教育改革推進フォーラム(長崎)講師プロフィール

講師プロフィール

下町 壽男(しもまち ひさお )
しもまっちハイスクール/盛岡白百合学園 教育コンサルタント/非常勤講師・経営アドバイザー

数学科教師・共育コンサル。岩手県内外5校の高校に勤務後、教育委員会主任指導主事として学力向上と教員文化を変える取組を精力的に行う。2013年度以降は管理職として授業改革を軸にした学校改革に力を入れ、全国への発信を積極的に行ってきた。花巻北高校校長退職後、現在は数学科講師および経営アドバイザーとして盛岡白百合学園に軸足を置きつつ、依頼に応じ、幅広い内容で、講演や出前講座等を行うとともに、WEB上に「しもまっちハイスクール」を立ち上げ、各種コンテンツの開発・発信に努めている。趣味は演奏活動。愛称・しもまっち。
和田 美千代(わだ みちよ)
福岡大学 人文学部 教授

平成6年福岡県立城南高校で、生徒主体の進路学習ドリカムプランを企画開発、キャリア教育の先進事例として全国的注目を集める。城南高校には教諭教頭校長として計21年勤務。文部科学省のキャリア教育関係の委員を務め、学習指導要領特別活動の解説にも携わる。平成27年から2年間、福岡県教育指導部長として、新たな学びプロジェクトチームを率い、アクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び)の普及啓発の仕事をする。福岡県教育庁高校教育課主幹指導主事を経て、平成30年度から城南高校校長。ラストの年にssh3期の指定を受ける。福岡県教職員を定年退職後、福岡市立福岡西陵高校校長となり、全国に先駆けてオンライン授業を開始、西陵職員からは黒船と呼ばれる。現在は福岡大学人文学部教授。
後田 康蔵(うしろだ こうぞう)
長崎県立諫早高等学校・附属中学校 指導教諭

教職25年。指導教諭。諫早高校では進路指導主事を5年、教務主任を2年歴任し現職。進学指導にとどまらないキャリア教育の充実をライフワークとし、現在は探究学習の普及に尽力している。進路指導、キャリア教育、探究学習、観点別評価、学校改革に関する組織マネジメントなど様々なテーマで全国を講演中。
吉本 悟(よしもと さとる)
福岡市教育センター 人材育成課指導主事

国語科。福岡市立中学校から、国立大学附属中学校や福岡市立福岡西陵高等学校へ人事交流で勤務した後、現職。 「教える」から「自ら学ぶ」への学習のパラダイムシフトと生徒主体の授業を求めてICT活用を始め、2017年にアップルが認定する教育分野のイノベーターであるApple Distinguished Educator(ADE)に認定される。GEG Fukuoka City の共同リーダーも務める。 20年の全国一斉休校の際は、ウェブサイト「休校を乗り越えるICTのある学び」を立ち上げ、全国の多くの教員を支えるとともに、福岡西陵高校のオンライン学習をスタートさせた。同校で「総合的な探究の時間」のカリキュラムを先行して開発し、100を超えるプロジェクトに取り組んだ生徒達が今春巣立った。 20年度の文部科学大臣優秀教職員表彰を受け、受賞者代表挨拶を行った。
渡邉 久暢(わたなべ ひさのぶ)
福井県立藤島高等学校 教頭


