自らの手で雑誌を手掛ける、エディター養成プログラム

「自分が好きなもの」よりも、「求められるもの」を。

菊地 華緒里 経営学部2年 東京都立大島海洋国際高等学校出身

夢に挑戦できる授業

「エディター養成プログラム」を履修したい。それが、私がSANNOを志望した理由です。
高校生の頃から、将来の夢は雑誌の編集者になること。多くのメジャー雑誌の編集長を務めたプロフェッショナルの先生から、実際に雑誌づくりのノウハウを学べることは、私にとって大きな魅力でした。
授業では、4~5名の学生で雑誌編集チームを組み、実際にコンセプト企画からラフ案づくり、取材活動、記事執筆、紙面のデザインレイアウトまで、雑誌づくりのプロセスを学生のみで行います。
自ら雑誌を手掛けることで、自分は雑誌編集者に向いているのか?自分が本当にやりたいことなのか?それを見極められる機会にもなると考えました。

読者が求めているものは何か?

私のチームの雑誌コンセプトは、既存誌にはない「今ドキ女子が読みたくなる旅行雑誌」。
チームのメンバーは、雑誌づくりに興味があるという共通点はあるものの、好きなジャンルは人それぞれ、こだわるポイントも異なっていました。そのため、チーム内で意見をまとめるためには、誰もが納得できる理論や根拠の提示が必要でした。

例えば記事で観光スポットを紹介する際、自分たちは現地を取材し魅力を理解していますが、誌面では掲載する画像1枚と添える文章のみで魅力を伝え、現地に行きたいと思ってもらえなくてはいけません。「読者の興味を惹く内容か?」「なぜこれを読者に伝えたいのか?」「読者が求めているものは?」「コンセプトに基づいているか?」これらの根拠を示しながら互いの考えや意見をすり合わせ、ブラッシュアップを重ねたことで、表紙から裏表紙までコンセプトが一貫した雑誌に仕上げることができました。

自ら動くからこそ気づくことがある

この授業では、雑誌編集のノウハウを身につけるとともに「自分が好きなものをつくる」のではなく、「読者に求められているものを作る」という視点を養うことができました。SANNOには各授業でプレゼンテーションなど発表の機会が多くありますが、そうした際にも「相手にとって伝わる内容か」が重要だということを、雑誌制作を通して気づくことができました。

ターゲットを絞り、具体的な読者イメージを思い描き、コンセプトへと結びつけていく。そのプロセスは、顧客ニーズから商品やサービスを創造する、マーケティングと共通していると思いました。雑誌の編集者になるという夢から履修しましたが、実際に雑誌を手掛けたことで、コンセプトを定めることの重要性や企画を考える面白さを知り、今は商品企画やイベント企画など「企画」に関する仕事への関心が高まっています。この授業で得た学びを活かしながら、将来企画の仕事に就けるよう、日々の授業にも力を入れていきたいです。

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※2022年度掲載