私の視点 2024
入試を通して社会で
活躍するための土台を養う
親子で語る、
キャリア教育接続方式とは?
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私の視点 2024 Vol.2
入試を通して社会で活躍するための土台を養う
親子で語る、キャリア教育接続方式とは?
大学入試は受験をする本人だけでなく、保護者にとっても人生の大きなイベントです。入試を通して、受験生本人がその中でどのように成長していけるかが、大学入学後、さらには卒業後につながります。今回は産業能率大学独自の総合型選抜「キャリア教育接続方式」で合格し、入学した在学生の川田ゆいさんと、その姿をすぐそばで見守ってきたお母様の親子対談です。
提案力が問われる、キャリア教育接続方式に挑戦した理由
― SANNOを知ったきっかけはなんですか?
川田

本格的に進路を考え始めた高校3年生の時に、知り合いのお姉さんが通っていて知りました。

ゆい は韓国が好きだから、最初は韓国について学べる大学を見ていたよね。どうして急に方向を変えたの?

川田

進路指導の先生に勧められて、自己分析のためにマインドマップを作ってみたんだよね。そうしたら自分は商品企画とかそういうことに興味があるんだって気づいて。

そっか、それでマーケティングにたどり着いたんだ。

川田

そうそう。実際にSANNOの在学生の話を聞いたら、商品企画にはマーケティングが関係していることを知って、それで興味を持ってオープンキャンパスに参加したんだよね。

― お母様はSANNOのことをご存知でしたか?

はい。職場にSANNO出身の方が何人かいて、みなさんとても優秀なので大学の印象は良かったですね。ただ、私からゆいに大学を勧めたわけではなく、本人から行きたいと言ってきたので、「いいじゃん!」と大賛成でした。

川田

当時は、コロナ禍だったからオープンキャンパスはオンラインで、その時一緒に参加してもらったんだよね。

出てくる学生たちが、みんなハキハキとプレゼンをしていて、ゆいに合うんじゃないかなと思ったよ。

川田

キャリア教育接続方式(以下キャリア方式)についてもその時初めて知りました。オープンキャンパスでキャリア方式の入試ガイダンスがあって、そこで先輩たちのプレゼンや入試体験談を聞いて、「これは挑戦してみたい」と思いました。

私もオープンキャンパスでこの入試のガイダンスを聞いて、人前で何かをしたりするのが得意なゆいには合っているんじゃないかなと思いました。

川田

正直最初は先輩方のプレゼンに圧倒されてしまって、難しそう…って思いました。だけど、この入試を通して身につくスキルは、大学卒業後社会で活躍するためにも必要なのではないかと思って、挑戦することを決意しました。

課題は山積み!入試に挑む娘への意外なサポート
― 入試の準備はどう進めていきましたか?
川田

オープンキャンパスに何度も通って、先輩たちの話から対策を考えていきました。

そういえば、かなり頻繁にオープンキャンパスに行ってたよね。

川田

あの頃は、毎月行ってたね。毎回の入試ガイダンスで色々な情報をゲットして、オープンキャンパスの学生スタッフとも話ができるからすごく参考になったな。でも、話を聞けば聞くほど、先輩たちの入試体験談が凄すぎて。入試に取り組む中で企業の方にアポイントを取ったり、全校アンケートを取ったりしていて…。

でも実際にゆいもアンケート取ったよね?

川田

うん。高校で「男性のメイク」について実際の声を集めたくて、全学年全クラスを対象にアンケートを取らせてもらいました。

― なぜ「男性のメイク」をテーマに?
川田

私自身メイクが好きなのと、男の子の友人でメイクする子が身近にいたことが大きかったですね。メイクは好きだけど、外でするのはまだ恥ずかしいという悩みも聞いていたので、もしかしたらこれが今の化粧品業界の課題なのかもと思いテーマに選びました。

今でこそ男性向けメイクって流行しているけど、数年前は商品自体もなかったよね。

川田

そうそう、母と百貨店のメイク売り場にリサーチに行ったら、ほとんどがスキンケア商品でした。だから男性向けメイク講座を学校で開くという案を最初に考えたんです。

そうだったね。

川田

学校でメイクの講座を受けられたら、もっとメイクに親しみを持ってもらえるし、SDGsにある「ジェンダー平等の実現」の観点でも、男性も自由にメイクしたりできたら良いんじゃないかなって。

で、結局その案はダメ出しされたんだよね?

