留学生と課題を解決していくプロセスが、 “真の国際交流とは何か”を教えてくれました

Global Communication Camp

情報マネジメント学部1年 小池 楓花

静岡県立伊豆中央高等学校出身
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留学生と課題を解決していくプロセスが、 “真の国際交流とは何か”を教えてくれました

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人見知りを克服するためにも参加した、国内での留学体験

SANNOには国際交流ができる授業科目も設けられています。その一つがGlobal Communication Camp で、1年次から参加できる3日間の夏期集中プログラムです。自由が丘キャンパスで行われ、今年度は両学部の学生約30人が参加しました。特長は、留学生と英語で学び合うこと。座学の授業は一切なく、グループワークやPBL(課題解決型授業)を通じてコミュニケーション力を磨き、多様な文化や価値観に触れることができます。国内で留学体験ができるプログラムといえますが、英語力は問われません。やる気と少しの勇気さえあれば参加できることも魅力の一つです。
私が参加した理由は二つあります。一つは、英語を使うアウトプットの機会が欲しかったからです。高校までは受験に向けたインプットが中心だったので、ネイティブの発音を身につけ、コミュニケーションツールに変えたいと思いました。もう一つは、人見知りの性格を改めるきっかけになると期待したからです。自ら積極的に話しかけてこそ成果を得られるプログラムなので、その環境にあえて自分を置こうと奮起しました。

大事なことは、話す英語の正しさではなく、伝えようとする気持ち

初日は、オリエンテーションや参加者同士によるアイスブレイクの後、留学生と学び合う2、3日目に備えて準備や学習に取り組みます。コミュニケーションや異文化をテーマとしたグループ単位で議論や発表や、写真の内容を英語で伝えるゲームなども行います。“伝わる”ことの本質を理解し、センテンスによる“伝え方”の型を学んだことで、気持ちに余裕が生まれ、良いウォーミングアップになりました。
2日目は、英語で留学生にインタビューを行い、出身国の特徴や文化についてヒアリングを行います。また、留学生からもインタビューを受け、日本のカルチャーを表現する動画を共同で制作します。こうしてチームワークを高めた後、留学生の出身国で展開するビジネスプランを考えるという課題に取り組みます。
私のグループが迎えたのはスリランカの留学生でした。現地の食文化や料理に注目し、日本との相違点や共通点などについて意見を交わしました。当初は「自分の話す英語が伝わるだろうか」と非常に不安でした。しかし、知っている単語をつなげるだけでも伝わることに気づきました。この体験から学んだことは、正しい英語で話せないことを恐れず、伝えようとする気持ちが大事だということでした。

身についたのは、世界目線で物事や価値観を捉えること

最終日の3日目は、ビジネスプランのプレゼンテーションをグループ毎に行います。私たちが構想したのは、日本とスリランカの食文化を融合した“おにぎり”の製造販売でした。スリランカでの人気のカレーを具材とし、主食であるインディカ米にココナッツミルクを加えて成形。コストを抑えるためにバナナの葉で包装し、消費者ニーズが高いビジネス街で販売するプランとしました。 このプログラムの魅力は、英語でのコミュニケーション力を磨けることに留まりません。同じ目標を達成するために留学生とアイデアを出し合い、課題を解決する実体験を得られる点にあると思います。切磋琢磨した3日間を通じて、自分の中に大きな変化がありました。ネイティブと意思疎通ができたという自信から、英語を話すことに対する抵抗感がなくなったこと。そして、人見知りで引っ込み思案だった自分から脱皮できたことです。夏休みが明けてからの学びでは、主体的に意見や考えを発信し、物事や価値観を世界目線で捉えるようになりました。

Global Communication Campの画像②
Global Communication Campの画像③
Global Communication Campの画像④

※2024年度掲載

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