勉強させていただいており、三重で線を面にするミッションを確実に進めようと悪戦苦闘している三重県立津東高校の林仁大です。
津東高校は、教員3校目の学校です。これまでは、総合学科へ改編した高校といわゆるナンバースクールで勤め、高大連携や地域連携、産業社会と人間や総合的な学習の時間のカリキュラムづくり、SSHやキャリア教育の取組の企画運営等を経験してきました。その中で、学びの楽しさや社会人として求められる力を生徒にどう感じてもらうかを考えたり、真のリーダーの育成を目指して学力とともに様々な必要な力を追求し、その一環として授業方法も模索しました。この二十数年の中で不易流行も感じていて、様々な視点から教育に触れる一方、人材を育成することの本質は実はさほど変わっていないようにも思っています。今、現任校の生徒たちが、納得のいく未来を切り開くために、身につけるべき「学力」をどう会得し、何を考え行動することで人間力を高めていくか・・・アクティブ・ラーナー育成へ・・・。 「生徒ファースト」で、まだまだ前へ進むつもりです。
バトンは、産能大フォーラム等で会う度に意気投合する岩手県立大船渡高校の梨子田喬先生にお渡しします。

第24回 三重県私立鈴鹿中等教育学校 岩佐純巨先生(授業力向上推進部長 数学)

岩手県の下町先生からスタートしたバトンが,全国16都府県22名をつないで三重県に届きました。鈴鹿中等教育学校の岩佐です。教育を考える現場教師の全国ネットワークの構築は私の夢でしたが,産能大フォーラムがそれを現実のものとしてくれました。全国の志ある先生方が点ではなく線でつながり,そのネットワークは着実な広がりを見せています。嬉しい限りですが,いざ自校,自県を見たとき,いくつかの点がわずかにつながっているだけか,または他校,他県につながっているだけで,足元では点と線が面に広がる気配はあまり感じられません。これでは折角のネットワークも自己満足で終わり,本来の目的を見失ってしまいます。
現在,自校の授業改革に取り組んでいますが,越えたい壁は次の二つだけです。「生徒を見る目」と「○○観」のブラッシュアップ。抽象的で難しそうな課題ですが,一人ひとりの教師がその原点に少なからず持っているはずのものです。ALに必要な「認知プロセスの外化」がキーワードになると考えています。
次のバトンは,できる限り県外の方へとの依頼を受けましたが,線が面に広がる願いを込めて,三重県立津東高校の林仁大先生に託します。

第23回 宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校 西山正三先生(研究調査部主任 SGH事務局長 化学)

行動力のある千葉栄美先生に今回だけでなく、いろんな場面でいつも引っ張っていってもらっている西山です。
声が出なくなったときに構築した「指令式授業」と「授業で行う評価方法」、本校で行っている「課題研究」がまさにALだということを、当時ALと言う言葉さえ知らない勉強嫌いの私に、産業能率大学の林巧樹入試企画部長から教えてもらい(こういった場に出ていながら実は自分は基本受け身なのですゴメンナサイ。解消したいとは思っているのですが、なかなか性格というのは変わりません。)いろんな経験をさせていただきました。一番よかったのは全国の凄い先生方と出会い、いろんな事が学べたことです。
化学と課題研究に関してはある程度自分のやりたい形ができたので、今は道徳の評価の仕方や活用方法(高校では道徳はないのですが紆余曲折あり小中高全ての教育現場での経験があるため興味を持っています)、教育現場での食育、国際バカロレアの教育的手法の教育現場での活用方法、特別支援教育現場でのALなどを暇なときにアイデアを出しながら自分の中で具現化していっているのを一人でゆっくり楽しんでいるところです。
次は、いつも温かい言葉で自分を包んでくれ、癒やしてくださる鈴鹿中学校・高等学校の岩佐純巨先生にお願い致します。

第22回 青森県立田名部高等学校 千葉栄美先生(教務主任 地理)