川田

そうなの(笑)。高校の先生に計画書を見せたら目的が曖昧だと指摘されてしまったんだ。だからメイク講座をよく開催している企業を調べて問い合わせたら、自社サービスを採用してもらわないと意図や仕組みは教えられないと言われてしまって…。簡単にはいかないんだなぁと痛感しましたね。

そこから一回白紙にして考え直したんだよね。

川田

そう。もう一度誰に向けて発信したいのか、ターゲットを考え直してみた。そして、やっぱり私は自分と同年代の男の子にもっと自由にメイクすることを楽しんでもらいたいなと思ったんだ。

なるほど。それで「美容室で男性向けメイク体験プランを提供する」っていう案を思いついたんだね。

川田

美容室の現状について調べていくと、10代の男性は美容室の利用数が多いということがわかりました。美容室なら男性向けメイクに対するハードルが下がるんじゃないかなと思って。いくつかプランを考えてみて、実際に現場の声を聞いてみたいなと思って、美容室を経営している企業数社に電話やメールをしました。

ゆいさんが入試で作成したスライドの一部

あの行動力には驚いたよ。やったことないのにテレアポしちゃうんだもん。

川田

そのうち1社から返事をもらって、青山の本社にプレゼンに行きました。そこでもらったフィードバックがその後の資料に活用できたので、本当にやって良かったなって思います。

― 入試についてお母様は何かサポートをされましたか?

私はほとんどサポートしていないですね。自分でアポイントも取って、準備も進めて。見守ってはいましたけど、特に口出しはしませんでした。

川田

母は良い意味で放置してくれていましたね。けれど、アドバイスが欲しい時は相談に乗ってくれるので、その距離感が私は助かりました。

一度Power Pointの作り方について相談してきたので、私が仕事で使っている資料作りの本を渡して読んでもらって。そうしたら自分なりに試行錯誤していて。どんどん資料も見やすくなっていっていたので、少しは役に立てたかなって思います。

― メンタル面などのサポートはしていましたか?

入試が近づいてくると不安になるので、「大丈夫、大丈夫」って言い続けていたよね。

川田

客観的な目線で私のやってきたことを評価してくれるので、とても励まされたというか。母に話を聞いてもらえるだけでも心強かったですね。

たぶん受験生って不安だらけ。それはキャリア方式じゃなく、一般選抜でも同じことで、どれだけ勉強しても準備しても不安になる。だから、親ができることは「信じてるよ」というスタンスを見せてあげることなのかなと思いますね。

入試を乗り越えたから見つけた、自分の“本当の好き”
― 入試全体を振り返ってみていかがですか?
川田

大変でした(笑)。

特にどんなところが?

川田

これまでの経験として、“みんなで何かを作る”というのはやったことがあったんだけど、キャリア方式では課題設定から調査の検討、自分なりの納得解を見つけるところまで全部一人でやらなきゃいけない。そこが一番大変だったかな。

正解がないことへの挑戦は初めての経験だっただろうね。

川田

でも入試を通して自分から働きかけていく、行動していくことの意味や重要性は強く感じたかな。自ら行動すればこんなに変化が起きるんだなと。

― お母様から見てゆいさんの変化はどうですか?

もともと興味のあることにはガンガン進んでいくタイプだとは思ってましたけど、まさか、自分で企業にアポを取ったり、プレゼンをしたり、そこまでできるとは思ってもみませんでした。その姿を見て、ああ成長しているなと感じました。

川田

キャリア方式を選んだ時から、「もしも入試に落ちてしまったとしても、ここで頑張ったことが将来のための力になる」って信じてたから、ガンガン進んでいけたのかな。

プレゼンの資料も特に心配はしていなかったかな。そういえば、最終プレゼン資料見せてもらってないね。

川田

そうだったね(笑)。

― そのほかには気づきなどはありましたか?
川田

入試や大学での学びを通して、私は最終的には誰かのために頑張るのが好きなんだということには気づけました。

へえ、それはどうしてなの?

