【2026ミラノ・コルティナ五輪に関する全国アンケート調査結果】 感動シーン1位「りくりゅうペア金メダル」 2位「平野歩夢7位入賞」 競技満足度1位は2大会ぶりにフィギュアスケート(観戦者内満足率87.1%)

2026.03.03
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【2026ミラノ・コルティナ五輪に関する全国アンケート調査結果】 感動シーン1位「りくりゅうペア金メダル」 2位「平野歩夢7位入賞」 競技満足度1位は2大会ぶりにフィギュアスケート(観戦者内満足率87.1%)

【2026ミラノ・コルティナ五輪に関する全国アンケート調査結果】

感動シーン1位「りくりゅうペア金メダル」 2位「平野歩夢7位入賞」

競技満足度1位は2大会ぶりにフィギュアスケート(観戦者内満足率87.1%)

~大会成功評価85.6%、日本代表の成績に満足84.8%~

 産業能率大学スポーツマネジメント研究所(所長:中川直樹 情報マネジメント学部教授)は、2026ミラノ・コルティナ五輪の閉幕直後に、最も感動したシーンをはじめ、日本代表選手や観戦競技に関するアンケートを実施しました。調査は開幕前に行った1万人アンケートの追跡調査として、全国の1,000人に対してインターネットを通して実施しました。


1.最も感動したシーン

順位

選手

競技

種目

競技成績

票数

1

三浦 璃来/木原 龍一

フィギュアスケート

ペア

金メダル

339

2

平野 歩夢

スノーボード

男子ハーフパイプ

7位入賞

39

3

坂本 花織

フィギュアスケート

女子シングル

銀メダル

35


2.日本代表選手に関する調査

順位

観戦率 1

観戦者内満足率

知名度アップ

1

坂本花織(フィギュア)

46.3%

木原龍一(フィギュア)

94.0%

三浦璃来(フィギュア)

+38.4

2

木原龍一(フィギュア)

43.3%

三浦璃来(フィギュア)

93.7%

木原龍一(フィギュア)

+37.2

3

三浦璃来(フィギュア)

42.6%

村瀬心椛(スノーボード)

81.3%

中井亜美(フィギュア)

+36.6


3.競技に関する調査

順位

観戦率

観戦者内満足率

最も生観戦したい

1

フィギュアスケート

55.6%

フィギュアスケート

87.1%

フィギュアスケート

28.9%

2

スノーボード

40.2%

スノーボード

71.4%

スノーボード

13.1%

3

スキージャンプ

37.0%

フリースタイルスキー

55.7%

スキージャンプ

5.8%


【参考】 冬季五輪直近3大会の競技満足度※2比較(本研究所調査)

順位

2026 ミラノ・コルティナ

2022 北京

2018 平昌

1

フィギュアスケート

48.4%

カーリング

43.4%

フィギュアスケート

60.7%

2

スノーボード

28.7%

スノーボード

40.9%

スピードスケート

59.1%

3

スキージャンプ

19.5%

フィギュアスケート

40.2%

カーリング

55.9%

※2競技満足度: 全回答者(N=1,000)に占める「視聴して良かった競技」の回答率

4.意識調査

質問

はい

今回の2026ミラノ・コルティナ五輪は成功だったと思う

85.6%

日本代表の成績に満足している(冬季五輪最多メダル数24個、金メダル数最多タイ5個)

84.8%


1. 最も感動したシーン
最も感動したシーンについて、8位入賞以上の48件(金5、銀7、銅12、4位6、5位1、6位8、7位4、8位5)を対象に選んでもらいました。1位は圧倒的な票数で「りくりゅうペア」。2位の平野歩夢選手をはじめ、金メダル以外のシーンも複数選ばれました。投票の決め手として、ペアや団体種目の結束力、選手の人間性を挙げる回答者もいました。

順位

選手(競技・種目)<成績>

票数

投票理由 抜粋

1

三浦 璃来/木原 龍一

(フィギュアスケート・ペア)

<金メダル>

339

・ショート5位からの奇跡。日本のペアが金メダルを取る日がついにきた!フリーの演技に涙が止まらなかった(茨城県50代女性)

・ショートのリフトの失敗で落ち込んだ翌日にフリーで完ぺきな演技を世界最高得点で踊ったのがすごいと思ったから。(愛知県50代女性)

