消費者のホンネの気持ちを探って、
アイデアをカタチに

経営学部マーケティング学科 松尾尚 ゼミ

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経営学部マーケティング学科 松尾尚 ゼミ

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ゼミ概要

買うつもりがなかったものを、なぜか買い物カゴに入れたことはありませんか?人間は面白いもので、予想もしない購買行動をとることがあります。逆に売り手視点で見ると、消費者自身も気づいていないニーズを掘り起こすことができれば、画期的な新商品を生み出すことができます。ゼミでは、消費者のインサイト分析、心理調査から商品提案に至るマーケティング全体の流れを、段階的に、リアルに学びます。同時にこれらの学びが、個々のマーケティング要素を「深掘り、つなげ、新しいビジネスを創る」取り組みであり、即戦力につながるとともに、総合力のあるマーケッター育成にもつながります。

研究テーマ
消費者インサイト(ホンネ)研究とリアル商品・事業企画
ゼミの特徴
ディベート形式で行う業界研究  企業タイアップ
主な活動
地域、企業とのプロジェクトを通して、消費者のホンネを発掘し地域創生の力になる
ゼミ生の進路
広告業界、人材業界、IT業界
個人ワーク グループワーク
学内活動 学外活動
理論 実務

松尾ゼミ3つのキーワード

  • 消費者インサイト
    (ホンネ)の研究

    消費者のインサイト(ホンネ)を知るためには、観察調査、インタビュー調査等の「質的調査」をおこないます。思い込みを排して、いかに本質を掴むかがポイントです。

  • リアルビジネス
    体験・体感を企業タイアップで

    マーケティング知識を活かすのは机上の議論でだけではく、現地へ赴き、調査、仮説を導き、戦略実行することです。そこにいる人の“情熱”を感じることにも意義があります。

  • 2対2の対抗戦
    ディベートで業界を知る

    課題に対して考え、仲間と対話し共闘することで、協働力・論理思考力を養います。相手を知る、違う考えの人がいることを知る機会にもなり、ゼミ生同士がグッと近くなります。

カリキュラム

2年生

ゲーム感覚で業界・企業研究・質的調査演習の実施

各業界の未来について、肯定チームと否定チームに分けてディベートします。テーマ例として、「アップルのモノづくりに未来はあるか」。業界への興味向上、業界の多面的分析(良い面と悪い面)を導きます。質的調査演習では、消費者のインサイト(ホンネ)を知るために、観察調査、インタビュー調査等の「質的調査」をおこないます。思い込みを排して、いかに本質を掴むかのトレーニングです。自由が丘の街の魅力を定義する場合、「おしゃれ」、「高級」という思い込みは正しいのかを再考し、街を位置付けする仮説を導き出します。

3年生

企業とタイアップしたマーケティング・プロジェクト

①朝日放送テレビ株式会社と連携:インターネットの隆盛等により、テレビ局も従来のビジネスモデルの変革を求められます。テレビ局の番組制作ノウハウ、エンタメ業界やクライアント企業との太いパイプを生かして、新しいビジネスをワークショップ形式で創造していきます。
②宮城県⽯巻市と提携:「⿂離れのインサイト」を明らかにし、石巻水産業のブランドイメージ向上を目標に、⽯巻市⽔産業の⽅々やお客様との交流を通じて、企画立案、実⾏します。

4年生

1万字論文の制作(大学4年間の集大成としての論文制作)

2年、3年で実践した集大成を論文にします。
学術論文の書き方・ノウハウの指導、テーマ決定(経営分野・対象業界、企業、分析手法)、論文構成策定(章立てと論旨サマリー)、執筆、教授からのアドバイス、修正依頼、提出までのステップを踏みます。過去の先行研究を尊重・敬い、そこに⾃分なりの意⾒‧仮説を⾒出し、論⽂を完成させ、4年間の学びの集大成にすることが目的です。
4年生にはゼミでの学びの集大成として、外部ビジネスコンテストへの参加を奨励しています。2024年度は、内閣府主催の「地方創生☆政策アイデアコンテスト」にて、約1500組の応募の中から最優秀賞にあたる地方創生担当大臣賞を受賞しました。