4年前に森口先生の講演を聞きました。「出来るか出来ないかではなく、やるかやらないかです」という言葉が忘れられません。生徒や仕事に対する確固とした想いと、それを裏付ける綿密なデータ分析。進路指導をする上で常に目標にして来ました。森口安紀先生からバトンを受け取りました。
6年前、岩手の勉強会でALを知った時、次の一手はこれだ!!と思いました。具体例を盛り込んだ説明の工夫。板書の精選、自作のプリント・・・さんざんやって来ました。でも成績が伸び悩む。すぐに授業に取り入れました。楽しそうに説明をする生徒たち。ところが、その年、センター試験で点数は伸びませんでした。よく見ると、話す生徒が固定していたり、とんちんかんな説明を一生懸命していることに気がつきました。知識をしっかり教えきる事と、教えずに考えさせる単元の見極め。一人一人が主体的に授業に参画できる工夫。問題の精選。今でもまだまだ私は試行錯誤の中にあります。多くの先生方とつながり、学び続けたいと思っています。
次は北から南に。気遣いと行動の人、宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校の西山正三先生にバトンをつなぎます。

第21回 京都市立塔南高等学校 森口安紀先生

常に生徒に寄り添い、熱意あふれる指導を実践されている松村成通先生からバトンを受け継いだ京都市立塔南高等学校の森口安紀です。
私は進路指導を行う際、重点を置いてきたことが2つあります。1つ目は生徒に希望進路の根幹となる「譲れない何か」を常に考えさせること、2つ目は生徒の可能性を引き出すためにどうすればよいかを生徒の視点に立って考えることです。
未来は現在の延長線上にあり、そして、現在も過去からの道のりとつながっています。生徒達が普段の授業で「もっと知りたい」「やってみたい」という気持ちになったとき、様々な取組の一瞬一瞬の選択において自分と真摯に向き合い、未来を切り拓いていこうとします。「今」学んでいることの積み重ねが、有限の時間の中で無限の生徒の可能性を引き出すことにつながっていることを自覚し、生徒が自ら追求する目標の実現をめざして、今後も教育活動を行いたいと思います。
次は、生徒に情熱を持って夢を語るとても素敵な青森県立田名部高等学校の千葉栄美先生にバトンをお渡しします。

第20回 山口県立下関南高等学校 松村成通先生

企画力、実行力抜群で前向きにさせてくれる田中愛子先生からバトンを受け継いだ下関南高等学校の松村成通です。
私は最近になってやっとこの仕事が天職だと思えるようになりました。しかし、同時に私のミッションは何だ?と考えるようにもなりました。現在は「生徒の声をしっかりと聞くこと!」だと思っています。生徒との対話や活動を通じて色々なことに気づき、同時に「なぜ?」「例えば?」としつこく問いかけることにより生徒には自分や社会と向きあってもらい、ともに成長していきたいと考えています。
先日もフィールドワークで「なぜ下関に造船所が立地している?」というような難しい問いを浴びせまくりましたが、生徒達は「う~ん」と脳に汗をかきながらも積極的に取り組んでくれました。その真摯な姿にとても嬉しくなりました。これからも頼もしい生徒達と地道にこつこつと頑張りたいと思います。
次は生徒への情熱と愛情に溢れ、自分に妥協を許さない京都市立塔南高等学校の森口安紀先生です。

第19回 大阪市立咲くやこの花高等学校 田中愛子先生 (進路指導主事、世界史)

