あきらめずに 粘り強く挑めば成果は出る
初年次PBL
経営学部1年 平林 花
長野県私立松商学園高等学校出身- #初年次ゼミ
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回を重ねるからこそ、失敗が成功のもとになる
SANNOでは1年次からゼミに所属し、4年間の学習で必要になる知識やスキルの基礎を身につけます。それを活用して挑戦するのが、初年次PBL(課題解決型授業)です。実社会の課題に対して、解決策をチームで考え、コンテスト形式でのプレゼンテーションを行います。
入学直後、前期、後期の3回にわたり実施されることが特長です。入学直後はアイデアの創出、前期は企画立案の理解、そして後期は実現性のある課題解決策の提案を目指して取り組みます。私がSANNOに入学したのは、実践的な学びに魅力を感じたからです。大事なことは、学んだ知識を社会で活用できるようになることだと考えています。その第一歩になったのが初年次PBLでした。回を重ねるからこそ大切なことに気づき、失敗が成功のもとになると実感しました。
「何を提案するか」の前に、「どう挑むか」を徹底的に見直す
1年の集大成となる後期PBL(12月後半)では、ゼミ対抗によるプレゼンテーション大会まで進み、最優秀賞をいただきました。
前期PBL(7月後半)ではゼミの代表にさえなれず、その悔しさから奮起して挑みました。一番の反省点は、準備期間中にメンバーの足並みが揃わず、チームで十分に議論できなかったことです。そこで、メンバー間のコミュニケーションを増やし、課題解決の提案にあたって全員が共通の認識や目標をもつように働きかけました。さらに、チーム内での意見交換は、対面で行うことに重きを置きました。何気ない会話の中にも提案のヒントが隠れているからです。結果としてアイデアがたくさん生まれ、多角的な視点からプランを検討することができました。
また、プレゼンテーションや企画書についても見直しました。4分間という制限時間の中で要点を伝えるため、論理的でわかりやすいシナリオを作り、企画書の要素はできるだけ削ぎ落とすようにしました。良し悪しを客観的に検証するため、ゼミ内でデモンストレーションも行いました。
期限は1週間後。再検討した商品企画、作り直した企画書
後期PBLの課題は、北海道帯広市での販売を想定した“子ども向けのお土産品”の提案でした。私たちのチームは、子どもに人気が高く、市場規模も拡大傾向にあるグミに着目して商品を企画しました。しかし、ゼミ内での中間発表で、「お土産品である必要性を感じない」と指摘を受けました。商品を企画することばかりに意識が向き、ターゲットの視点や利用シーンの考察が欠けてしまっていたのです。
プレゼンテーションまで1週間足らずでしたが、チーム全員が「より良い商品企画でゼミ代表に選ばれたい」と一致団結し、商品企画や企画書を一から見直すことにしました。主な変更点は、グミを地元産のフルーツ果汁を使用した季節限定商品とし、事業拡大や地域活性化にもつなげること。さらに、保護者の目線や体験価値の提供も加味したプランとしました。たとえば、道の駅で販売し、フルーツ狩りならぬ“グミ狩り”を親子で体験してもらうプロモーション企画です。こうした提案内容が、最優秀賞として評価されました。
「あきらめずに限界まで考え抜き、粘り強く挑めば成果は出る」。そう気づかせてくれたのが初年次PBLでした。
「初年次PBLの様子を動画でチェック」
※2025年度掲載
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