・どんな苦しい練習を積み重ねてきたのかと思うと同時に、美しい演技に魅了されて涙がでた。(東京都60代女性)

2

平野 歩夢

(スノーボード・男子ハーフパイプ)

7位入賞>

39

・直前に大変な怪我をしたのにあの場面に立ち、素晴らしいパフォーマンスをして、競技後のコメントも謙虚。(千葉県60代男性)

・大怪我をしている中で素晴らしい演技をした技術力とメンタルの強さに
とても感動して心打たれた。(東京都30代女性)

3

坂本 花織

(フィギュアスケート・女子シングル)

<銀メダル>

35

・前の選手が凄く良い演技をして、こちらまで緊張が伝わるくらいプレッシャーも大きかったのに、最後まで立派に頑張った(大阪府30代女性)

・金を取れなくて悔しさで流す涙も美しかった(大阪府40代女性)

・引退するまでの道のりが素晴らしかったです!(東京都30代男性)

4

坂本花織、鍵山優真、佐藤駿、三浦璃来/木原龍一、吉田唄菜/森田真沙也

(フィギュアスケート・団体)

<銀メダル>

27

・チームで応援している姿に感動した(三重県50代男性)

・まさにチーム一丸!(東京都50代男性)

・良いパフォーマンスで団結感もあった(埼玉県40代女性)

・演技はもちろん人間性がすばらしい(大阪府20代女性)

・選手の仲の良さが見えた(埼玉県60代女性)

5

戸塚 優斗

(スノーボード・男子ハーフパイプ)

<金メダル>

20

・完璧なトリックで金メダルを獲得したところ(兵庫県40代男性)

・過去の挫折から立ち向かって成功したから(東京都20代女性)

・技の完成度に感動した(滋賀県60代男性)

中井 亜美

(フィギュアスケート・女子シングル)

<銅メダル>

20

・人間離れしたすごいショーを見た(東京都30代女性)

・世界に素晴らしい演技をしてくれた(滋賀県30代男性)

17歳とは思えなかった(東京都40代男性)

7

丸山希、小林陵侑、髙梨沙羅、二階堂蓮

(スキージャンプ・混合団体)

<銅メダル>

15

・髙梨選手の前回の失格など、背景を考えると涙を流さずにはいられなかった(栃木県30代男性)

・今までの苦労が想像できたから(東京都60代男性)

・チームの結束力がよかった(福島県50代男性)

8

村瀬 心椛

(スノーボード・女子ビッグエア)

<金メダル>

12

・すごく攻めた中でしっかり立って技を決めていた(千葉県40代男性)

・完璧なエアー(東京都50代男性)

・選手のインタビューを聞いて(愛知県30代男性)

髙木 美帆

(スピードスケート・女子500m

<銅メダル>

12

・4年間ストイックに頑張ってきたのがわかるから(東京都60代女性)

500mでメダルがとれて本人も喜んでいた(北海道50代女性)

・前々から応援していたので感動しました(埼玉県20代男性)

髙木 美帆

(スピードスケート・女子1500m

6位入賞>

12

・得意とする1500mで思った結果は出なかったが、精一杯やりきって
姉の菜那さんに抱きしめられた(北海道40代女性)

・競技終了後の涙に感動した(神奈川県50代男性)



. 日本代表選手に関する調査

121選手を分析対象として実施しました。指標名と調査内容・集計方法の対応は下表の通りです。「競技を視聴」にはニュースやダイジェストでの視聴も含みます。

指標名

質問番号

調査内容・集計方法

観戦率

Q1

競技を視聴した選手を選択。(複数選択可) 分母は全体N=1,000

観戦者内満足率

Q2

Q1で選択した選手の中から、活躍に満足している選手を選択。(複数選択可)

大会後知名度

Q3

名前を知っている選手を全員選択。(複数選択可)

知名度アップ

-

「大会後知名度」から「大会前知名度」(大会前調査Q1)を引き算して算出。


2-1.観戦率25%以上

1位は前回2022北京大会の銅メダリストで、前大会に引き続き団体戦にも出場した坂本花織選手でした。4位の髙木美帆選手、5位の平野歩夢選手、7位の髙梨沙羅選手、8位の鍵山優真選手、11位の小林陵侑選手も、「注目率」(大会前調査N=10,000)が20%を超えていた注目度の高い選手でした。

