ミュージック・エンタテインメント

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ミュージック・エンタテインメント

「ミュージック・エンタテインメント」経営学部2年次・前学期開講

担当:経営学部 経営学科 谷口 元 教授(本科目主務者)

どのようなことを学ぶ授業?

エンタテインメントビジネスの中核を占める「音楽」をテーマとして、ミュージック・エンタテインメント内部の業種を紹介し、それらが直面する業界動向、経営上の課題と今後の可能性を学習していきます。CD 販売の低迷とそれによる周辺産業への影響、新規事業のチャンスなどを考える授業です。

この授業の面白さや、学生に学んでほしい、興味をもってもらいたいポイントは?

音楽業界のトップで活躍する多才な方々を講師に迎えて実施される「ミュージック・エンタテインメント」科目。音楽業界の“今”が学べる人気の授業となっています。

授業内での工夫は?

現場の第一線で活躍されている音楽業界関係の外部講師を迎え、それぞれの分野から音楽業界を掘り下げ、ご講義いただいております。
(所属部署・役職など、記載の内容は、ご講義いただいた時点のものです。)
  • 2024年4月24日(水)
    ジョーイ・カルボーン 氏
    音楽プロデューサー / 作曲家


    米国ロサンゼルス在住ながら、日本でも数多くのヒット曲を作曲・プロデュースしてきているカルボーン氏に、日本と米国の音楽産業の違いや音楽ファンの志向の違い、またその違いに合わせた音楽の作り方の違いなどを、具体例を試聴しながら説明していただきました。本科目は今年度もZOOMによる開講となりましたが、そのために海外在住の特別講師にも参加いただくことができました。
  • 2024年5月8日(水)
    米田 英智 氏
    エイベックス・エンタテインメント株式会社 レーベル事業本部ゼネラルプロデューサー


    エイベックスにて長きにわたり音楽制作の現場に身を置き、有名アーティストのブランディングに携わってきた米田氏には、音楽産業におけるレコード会社の役割、レコード会社とプロダクションの違い、制作・製造・流通・宣伝・販売促進・営業といった業務の流れ、レコード会社の保有する権利など、レコード会社を俯瞰しての紹介をいただきました。また、アーティストが今でもレコード会社と契約する理由など、示唆にとんだ考察もいただきました。

  • 2024年5月15日(水)
    佐藤 ヒロオ 氏
    有限会社音楽食堂ルースター 代表取締役


    荻窪で長きにわたりライブハウス「ルースター」を経営している佐藤氏には、ライブハウスとして長く成功してこられた秘訣や、アーティストのブッキングに関わる考え方、アーティストへの経済的還元の方針など、他では絶対に聞くことのできない講義をしていただきました。 ル—スターならではのアーティストブッキング哲学や、今から30年後の音楽の世界は、という予測までご披露いただきました。
  • 2024年5月29日(水)
    野本 晶 氏
    Merlin Japan株式会社 ゼネラルマネージャー


    世界の音楽産業において、インディレーベルを束ね、デジタル音楽配信上で経済的な皺寄せが弱者にいかないようにサポートをしているMerlinネットワークの日本の代表として、野本氏には世界の音楽産業の動向、日本の今後の可能性などを、具体的な数値や調査結果などをもとにお話しいただきました。また以前のお立場(レコード会社、デジタル配信プラットフォーム会社)などでのご経験も踏まえ、新しいサービスに対する日本の気質(新しいサービスが始まると、世界ではいち早く乗っかりたいと考えるが、日本では様子見で後のりする傾向)や、今後の(音楽ストリーミング配信を中心とした)音楽の楽しみ方の予測などの考察もご披露いただきました。
  • 2024年6月5日(水)
    大高 英慈 氏
    株式会社ヤング・スタッフ 代表取締役


    FMラジオ用に音楽番組の制作を手掛けるヤングスタッフ社の大高氏には、音楽番組の魅力、音楽そのものや音楽がリスナーに与える付加価値や影響についてご講義いただきました。音楽番組での選曲や曲の配置のキモは『心地よい裏切り』とのこと。また、ラジオ大国アメリカ(人口は日本の2倍、面積は日本の25倍ながら、ラジオ局数は日本の1万倍)でカバー楽曲が重宝される理由もご開陳いただきました。普段ラジオを聴かない学生が多い中、大高氏の説得力ある説明はラジオの魅力と、ラジオ番組の音楽に対する功績を十分に伝えていただきました。
  • 2024年6月19日(水)
    堤 聖志 氏
    株式会社ネイキッド サウンドデザイナー


    プロジェクションマッピングの第一人者であるネイキッド社で、映像に付帯する音楽や効果音などを担当する堤氏が、同社の過去作品を題材に、音楽が映像に与える付加価値や、その重要性を語ってくれました。『同じことを続けているだけでは価値が下がってしまう。ネイキッド社は価値あることを生み出し続ける。』という哲学も学生には刺さっていたようです。映像作品が完成するまでの、クライアントとのやり取りや進行管理の様子も説明していただきました。
  • 2024年6月26日(水)
    常田 俊太郎 氏
    株式会社ユートニック 代表取締役


    ご自身も音楽家である常田氏には、ユートニック社が提供するサービス「U-series」の内容や、ファンダムと呼ばれるコアファンの重要性や、ユーザーからの発信が一般企業においても重要であることの説明をいただきました。同社の提供するサービスを通じて、音楽産業は音楽を提供するだけではなく、特にマネタイズポイントが非音楽に依っていて、それも含めて音楽エンタテインメント産業であることを再認識することができました。