経営学部 齊藤弘通ゼミ

経営学科
質的調査の実践~見えないモノを見る
齊藤弘通ゼミでは、フィールドワークや行動観察、インタビュー調査といった質的な調査手法とその考え方を学び、自分たちにとって身近なテーマで問いを立て、データを集め、仮説を作る調査研究を行っています。質的調査を実践することで、見慣れた日常を見つめなおし、日常に隠された「意味」を「読み解く力」を養います。

ゼミの取り組み

Z世代の感覚や価値観をめぐる質的調査(チーム研究)
2年次ゼミ・3年次ゼミにおいて、主に「Z世代の行動の背後にある感覚や価値観を探ること」を課題とし、チームで調査研究活動を行っています。さまざまな切り口から、Z世代の「普段の日常」を調査し、Z世代の行動や生活パターン、ライフスタイルの背後にある“インサイト”を明らかにし、研究成果をリサーチペーパーにまとめています。こうした研究成果はゼミ活動で共同している企業に対して定期的に報告し、企業と共同で現代の若者の価値観や心理を探索しています。また4年次ゼミでは、各自で研究したいテーマを設定し、質的研究に取り組みます。

学生によるゼミ紹介

あ、それだ。を見つける

あなたは今日何かものを買いましたか?それはなぜ買ったのでしょう。 そしてスマホに入っているそのアプリ、なぜ入れたのですか?きっと理由があって使っているのでしょう。 ただ、そこには分かっているようで実は本人も気づいていない無意識な行動源が眠っています。 それを私たちは"インサイト"と呼び、インタビュー、行動観察、時代背景との紐解きなどから日々発掘する作業を行っています。なぜって?こうだからでしょ。(4年 黒川 倖太郎)

そうです。ここが変な弘通ゼミです。

弘通ゼミに入りたいと考えている人へ!ここは私が想像していたゼミよりも170倍くらいフリーダムでぶっ飛んでいるゼミだ!ずっとグループワークをやっているし、深堀りとか言ってめちゃくちゃターゲットのインサイト(購買意欲のツボの意)を探っているし、隙があれば質的調査!質的調査!で個性的なゼミ生と弘通先生に囲まれながら、毎日必死に弘通ゼミの床に這いつくばっている!でも、とにかくフリーダムだからやりたいことをやりたいようにできるし、君の今後の人生にもきっと役立つスキルが磨けるが、それは自分の頑張り次第!う~ん、弘通ゼミ最高!(4年 安田 光桜)

ありのままのおもしろさ

弘通ゼミの活動を例えるなら、道端にあるアリの巣をみんなに見せびらかすようなものです。私たちにとって当たり前すぎることを、まるで驚きの新発見かのように見せびらかします。ですが本体は穴ではなくて、その中の巣です。私たちは当たり前すぎて穴とその周辺しか知らないので、改めて巣の中を調べるのです。弘通ゼミではアリの考え方や価値観に基づいた調べ方を学べます。先の見えない調査は地中に巣を作る様子そのものです。調査はアリの巣みたいに他の調査と繋がっていたりもします。アリのようにそれぞれの得意なことがきっと見つかるゼミです。(4年 土佐 彩乃)

小さな「なぜ」から、常識を変えるゼミ

変革の卵は平常運転される社会に転がる小さな「矛盾」や「なぜ」にあると考えます。なぜなら数的に証明できないところにこそ、まだ誰も気づかぬ矛盾や不思議があるからです。弘通ゼミではこの「日常で感じる疑問の根源を探り、社会に還元する」方程式を体得する事ができます。一例として、私はZ世代の「推しと好き」について調査したことがあります。もちろんネットには載っていませんが、インタビュー調査と行動調査から「推し」という感情の矛盾を探り、企業人の常識を覆しました。皆さんも共に、日常に広がる小さなチャンスから社会の常識を変えませんか?(4年 吉田 悠希)
学生に期待すること
探究は自分たちの見慣れた日常、当たり前を見つめなおすところから始まります。
(1)問題意識を持つ 
(2)すぐに答えを求めようとしない
(3)無駄を楽しむ
(4)「A」か「B」かと問われたら「C」と答える
ような学生を求めます。