探究学習支援シリーズ

探究学習支援シリーズの特長と概要

  Point1   探究開始前から 「問い立て」開始時、探究終了後まで広くカバー
  Point2   探究を「うまくこなす」のではなく、生徒の思考を深め能力を高めることにフォーカス
  Point3   先生方の運営能力向上にも寄与
  Point4   各高校の実情に合わせて選択可能。多様な支援パターンを用意

探究学習の流れと各支援プログラム

【探究力育成】主体的学習者育成プログラム・協働的学習者育成プログラム

生徒の社会に対する興味・関心や問題意識を芽生えさせ、解決策についてトレーニングします。
多様な情報をチームで共有をしながら合意形成を目指します。
各高校の状況や課題に応じ、プログラムの実施が可能です。

■主体的学習者育成プログラム
主体的学習者を「学習において自ら考え行動できる人」と定義し、「観察」「解釈」「発想」をもとに「問題意識の醸成」を目指します。このプログラムは、課題研究に際し、「問いを立てる」上で役立てるよう構成されています。
■協働的学習者育成プログラム
協働的学習者を「学習において『他者とコミュニケーションを取りながら協働し、問題の発見と解決ができる人材』と定義し、「他者との協働による問題発見および問題解決」を経験することで、葛藤や達成感を学びます。このプログラムは、課題研究に際し、「チームでテーマを定め、解決策を検討する」上で役立てるよう構成されています。

詳細はこちらからご覧いただけます

【問い立て力育成】課題設定コーチング研修

生徒が「自ら問いを立てる(課題設定)」際にどこでつまずくか?
抽象度の設定を適切に導く考え方と、生徒へのコーチングスキルを養成。
例えば、生徒が「海」をテーマに「問い」を立てようとしています。しかし、いきなり課題設定に取り組むと、「海をきれいにしたい」や「近くの海岸をきれいにするにはどうするか」といった問いを立てがちです。前者は抽象的過ぎて探究していく筋道が見えてきません。逆に後者では抽象度が低すぎて「海岸の掃除をしよう」といった答えと直結してしまいます。このような、生徒にありがちな「問い立て」における抽象度のレベル設定の問題をいかに乗り越えさせるのか。思いつきで課題を設定するのではなく、まず幅広く問題を洗い出し、その原因を調査します。その上で、どのような個別具体的な課題があるのかを発見していくように、先生方が生徒に寄り添い導くコーチングを行うための研修プログラムです。

課題設定コーチングとは

生徒の自発的で適切な課題設定を促すコーチングスキルを養成
コーチングとは、相手が自発的な行動を起こすように促すコミュニケーションスキルです。教えるのではなく、問いかけることで生徒に考えさせ気づきを促します。生徒の考えを聞き、それに対してフィードバックを行うというプロセスを通じて、自発的に考えを整理し深める方向へと導いていきます。
研修では、探究における課題設定をテーマにして講師と生徒役の参加者とがロールプレイを行い、コーチングを体験的に修得していきます。
コーチングとは、上図のサイクルを繰り返すことで、 生徒の自発的な行動を促すコミュニケーションスキル

【調査スキルの向上】リサーチスキル向上プログラム

探究学習のテーマ設定後、どのように調査を進めていくべきか。
「観察」「インタビュー」「アンケート」の各調査方法と調査設計スキルを養う。
テーマを設定後、主観をもとにした形式的なアンケート調査を行ってしまうと、目的に合致したデータ収集ができず、探究が深まらないことがあります。このプログラムの「定性調査編」では、イメージ動画を参考に対象者の観察・インタビュー結果を踏まえ「観察」→「解釈」→「仮説」のプロセスを通して対象者の抱える問題点を推察していきます。「定量調査編」では、仮設に基づきアンケート調査を設計し、検証を行うことで解決の方向性を探ります。 ※定性調査編・定量調査編ともにグループワークを交えた各100分の設計です。

【探究成果の可視化】探究力成長アセスメント

探究で本当に生徒の力が付いているのか、形だけのものに 終始していないか。
生徒の資質能力の成長をアセスメントします。
「探究力成長アセスメント」は、情報収集力、課題設定力、課題解決力が求められる設問に取り組むことで、これらの資質・能力が身に付いているかを測定します。探究学習終了後のみでも可能ですが、探究学習開始前と終了後に実施することで各生徒の「成長度合い」を生徒自身が可視化することが可能となります。

探究力成長アセスメントツールの課題および設問文

【課題】
みなさんは、今、2040年2月 17日の日本にいるとします。以下の課題文は、日本のある地域の1970年代から2040年までの歴史的な変遷を記しています。別添の図表を参照しながら課題文を読み、設問に答えなさい。
[未来町の概要] 略
[未来町の歴史] 略
【設問】
問1 未来町は、2040 年に存続の危機ともいえるような状況に陥ってしまいました。あなたは、①町がこのような状況に陥いるきっかけとなったターニングポイント(分岐点、変わり目)は、何年(年代)のどのような出来事があったときだったと思いますか 。
また、②そのターニングポイントにおいて、誰がどのような施策を講ずればよかったと思いますか。(一部略)
問2 上記問1で回答した施策を実行した場合、2040年の未来町はどのようになっていたと思いますか。(一部略)

※「未来構想方式」産業能率大学一般選抜の試験問題を活用
問題全文はこちらからご覧いただけます

お問い合わせ

「探究学習支援シリーズ」にご興味・ご関心がありましたら、下記までお問い合わせ下さい。

企画課(高大連携推進担当)
Tel:03-3704-0731(平日9:00~17:00)
メール:kikaku@hj.sanno.ac.jp