初年次PBL

自分を変えたいという想いが成長のタネに

永島 恋奈 経営学部1年 埼玉県立浦和北高等学校出身

人前に立つことをずっと避けてきた

小学校から高校まで、学級委員やリーダーに選ばれることがありました。しかし極度のあがり症であったことから人前で話すことは他の生徒に任せ、私自身は避けてきました。
そんな悩みを抱えていた高校2年の夏にSANNOのオープンキャンパスに参加しました。そこで、堂々とプレゼンなどをおこなう先輩たちの姿を見て、衝撃を受けました。この大学なら、人前で話すという長年の苦手意識を克服できるかもしれないと思ったのです。どうすればうまく人前で話すことができるのだろう?大学の最初の授業で手がかりをつかむことができました。

1年次から始まるPBLを通じて味わった焦り

1年生は全員が初年次ゼミに参加し、PBL(課題解決型学習)に取り組みます。授業の中心はチーム学習で、設定された課題について4〜5名程度のチームで議論を重ね、プレゼンテーションを行います。
PBLは入学直後のオリエンテーション時より始まり年間3回行われます。それぞれの回でゼミで代表チームを選考し、ゼミ対抗のプレゼンテーションコンテストが行われます。私のチームは1回目のPBLでゼミ代表に選ばれ、全一年生を前にプレゼンテーションを行うことになりました。極度の緊張の中、入念に原稿を確認して発表に臨んだものの結果を残すことができませんでした。他のゼミ代表のチームは、聞き手を意識した立派なプレゼンテーションになっており、「同じ一年生なのに、条件は一緒なのに、この違いはなに?」と焦りを覚えました。

自らの欠点を見つけ、足りない要素を知識とスキルで補完する

2回目のPBLに向けて、私はリベンジを誓い、まずは初回プレゼンテーションのビデオを見て、自分のチームと他のチームのパフォーマンスの違いを分析しました。決定的な違いは、発表の方法でした。優れた発表をしたチームは、要点が絞り込まれており、伝えることに重きを置いていました。一方私たちのチームはただ原稿を読んでいるだけでした。
自分に足りない知識とスキルを補強するために役立ったのが「コミュニケーションの方法」と「ビジネスモデル論」の授業でした。「コミュニケーションの方法」の授業からは、相手に伝わる話し方や建設的なグループワークの進め方について学びました。「ビジネスモデル論」の授業からは、企画の要点を絞り込む上で重要な顧客視点(相手視点)を学びました。そのうえで、チーム内で議論を重ね、内容を練り上げていきました。。
自分たちの努力と気持ちが伝わったのでしょうか?2回目のゼミ対抗戦では、最優秀賞をいただくことができました。悔しい気持ちや焦りから始まったチャレンジが、実を結んだのです。もちろん、今も人前で話す時は緊張しますが、苦手意識は確実に小さくなってきています。さらにレベルアップできるように学びを深めていきたいです。

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※2023年度掲載