私の視点 2022
すべての学びは無駄にならない!
社会で役立つ大学での学び
〜 SANNO卒業生が対談 〜
私の視点 2022 Vol.5
すべての学びは無駄にならない!
社会で役立つ大学での学び
SANNOで学び、社会へ羽ばたいた先輩たちは、どんな活躍をしているのでしょうか?広告、企画、マーケティング、営業などさまざまな分野の最前線で働く卒業生たちの声。今回は2名の卒業生に、今の仕事のこと、大学在学時代から今に続く学びの大切さを語ってもらいました。
大変だけど、おもしろい!仕事の醍醐味
河内

2016年卒の河内愛です。今日の対談を楽しみに来ました。よろしくお願いします。

中嶋

2018年卒の中嶋記子です。よろしくお願いします!

河内

記子とは在学中にゼミが一緒だったけど、卒業後もお互いの仕事について話す機会はなかったよね。

中嶋

私も愛さんの仕事内容は詳しく知らないので色々聞きたいです。今の仕事は広告制作ですよね?

河内

広告制作の中でも、タイアップ広告が主だね。タイアップ広告っていうのはWEB媒体、雑誌に掲載される記事風の広告のこと。それぞれのメディアの世界観で企業のプロモーション記事を作成するんだけど、私の所属する株式会社クロスアーキテクツではビジネスや技術系メディアが多いかな。

中嶋

制作会社って忙しそうなイメージがあります。

河内

最近ではコロナの影響もあって動画制作、WEBセミナーの依頼も増えてきていて、あとは新規事業としてメタバース(※)事業も始めたり。
※メタバース…コンピュータの中に構築された3次元の仮想空間やそのサービス。

中嶋

メタバース事業って何をしているんですか?

河内

今はまさに具体的なサービス内容について議論し、ビジネスモデルを構築しているところ。私たちはビジネス領域、特にBtoBの広告制作に強みを持っているから、その強みを活かしつつメタバース領域でどんなチャレンジができるか、日々考えているんだ。その中でも、アバター制作というところはすでに動き出している!

中嶋

幅広いですね!私はエイベックス・グループ内の会社で、外部の企業さまに向けてアライアンスの提案をさせてもらう仕事をしてます。

河内

アライアンスの提案って具体的にはどんなことをしているの?

中嶋

たとえば、クライアント企業がプロモーションをしたい時に、エイベックスに所属しているアーティストやイベントを活用したプランニング、企画制作、キャスティングなどを提案しています。大企業から中小企業まで幅広いクライアントがいて、「認知獲得」「販売促進」とか課題によっても提案は変わるので、まずはそこを知ることからですね。

河内

難易度が高そうだけど、それだけやりがいもありそうだね。

中嶋

IP(※)を取り扱う会社なので、まずは自社のアーティストやイベントなどIPのことを理解していないといけないんです。そこを理解せず企画を進めてしまうと「わかっていない」と思われてしまうので、クライアントのことはもちろん社内のことも“わかっている”が当たり前ですね。
※IP…"Intellectual Properties"の略で、知的財産のことを指す。エンタテインメント分野では、アーティスト、タレント、楽曲、アニメ・映像作品、キャラクター、ゲームなどがIPと呼ばれている。

河内

私の仕事も、俯瞰的に状況を捉え、色々な視点をもって仕事をすることが大事かな。広告主(広告を出稿する主体となる企業)のマーケティング担当者、出版社の担当者、一緒に制作するクリエイターなど、関わるすべての人の気持ちを汲み取って仕事を進めるのは大変だね。だけど、皆が納得のいく制作物が完成した時は本当に嬉しい。仕事のおもしろさと大変さは表裏一体だなって

中嶋

大変だからこそ、プロジェクトが無事終わった時の達成感はたまらないですよね!

ロールモデルが身近にいるSANNOの環境
河内

私、実は今の会社が2社目なんだ。

中嶋

そうだったんですか!?

