特徴のある外部講師科目紹介

「アミューズメント・ビジネス」経営学部2年次・後学期開講

担当:経営学部 経営学科 谷口 元 教授(本科目主務者)

どのようなことを学ぶ授業?

バラエティ番組、ドラマなどの番組を通じて人々に娯楽を提供するテレビビジネス、入場収入・物販・飲食・ホテル・企業協賛など複数の儲けるしくみを持つテーマパークの成功の秘訣など、取り上げられる業種は多岐にわたります。
またこれらの華やかな世界を支える著作権などの権利ビジネスにも焦点をあて、アミューズメントがビジネスとして成り立つための仕組みを学習します。

この授業の面白さや、学生に学んでほしい、興味をもってもらいたいポイントは?

アミューズメント・ビジネス業界のトップで活躍する多才な方々を講師に迎えて実施される「アミューズメント・ビジネス」科目。
アミューズメント業界を理解し、その構造が学べる人気の授業です。

授業内での工夫は?

毎年、アミューズメント業界の現状と仕組みを解りやすく解説するために、外部講師を迎え、それぞれの分野からご講義いただいております。
(所属部署・役職など、記載の内容は、ご講義いただいた時点のものです。)
  • 2023年10月11日(水)
    上瀧 雄一郎 氏
    株式会社ウチダシステムズ クリエイティブアドバイザー


    テーマ:テレビ業界の構造や収益源について学ぶ
    TBS系列の番組制作会社・株式会社タイクスの代表取締役として、赤字だった同社を立て直した上瀧氏には、広く日本の放送業界の成り立ちやシステムから、番組個々の儲けのしくみなどを説明いただきました。また現状の問題(時代の変化に制作現場が対応しているか、長時間労働など)から視聴率の考え方(個人視聴率と世帯視聴率)、コアターゲットの考え方、放送局が放送以外にしていることなど広く現状を伝えていただき、最後に番組コンテンツの未来の可能性と同時に、時代の変化がライバルになるとの一言も含めて非常に深みのある講義でした。
  • 2023年10月25日(水)
    齊藤 耕太郎 氏
    作曲家・プロデューサー


    テーマ:広告業界の業務実態について学ぶ
    元博報堂のアカウントマネージャーであり、現在も広告代理店と協同して企業の広告映像のための音楽企画制作を行っている齊藤氏には、宣伝と広告の違いや、広告代理店の業態やその存在意義などを細やかに説明していただきました。広告はビジネスであること、広告代理店の業務フローなど、目からウロコの解説や、また「ありえそうな架空の企業課題」に対する広告展開の事例を紹介いただき、具体例としての考え方を学べました。
  • 2023年11月1日(水)
    岡村 峰子 氏
    元グランディング株式会社 代表取締役・プロデューサー


    テーマ:ゲーム産業の将来性や国際性について学ぶ
    セガ・エンタープライゼス、マイクロソフトなどを経て2007年に独立し、同社を14年牽引し「街コロ」や「デスマーチクラブ」など人気ゲームの企画制作に携わってきた岡村氏には、ゲーム業界のしくみや他業界との違い、ゲーム業界で求められている人材像などを紹介していただきました。 スマホゲーム市場からクラウドベースへの移行、ゲームディベロッパーの収益モデルの変化など、アップデートされた現状分析も豊富な講義でした。
  • 2023年11月22日(水)
    木村 貴志 氏
    一般社団法人日本メタバース機構 代表理事


    テーマ:メタバースの可能性を学ぶ
    メタバースの可能性にいち早く着目し、今後の展開などを研究している木村氏には、メタバースの概念の歴史、市場、そしてAIとの親和性などを丁寧に説明していただきました。そして日本政府のムーンショット計画も含めて今後起きそうな事象や、『メタバース(ゲーム)ではなくメタアース(地球のクローン)と考えるべき』など同氏の卓越したお考えもご開陳いただき、近未来の世界がSFではない実感も得られた講義でした。
  • 2023年11月29日(水)
    安井 正博 氏
    株式会社エクシング 取締役営業本部長


    テーマ:カラオケ産業の現状と戦略について学ぶ
    ブラザー工業株式会社の子会社でカラオケシステム「JOY SOUND」を運営する同社の、業界内での立ち位置、親会社ブラザー工業株式会社との関係、カラオケ業界のこれまでの変遷から、現在実際にカラオケで歌われている音楽ランキングの紹介など、楽しい講義でした。また、ヘルスケア事業など、カラオケ事業以外への取り組みも紹介され、それらが昨今のご時世でいかに重宝されているかなど、普段学生が触れることのない業態やビジネスチャンスを知る大きな機会でもありました。
  • 2023年12月6日(水)
    小松崎 潤 氏
    株式会社講談社 社長室経営企画部次長


    テーマ:雑誌出版社の現在と未来について学ぶ
    講談社の小松崎氏には、出版ビジネスの構造から今の出版社が向き合う課題、そして「10年後に出版社はどうなっているか」という大きなビジョンまで披露していただきました。具体的な数値で提示した出版業界のトレンドや他業界との比較は説得力があり、聴講した学生にもわかりやすい説明でした。また、小松崎氏の学生時代から現職に就くまでの自己紹介も興味深く、これから就職活動を迎える学生にとっては参考になる講義でした。

  • 2023年12月13日(水)
    頃末 敬 氏
    株式会社ワロップ放送局 代表取締役社長


    テーマ:インターネット上のコンテクストの発展を認識する
    Web1.0時代の集客プラットフォームからWeb2.0時代の集客プラットフォームを経て今後Web3.0時代の集客プラットフォームへの期待など、頃末氏が実際に今まで経験してきたビジネスを基に、今後の期待を紹介していただきました。現状も将来像も、他では聞けない特別な内容でした。