一方で、2位・3位の「りくりゅうペア」こと木原龍一選手と三浦璃来選手、同率5位の中井亜美選手、9位の村瀬心椛選手、10位の二階堂蓮選手の大会前注目率は10%未満であり、本大会での活躍により、ニュースやダイジェストを含む放送視聴が高まったと考えられます。

2-2.観戦者内満足率70%以上

観戦した人の中で何人が満足したかを「観戦者内満足率」として算出しました。なお、観戦人数の下限は10人です。

りくりゅうペアが圧巻の90%超、スノーボード・女子ビッグエア金メダリストの村瀬心椛選手が81.3%で続きました。13位の古野慧選手はメダルに一歩届かず放送が少なかったものの、観戦した人はそのパフォーマンスに満足を示したといえます。


2-3.知名度アップ15pt以上
「大会前知名度」(N=10,000)から「大会後知名度」(N=1,000)が何ポイントアップしたのかを算出しました。
30ポイント以上アップしたフィギュアスケートの3選手をはじめ、15ポイント以上アップした選手はほぼ全員が「メダリスト」でした。期待を上回る活躍によってメダルを獲得し、メディアでも大きく取り上げられた選手の知名度が急上昇しました。
知名度アップ6位の千葉百音選手は惜しくもメダルには届きませんでしたが、次ページ以降の【競技に関する調査】で触れるように、今大会はフィギュアスケートの観戦率と満足度が高く、その影響もあって代表選手全員の認知が進みました。


3. 競技に関する調査

2026ミラノ・コルティナ五輪で実施された全16競技を対象に調査を行いました。【日本代表選手に関する調査】同様に算出した、「観戦率」と「観戦者内満足率」の結果を提示したあと、「最も生観戦したい競技」については自由記述の抜粋を交えて報告します。本研究所では冬季五輪に際し、2010年のバンクーバー大会から継続的にN=1,000の調査を実施しています。そのため、定点観測である「競技満足度」については、時系列で比較します。


3-1.観戦率

ボブスレー※3を除く15競技で「大会前注目率」を「観戦率」が上回りました。このことから、大会前には関心を示さなかった層が開幕後の盛り上がりに応じて競技観戦を行ったことが窺えます。本大会で日本代表が獲得したメダルの総数は合計24個※4ですが、「観戦率」上位4位の競技で22個を占めます。「大会前注目率」と比較して、相対的に順位が上がった競技は、スノーボード、フリースタイルスキー、アイスホッケー、スケルトンなどでした。


※3ボブスレー:大会直前に連盟のミスにより日本代表が出場できないことが報じられ、注目度が高まっていたことが理由と考えられます。

※24個のメダル:多い順に、スノーボード9個(金4、銀2、銅3)、フィギュアスケート6個(金1、銀3、銅2)、スキージャンプ4個(銀1、銅3)、スピードスケート3個(銅3)、フリースタイルスキー2個(銀1、銅1)です。

順位

競技名

観戦率

大会前注目率

1

フィギュアスケート

55.6%

28.3%

2

スノーボード

40.2%

23.7%

3

スキージャンプ

37.0%

26.8%

4

スピードスケート

30.6%

19.9%

5

カーリング

26.7%

17.5%

6

ショートトラックスピードスケート

14.8%

7.7%

7

フリースタイルスキー

14.0%

5.7%

8

ノルディック複合

11.9%

7.9%

9

アイスホッケー

10.8%

4.6%

10

アルペンスキー

10.2%

5.9%

11

クロスカントリースキー

9.4%

3.3%

12

山岳スキー

5.9%

2.4%

13

スケルトン

3.6%

1.6%

14

ボブスレー

3.0%

3.1%

15

バイアスロン

2.7%

1.7%

16

リュージュ

2.4%

1.7%


3-2.観戦者内満足率
観戦率同様に、1位はフィギュアスケート、2位はスノーボードでした。3位には銀と銅、2個のメダルを獲得したフリースタイルスキーが入りました。4位のボブスレーは今大会、日本代表選手の出場はなかった競技です。観戦率も3%(N=30)ながら、観戦した人の中での満足率は高い競技でした。クロスカントリースキーには4人の日本代表選手が出場しましたが、同様に10%未満の観戦率ながら、比較的高い観戦者内満足率を示した競技でした。逆に観戦率が10%以上(回答人数100人以上)ありながら低位に甘んじた競技は、カーリングやアルペンスキーでした。

