授業科目紹介

「人的資源管理」 両学科共通専門科目3・4年次 後学期開講

担当:経営学部 経営学科 横溝  岳 教授(本科目主務者)

どのようなことを学ぶ授業?

経営資源とは、ヒト・モノ・カネ・情報と言われますが、この授業では、ヒト(人的資源)のマネジメントの仕組みについて学びます。

この授業の面白さや、学生に学んでほしい、興味をもってもらいたいポイントは?

「事業(企業)は人なり」という名言があるとおり、企業経営にとってヒト(人的資源)は、とても重要です。なぜならば、モノやカネの使い方を考えるのはヒトであり、情報から意味を見出すのもヒトだからです。この授業は,枢要な経営資源であるヒトをどのように成長(価値を高め)させ、ビジネスの現場で活躍してもらうのか、まさに企業経営そのものを考えます。

授業内容に関する近年のトレンドは?

新卒一括採用、終身雇用、年功序列など,従来の日本的雇用慣行は大きく変わってきています。企業で働く者は、企業に自身のキャリアを委ねるのでなく、自分なりに未来のキャリアデザインを描き、自律的なキャリアを創り上げていく必要があります。一方で、企業は、社員(働き者)のキャリアデザインを尊重し、そのキャリア形成を支援していくことが求められるようになるでしょう。

授業内での工夫は?

授業では、学生が「当たり前」と思っている通念・通説について疑問を投げかけます。例えば、「なぜ日本企業は新卒一括採用をするのか?」という問いです。欧米企業は、通年採用(中途採用)が一般的です。その問いを考える、話し合う、発表して全体でやり取りすることで、日本企業が重要視している点や経営の考え方が分かります。2020年度は対面授業からオンデマンド型になったことによって、授業テキストを見直しました。文字情報が多寡にならないように、チャート図やグラフ等の視覚情報を増やし、内容の理解を促しました。また、学習後に小テスト(解答・解説付)を設け、知識の確認・定着化を図りました。

これまで受講した学生で、印象に残っているエピソードは?

授業で様々な企業の人的資源管理の施策を調べるなかで、自分が働きたい業界やチャレンジしたい企業を見つける学生が多いです。例えば、「ポジティブアクション(女性活躍促進)」や「ダイバーシティ(多様性)」の取組みに興味を持ったある学生は、それらの切口で就職先の企業を決めました。

授業で学ぶことが、卒業後にどのように役に立つ?

社会に出て、職場のリーダー等を任されて部下や後輩の指導・支援をする際に、授業で学んだ知識が役立ちます。また、自身が自律的なキャリアを歩むなかで、昇進・人事異動・転職などキャリアの転機に直面したときに授業で学んだ考え方が役に立ちます。

授業に関連して、併せて受講してほしい科目、習得してほしい知識は?

モチベーションとリーダーシップです。他者への動機づけ(モチベーション)と他者への影響力(リーダーシップ)についての知識は、人的資源管理の内容と大きく関係します。従って、「組織と人間行動」など組織系の科目を受講することを推薦します。

授業を通じて学生に伝えたい事

経営者が立派な経営戦略を考えたとしても、それを実行するのはヒト(人的資源、社員)です。どのような環境と条件ならば、ヒトは主体的に行動するものなのか、大学生活のゼミ、サークル、アルバイト等の自身の経験と関連づけて考えてもらいたい。そして、ヒト(人的資源)の持つ可能性を前向きに理解してもらいたいです。