教育改革推進フォーラム(長崎)講座概要

Session 2 分科会① ~総合的な探究の時間を考える~

A.ICT×探究 ~ICT活用と探究の導入をいっしょに楽しむ~
どうすれば、変化に柔軟で生徒も教師も楽しい学校にできるのか。
1人1台ICT端末の導入や「総合的な探究の時間」の本格始動といった大きな変化の風を掴み、高く飛び立つ学校がある一方、期待を膨らませながら風向き見定め中の学校、ちょっぴり不安を抱えた学校、先の見えない混乱の渦中にある学校など、状況は様々です。ICTも探究もいっしょに追い風にして、教師集団と生徒たちがいっしょに変化を楽しむ大作戦。アイデアも悩みも共有し、アクションを練る作戦会議を行います。皆さんごいっしょにいかがですか?
B.「楽しくなければ探究じゃない」 ~進学校における「探究的な学習」カリキュラムの開発プロセス
進学を意識した生徒が、探究を楽しむことができるよう、どのようなカリキュラム開発を行ってきたのかについて、福井県立藤島高校・若狭高校の開発プロセスを具体的にご紹介します。
両校に共通するカリキュラム開発のポイントは、①目標の明確化 ②評価(評定ではない)の充実 ③教員集団の組織化 ④行政・大学・企業・同窓会・PTA等の巻き込み ⑤運営資金の獲得 ⑥進路希望の実現 ⑦広報の充実 の7点です。大規模進学校において、どのような困難を乗り越えながらカリキュラムを開発してきたのか、その過程をご紹介することが、各校におけるカリキュラム開発の一助になれば幸いです。講師プロフィールも併せてご覧下さい。
C.進路多様校での探究学習導入のステップ ~生徒と教員が一体となった仕掛け大公開~
総合的な探究の時間が本格導入され、各学校では総合的な探究の時間を行うために、いろんな準備をして実践しているところだと思います。
この講座では、「定時制でもできる、定時制だからできる探究学習」というテーマで、文部科学省の学習指導要領に掲載しているサイクルを忠実に行い、スタンダードな探究活動を目指して周りに広げようとしている宮崎東高等学校定時制課程夜間部での例を元に、ステップを踏みながら総合的な探究の時間を0から構築していく方法について学んでいきます。
D.SDGs時代における学校変容と学校文化に広がる学校改革の進め方
 〜新渡戸文化中学校・高等学校の実践・成果・課題〜
予測不可能時代であり、気候変動を肌身で感じるSDGs時代に、学校のあり方や教育内容のトランスフォームは社会から強く求められている。
一方で、受験対策や、進学結果を求められるニーズも根強くある中、これからの時代の学校として
①なくしていくこと
②残していくこと
③新しくつくっていくこと
を参加者と話し合いたいと思っております。また、新しい価値観を学校文化にしていくための手法を、改革3年で募集定員が復活した本校の学校改革の事例を元に、成果と課題を共有していく時間を考えています。
※本講座(Session2_D)は、<講演>13:30~14:30、<質疑応答(参加任意・退出可)>14:30~14:50 という構成になります。

Session 3 分科会② ~教科での探究を考える~

A.どうする!?「歴史総合」の授業デザイン
新科目「歴史総合」が、今年度から始まりました。授業方法、問いづくり、評価方法、同僚との連携など、試行錯誤しながら進めている方々が多いかと思います。本セッションでは、①改めて「歴史総合」とは何か?、②「歴史総合」の授業実践の紹介、③それらをきっかけに参加者のみなさん同士での意見交流の場をつくります。「歴史総合」を現在ご担当の方、これからご担当の可能性がある方、様々な方々のご参加をお待ちしております。
B.生徒の可能性を引き出すICTを活用した授業設計 〜教科(理科)と探究をつなぐ〜
新学習指導要領では,「探究」という言葉が最重要視されており,「探究的とは何か?」を先生方も毎日悩みながら授業実践していることと思います。また,ICT活用がミッションとなり,「何のために?」と自問自答することもあるでしょう。そこで,本セッションでは,単元に社会問題のテーマをつけ,探究的に学ぶための問いのあり方を,授業体験を通じて一緒に考えていくとともに,ICTを活用することで生徒にできることは何か,生徒の可能性を引き出すにはどうするかを考えていきたいと思っております。
C.数学×国語クロスカリキュラムに挑戦!
~感情を数式で表現することを通して、読解の精度を上げよう~
近年の大学入試等でも、論理的思考力・読解力が求められるようになってきました。そのベースとなる国語と数学は、どちらも言語であり、何かを読み取って、数式または文として表現していきます。この講座では数式化によって文章読解力を向上させることを目標として協働して授業をつくりました。大学入試で出題された数学の長文読解問題も扱います。専門ではない教科の見方・考え方触れ、自分の教科について客観的に見れる時間になればと思います。