優しさと思いやりにあふれる倉敷青陵高等学校の三村先生からご紹介いただきました、大阪市立咲くやこの花高等学校の田中愛子です。
人生は選択の連続であるというシェークスピアの名言がありますが、先生という仕事に関する選択として本当に良かったと思っていることが2つあります。
1つは「世界史」の先生になったことです。最近は史料も活用しながら授業を進めています。生徒にとって難解な史料が意図することを読み取りながら、「なぜ」とともに考える中で互いの知識が深まり、視野が広がった時、とてもワクワクします。
もう1つは、「進路指導」を自身の指導の軸にすると決めたことです。複線で進められがちな指導をからみあう指導にするためにはどうすべきかを考えながら、試行錯誤の日々を過ごしています。結局のところ、先生も生徒も、校内外の多様な人々とつながり、巻き込んでいくことが大切なのではないかと最近強く感じています。
次のバトンは巻き込みのエキスパート、山口県立下関南高等学校の松村成通先生にお渡しします。

第18回 岡山県立倉敷青陵高等学校 三村美紀先生

バトンをくださった下村先生は、若かりし頃に同じ職場でお世話になった先輩で、今は協同学習の研究会で共に学び合う仲間です。
私は、文学を通して生徒と生きる意味を考えたいと思い、国語教師になりました。教科書には、社会の抱える課題や人間関係の難しさを描いた題材が豊富にあり、生徒はその読解を通じて、生き方・在り方を考える機会を持つことができると思っています。ここ数年連続して3年生を担当しているのですが、教科書の仕上げとして複数の文章を読み比べ、クラスで討議する時間を設けています。この時、生徒同士が多様な価値観を交換できるような発問と「個の学びを他にひらく」基盤があると、個人の考察から班討議、全体交流を経た後に、自己の変容に気づく生徒の姿を目の当たりにすることができます。その瞬間を見るための教材研究や教材開発は、私の大きな楽しみになっています。(生みの苦しみでもあるような・・・・。)
次のバトンは、同じ女性進路指導主事として教えていただくことの多い、大阪市立咲くやこの花高校の田中愛子先生にお渡ししたいと思います。

第17回 岡山市立岡山後楽館高等学校 主幹教諭 下村雅和先生(数学科)

九州久留米の地で出会い、すぐさま彼の教育に対する情熱に惚れてしまった石山先生からバトンをいただきました岡山後楽館高等学校の下村です。
7年前に協同学習に出会い、中京大学の杉江先生始め多くの方の実践をお手本に自分なりにアレンジをしながら授業をしています。
「できるだけ教えない」から始め、「教科書を自分たちで読み数学用語を正しく使いながら説明できる」授業に取り組んでいます。
今は、数学の授業だけでなく地域社会の中で「自分で学びそれを活かす力」をつけてほしいと思い、地域と連携する活動をコーディネートするようにしています。このような取組を通して生徒が深い学びへ向かってほしいと願っています。
数学男性が続きましたので、勝手に敬愛する国語女性のパワフルアクティブラーナーの倉敷青陵高等学校の三村美紀先生にバトンを渡します。

第16回 久留米市立南筑高等学校 石山信幸先生 (数学科、1学年主任)

横浜での講演を終えて数日後、学校に分厚い封筒が届きました。差出人は「東海高等学校 内藤俊一」。全く聞き覚えの無い名前。恐る恐る開けてみると、中からは手書きのファンレターが何枚も出て来ました。その驚きと感動を胸に数ヶ月後、私は内藤先生に引き寄せられるかのように名古屋に向かい、4時間の講演をさせて頂きました。内藤先生の笑顔と手紙は、今でも私の宝物です。
今日の授業でも、活動中の生徒の熱気に満ちた「数学用語の言い合い」を聞きながら、笑みをこぼしつつ少しだけ板書しています。
「教えることが上手い先生」を目指していた新任のあの頃。
今では「考えさせることが上手い先生」と呼んでもらえるようになりました。
生徒に任せるからこそ、生徒ができるようになった時の感動が大きい。
生徒に任せるからこそ、自分の授業に責任を持てるようになった。
「あの先生が入っていった教室からは、活気のある話し合いの声が聞こえてくる」
今は、そんな先生を目指しています。
師匠である久留米大学の安永悟先生から「自分がプロであると言うなら、誰かの役に立ってから、初めてそれを語るべし」と言われました。この言葉が、現在の生徒最優先の授業や、全国からの講演依頼を受ける核となっています。
次のバトンは、目の前のどんな困難にも屈せず、常に前に進み続ける協同学習界の希望の星、岡山市立岡山後楽館高等学校の下村雅和にお渡しします。

