統計学の新しい切り口で
北海道の元気な未来を創る

経営学部経営学科 冨沢日出夫 ゼミ

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経営学部経営学科 冨沢日出夫 ゼミ

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ゼミ概要

我が国の大半を占める「過疎地域」の実態やそこでのビジネスの可能性を考える題材として北海道浜中町の地域研究を行います。地域にとって何が「良い町」といえるのか。単純に人口減少や過疎化などに目を向けるのではなく、他の自治体を含めたデータ分析と創造的思考を駆使して解決のための切り口を探ります。アンケート調査やオープンデータの活用、アイデア発想技法など、実践的なスキルを身につけながら、地域の真の幸せとは何かを考え、最終的には自治体に対して具体的な提案ができるよう、自治体との連携やフィールドワークなどの協働作業を行うユニークなゼミです。

研究テーマ
北海道浜中町を研究する
ゼミの特徴
データ分析スキルと創造力を磨き、自治体と連携して地域課題の解決に挑戦する
主な活動
北海道浜中町の地域研究、データ分析、地域活性化策の企画立案、自治体へのプレゼンテーション、就職活動支援
個人ワーク グループワーク
学内活動 学外活動
理論 実務

冨沢ゼミ3つのキーワード

  • 疑問を持つ癖をつける

    人口が少ないとダメな自治体なの?人口が多いと良い自治体なの?それなのに移住者が増えているのはどうして?と、日々考える、気が付くことが大切です。時代の流れと地域ごとの風土や価値観などにアンテナをはり「根拠」の基となる情報収集力を鍛えます。

  • 切り口の根拠を探る

    様々な自治体のデータを分析していくと見えてくる「切り口」があります。この「切り口」を発見できた時にデータの面白さに気が付くことがあります。数字を元に様々な企業のコンサルタント経験がある教員のもとで、基本的な計算手法や考え方など、原理原則からシッカリとトレーニングすることができます。

  • 今の常識を覆していく

    どこに消費者を増やすチャンスが潜んでいるのか。データ分析力と創造力、そしてマーケティングで過疎地域でのビジネスチャンスを見出し、地域の真の幸せを追求します。一見困難な解決策でも、知恵を搾り合い実現に向けてチームで立ち向かう経験は貴重で、構想力、情報収集力、分析力、企画提案力のトレーニングになります。

カリキュラム

2年生

地域課題の発見と分析

北海道浜中町の研究を通じて、地域が抱える問題を探り、解決すべき課題を考えます。グループ活動を通じて情報収集や問題発見のスキルを磨き、アンケート調査の企画・実施・分析までを学びます。データ解析の基礎も身につけます。

3年生

企画立案と提案の実践

2年次の研究を踏まえ、浜中町の課題解決のための具体的な活動や企画を立案します。企画書の作成やプレゼンテーションスキルを磨き、実際に町長や自治体幹部にZOOMを通じて提案を行います。後半からは就職活動に向けた準備も始めます。

4年生

就活支援と学びの集大成

就職活動に向けて、SPIトレーニングや面接練習、エントリーシートの書き方指導など、きめ細かな支援を行います。同時に、4年間の学びを総括する卒業レポートの作成に取り組み、大学での学びを社会で活かせる力へと昇華させます。

カリキュラムは変更になる場合があります。

ゼミの取り組み

北海道厚岸浜中町の風景

浜中町は霧多布湿原や琵琶瀬湾など豊かな自然と酪農が特徴の町です。この魅力的な環境を活かした地域振興策を考案し提案します。さらに地域の伝統文化や特産品にも着目し、独自の観光プランや商品開発なども検討することで、自然環境の保全と地域経済の活性化の両立を目指します。

地域活性化モデルとしての浜中町

浜中町は北海道東部に位置し、人口減少や高齢化といった課題に直面していますが、豊かな自然環境や特産品を活かした地域活性化の可能性を秘めています。独自の観光資源を活用した交流人口の拡大や、地域ブランドの確立に向けた取り組みが期待されています。

統計学を活用するスキルの習得

アンケート調査の企画から分析までの流れを理解し、Exselでのグラフ作成や分析ツールなどをもちいた分析方法を習得しつつ、実際の自治体と連携したプロジェクトを通じて、理論と実践の両面から問題解決能力を養います。

冨沢ゼミはまさにこれから

アンケート調査の企画・実施・分析、オープンデータの活用、統計解析ツールの使用など、社会で即戦力となるスキルを身につけます。さらに、自治体幹部へのプレゼンテーション経験を通じて、コミュニケーション能力やプロジェクトマネジメントスキルも磨くことができ、総合的な問題解決能力を養成します。

学生によるゼミ紹介

個性を活かし協力してプロジェクトに挑戦

井手 美月 
横浜市立横浜商業高等学校出身

一人ひとりが個性豊かで、地域創生について独自の視点やアイデアを共有し、考えを深め合っています。全員が協力的で主な活動の浜中町プロジェクトに限らず、イベント班、広報班、就活支援班に分かれてゼミを盛り上げたり、先生の研究に協力したりします。初代ゼミ長として、ゼミ生の長所を把握し居心地の良いゼミを作り、浜中町プロジェクトを成功させ、全ゼミ生に「冨沢ゼミでよかった!」と思ってもらうことが目標です。また、ゼミ選択を行う後輩のため、オープンゼミの企画・運営やインスタグラムでの発信などにも力を入れていきます。

住民の幸せを考える地域創生

萩原 光治 
私立聖和学園高等学校出身

過疎地域の人口を増やす地域創生が多い中、「今住んでいる人たちがより幸せになる地域創生」という先生の言葉に共感し、冨澤ゼミを選びました。プロジェクト活動中は楽しみながらも真剣に取り組み、誰が発言してもポジティブに捉えます。先生も議論が活発になるようサポートしてくれるので、雰囲気が良くメリハリがあります。また、“時間にゆとりを持って行動する”という社会人としての基本に、愛ある指導もいただいています。今後は浜中町でのプロジェクトを成功させるため、住民の声・ニーズをさらに詳しく情報収集、分析を行います。

学生に期待すること

変化を恐れず、挑戦を楽しむ姿勢を持った学生を歓迎します。地域の課題に真摯に向き合い、地域住民が真に幸福になるように田舎でたくましく生きるseeds(種)を継続的に蒔いていけるような活動を目指しています。統計学によるデータ分析と創造的思考を駆使して解決策を探る熱意を持ち、社会に新たな価値を生み出す力を身につけ、将来は地域活性化のリーダーとして活躍することを期待しています。皆さんの柔軟な発想と行動力で、日本の地方を元気にしていきましょう!

冨沢 日出夫 教授

新潟大学農学部卒業 、新潟大学大学院農学研究科修士課程修了 、北海道大学大学院地球環境科学研究科博士後期課程単位取得後退学 、長野県庁 、北海道浜中町等の地方自治体勤務を経て、学校法人産業能率大学入職 、経営管理研究所を経て産業能率大学経営学部教授

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