悔しさからの再挑戦! 自由が丘スイーツフェスタ

数十万人の来場者を相手に「人を笑顔にする」を体験。

関口 彩奈  経営学部3年 神奈川県私立横須賀学院高等学校出身

消化不良のまま終えた後悔をバネに学び直す

「自由が丘スイーツフェスタ」は、5月のゴールデンウイーク期間中に自由が丘で開催される一大イベントです。街のさまざまな場所で催されるイベントは、授業「自由が丘イベントコラボレーション」の履修生が運営を担当しています。主催者である自由が丘振興組合や協賛企業各社と協議を重ね、プロモーションやビジネスを成功へと導くことが私たち学生の役割です。
この授業は2年次から履修できるため、私は昨年もスイーツフェスタの運営に携わりました。しかし、授業で学んだ知識を活かしきれず、消化不良のまま終えたことに後悔がありました。経験者として参加された昨年の履修者である先輩方の働きぶりを見て「次こそ自分が!」と奮起し、今年も志願して運営に臨みました。

リニューアルで効果の最大化を目指した「おもちゃ博」

私が担当したのは、子ども向けイベント「おもちゃ博 in Jiyugaoka」でした。昨年までは子育て世代のファミリー層を対象に、幼児が人気のおもちゃで遊べる場を提供してきました。今年の企画を立てる段階で注目したのは、コロナ禍によって自宅で過ごす時間が増え、世界中でボードゲームがブームになっている現象でした。そこで対象を児童や保護者にも広げ、ボードゲームを家族みんなで楽しめる場とするリニューアルにチャレンジしたのです。イベント名も「おもちゃ博&ゲームパーク in Jiyugaoka」に変更し、例年を上回る集客数や玩具メーカー各社の販売促進効果を狙いました。
この試みは功を奏し、プレイコーナーは連日大盛況となりました。家族連れに加えて若年層やカップルにも立ち寄っていただき、何度も訪れるリピーターが多かったことも驚きでした。無料体験のほか、1回700円で何度も楽しめる有料体験プランも用意し、開催期間中に約40万円を売り上げたコーナーもありました。出店された玩具メーカーのご担当者もたいへん喜ばれ、「玩具の楽しさは、実際に遊んでもらってこそ伝わるもの。ボードゲームの認知拡大につながりました」と高く評価していただきました。

主体的なチャレンジは、得られる気づきや能力を増やす

振り返ると、主体的にイベントを運営したからこそ得られた教訓が多かったと思います。主催者、協賛企業、来場者、あらゆる声に自ら耳を傾けたからこそ、「何を期待され、どうすれば喜ばれるか」を知ることができました。一方で、自分が実現したいことを受け入れてもらうには、Win-Winの関係を築けることを示す根拠やデータが大きな説得力になることを学びました。企画力や交渉力、管理能力や協働力など、幅広い能力を総合的に磨けることもスイーツフェスタの魅力だと思います。 私は「いろんな人を笑顔にする」を人生の目標として掲げています。笑顔にすることで、自分も幸せになれると気づいたからです。今年のスイーツフェスタでは、来場された数十万人の皆さんを笑顔にするという貴重な体験ができました。将来のキャリアに必ず活きると確信しています。

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※2023年度掲載