第15回 東海高等学校 内藤俊一先生(数学)

四半世紀前、全校生徒を前にした私の新任の挨拶は次のようなものでした。
「私の趣味は料理です。苦手な数学をみんなに美味しく食べてもらえるよう腕を振るっていきます!」
ということで4~5年前までの私がやってきたのは、食わず嫌いな食材をとにかく細かく刻んで、柔らかくて食べやすいハンバーグに混ぜ込んで食べさせる…そんな授業ばかりだったのかもしれません。
ここ数年は、サプリメントではない身体にも良い自然な食材/そのままのえぐみや歯ごたえをしっかり味わい/
たまにはレシピも気にしてみたりと/料理をネタに誰かと話すことを楽しんで/腹八分目で終わる…
そんな授業を目指しつつ、翌日の仕込みとお品書き(KP法)作りに励む毎日です。
次回は(行き当たりばったりな私と違い)理論的かつ暖かな授業改善を進められている、久留米市立南筑高等学校の石山信幸先生です。
50過ぎの私が「ファン」であることを公言してはばからない素敵なお二人、宮北先生と石山先生を、バトンでつなぐ機会を得ましたこと、まさに光栄の至りです。

第14回 西大和学園中学校・高等学校 入試企画部長 宮北純宏先生(数学)

周りを温かく包み込んで調和を大事にされている福岡のミスターハーモニーこと宮原先生からバトンを受けとらせていただきました。
飛鳥時代以降、大和川支流の合流地点は大陸から来た大型船が停泊し、小型船が上流を目指して出航していく交通の要所。このために大陸文明が集積し、最先端の学問を学ぶために元祖アクティブラーナーが集った地。この近くに法隆寺があり、私が1日の大半を過ごす未来ラボ(学校)もあります。
生徒は私にとって最高の先生。そして、フォーラムが私にとって学びの合流地点であり学びの要所。先輩たちが築いてこられた歴史や文化を大切にしながら、全国の次代を担う生徒や仲間とともに上流を目指してチャレンジし続けます。
次のバトンは、どんな素材も料理してしまう探究心旺盛な料理人、熱い思いを内に秘めた熱血漢の東海中高の内藤先生に託します。

第13回 福岡県立福岡講倫館高等学校 副校長 宮原清先生

親愛なる東北ALの伝道師、及川俊治先生からバトンをいただいた福岡県立福岡講倫館高等学校の宮原と申します。
アクティブラーニングはキャリア教育そのもの、アクティブラーニングに導く学びは、そのままキャリア発達を促す学びと考えます。
11年前から生徒をファシリテーターに育て上げる授業を実践、その後の自身の研究では、想いや意思の言語化が意欲を高めることや、コミュニケーションの自信が主体的進路探索と将来展望の明確化を促すことがわかりました。だからアクティブラーニングなのですね。   
近年の高大接続改革の文脈はまさに我が意。 教育の大きな目的は、生涯学び続ける意欲をもつアクティブラーナーを育て上げること。「学ぶ意義を知るために学び続けたい」そんなアクティブラーナーに育ってほしい。全国の有志を繋ぐ教育改革推進フォーラムに感謝します。
あふれる情熱を母校で発揮、大胆にして緻密なアクティブラーナー、西大和学園高等学校の宮北純宏先生にバトンを渡します。