順位

競技名

観戦者内満足率

観戦人数

満足人数

1

フィギュアスケート

87.1%

556

484

2

スノーボード

71.4%

402

287

3

フリースタイルスキー

55.7%

140

78

4

ボブスレー

53.3%

30

16

5

スキージャンプ

52.7%

370

195

6

スピードスケート

50.7%

306

155

7

クロスカントリースキー

44.7%

94

42

8

ショートトラックスピードスケート

43.9%

148

65

9

ノルディック複合

43.7%

119

52

10

アイスホッケー

41.7%

108

45

11

スケルトン

41.7%

36

15

12

山岳スキー

40.7%

59

24

13

アルペンスキー

38.2%

102

39

14

バイアスロン

29.6%

27

8

15

カーリング

29.6%

267

79

16

リュージュ

29.2%

24

7


3-3.最も生観戦したい競技
大会後調査では、「もし世界レベルのウィンタースポーツを現地で生観戦できる機会があるとしたら、最も観戦したい競技を、ミラノ・コルティナ五輪で実施された競技を対象にお選びください。」という設問を設けました。
上位3件は大会前調査の「注目率」、大会後調査の「観戦率」の結果に照らして順当ですが、4位にはアイスホッケーが入りました。アルペンスキーも「観戦率」や「観戦者満足率」との相対比較では上位の7位にランクインしました。
生観戦したい理由としては、「スピード」や「迫力」というワードがよく書かれていました。また、「見やすさ」「わかりやすさ」「試合時間の短さ」もポイントとして挙がり、特に女性からは防寒の観点から「室内」という回答も多く見られました。

順位

競技名

回答率

生観戦したい理由 抜粋

1

フィギュアスケート

28.9%

・競技としての魅力はもちろんだが、選手が通り過ぎたり見えなくなったりせず良く見える範囲で競技が行われるから。(岡山県50代男性)

・やはり、メンタルが、競技にダイレクトに反映されるし、見ていても、綺麗だし、素人にも分かりやすいから。(千葉県50代男性)

・以前からフィギュアスケートのファンで、今回の日本勢の活躍をみて、よりファンになり応援したくなったから(愛知県50代女性)

・りくりゅうペアの金メダルを始め世界に通用するレベルの選手が揃っているから(佐賀県60代女性)

2

スノーボード

13.1%

・若い選手が懸命に戦っていて、又ライバル選手もお互いに称えあい、演技含め全てにおいて感動するから。(大阪府50代女性)

・見ていて面白いし、今回のオリンピックでたくさんの日本選手が活躍して興味を持ったから(千葉県50代女性)

・テレビで見ていてもかっこいいので、現地でも観てみたいと思いました。(東京都40代女性)

3

スキージャンプ

5.8%

・昔からファンで臨場感を味わいたい。(千葉県60代男性)

・どれだけ高くジャンプするのか生で観てみたい(東京都40代男性)

・あの高さから100m以上飛ぶ迫力が凄い(静岡県60代男性)

・飛躍の迫力を身近に感じてみたい。(東京都60代女性)

4

アイスホッケー

2.8%

・迫力のあるスリリングなプレーを見たい(東京都50代男性)

・盛り上がるポイントが多い(東京都20代男性)

・エキサイティング(静岡県50代女性)

5

スピードスケート

2.1%

・スピード感があるのと、室内で寒くなさそう(神奈川県20代女性)

・スピードを直に体験できるから(京都府40代女性)

・速さを生で観てみたい(兵庫県40代男性)

6

カーリング

2.0%

・氷上のチェスと呼ばれるように、各チームの頭脳戦・心理戦をLIVEで観戦してみたいから。(広島県40代女性)

・どのくらい繊細か、生でみてみたいから(埼玉県40代女性)

・チームワークが感動を呼ぶから(愛知県50代男性)