カリキュラムは変更になる場合があります。

ゼミの取り組み

企業とタイアップ~朝日放送テレビ様~

朝日放送テレビ様から課題を提示いただき、「ふるラボ認知度向上のための施策」を実施。「ふるラボ」とは、朝日放送テレビ様が運営する地上波放送局初のふるさと納税サイトです。「ふるラボ」の認知拡大に向けて、ゼミで学んだマーケティングの知識を活かしながら取り組みます。

企業とタイアップ~宮城県石巻さかな流通協会様~

宮城県の石巻さかな流通協会様から課題をご提示頂き、「石巻の水産業を振興し、地域創生につなげるために石巻水産物の売上利益向上という目的のもと、⽯巻⽔産物のブランド戦略を立案し、実行に移す。その第一歩として、ゼミ⽣全員で⽯巻市を訪れ、実地調査を⾏いました。

ゲーム感覚でディベートを実践

業界研究をディベート形式でかつゲーム感覚行うのが松尾ゼミならではの特徴です。2年次後期の初顔合わせの時に行うので、ゼミ生の人となりを知る機会でもあります。就活の際に企業を見る目を養い、リサーチ・分析・実行力が必要となるマーケティングプロジェクトにつなげます。

ファシリテーションとして教壇に立つ

企業が実践した画期的なマーケティング戦略やイノベーションの事例を演習等を通じて理解し、これまでの学びを復習し、照らし合わせながら理解を深めます。

学生によるゼミ紹介

専門性を活かして地域経済の活性化に貢献

小林 瞭太 
神奈川県立荏田高等学校出身

松尾ゼミでは、企業とタイアップして、消費者がモノを購入するまでの心理分析や潜在ニーズのインサイト調査を行っています。私は石巻の水産業振興と地域創生をテーマにしたプロジェクトに取り組みました。プロジェクトでは、石巻の海産物のブランド力を高め、水産業に新たな価値を提供するために、消費者ニーズや購買行動を徹底的に分析しました。そして、その調査結果を基に、消費者が求める商品やサービスの提案を行いました。専門性を活かして、具体的なマーケティング戦略を立案し、地域経済の活性化に貢献できることが、松尾ゼミの特長です。

自分から動けば可能性は無限大!

髙橋 藍衣 
神奈川県立有馬高等学校出身

松尾ゼミの最大の魅力は、【能動的に活動できる環境】です。高校生までは、与えられた課題をこなすことが多かったのですが、松尾先生はゼミ生が取り組みたいことに耳を傾け、学びたいことやプロジェクトの進め方を自由に選択させてくれます。また、「もっと成長したい」という思いを抱く学生が集まり、学内外を問わず様々なことに挑戦をしているため、新たな視点に触れ、刺激を受ける機会が多くあります。マーケティングの知識と経験を深めることができただけでなく、尊敬する仲間に出会え、自分の可能性が広がったことが大きな収穫です。

学生に期待すること

このゼミは自ら運営、進んで参加するからこそ、結果が出た時の喜びを全員で分かち合うことができます。そんなチーム活動の楽しさや達成感を、ぜひ仲間と一緒に感じてください。もちろん何かを作り上げていく中で、意見の相違や衝突がでることもあります。悩みながらがんばるそのプロセスこそ大切です。自分の可能性を自分で制限せず、さまざまなことに挑戦して、豊かな人生を歩んでください。卒業して再会したときにも笑顔でいられるように。研究室のドアを開いて待っています。

松尾 尚 教授

慶應義塾大学法学部法律学科卒 、Boston University MBA修了 、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了 、株式会社村田製作所を経て、産業能率大学 経営学部教授

【教員紹介】松尾 尚 教授 ページへ

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