
多様な人と触れ合い、まだここにない
社会デザインを創造する
経営学部マーケティング学科 中島智人 ゼミ
- #業界・企業研究
- #企業連携
- #商品企画
- #広告・プロモーション
ゼミ概要
まちづくり、障害者福祉、フェアトレードなどさまざまな社会課題をビジネスとマーケティングで掛け合わせ、活用、解決するソーシャルビジネスモデルの取り組みを研究・実践します。例えば、「コーヒー」を販売したいとき、香りや味などの機能に加え、そのコーヒーを購入することで湧いてくる感情や自己実現、社会とのつながりをメッセージ化、発信し、持続可能なビジネスにつなげます。ゼミ生が主体となり、企業やNPO、行政など多様な考えのある方と対話することでシナジーを生み出し、新しい価値観を創造する力を養います。そして、実社会でも役立つ実践的な知識やスキルの習得を目指します。
- 研究テーマ
- 「ソーシャル×ビジネス」と「ソーシャル×マーケティング」の研究
- ゼミの特徴
- フィールドワーク 企業連携プロジェクト 個人研究
- 主な活動
- 自治体・地域振興 教育・福祉関係 人材業界
- ゼミ生の進路
- 広告業界、人材業界、小売・アパレル業界
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実務 |
中島ゼミ3つのキーワード
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ソーシャルビジネスモデルの研究
エシカル・プロダクツやソーシャル・プロダクツ、ソーシャル・ビジネスやコミュニティ・ビジネスを活用したまちづくり・コミュニティづくりを、実際にある障害者カフェの経営支援やエシカル商品の企画・販売などを通して研究します。商品パッケージの工夫やブランド化などに加えて、消費者の購買行動の調査を行うことにより、サービスや商品のもつさまざまな「価値」を見出し、検証します。
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企業・団体・自治体
との連携プロジェクト障がい者の方たちの生活支援・就労支援の場を提供している「喫茶JOY」の売上向上を支援するプロジェクトや障害者支援施設の作品を活用した「エシカル・プロジェクト」などの課題をうかがい、マーケティングの知識を活用しながら企画し、何度も話し合いを重ねます。企業・団体・自治体など立場の異なる方々と関わることで視野を広げていきます。
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多様性を受容し、
シナジーを生み出す何かを成し遂げるためには、立場が違う人たちの協力を得ることが必要です。プロジェクトを通して多様な考えや熱い想いに触れることで、シナジー(相乗効果)が生まれ、新しい価値を生み出していきます。自身が取り組みたい課題を選択、体験することで成長につながっていきます。
カリキュラム
2年生
事例調査と3年生中心のプロジェクトに参加
私たちの身の回りにある社会課題やそれに取り組んでいる団体、ソーシャル・ビジネスと呼ばれる事業やその製品やサービス(ソーシャル・プロダクト、エシカル・プロダクト)、あるいはその消費を支える消費行動行動や市場(エシカル消費、エシカル・マーケット)についての理論や事例を学びます。
3年生
連携する団体と協働してプロジェクトを実施
自身が取り組みたいにプロジェクトに参加します。ソーシャル・プロダクト、エシカル・プロダクトにかかわる商品の開発や、事業者の売上向上に取り組むプロジェクトとなります。連携団体の課題や要望を理解し、現地調査、企画、提案、実施し、成果を発表します。現在のプロジェクト:「秩父・中津川いも」のブランド化と後継者確保(彩清会 清水病院)、オリジナルエコバッグの商品企画(奥沢福祉園)、福祉カフェ「喫茶JOY」の売上向上(NPO法人JOY、世田谷区産業振興公社)、エシカルマルシェの企画・開催(メイド・イン・アース)。
4年生
自分自身が興味があり楽しめるテーマで行う個人研究
3年時から継続してきたプロジェクトを3年生へ引き継ぎます。自身で設定した研究テーマに沿って、個人研究に取り組みます。個人活動が中心となりますが、中間報告、最終報告として、ゼミのメンバーへのプレゼンテーションを行います。アウトプットすることで、皆の意見をもらいながら研究内容をブラッシュアップし、研究を深めていきます。
カリキュラムは変更になる場合があります。
ゼミの取り組み
中津川「秩父6」プロジェクト
秩父地方の伝統野菜「中津川いも」は、栽培の難しさから栽培する農家が減少しています。「中津川いも」や秩父地方の魅力の発信し、収穫した農産物を自由が丘で販売する取り組みをしています。ブランド化によって、ひとりでも多くの後継者を獲得することが大きな目標です。