プロフィールはこちらhttp://www.mitene.or.jp/~kkanabe/
母校である若狭高校に初任で着任。藤島高校、福井県の指導主事などを経て2015年から2020年まで再び若狭高校に。2014年~2017年まで京都橘大学の非常勤講師も務めた。2021年からは藤島高校にて教頭を務める。
「総合的な探究の時間」に関する研究では、2002年に学習指導要領にて「総合的な探究の時間」が新設された際に文科省の研究指定を受け研究開発に取り組んで以来、実践研究に取り組んできた。2003年度には、経済産業省の研究指定を受け、株式会社キャリアリンクと共に「起業教育モデル授業」の開発に取り組むなど、PBL(課題解決型学習)の実践、アントレプレナーシップの育成研究にも取り組んだ。IB(インターナショナルバカロレア)カリキュラムに関する研究もふまえた上で、2010年~2012年まで藤島高校にて、SSHカリキュラムの開発に取り組む。2013年・2015年~2020年は若狭高校にてSSHカリキュラム開発を担当する。2018年~2020年まで同校にてSSH・研究部長を務めた際には、SSH中間評価(2019)にて全国一位の評価を文部科学省から得た。OECDイノベーションスクールネットワークの一員として、OECDが提唱する「Education2030」の開発にも協力したり、OECDシュライヒャー局長の前で数回英語にてプレゼンテーションを行ったりするなど、国際的にも研究発表の場を広げてきた。藤島高校では、教頭の立場から校務分掌改革等の組織マネジメントのありかたについて実践的に研究を深めている。
探究的な学習に関する研究成果については、研究論文として、「課題設定能力を育むカリキュラムをデザインする:教員の組織化と、外部人材の充実した連携を通して」(2019 福井県立若狭高等学校『研究雑誌』49、pp.52-68)、「エビデンスにもとづく「探究」の評価に関する研究 : 若狭高校における取り組み」(2019 日本教育工学会研究報告集)などがある。
共著として『教師が学び合う学校づくり』(2021 第一法規)、『高等学校 教科と探究の新しい学習評価』(2020 学事出版)、『授業研究—実践を変え、理論を革新する (ワードマップ)』(新曜社)がある。また、『Q&Aでよくわかる!見方・考え方を育てるパフォーマンス評価』(明治図書)、『「資質・能力」を育てるパフォーマンス評価—アクティブ・ラーニングをどう充実させるか—』(明治図書)『教育をよみとく -- 教育学的探究のすすめ』(有斐閣)等がある。雑誌への寄稿については、「『探究』を評価する——『わがごと』として探究に取り組む」(「月刊高校教育2021年10月号」 学事出版)、「若狭高校における組織的な授業改善の取り組み」(「月刊高校教育2020年5月号」 学事出版)がある。
探究的な学習に関する学会・研究会には、多く招聘されてきた。近年では、「学習評価改革の課題と展望——教科の評価と総合学習の評価の関係を問う」(2021 第32回教育目標・評価学会)、「「総合的な探究の時間」を探究する」(2020 京都大学E-forum研修会)、「これからの「探究」をデザインする学校へ~変革の時代に創造する生徒を育てるために~」(2019 New Education Expo)等にて発表した。
本発表では、これまでの研究成果をふまえ、特に進学意識の高い生徒が多く集う高校における、探究的な学習推進方法について、フロアと議論が深まることを期待している。
西山 正三(にしやま まさみ)
宮崎県立宮崎東高等学校(定時制) 教諭
全国初の公立の中高一貫校である“宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校”で研究調査部主任とSGH事務局長として探究学習(課題研究)に取り組む。その後、2019年度より宮崎東高校定時制夜間部で「総合的な探究の時間」を牽引。生徒も変容し、教員の協力体制も構築する。専門は化学だが、蛇紋岩の研究(地学)やウメノキゴケの研究(生物・化学)などの指導も行っている。また、小学校、中学校、高校、中等教育学校全ての教員経験がある。右記書籍等で取り組みが紹介されている。『アクティブラーニング実践Ⅱ』(産業能率大学出版部)、『人はもともとアクティブ・ラーナー』(北大路書房)『CareerGuidance』vol.403およびvol.415 など多数。