河内

新卒入社したのは人材系の営業だったんだけど、もともと就職活動の時に人材か広告かで迷っていて。どちらにも興味があったんだよね。

中嶋

今の仕事に出会ったきっかけはなんだったんですか?

河内

実はSANNOの先生の紹介なの。1社目は早くから現場に出させてもらったことで経験できたことも多いし、人にも恵まれてやりがいもあったんだけど、やっぱり広告の仕事がしたいと思ったんだよね。それで先生に相談したら、今の会社を紹介してくれたんだ。

中嶋

結果的にはやりたかった人材と広告どちらも経験できてますね。

河内

そうだね。SANNOのおかげです(笑)。

中嶋

SANNOは先生たちとの距離が近いですよね。面倒見が良い先生が多いのも特徴だし、いろんな業界の出身者がいるのもいい。

河内

そうだね。各業界について詳しい先生が誰かしらいるから、気軽に話を聞きにいけるし、ロールモデルがすぐそばにいてくれる感じ。記子は新卒から今の会社だよね?

中嶋

はい、小学生の頃から憧れていた会社で、ずっと入りたいと思ってました。

河内

就職試験ではどんなことを聞かれたの?

中嶋

当時は自己PR動画とプレゼンが4〜5回ぐらいありましたね。

河内

プレゼンはSANNOでたくさん鍛えられたもんね。

中嶋

はい、もうみっちりと(笑)。授業の中でプレゼンする機会が本当に多くて、かなり鍛え上げられました。でもその甲斐あってか、社会人になってプレゼン資料はよく誉められますね。「なんでできるの?どこで教わったの?」って。

河内

社会に出た時に“すでに知っている”って自信にもつながるよね。私も企画書を作ることが多いんだけど、1スライドにどのくらい情報を載せたらいいかとか、フォント・色の選び方、文字の置き方まで、大学時代に学べたのは良かったな。

社会で求められるスキルを大学で学べる
中嶋

今の仕事で求められるスキルってありますか?

河内

膨大な情報の中から必要な情報を的確に掴み取る能力かな。マーケティング・制作の知識はもちろん、業界・商品・サービスについて日々情報収集して自分にインプットすること。そしてそれをマーケティング担当者目線で理解するっていうことがプロとして求められていると感じる。

中嶋

私は2つあって、1つはクライアントも発見しきれていない課題を見つけること。今、SANNOでもマーケティング・イニシアティブで「課題発見」の授業をやっていると思うんですけど、見えていない課題を見つけ出す力はとても重要だなと。

河内

自分で情報収集して分析して、課題を見つける力は大事だよね。

中嶋

2つ目はコミュニケーションスキル。クライアントもそうですし制作会社の方、社内の人、いろんな人と関わることも多いです。コミュニケーションにおいて、一番大事なのは“謙虚さ”だなと身をもって感じています。

河内

一緒に仕事をする人たちと良い関係性を築くことも大事だね。ちゃんと信頼してもらえたらまた一緒に仕事ができたり、困った時には手を差し伸べてくれたりすることもあるよね。

中嶋

社会に出て気づいたのは、自分一人でできる仕事は何もないっていうこと。その点、SANNOはグループディスカッションする機会が多いので、チームで作り上げる経験ができたのは大きかったなと。

河内

そうだね。複数人で関わる授業が多いからこそ、互いを尊重しながら意見を交わし合う経験ができたのは大きいよね。

中嶋

思い返すと SANNOの授業で今の仕事に役立っていることはたくさんありますよね。たとえば、財務諸表や決算報告書の読み方。企業の健康状態がチェックできるので、仕事ですごく役立ってます。

河内

Ullet(ユーレット)(※)の使い方を1年生から教えてもらったよね。広告制作って一見数字とか使わないように思うけど、企業のマーケティング担当者と話すうえでも企業情報を把握して、分析する力は身につけておいた方が良い。だから学生の時から触れておくっていうのは大事だと思う。
※Ullet(ユーレット)…上場企業の決算書(財務諸表)やニュース、大株主などの情報をワンクリックで分析できる企業価値検索サービス。