7

アルペンスキー

1.4%

・やはりウィンタースポーツの花形だから(青森県60代男性)

・自分の目で実際のスピードを見てみたい(茨城県60代女性)

・スリルがあって、面白い(愛知県50代男性)

8

フリースタイルスキー

0.9%

・モーグルがカッコイイから(東京都30代男性)

・観ていて楽しそうだから(福島県50代男性)

・ダイナミックだから(兵庫県60代女性)

9

ショートトラック
スピードスケート

0.8%

・見ていて興奮しそうだから(三重県50代男性)

・面白い競技だから(埼玉県60代男性)

・室内で寒くなさそう(大阪府50代女性)

10

ボブスレー

0.7%

・スピード感が半端ないから(奈良県50代男性)

・躍動感がありそうだから(山口県30代女性)

・映画の影響(神奈川県50代女性)

11

山岳スキー

0.4%

・見たことがないから(京都府50代女性)

クロスカントリースキー

0.4%

・見ていて楽しいから(栃木県30代男性)

ノルディック複合

0.4%

2つの競技が見られるから(山口県60代女性)

バイアスロン

0.4%

・静と動の対比が面白い(石川県60代男性)

15

スケルトン

0.3%

・早く終わる(北海道30代女性)

16

リュージュ

0.2%

・楽しかった(東京都30代男性)


3-4.競技満足度の時系列比較
本研究所が調査を実施した、全5大会の「競技満足度」を比較しました。いずれもN=1,000であり、オリンピック競技に関心が薄い「視聴した競技なし」といった層も分母に含んでの、各競技での「視聴して良かった」の比率になります。
調査を開始してから3大会連続で1位はフィギュアスケートでした。浅田真央選手と羽生結弦選手が活躍していた時代です。2022北京大会においても4個のメダル(銀2、銅2)を獲得しましたが、絶対的王者ショーン・ホワイト選手との一騎打ちを制した平野歩夢選手を擁するスノーボードの躍進と、2018平昌大会で銅メダル、2022北京大会で銀メダルと成長を遂げ、チーム内コミュニケーションが視聴者の強い共感を生んだカーリングに押されて3位となりました。しかし今大会、りくりゅうペアの金字塔を筆頭に、団体・個人でも好成績、さらにはチームワークの良さも好感を呼び、再び首位に返り咲きました。スノーボードは2位をキープし、スキージャンプは2014ソチ大会以来の高順位3位となりました。