第12回:聖ドミニコ学院高等学校 及川俊浩先生

杉山さんから紹介を受けた及川です。
産能大がまた面白いことを始めたと聞いてはいました。初回のフォーラムから参加していた者としては語りたいことが沢山あるのにやっと出番が来たかという感じです。(笑)
フォーラムの多大な影響力を感じている一人と自負しております。フォーラムに参加し、日本各地の先生方と出会うことが出来るということが何よりの収穫です。素晴らしいと感じると押し掛けます。普段の教育活動を体験させてもらうためです。
また夜のアクティブラーニングと称した宴会はさらに実り多いものです。この十年で酒が強くなりました。得られたものは計り知れず目の前の生徒たちに還元するため日夜努力しています。 
次回は勝手に師匠と思っている福岡県立福岡講倫館高校の宮原清先生にお願いします。

第11回:専修大学附属高等学校 杉山比呂之先生

「場を創り、場に価値を」
“The 気遣い”宮﨑先生からのバトンを受け継いだ杉山比呂之(詳細はこちら)です。
産能大フォーラムで、宮﨑先生をはじめ多くの全国の素敵な先生に出会うことができました。「このまま教員を続けていても良いのかなぁ…」そんな悩みを持っていた時期に、たくさんの勇気をもらった場でした。ただ最初はこの場の居心地があまりに良いため、職場の外にばかり目が向き、自分のいる場所から目を背けていました。そんな時、その素敵な出会いで得た学びや気づきを、自分の足下(職場)に還元することが大切だと気づかせてくれたのもこのフォーラムでした。今は、私のモットーである「場を創り、場に価値を」を軸に、対話を通じた「職員室改革」(事務局含む)を実行中です!
さて、そんなフォーラムを第一回から支えている東北の素敵なおじさん(笑)、聖ドミニコ学院の及川俊浩先生にバトンタッチします。

第10回:関西大学中・高等部 宮﨑亮太先生

関西大学中・高等部の宮﨑亮太と申します。海上尚美さんとは国立歴史民俗博物館で博学連携の実践研究をご一緒し、博物館資料を活用することを含め、様々な授業改善のヒントをいただきました。 
私は恩師から、現場に足を運び、本物に触れなさい。そして、「なぜ?」と疑問を持つことから学びを広げなさいと教えを受けてきました。そして、私は博物館などを活用して生徒たちとともに学び、様々な歴史資料をもとに「問い」を発し、想像・創造する力を育みたいと考えています。
教育において、新しいものを積極的に取り入れて変えていくことは大切ですが、学校に受け継がれてきた精神や教えに新しい意味を見出して、ぶれない教育を考えることも大切だと思います。
バトンは、いつも思慮深く魅力的な専修大学附属高等学校の杉山比呂之先生にお渡しします!

第9回:東京都立浅草高等学校 海上尚美先生(地理歴史科・2年次主任)

浅草高校の海上尚美です。勤務校は浅草寺から10分ほど、かつて弾左衛門屋敷のあった場所にあります。江戸の名残を残しつつ、今もモノづくりの街として多くの人が活躍する地域です。
定時制・三部制・単位制という複雑さの中、多様な生徒が通う学校で、sense of wonderに満ちた日々を送っています。ぜひ一度遊びにいらしてください。
松本先生とは民間企業の研修で出会い,ご近所の学校のご縁で、「台東ハートラボプロジェクト」(ⅰ) をやっています。
博物館活用(ⅱ)は私にとって大切なテーマです。卒業後の進路も様々な本校では、「世界史」を学ぶ最初で最後の機会になるかもしれないこと、高校生を生涯学習の場に橋渡しするのが高校の役割の一つであると信じていることから、教育活動の中で博物館に足を運んだり,貸出教材(ⅲ)を活用したりすることに力を入れています。
バトンは博物館活用の盟友、常に私に示唆をくれ、励ましてくれる西の若旦那、関西大学高等部の宮崎亮太先生に託します。
ⅰ長期休業中の合同講習として、上野・浅草地域で博物館見学・フィールドワークをする講座。
ⅱここでの博物館は、国際博物館会議の定義に従い、美術館や動物園、水族館なども含む。
ⅲ国立民族学博物館の「みんぱっく」など。

