住友林業株式会社に内定

幅広い学びが視野を広げた大学生活

SANNOでは、入学当初に想定していた分野にとどまらず、幅広い領域の授業に触れたことで、自分の興味が大きく広がりました。特に「モノが売れる仕組み」に魅力を感じ、マーケティングやコミュニケーションについて深く学ぶようになりました。

こうして培った知識や経験は、就職活動にも大きく活かされました。業界や企業を絞り切れない状態で就職活動を始めましたが、どのような価値を提供しながら働きたいかという自分なりの軸は明確でした。

それは、お客様と長期的に関係を築き、一人ひとりに寄り添いながら生活にプラスの変化を届けられる仕事に携わりたいという思いです。このキャリア志向を育ててくれたのは、地域企業や福祉施設の方々と交流したゼミ活動でした。

将来の選択に活きる原体験となったプロジェクト

所属した三浦ゼミでの活動でもっとも記憶に残っているのは、児童福祉施設で暮らす小・中学生を対象としたイベントの企画運営です。チームで企画を提案するにあたり、施設の職員の方にヒアリングをしました。要望されたのは、高校卒業後は就職するケースが多い子供たちに対して、進路の選択肢を広げてほしいということでした。そこで、子供たちをSANNOのキャンパスに招待し、「大学で学ぶ魅力」を味わってもらうイベントを企画したのです。具体的には、キャンパスツアー、小・中学校や高校までの勉強との違い、在学生との交流会などを実施しました。実施後、子供たちから「大学って楽しい」「進学に興味をもった」と嬉しい声を聞き、同行する施設の職員の方から「ぜひ来年も開催してください」「学生の皆さんにも施設で子供たちと交流してほしい」と喜んでくださったことは、自分にとっても貴重な成功体験になりました。

一方で、このプロジェクトでは個人的な挑戦として、経験したことのなかったチームリーダーを志願して務めました。提案した企画を実現するためには、諸事情や制約を考慮し、関係各所と交渉や調整を行う必要がありました。そうした状況の中でも私が常に意識したのは、「子供たちファースト」で企画運営を進めることでした。チームの方針として浸透させ、メンバーの足並みを揃えるために情報共有を徹底しながら準備を進めていきました。こうしたプロセスを通じて養われたのは、プロジェクト全体のマネジメント力であり、合意を形成する能力だと思います。

ゼミでの学びと出会いが切り拓いたキャリア

就職活動では、ゼミ活動で得た経験について自分の言葉でしっかりと説明することができ、面接官の方から関心を持っていただきました。内定先は、所属ゼミの三浦先生に紹介していただいた企業です。戸建住宅はお客様と長期的に関係を築く商材であり、自由度の高い提案ができる点も含め、私のキャリア志向と合致していました。

4年間を振り返ると、大学での学びや実践的な活動を通じて、自分の可能性が大きく広がったことを実感します。入学時には想像していなかった力や視野を身につけ、多くの成長機会に恵まれました。

自分の強みを見つけ、未来への選択肢を広げられること──それが、SANNOで学ぶ最大の魅力だと感じています。