順位

2010 バンクーバー

2014 ソチ

2018 平昌

2022 北京

2026 ミラノ・コルティナ

競技名

満足度

競技名

満足度

競技名

満足度

競技名

満足度

競技名

満足度

1

フィギュアスケート

44.5%

フィギュアスケート

45.1%

フィギュアスケート

60.7%

カーリング

43.4%

フィギュアスケート

48.4%

2

スピードスケート

27.6%

スキージャンプ

36.7%

スピードスケート

59.1%

スノーボード

40.9%

スノーボード

28.7%

3

カーリング

23.2%

スノーボード

32.9%

カーリング

55.9%

フィギュアスケート

40.2%

スキージャンプ

19.5%

4

フリースタイルスキー

14.7%

ノルディック複合

23.1%

スノーボード

34.4%

スキージャンプ

34.2%

スピードスケート

15.5%

5

ショートトラック

12.3%

フリースタイルスキー

19.7%

ショートトラック

33.2%

スピードスケート

30.5%

カーリング

7.9%

6

スノーボード

10.7%

カーリング

17.4%

スキージャンプ

27.2%

ノルディック複合

14.3%

フリースタイルスキー

7.8%

7

スキージャンプ

8.8%

アルペンスキー

17.2%

ノルディック複合

23.3%

ショートトラック

11.3%

ショートトラック

6.5%

8

アルペンスキー

5.7%

スピードスケート

12.3%

フリースタイルスキー

15.6%

アイスホッケー

8.8%

ノルディック複合

5.2%

9

アイスホッケー

4.7%

クロスカントリースキー

9.3%

アルペンスキー

12.9%

フリースタイルスキー

6.8%

アイスホッケー

4.5%

10

ノルディック複合

4.3%

ショートトラック

7.8%

クロスカントリースキー

12.7%

アルペンスキー

5.5%

クロスカントリースキー

4.2%

11

クロスカントリースキー

4.0%

アイスホッケー

6.5%

アイスホッケー

11.4%

クロスカントリースキー

4.1%

アルペンスキー

3.9%

12

ボブスレー

2.9%

ボブスレー

3.8%

ボブスレー

5.6%

ボブスレー

1.7%

山岳スキー

2.4%

13

リュージュ

2.7%

スケルトン

2.8%

スケルトン

5.4%

バイアスロン

1.6%

ボブスレー

1.6%

14

スケルトン

2.6%

リュージュ

バイアスロン

4.9%

リュージュ

1.1%

スケルトン

1.5%

15

バイアスロン

1.2%

バイアスロン

2.0%

リュージュ

スケルトン

1.0%

バイアスロン

0.8%

16

リュージュ

0.7%


4. 意識調査
大会後調査においても本大会に関連する10の意識調査を実施しました。その結果をもとに2026ミラノ・コルティナ五輪の成否を総括し、事前・事後比較ができる質問については比較を行います。そして最後に、現在大きな転換点を迎えている「国民的スポーツ観戦」の可能性と課題について、本研究所のデータをもとに考察します。

4-1.本大会の評価
夏季と冬季の違いがあるため単純な比較はできませんが、本研究所が2024パリ五輪後に実施したアンケートでは、大会成功の肯定率が55.3%に留まったのに対し、今回は回答者(N=1,000)の85.6%が「成功」と回答しました。その背景には日本代表の活躍と過去最高の競技成績があることも大きく関係していると考えられます。
実際には、現地で環境的・経済的コストに対する抗議デモが起き、選手においてもメダルの破損や交通アクセスへの不満が噴出し、日本代表関係ではスキージャンプの男子スーパーチーム(二階堂蓮/小林陵侑)の悪天候による打ち切りに対する疑義も呈されました。しかし、メダル獲得等の明るいニュースにかき消され、否定的なニュースはほとんど注目を集めませんでした。後述しますが、実のところ「視聴した競技はない」の回答率は33.0%にのぼっています。したがって観戦していない回答者もイメージ先行やメダル数といった情報のみから「成功」「満足」と回答していると考えられます。
大会成功85.6%、日本代表の成績に満足84.8%という数値はもちろん素晴らしいことではありますが、光の側面に心を奪われ、影の部分に目が向かなくなる課題も内包しているといえます。

質問

はい

今回の2026ミラノ・コルティナ五輪は成功だったと思う

85.6%

日本代表の成績に満足している(冬季五輪最多メダル数24個、金メダル数最多タイ5個)

84.8%


4-2.大会前後の変化
大会前・大会後の比較を意図した7つの質問の結果が下表になります。6つの質問でプラスの変化が生じました。
今大会は従来の「1都市1開催」からの転機となる大会で、オリンピック史上初めて2つの都市名が正式に冠された共催大会となりました。「コルティナ」の認知率は確かに向上はしたものの、10ポイント未満でした。ネットニュースをはじめSNSのハッシュタグ等でも「コルティナ」は省略され、「ミラノ五輪」と簡略化されたことが原因と考えられ、課題を残しました。
本大会は「山岳スキー」(スキーマウンテニアリング)が新競技として採用された大会でもあります。ですがこちらも大会後の認知率が25%未満と奮いませんでした。2024パリ五輪では単発ながら「ブレイクダンス」(ブレイキン)が採用され国内でも脚光を浴びましたが、山岳スキーは日本代表の出場選手がおらず注目を集めることができませんでした。
ウィンタースポーツの実施意向もプラスの効果が現れましたが、地域的な制約もあり、+4.3ポイントに留まりました。「みる」(観戦)と「する」(実施)との間に断絶がある点がウィンタースポーツの特徴であり課題でもあるといえます。
メディア関連では、NHK・民放・ニュースサイトやSNSともに大会前の高い肯定率をさらに上乗せしたことが裏付けられ、大会の盛り上がりによってライト層や無関心層が掘り起こされたことが明らかとなりました。