川田

企画をしたり、アイデアを考えたり、それを実現するために行動をしたり。その過程で、もちろん自分が成長したい、自分のためになることをしたいという思いはあるんだけど、その先に喜んでくれる人がいることが、私は一番嬉しいんだなって。

そうだね。仕事でも企画を提案して終わりじゃなく、クライアントがいてその人やその先のユーザーが喜んでくれることが、もっと大きなやりがいになるもんね。

大切なのは親子の距離感、見守り支える姿勢が子の成長に
― 入学後の大学生活はいかがですか?
川田

毎日楽しいです。特にSANNOは企業の方と関わる機会が多いので勉強になります。

授業やゼミのプロジェクトの話を聞くと、本当の仕事のようなことをしていて。場数も踏んで、だんだんと社会で求められるスキルも身についてきているんだなって感じますね。入試の時はまだまだだった資料作りも、今じゃ私が教えて欲しいくらいのレベルです(笑)。

川田

あとは人との関わり方っていうのも入学してから学べたことかな。授業でもグループワークが多いから、コミュニケーションの方法については色々と試行錯誤してます。

授業やゼミだけじゃなくて、オープンキャンパススタッフの活動も力を入れているよね。

川田

そう!入試でたくさんお世話になったことをきっかけに、大学ではオープンキャンパススタッフの活動もしています。オープンキャンパスの企画を学生スタッフで考えて運営までしています。来てくれた高校生が、SANNOだけじゃなくほかの大学も視野に入れた上で、一番良い進路選択ができるようにサポートしています。

忙しそうにしているけど、日々充実しているんだなと思ってるよ。

オープンキャンパスでプレゼンをするゆいさん
― この機会に、ゆいさんから何かお母様に伝えたいことはありますか?
川田

実は、これはあまり言ってこなかったんだけど…。

なになに?怖いな(笑)。

川田

私、結構母のことをロールモデルと思っているところもあって…。

ええ!それは意外だな。昔から「お母さんみたいな仕事絶対したくない」って言ってたのに(笑)。

川田

昔は在宅勤務でパソコンに一日中向かうお母さんの姿を見て、なんかつまらなそうだなぁなんて思っていたんだ。仕事内容もきちんと理解していなかったんだけど。でも、大学に入って、広告やPR、マーケティングの仕事の重要性に気づいたの。そうしたらお母さんの仕事が理解できるようになって、見え方が変わって。今は私のロールモデルだなって思ってるよ。

色々な視点が磨かれていっているんだね。そういう意味で大学は学びを通して視野も広げてくれているよね。

― 最後にこれから受験をする高校生や保護者へのアドバイスはありますか?

アドバイス…というほどではないんですが、あまり過干渉にならないことが一番じゃないかなと思います。結局子どもは自分ではないですから。その子がやりたいことを自分自身で見つけられることが一番幸せかなと思います。

川田

私は自分が将来やりたいことを、マインドマップで見つけたんですけど、漠然とでもいいから自分の興味関心のあることを何か一つ見つけるのがいいのかなと思います。それを持っておくと、選択の幅が広がるのかなって。

あとは、その子の性格とか何が得意かを見極めてあげるのは親の役割かもしれませんね。悩んでいたら、そこは客観的にアドバイスできますし。

川田

ぜひ大学のことが気になったら、オープンキャンパスに遊びに来てほしいです。

保護者のみなさんにも、一緒に見てみることをおすすめしたいです。

― なるほど、まずは大学を見てみるというのも大事ですね。今日はありがとうございました。
川田

ありがとうございました。

ありがとうございました。

プロフィール
川田 ゆい YUI KAWADA
経営学部 マーケティング学科3年生
高校時代まではダンスに打ち込むなどアクティブに活動。興味のあるコスメから商品企画の仕事を知り、マーケティングに興味を持つ。産業能率大学のオープンキャンパスで知ったキャリア教育接続方式で受験し、2021年度産業能率大学へ入学。製薬会社とコラボレーションしたプロジェクトやゼミで数々のプロジェクトを経験するなかで、経営学への興味を深めている。またオープンキャンパススタッフとしても活動し、持ち前のコミュニケーション能力の高さで精力的に活動している。
川田 智子 TOMOKO KAWADA
横浜市出身。IT企業に新卒入社し商品企画関連、プロモーション業務に従事。
10年以上前からテレワーク勤務で仕事と2人の娘の子育てを両立している。座右の銘は「自分のことは自分で決める」。
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