経営学部 倉田洋ゼミ

経営学科
企業IRデータからの企業研究
有価証券報告書など企業IRデータから企業の特色や歴史、業績、課題などを研究しています。その過程でSDGsやCSV経営にも注目しながら学習を深めています。学習の成果と定着を求めてビジネスコンテストに参加し、集大成の場としては2、3年生合同チームで『日経STOCKリーグ』に参加し他大学と競っています。
ゼミの取り組み
HKTコーポレーションの運営
倉田ゼミの最大の特徴は、HKTコーポレーションという擬似会社による実践的な組織運営を学習できるところです。ゼミ生一人ひとりの権限と責任を明確にして、日々のゼミ活動の効率性を高めるために組織図を編成しています。さまざまな部署があり、本部長や部長などそれぞれに役職が割り振られています。ゼミ生は、担当役職の存在意義からタスクまでを自分自身で設定し、どんな価値を提供できるかを考えて行動しています。また、実際の会社のような経営理念やビジョンが設けられ、それらを体現していくために日々の活動に勤しんでいます。


農業女子の魅力を伝える「農業女子プロジェクト」
農林水産省が主催する「農業女子プロジェクト」では、公式Instagramでの投稿作成と情報発信を担っています。農家さんへのインタビューを通して、農業女子の社会での存在感を高めることに貢献しています。このプロジェクトの魅力は、農業の現状や女性農業者の活躍のリアルを知ることができることです。また、経営学やSNS運用の知識を用いて、投稿作成に活用できます。農林水産省が主催するプロジェクトに参画しているため責任は重大ですが、大学生の視点で農業女子の魅力を発信できるように日々頑張っています。


実践で学ぶ「十勝・帯広プロジェクト」
夏季休暇期間に北海道の十勝・帯広に1週間滞在し、十勝・帯広の地元企業の課題解決を行う倉田ゼミの名物プロジェクトです。実際に企業経営幹部の方々に組織変革や社内外広報についての提案プレゼンをおこなったり、農業や無農薬野菜の魅力を発信する方法を考案したりする経験を通して、ゼミでの学びを実践の場で生かすことができます。また、北海道から帰ってきた後にも十勝・帯広でお世話になった市役所の方や地元企業の方々をゼミにお招きするなど、継続的に私たちの勉学にご協力いただいています。


大学生CSVビジネスアイデアコンテストへの参加
日々の学習のアウトプットの場としてビジネスコンテストに出場しています。2022年に開催された『第6回大学生CSVビジネスアイデアコンテスト』では予選から5チームが本戦全国大会(全国から30チーム)に出場し、見事1チームが『メンバーズ賞』を受賞しました。ANAホールディングス株式会社に「脱炭素社会実現に向けた"脱"航空会社」のビジネスアイデアをチーム一丸となって提案しました。SDGsが注目される中、これからの社会の担い手として私たちに何ができるのか、日々大学で学んでいる経営学の視点で考えることができる貴重な経験となりました。

ゼミ活動の集大成『日経STOCKリーグ』への参加
『日経STOCKリーグ』とは、野村ホールディングスと日本経済新聞社の主催による金融・経済学習コンテストです。経済や株式投資に触れながらたくさんの企業研究を行うことで、さまざまなステークホルダーの視点を養うことができます。
私たちは、2・3年生合同チームを組んで8月~1月の期間で取り組み、3年生は、集大成としてこれまでの大学での学びをアウトプットし、外部から評価してもらうことを目的に、2年生は、3年生の活動に一緒に触れることで、集大成までの1年間をイメージしてもらうことを目的に取り組んでいます。今年度は2チームが入賞(上位5%)を果たしました。

2022年『日経STOCKリーグ』作品の表紙一覧

学生によるゼミ紹介
自分を成長させることができるゼミ
倉田ゼミは擬似企業になって活動していて、全員がどこかの部署に所属し、それぞれ役職が設けられています。1人1人が責任をもって活動することができるため、主体性を身につけることができます。また、2年生のうちはメンター制度があったり、メインプロジェクトである『日経STOCKリーグ』のグループが2、3年生合同のグループであったりするため、先輩方からたくさんのことを学べます。倉田ゼミは縦のつながりが強いゼミなので、先輩方から多くのアドバイスをいただき、さまざまな知識や経験を得ることが出来ました。(2年・宮腰)
楽しいだけじゃない!倉田ゼミの魅力
倉田ゼミは、自由と主体性を重んじています。そのため、擬似企業として自分たちでゼミを運営したり、3年生と一緒になって『日経STOCKリーグ』に参加したりなど、多様なプロジェクトも行っています。勉強も遊びも全力でやる。という、何事にも全力な友達や先輩に囲まれていると、自分ももっと成長しようと思わされます。とても賑やかで学ぶことが多い環境は、沢山の刺激を受け、自分のやりたいことなどに積極的にチャレンジしようと思える後押しにもなっています。これからも、全力でゼミ活動を行い、最後まで駆け抜けていきたいです。(2年・吉澤)
多岐にわたる関係性の構築
倉田ゼミの魅力のひとつにタテとヨコのつながりの強さがあります。『日経STOCKリーグ』では後輩と一緒に大きなレポート作成に取り組むことで、レポートにかかわることだけでなく、後輩とのかかわり方や先輩からのアドバイスなどさまざまな面で学ぶことができました。また、歴代の先輩方から継承された企業とのつながりも豊富で大学という枠にとどまらない活動ができています。(3年・加藤)


産能祭“研究発表”“模擬店”の動画再生数2位を受賞

学生に期待すること
主体性を身に付けて欲しいと思っています。今後、社会に出ていく中で、最も企業社会が求め、若い世代に期待されている能力であり、日経STOCKリーグ参加などを通して自ずと身に付けてもらうことを期待しています。