唯一減少したのがTVerの利用意向です。この結果はスポーツが「リアルタイム視聴」向きのコンテンツであることを改めて示しました。本研究所では現在、2026 WORLD BASEBALL CLASSIC(以下WBC2026)に関して、「Netflixによる独占配信」をテーマに掲げて調査を実施しています。リアルタイム視聴のニーズが高いことを踏まえれば、ライブ配信の独占が大きなビジネスチャンスであることは間違いありません。他方で、これまで地上波テレビ放送が担ってきた「国民的スポーツ行事」の存在が失われるリスクも否定できません。

4-3.可能性と課題
最終節となる本節では、「フィーバー」と「無関心層の増加」という対照的な両極に着目し、本レポートで提起された可能性と課題について述べます。
 本研究所がこれまで実施してきた五輪大会後調査結果との大きな違いは、選手評価がMVP的な結果にはならず、フィギュアスケートの「りくりゅうペア」こと、三浦璃来選手と木原龍一選手の2人に対して向けられた点が挙げられます。ただし、「最も感動したシーン」「満足率」「知名度アップ」のすべてにおいて両名が突出しており、従来以上に一極集中の傾向が顕著にもなりました。そしてそのフィーバーはフィギュアスケート競技全体に波及し、前回2022北京大会における満足度では拮抗していたカーリングやスノーボードを再び引き離すインパクトを持ちました。
 無関心層の増加に関しては、時系列と世代別の「視聴した競技なし」のデータが端的に物語ります。2018平昌大会は隣国の韓国での開催、かつ2年後に2020東京五輪を控えた時期(コロナ禍も未発生)でもあったことから一時的には低下しますが、基本的には上昇トレンドにあることが明白です。2010バンクーバー大会では「視聴した競技なし」の回答率は1割未満でしたが、2026ミラノ・コルティナ大会では3割以上となりました。また本大会の「視聴した競技なし」の比率を世代間で比較すると、60代では16.2%に留まりますが、最大の30代では5割に迫る率を計測し、五輪が全世代共通の「国民的スポーツ行事」とは呼べない状況が近づいていることを予感させます。

冬季五輪

2010

バンクーバー

2014

ソチ

2018

平昌

2022

北京

2026

ミラノ・コルティナ

視聴した競技なし

9.9%

21.0%

15.3%

25.3%

33.0%


2026世代別

20

30

40

50

60

視聴した競技なし

44.1%

49.7%

33.6%

26.3%

16.2%


その意味では前節で触れた、WBC2026の「Netflixによる独占配信」はエポックメイキングな出来事といえるでしょう。近い将来、WBCのみならず、サッカーW杯や五輪に関してもライブ中継を地上波では視聴できない時代がやって来るかもしれません。ただしそれは20代・30代において視聴しない率が4割を超えている現状を踏まえれば必然的ともいえます。
早ければ次回の冬季五輪2030フランスアルプス大会において、夏季競技の一部が冬季に移行することがIOC(国際オリンピック委員会)において検討されています。地球温暖化や汚染といった環境問題、高騰化と収益化、ドローン撮影や生成AIのさらなる発展、テレビ離れと世代間ギャップ、スポーツ実施率と健康への影響など、五輪はスポーツのみならず無数の社会課題とリンクしています。本研究所では広い視野に立ち、今後も様々な角度から、調査と分析を行っていきます。
【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ     
調査期間:2026年2月24日~25日の2日間
調査対象:日本在住の20歳~69歳の男女1,000人(総務省統計局2025年4月14日公開の
「2024年10月1日現在人口推計」の地域・性別・年代構成比に準拠)
調査監修:小野田哲弥(産業能率大学スポーツマネジメント研究所研究員/情報マネジメント学部教授)
調査協力:伊澤祐介・上山眞瑛・橋爪駿弥・山﨑奏音(小野田ゼミ)

【回答者属性】 (N=1,000)

男性

女性

20

88

82

170

30

89

86

175

40

109

105

214

50

123

120

243

60

97

101

198

506

494

1,000


地方

N

都道府県

1. 北海道

39

北海道

2. 東北

64

青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県

3. 関東

366

茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県   

4. 甲信越・北陸

61

新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県

5. 東海

117

岐阜県、静岡県、愛知県、三重県

6. 近畿

162

滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県

7. 中国

56

鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県

8. 四国

26

徳島県、香川県、愛媛県、高知県

9. 九州・沖縄

109

福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

合計

1,000




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