五感に響くマーケティング開催レポート
- #特色授業
五感に響くマーケティング
「五感に響くマーケティング」は、3年次に開講されるマーケティング学科の総合演習科目のひとつです。商品やサービスを消費者の心に届けるため、デザイン、音響、カラーリングなどの「表現」に注目し、重要な視点をプロのクリエイターから学ぶことができます。
今回は、この授業を履修した学生にインタビューし、どのような成長や気づきがあったのかを語ってもらいました。
人間の「五感」に訴える手法をワークショップで実践!

北島 杏結 マーケティング学科3年 神奈川県立元石川高等学校出身
「マーケティング心理学」の知識を、実践力に変える学び
この科目は絶対に履修しようと決めていました。そのきっかけになったのは、2年次に履修した「マーケティング心理学」の授業です。マーケティングとは「人の心を動かすこと」であり、そのためには五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)に対するアプローチが必要であることを学習しました。得た知識を活用するための実践的なノウハウを学べることが、この科目を履修した理由です。将来マーケターとなってクリエイターと協働する際、共通言語として五感に響く表現の知識が役立つと期待して臨みました。
クリエイターの指摘で気づいた、五感に訴えるための「盲点」
授業ではまず「音」「色」「形」がもたらすマーケティング上の効果を学習します。知識や理論を身につけた上で取り組むのが、クリエイターの方や企業から与えられる課題に挑むワークショップです。今年度は、音の無い映像にのせるBGM制作、アパレルショップの商品ディスプレイ提案、基礎化粧品メーカーのブランド広告制作という3つの課題が設定されました。
一番印象に残っているワークショップは、商品ディスプレイ提案です。実店舗内の空間や実際の商品を使った、本格的な演習でした。グループで意見を出し合い、プランをまとめて自信を持ってプレゼンテーションに臨みました。
評価については、全体的なバランスや見た目の印象についてお褒めの言葉をいただきました。しかし、プロの方からのフィードバックは自分たちでは気づけなかった視点ばかりで、「やっぱり現場のプロの視点はすごい」と驚きと学びがありました。
特に、配置を考える過程で、無意識のうちに自分たちの好みや感性を優先してしまう場面があり、「これは消費者視点ではない」と途中で気持ちを切り替える必要があったこと。また、見た目を綺麗に整えることに意識が向きすぎてしまい、手に取りやすさや素材の質感に触れてもらう工夫といった“触覚への訴求”が弱かった点は大きな気づきでした。
さらに、親子をターゲットにした売り場であるのに、大人服と子ども服を分けて並べてしまい、ストーリー性やワクワク感につながる演出が不足していたことも反省点でした。
「言語を用いないコミュニケーション」を学び、キャリア志向が変化
授業を受ける前は、「五感に訴える表現=アート」という印象でした。クリエイティブは「消費者とのコミュニケーション」のためにあり、マーケティングで大事なことは「お客様の心理を第一に考えること」だと理解を深める貴重な体験になりました。
「顧客に始まり、顧客に終わる」というマーケターの視点は、あらゆるビジネスや社会で活きると思います。入学当初は、化粧品の商品開発に興味がありました。しかし、コミュニケーションの方法が多岐にわたることを学び、就職活動で志望する業界や企業も変わりました。現在は、社会と企業の中長期的な関係構築に貢献したいと思うようになり、PR(パブリック・リレーションズ)に携わる企業に就職したいと考えています。この授業で学んだ「言語を用いないコミュニケーション」の大切さを仕事に活かしていきたいです。
※2025年度掲載
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