第8回:岩倉高等学校 松本祐也先生(社会科・総合学習科)

最近、インフルエンサーと出会う機会に恵まれています。バトンを渡してくださった渡邉久暢先生もそのおひとり。出会いから広がる学びは私にとって欠かせないエネルギー源です。
もともと教わり家だった私は、セミナーやイベントに足を運んでただひたすら時間をやり過ごしていました。もちろん何も変化は起こりません。歯がゆい毎日が続きました。
そんな毎日からの脱却は「問う」ことで変わりました。最近では、からだで感じながら「問う」ことを授業で実践しています。
良い問いは議論を深めます。そのためにも社会の感性を上げていく必要があります。こんな時代だからこそ教師の存在は大きい。名もなき教師である私は今日も楽しみながら「問う」ています。
バトンはワークショップデザイナーでもあり、私の「なぜ?」にいつも真摯に向き合ってくださる東京都立浅草高等学校海上尚美先生にお渡しします。

第7回:福井県立若狭高等学校 渡邉久暢先生

寺西先生から「型破り」だと紹介された渡邉久暢です。(プロフィールはこちら
ただ、私自身はいたって普通の授業を行っています。
「今、目の前にいる生徒は、どんな状況にあるのか」
「今、目の前にいる生徒にとっての『生きて働く質の高い学力』とは何か」
「どんな教材で、どう指導すれば、そのような学力を培うことができるか」
「その学力が身につきつつあるかどうかを、どうやって確認するか」
 を考えながら授業をデザインしているだけです。きっと、みなさんもそうですよね。
アラフィフでもあり、生徒の感覚や思考が掴みづらくなってきたこともあるので、毎朝集めるノート、授業中の廊下での個別指導、定期的に書いてもらう「ふりかえり」等を通じて、少しでも「今、目の前にいる生徒の状況」を理解しつつ授業したいと考えています。
AL祭りが終わった?かと思ったら、今度はルーブリック祭りの兆しがあることを、最近少しだけ危惧しています。評価はネブミじゃないのになぁ、と思っています。
バトンは岩倉高校社会科の松本祐也先生に託します。

第6回:金沢高等学校 寺西望先生

社会と『つながる』学びを、もっと。
前川先生からご紹介いただいた金沢高等学校の寺西望です。
私は生徒に社会とつながる学びを届けたく教師になりました。 しかし教育現場には、「教師が忙しすぎる」「学校外との連携が苦手」という根本的な問題があることを知り、いったん学校現場を離れる決意をしました。 そして5年の月日を経て、『つながり』を生み出すカタリスト(触媒)になれればと現場復帰を果たしました。
・学校内でのつながり 育てたい力をチームで模索し、協働して研究や教材作成に取り組む。
・学校外とのつながり 地域社会が抱える課題を知り、各企業や組織が持つ強みから学ぶ。
・学校間のつながり  学校全体の取組を共有し、お互い第三者の視点から助言し合う。
バトンは、型破りながら非常に魅力ある授業の実践者である渡邉久暢先生(福井県)にお渡しします。

第5回:明光学園中・高等学校 前川修一先生

田中光一さんからバトンをいただいた明光学園中・高等学校の前川修一です。
小さな子どもが、恋ダンスを踊っています。「夫婦を超えていけ、二人を超えていけ、一人を超えていけ♪」 星野源さん。なかなかの哲学者ですね。約2年ちょっと前までの私は、おかれている状況をなかなか「超え」られない教師でした。受験指導のためなど、言い訳の壁を作って、乗り越えることを諦めていたように思います。 求めれば開かれるSNSの時代。 ひとりでは解決できなかった課題も、他者とつながることによって道筋が見えてきます。 胸の中にある、初任の頃の思いさえ甦ってきます。 「超えるの怖いが、役に立つ」 この体験を生徒に伝えたい。
さて、バトンを石川県金沢高校の寺西望さんにタッチします。県立高校→民間企業5年→私立の現任校と立場を「超え」てきた俊英です。お楽しみに。

