世田谷タウンプロジェクト

  Mission! 
「地域コミュニティ」をデザインする

Lecture|この授業のポイント

プロジェクトへの参加を通して、
地域が抱える課題や活性化策を考える

<世田谷タウンプロジェクトとは>
自由が丘キャンパスがある東京都世田谷区の商店街や企業、地域の学校関係者の方などと連携しながら、実際に地域イベントを企画・運営するプロジェクト型の授業です。
世田谷で行われる地域イベントに参加している企業や団体のCSR活動(社会に対して責任を果たし、ともに発展していくための活動)についての知識と理解を深め、地域に貢献できる社会的活動の重要性とは何かを学びます。
そして、授業で身につけた知識や理論を、実際の現場で試す機会となるのが地域イベントでの活動です。実施前には準備学習として、関係者の方々へのヒアリングや意見交換、フィールド調査による情報収集などを行います。その上で、地域イベントで実施する企画内容や運営方法などを決めて当日を迎えます。
<この授業で身につくチカラ>
■コミュニケーション能力
■プロジェクト運営の知識・実践
■CSRの理解
■地域・企業との協働
■臨機応変な対応力
<授業のプロセス>
世田谷タウンプロジェクト授業の流れ
step1
タウンプロジェクトの理解
●商店街の理事の方からプロジェクト概要、イベント内容について説明を受ける
step2
活動地域のタウンリサーチを行う
●チームごとにフィールド調査を行い発表する
●地域の情報をまとめタウンマップを作成する
step3
タウンプロジェクトイベント内容の検討
●地域で実施されるタウンプロジェクトの企画・運営会議に参加
●イベント内容や企画ごとに担当チームを決める
step4
タウンプロジェクトの運営
●タウンプロジェクトの全体運営のサポート、イベント運営を行う
step5
タウンプロジェクトの成果発表会
●クラス内での相互評価を行う
●商店街のイベント担当者、理事の方から講評をいただく
<2018年度世田谷タウンプロジェクト活動>

Report|学生の声

地域が抱える課題の「発見力」を磨くことで、いつか地元の活性化に貢献したい。

麻生 涼太 経営学部経営学科
授業では2つのイベントを企画・運営しました。一つ目は、尾山台駅前の商店街で開催される「尾山台フェスティバル」で、私たちは子供たちがお祭り気分で塗り絵などを楽しめるアトラクションを企画し、実施しました。子供連れの若い世代の家族との接点をつくり、商店街を身近に感じてもらうことが将来の活性化につながると考えたからです。

もう一つは、二子玉川エリアにある小学校で開催される「大山みちフェスティバル」です。閑静な住宅地として人気のエリアですが、ご近所同士や世代間で交流する機会は少ない傾向にあります。そこで、顔が見えて安心できる街であることをPRすることが地域貢献につながると考え、子供たちや多世代の住人が集い、ストラックアウトなどで楽しく遊べるブースを設置することにしました。

このプロジェクトは、私に数々の気づきや発見を与えてくれました。
私は所属するゼミで企業などのCSR活動(社会に対して責任を果たし、ともに発展していくための活動)に注目し事例研究を行っていますが、その地域の風習や伝統、住民の結束などを次世代に継承していく上で、子供たちや若者に焦点を当てたCSR活動を行うことは大きな意味をもつと思いました。

そして、地域活性化と一言でいっても、取り組む背景は地域ごとに多種多様であると実感できたことが最大の収穫でした。イベントの意義も、商店街の再興、子供たちの教育や防犯の強化、町内会の誘致など、抱えている課題によって変わります。だからこそ、課題を発見する力が重要になり、それはどのような地域にも応用できる力といえます。在学中に磨くことで、いつか地元である北海道の釧路に戻り、街の活性化に貢献できる仕事に就きたいと考えています。