エシカルプロジェクト
自由が丘キャンパスがある世田谷区のオーガニック・コットンのお店が定期的に開催するマルシェに参加しています。エシカル商品に興味のある潜在的な消費者に、SNSで情報を届け、反響を解析し、マーケティング活動を通してマルシェの顧客獲得に取り組んでいます。

福祉カフェプロジェクト 喫茶「JOY」企画
障がい者の生活支援・就労支援の場として「喫茶JOY」を経営されているNPO法人と協働で、メニュー刷新やイベントを開催し、SNSで魅力を発信しています。障がいのある人たちに必要不可欠な「喫茶JOY」の売上向上を目指します。

オリジナルエコバッグの商品企画
奥沢福祉園と連携し、障害者のある人たちの日常的な活動から生み出されるさまざまなアート作品を用い、障害者と地域・社会とをつなぐ商品の開発に取り組んでいます。

学生によるゼミ紹介
自分の可能性を発見できるゼミ

伊澤 海結
神奈川県立商工高等学校出身
授業で「地域社会に貢献するためにできること」というテーマでディスカッションを行った際に、ソーシャルビジネスに興味を持ち、そのビジネスモデルを研究する中島ゼミで答えを見つけたいと考えました。先生の人柄に惹かれたこともゼミを選んだ決め手の一つでした。ゼミでは、プロジェクト以外にも自分の興味・関心のある課題に取り組めます。先生やゼミ生も積極的に関わってくれる温かい雰囲気があるため、自分の可能性を発見できます。また、フィードバックの機会が多く、先生のサポートも手厚いので、安心して活動に取り組めます。
社会課題の解決に挑むソーシャルビジネスの実践

木村 彩友香
私立正則高等学校出身
社会課題をビジネスの力で解決するソーシャルビジネスをテーマに、複数の事業者と連携して様々なプロジェクトに取り組んでいます。その中で私は「子ども食堂」の復活に向けたプロジェクトや、メイドインアース様との連携プロジェクトに参加しています。授業で学んだマーケティングの知識を実践できる機会が多く、主体的に取り組みチームで協力することでゼミ生同士の絆が深まり、多くの課題解決を通じて自分自身も成長できています。中島ゼミには、多様なプロジェクトが展開されており、自分のやりたいことを見つけて学ぶことができます。
学生に期待すること

社会に対する関心や好奇心を失わず、様々な環境や立場の人と出会い、多様な考え方の中で成長していってほしいです。そして、自分の興味や疑問に対して、積極的に行動を起こすことを期待しています。物事に主体的に取り組むことで、自分の成長を実感できる瞬間が必ず訪れます。新しいことに挑戦し、多様性に触れ、シナジー(相乗効果)を生み出す体験を楽しんでいきましょう。失敗を恐れずにチャレンジできるのは、学生だからこそできる特権です。自分の力を信じて、未来への一歩をともに踏み出しましょう。
中島 智人 教授
早稲田大学教育学部卒(教育学士) 、青山学院大学国際政治経済学研究科国際ビジネス専攻修了(国際経営学修士) 、ロンドン大学政治経済学院(LSE)修士課程修了(ボランタリー・セクター組織修士) 、学校法人産業能率大学勤務 、公益財団法人公益法人協会研究員を経て、産業能率大学 経営学部教授
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