山藤 旅聞(さんとう りょぶん)
新渡戸文化中学校・高等学校 副校長/(一社)Think the Earth
15年間、都立高校および都立中高一貫校教諭を経て、2019年から現任校。持続可能な社会を実現する行動者の育成を目指す教育デザインを実践。具体的には、企業やNPO/NGOとパートナーシップを組んだPBL(project based Learning)を実施し、現在は120を超えるプロジェクトを生み出している。さらには、全国の学校や大学、企業への「SDGs出前授業」などを通じて、学校の枠を超えたSDGs教育の普及に尽力している。国連大学主催の全国ユース環境ネットワークやNHK高校講座の講師、東京書籍教科書編集委員等も務める。2021年立教大学・環境会副代表へ就任、2022年(一社)旅する学校を設立・代表を務める。
寺坂 悠平(てらさか ゆうへい)
長崎県立対馬高等学校 教諭
長崎県大村市生まれ。熊本大学文学部歴史学科卒業。特別支援学校や総合学科高校での講師勤務を経て、2019年4月に正式採用、対馬高校へ着任。全国の公立高校で唯一韓国語を専門的に学べる国際文化交流科の担任を3年間務めつつ、教務副主任としての同校の進化と魅力化を図る。多様な習熟度の生徒たちと接する中で、「どうすれば学ぶ意欲を喚起しつつ、実社会で活きる知識と思考力を育むことができるか」という課題意識を持ち、知識構成型ジグソー法やOPPA(一枚ポートフォリオ評価)、KP法の導入を図りながら試行錯誤を重ねている。
徳田 憲一郎(とくだ けんいちろう)
長崎南山中学校・高等学校 進路部キャリア探究課 課長 総合的な探究の時間委員会 委員長
長崎大学水産学部卒業。現在の勤務校に化学科の教員として勤務。「かけがえのない人とのつながりを大切にし,生涯にわたって主体的に学び続けられる人」になってほしいという想いで教育活動を推進。「単元の核をつかむ問い」をグループで考察し,振り返りをeポートフォリオにためて次に生かすという授業実践を行っている。また,総合探究では,『探究プロセス発表会』を実施しており,一人ひとりが教科や探究の授業で少しでも成長したところを認知し,『主体的・対話的で深い学び』が実現できるように,日々悩みながら実践している。
峯 悦子(みね えつこ)
長崎県立佐世保西高等学校 教諭
教職16年目、担当教科は国語です。離島の対馬高校に赴任してから、生徒の学ぶ意欲を喚起するような授業のあり方を特に意識するようになりました。受験指導だけではなく、生徒が本当に学びたいと思えるような、心に残るようなコンテンツの開発を目指し、試行錯誤する毎日です。本校に赴任してからは、総合的な探究の時間についてカリキュラムを開発することを主に若手の先生と行ってきており、探究的な授業のあり方についても、模索しています。ICTを利用しながら、生徒の意欲を引き出すような授業改善を今後も行っていきたいと思っています。
酒井 淳平(さかい じゅんぺい)
立命館宇治高等学校 教諭
2008年度より立命館宇治中高でキャリア教育部の立ち上げを行う。2018年度より学年主任・研究主任として、文科省より研究開発学校(2018年度)、WWL(2019年度~)の指定を受けて総合的な探究の時間のカリキュラム作りや授業実践を中心となって進めてきた。数学検定教科書(啓林館・新編)の著者。近著に「高等学校 新学習指導要領 数学の授業づくり(明治図書)」
鈴木 達哉(すずき たつや)
ユマニテク教育研究所 副所長
国語科教員として3校を歴任。川越高校、津高校で進路指導主事として「進学校としてのキャリア教育」を推進。神戸高校においては教頭として、キャリア教育推進とそれを通じての進学教育に尽力。三重県立高校全体のレベルアップのための高大連携やインターンシップ推進事業、企業・行政・NPOなどとの連携にも貢献。また、キャリア教育におけるアクティブラーニングの重要性と効果に着目、カリキュラムマネジメントをベースにしてその研究と試行に取り組んだ。公立高校を退職後、三重大学大学院(教育学修士)にて教育学を学ぶ(2022年3月修了)。並行してユマニテク教育研究所副所長として高校教育や地方教育の活性化をテーマに実践活動を行っている。