- 業種を問わず、特別な知識やスキルを応募時点では学生に求めていない傾向が強かった。その代わりに、入社後に業務遂行に必要なスキルや知識を積極的に身につけてもらいたい。本調査においては「専門」のキーワードを「技術的専門性」と捉えている企業が多く、経営学やマーケティングといった「汎用的専門性」に関する言及が少なかった。教員や他の学生と交流し、情報交換や意見交換を行うことで、学びの幅を広げる機会とします。
- 各キーワードにおいて、「業務上での同僚や顧客との関わり」や「チームで業務遂行する体制」を思い浮かべて回答していることが多かった。
- 「安定」と「創造」に関しては、回答企業の業種が重視する度合に影響を与えている。 「安定」・・・医療、福祉、物流等の社会インフラに関わる企業において重視されている。 「創造」・・・商品開発等、新しいものを生み出す事業を展開する製造業や情報通信業において重視されている。
- 履修科目と大学での成績は、採用の合否に直結はしていないことがほとんどだった。応募者の人間性を知るための参考情報として、履修判断や成績結果に関する背景の確認は行われる。
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調査概要
本学では定期的に、卒業生の採用実績のある企業・団体様に対してアンケート調査や情報交換会を実施し、本学での学びの有効性を検証し、求められる人物像をもとにカリキュラム改善を図っています。直近の調査としては、2025年度に、前年度の定量調査を踏まえたインタビュー調査を20社に対して実施しました。
【調査対象】:2024年度実施の定量調査に回答があった20社
業種内訳:情報通信業(5社)、製造業(4社)、卸売業(4社)、小売業(2社)、
サービス業(2社)、建設業(1社)、運輸業(1社)、教育関連業(1社)
【調査方法】:対面18社、メール2社
「新卒採用時に重視する要素」に関する調査
2024年度の定量調査では、新卒採用時に重視する要素として8つのキーワードを定め、それぞれ「とても求めている」「それなりに求めている」「あまり求めていない」「全く求めていない」の4つの選択肢の中から回答してもらいました。
選択肢を点数化して集計した結果、企業・団体様においては以下の順番で重視されていることがわかりました。なお、2024年度には同じ8つのキーワードを用いて卒業生にもアンケートを実施しています。2025年度は採用側と応募者側の相違も含めて、選択肢の選択理由や各キーワードから思い浮かべたことについてインタビューを実施し、その全容をまとめた結果が図表1です。また、定量調査で上位3位に入った「挑戦」「貢献」「管理」について詳細な回答をまとめた結果が図表2~4になります。
「成績・修得単位数」に関する調査
2024年度の定量調査では、成績・修得単位数に関して新卒採用の場面で「合否判定に際してどれだけ参考にしているか」について「とても参考にしている」「それなりに参考にしている」「あまり参考にしていない」「全く参考にしていない」の4つの選択肢の中から回答してもらいました。2025年度は2024年度の定量調査に回答があった企業を対象に、選択肢の選択理由や選考上で成績や修得単位数をどのように取り扱っているかをインタビューしました。GPA(Grade Point Average、大学における成績の評価指標)と修得単位数について、それぞれのインタビュー内容をまとめたものが図表5と図表6になります。
企業が求める人物像
定量・定性調査を通じて、選考の場面で新卒の学生に対しては特に「挑戦」「貢献」「管理」の3点が求められており、それらは「入社後の活躍・成長」を意識したものであることが判明しました。今回の調査で使用した8つのキーワードに関しては、それらの言葉を使用して直接的に求める人物像との適合性を問われることは少なく、実際の選考の場面では「学生時代に力をいれたこと」や「自己PR」といった他の切り口で質問され評価されています。どういった素質をもって「挑戦」「貢献」「管理」を満たすと捉えるかは、各社のインタビューを通じて以下のようにまとめられました。
| 熱中した経験がある | どんなことでも構わないし、挫折していてもよいので、熱中した経験があるか否かが重要。熱中した経験があれば入社後の活躍に期待が持てる。また、ストレス耐性の確認にも繋がる。 |
|---|---|
| 素直さ、真面目さを備えている | 入社後に同期、年の近い先輩、上司と良好な人間関係を構築することが、その後の個人の成長に大きく関わってくる。表裏のない人間性、受け答えがしっかりとしている、メールの返信が早い、といった人材は周りからの評価が自然と高まり、相談しやすい関係性を築くことができると思われる。 |
| 主体性を備えている | 自分なりに試行錯誤やチャレンジをする人物は、時間がかかっても成長に繋がると思われる。また、部署異動等で就業環境が変わった時にも、悲観的にならずに前向きに対応できる力も重要。 |