中嶋

決算報告書にはすべてが書いてあるので、自分が就職する時にも参考になりましたね。

河内

企画を考えるプロモーションの授業も楽しかったよね。ある商品のプロモーション試作をゼロイチで考えて、実際に企業の方に提案して、フィードバックまでもらえる。今振り返るとあんな実践的な授業をやってたってすごいなと思う。

学びを糧に社会で活躍する人材に
河内

実践的な学びでいうと、ゼミの販売実習でタイに買い付けに行ったこともすごく貴重な経験。現地の市場でスカーフや鞄、アクセサリーを買い付けて、日本で販売するっていう実習内容だったけど、仕入れから販売までの流れをすべて学生だけで行うという(笑)。

中嶋

なかなかない実習ですよね。私もフードフェスに出店してPDCAを回して売上を上げるためには、っていう実習をやりました。営業もやったのでアポ電話から商談、獲得まで必死になってやって。あの頃はみんな泣いたり、笑ったり喜怒哀楽がすごかった(笑)。

河内

仲間と過ごす時間も長いから、「あれ?それ得意だったんだ!」っていう意外な一面も見えてきたりして。濃密な時間だったよね。

中嶋

大学での学びって将来につながることが多いですよね。学んだことが染み付いて、自然と私生活でも経営視点で物事を思考できたりします。

河内

実際に社会に出た時の自分をイメージできる授業が多かったよね。ビジネスマナーの授業、Word・PowerPointの授業、財務の授業とかもすべて社会に出てから役立つ。そういうビジネスに直結する力、実践力を学べる大学って貴重なんじゃないかな。

中嶋

何ひとつ無駄にならないですからね。

河内

記子と一緒に参加させてもらったマーケディング・イニシアティブの授業は、大学1年生と一緒に企業の課題発見から分析、解決案の提示までやったけど正直言って驚きの連続。ついこの間まで高校生だった子たちが企業の課題を分析して、それをやり遂げようとする熱意がすごい。

中嶋

きちんと大学で学んだ内容を活かして、なんとか課題を見つけようとしているのは素晴らしいですよね。レベルの高さを感じました。

河内

サポーターとして一緒に授業に参加している私たちも学ぶことが多くて。学生同士でいろんなアイデアが活発に出てくるのはさすがだなと思うし、臆することなく意見を交わし合う姿勢も素晴らしかったよね。

中嶋

今学んでいることは、絶対に卒業後に活きるから!ということは在学生に伝えたいです。これから大学選びをする高校生に対しても、たくさん悩むこともあると思うけれど、こんなに面倒見が良い先生たちと授業の内容が濃い大学はないよって自信持って言えます。

河内

卒業したあとも仕事で立ち止まった時に、「また大学の学びに戻って一から考えてみよう」って自分の基点になるような学びができる大学だから、ぜひさまざまなことを吸収して学びを楽しんでほしいと思う。今日は楽しかったです、ありがとうございました。

中嶋

ありがとうございました!

プロフィール
河内 愛 AI KAWAUCHI
株式会社クロスアーキテクツ
2016年大学卒業後、人材系企業の営業を経て現企業へ入社。制作事業部にて企業のタイアップ広告や動画制作のディレクションを担当。最近では新規事業としてメタバース事業の立ち上げにも従事している。
中嶋 記子 NORIKO NAKAJIMA
エイベックス・エンタテインメント株式会社
2018年大学卒業。新卒で入社。主にメーカーなどの外部企業のブランドプロモーションを主軸に自社ブランドコンテンツの企画提案・制作・進行管理を担当。所属タレントやアーティストのキャスティング営業、自社IPのイベント協賛営業などを行っている。
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