経営学部 中島智人ゼミ

マーケティング学科
ソーシャルビジネスのビジネスモデルの研究
中島ゼミでは、さまざまな社会的課題をビジネスの力を活用して解決する「ソーシャルビジネス」について研究しています。特に、ゼミ生が主体となってソーシャルビジネスを実践することで、社会的課題を自分ごととして認識し、多様な利害関係者の協力を得て、実社会で役立つ実践的な知識やスキルの習得に努めています。
ゼミの取り組み
子ども食堂「わくわくカフェ」の開催
社会的活動の持続的可能なビジネスモデルを研究するために、自由が丘駅からほど近い世田谷区奥沢にある「シェア奥沢」の協力を得て、定期的に子ども食堂「奥沢わくわくカフェ」を開催しています。ゼミ生たちは、活動に必要なさまざまな経営資源を自分たちで開拓しながら、地域の実情を踏まえ参加者が満足できるようなプログラムの開発に努めています。
子ども食堂を自分たちの手で開催することにより、単なる「お手伝い」では経験できない生きた経営学を学んでいます。
(現在は、オンラインでの開催に切り替えて、活動を継続しています。)
子ども食堂を自分たちの手で開催することにより、単なる「お手伝い」では経験できない生きた経営学を学んでいます。
(現在は、オンラインでの開催に切り替えて、活動を継続しています。)

「まちスイーツプロジェクト」の実践
障がい者の働き場所である福祉作業所の理解促進と工賃向上を目的として、障がい者支援施設の商品を活用した「まちスイーツプロジェクト」に取り組んでいます。このプロジェクトでは、ゼミ生と福祉作業所、障がい者アートの事業化に取り組む企業とのコラボレーションを通して、障がい者支援施設の商品の付加価値の向上がテーマとなっています。 商品のパッケージの工夫やブランド化などに加えて、購入してくださる消費者の購買行動の調査を行うことにより、商品のもつさまざまな「価値」をどのような顧客に伝えていくか検証しています。

学生によるゼミ紹介
身近な社会問題を深く考える

中島ゼミは、身近な社会問題を自分ごとのように深く考えることができるゼミです。私は、子どもカフェ(子ども食堂)をモデルにしたプロジェクトに参画し、「自分たちがもつ資源の中で、どのように地域社会の問題を解決するか」という難しさを体感しました。その一方で、自分の考えを体現するために、目標を立て挑戦できるようになりました。それは、先生がゼミ生の意見を大切にし、陰ながら見守っていてくれたからです。経営学で学んだ知識を現代社会に生かしたい貢献力の高い方、主体性を養いたい方は大きく成長できるゼミだと捉えています。(野口 沙織)
多様な価値観との出会い

中島ゼミでは、ソーシャルビジネスというテーマのもとで実際に学校の外に出て子ども食堂や区のイベントへの参加など活動していきます。そのため、大学の中ではなかなか出会えない社会人の方や役所の方、地区で活動されている大人、食堂に来てくれる子どもたちのようにあらゆる世代・バックグラウンドの人たちと対話をする機会が多くあります。マネジメントにおいて重要なことのひとつに「関わるステークホルダーの満足をいかにあげていくか」というものがあります。自分たちはそれぞれの「立場」に目線を合わせコミュニケーションしていきます。そして自分たちにはない「視点」を吸収していくことができます。答えのない課題に対して、多様な価値観をもった人と対話を繰り返し協創していく経験ができるのが中島ゼミです。(渡辺 純)
学生に期待すること
自分の興味関心、疑問に対して、主体的に行動を起こすことを期待しています。失敗を恐れずチャレンジすることは、大学生の特権です。主体的にものごとに取組むことを通して、皆さんが成長を実感できると思います。