第4回:鳥取城北高等学校 田中光一先生

溝上広樹先生からご紹介いただきました、鳥取城北高等学校の田中光一です。
ソクラテスの言葉を借りると、「教育とは、炎を燃えあがらせることであって、入れ物を満たすことではない」、これが現在の私の教育観です。
数年前、生徒が居眠りする授業をしている自分自身に焦りや不安を感じ、自信を失くしていた頃、小林昭文先生と出会い、そこから授業改善をスタートしました。また、熱い志を持った全国のアクティブラーナーたちと出会える産能大フォーラムに参加することで、校外にも多くの学びの仲間ができ、私の世界は大きく変わりました。
現在は校内でALを推進していく担当をし、生徒にとってよりよい学びの場を校内の仲間たちと創造することを日々目指しています。
バトンは私の尊敬する学びの仲間の一人、福岡の前川修一先生に渡します。

第3回:熊本県立熊本北高等学校 溝上広樹先生

「学習コミュニティの拡大と日常化を目指して」
円井先生からご紹介をいただきました熊本県立熊本北高等学校の溝上広樹です。
前々任校において、生物の楽しさを感じて欲しい、受け身の授業参加や居眠りをなくしたいという思いから授業改善をスタートさせました。最初は1人でしたが、試行錯誤のプロセスを共有する校外の仲間ができ、現在では地元を中心とする学習コミュニティ(ALくまもと)のメンバーと日々学びあいを継続できるようになりました。
さらに産能大フォーラムは、学びの輪を全国へと広げる貴重な機会となっています。このような繋がりを校内に広げること、そしてコミュニティ同士が点から面へとつながっていけばと考えています。
バトンは学びの仲間のひとりである鳥取の田中光一先生にお渡ししたいと思います。

第2回:岩手県立盛岡第三高等学校 円井哲志先生

パッシブラーナーの自覚からのスタート
下町先生からご紹介いただきました岩手県立盛岡第三高等学校の円井哲志(つむらいさとし)と申します。
数年前の私は「アクティブラーニングって何?誰かやり方を教えて…」と常々思っておりました。
そして釈然としないまま授業をしていた時、私の発問に対して明らかに誰かの答えを待っている生徒を見て、そこに自分がいるような錯覚を覚えました。
恥ずかしながら私自身がパッシブラーナーだということをこのとき自覚いたしました。
パッシブラーナー(私)がアクティブラーナー(生徒)を育成するという矛盾を抱えながらも、新価値世代を育成するのが教師のミッションであり、自分自身が新価値を修得し続けて、私のようなパッシブラーナーを生み出してはいけないという想いで現在私は教壇に立っております。
バトンは一昨年の産能フォーラムで出会い、多くの刺激を受けた熊本の溝上広樹先生にお渡ししたいと思います。

第1回:岩手県立花巻北高等学校 校長 下町壽男先生(しもまっち)

初めて産能フォーラムに参加した時、「ああ。全国には、授業改善や学校改革に真摯に取り組んでいる教師たちがこんないもいるんだ」と、とても感動したのを覚えています。
そして、そんな彼らを発掘し、光をあて、その思いを増幅させる場を提供してきた産能大の林さんの慧眼と行動力に驚かされました。
加えて感心したのは、学生スタッフの素晴らしさです。彼らの、相手への誠意が滲み出た一挙手一投足に「確かな人間力」を感じました。なるほど。このフォーラムは実は学生たちを育てる場でもあったんだと膝を打ちました。
場と人とコンテンツ。産能フォーラムがアクティブラーナーたちのサードプレイスとして存在し続けることを切に望んでおります。
次に岩手の若手の雄である円井哲志先生にバトンタッチしたいと思います。


(次回以降、リレー形式で教育への想いや現在の取り組みについてご紹介していく予定です。)