経営学部1年*の里吉真実です。SANNOに入学して1年、いつも楽しく授業に参加させてもらっています。今日はよろしくお願いします。
*2022年3月取材当時の学年
SANNOで英語の授業を担当している米元洋次です。2020年の「SANNO English Program」立ち上げからリチャード川口先生たちと一緒に取り組んでいます。今日は学生からも感想など聞けるので楽しみです。早速ですけど里吉さん、高校の時に英語は好きでしたか?
実は……かなり苦手な科目でした。自分でも工夫して、いろんな方法を試しながら勉強をしていたのですが、なかなか成績が上がらず。そのせいで、苦手意識を持つようになってしまったんです。
英語が苦手という学生は結構多いですね。どんな英語学習をしていたんですか?
英単語を一日10個覚えて小テストをしてみたり、文法のテキストを買って勉強したりしていました。
受験に向けた対策として学んでいたんですね。おそらくSANNOの授業を受けてみて最初は驚いたと思うのだけど。
これまでに経験したことがない授業で新鮮でした。高校までは「書くこと」が英語学習の中心だったんですが、とにかく身体を使ったり、インプットとアウトプットを繰り返すので、すごく記憶として定着しますし、表現の幅が広がって楽しい!おもしろい!というのが印象ですね。
「おもしろい」と言ってもらえると嬉しいです。私たち教員もそこを目指していて、受験対策で得た知識ももちろん活用できますが、SANNOではあまり“お勉強”という感じにならないように楽しみながら学んでもらいたいんです。
これだけ発音を重視している授業って珍しいですよね。
SANNO English Programのベースにあるのは発音です。発音にプラスして英語表現の引き出しを増やすこと、あとは英語モードの英語脳に切り替えること。この3本柱が特徴ですね。英語はコミュニケーションを取るための言語なので、まずは発音に磨きをかけて、自信を持ってもらおうという狙いです。
表現の授業もすごく楽しかったです。学生同士でシチュエーションを作って、例えばコンビニの店員とお客さんみたいに役割を演じながら英語で会話したり。こういう場面ではどういう表現を使って答えたらいいかなど、教えていただいたポイントをすぐに取り入れてみたりと、実践的に学べました。
SANNOには複数名の英語教員がいるのですが、授業の基本構成は一緒です。リチャード先生のレクチャー動画を最初に観て、その後各教員によるアウトプット授業という具合。あとは「産能大発音道場」という英語学習アプリも共通で使用しています。使ってみてどうだったかな?
スマホに向かって発音をすると採点してくれて、今どのぐらいの上達度なのかがわかるので、発音の向上に手ごたえを感じられました。スマホがあればいつでも学習できますし「勉強している」という感覚があまりないのもいいですよね。
他の学生も言っていたんですが、100点を取った時の効果音(ファンファーレ)がクセになってくるみたいですね(笑)
アプリに収録されているリチャード先生の発音を真似して、どこがどう違うのか、細かいところまで教えてくれるから、どんどんはまっていきます。
SANNOで英語を学んでみて大変だなと思ったことはありますか?
はじめはジェスチャーを交えて自己紹介をしたり、感情的に英語を話すということに、やっぱり気恥ずかしさが出てしまって……(笑)
みんな最初はそうだと思います。
でも、先生たちが雰囲気づくりをしてくれたおかげで段々と慣れていきました。
リチャード先生や他の教員と共有しているポイントなのですが、まず大前提として間違ってもいいということ。英語は語学ですから表現の仕方や文法は多少間違っていても伝わります。そういう心構えが持てるような雰囲気づくりをしていきたいなと。
2~3回授業を重ねていくと、だんだん私たちも慣れてきて。クラス全体の雰囲気も、楽しもうという方向に変わっていきましたね。
SANNOの英語の授業は週2回と他の授業よりも頻度が高いですよね。学生同士が顔を合わせる機会も多いので、ここが居場所になる子も多いと思うんです。だからこそ、物理的な環境としてもリラックスして、楽しんでもらうようにしたい。最大20名くらいの少人数制なのもそういった理由です。
他学科の学生と知り合うきっかけにもなりますし、少人数だから学びやすいです。先生たちも毎回楽しそうですよね。学生と一緒になって取り組んでくださるので、私たちもみんな全力で参加したくなるのかなって。本当に、楽しかった記憶しかないですね。
それを聞いてホッとしました(笑)。教員同士でも月に1回研修会を行っていて、授業についての情報交換や教え方などのスキルをシェアし合っているんです。そういった連携もいい授業にしていく秘訣かもしれません。
1年間授業を受けてみて、何か変化はありましたか?
初回の授業と比べると、今はすごく感情表現が豊かになったと思います。
人それぞれですが、ある学生からは日常生活の中で洋楽の歌詞や映画の予告編の内容が少し聞き取れるようになったという声をもらいました。1年コツコツやっていくうちに、気づいたら聞き取れるようになっていたなんてこともあります。
私も最近アルバイト先でお財布をなくしてしまった海外の方に出会ったんです。その方はほとんど日本語が話せないお客様だったんですけれど、何を言っているのか、何を伝えたいのか、重要な単語を聞き取れたので「あ、この人お財布を落としてしまったから探しているんだ」と理解して対応することができたんです。
授業だけで終わらず、いろんな場面で英語を役立ててくれるのは素晴らしいですね!英語を使う機会って探してみると意外とたくさんありますからね。
以前の私なら、同じ状況の時に他の人を頼ってしまっていたと思います。英語を怖がらなくなった自分の変化を実感できるのは嬉しいですし、自信にもなりました。
英語に限らずコミュニケーションを取る上で、やっぱりマインドの部分って大事です。コミュニケーションを取りたいけど、自信がなくて話せないといった原因のひとつは発音だと思います。まず、発音がしっかりできるようになれば自ずと聞くことができるし、できるということが自信につながって、もっと話したくなりますからね。
SANNOに入ってから、あれほど苦手だった英語が今では好きになりました。
そういった変化を聞けるのが、私たち教員も嬉しいです。何かひとつ自分の興味のあることをきっかけに、英語をどんどん好きになってほしいと思っています。例えば英語×映画とか、英語×読書とか。なんでもいいから、まずは自分の興味のある分野と英語をつなげれば、楽しさが広がってくるんじゃないでしょうか。
英語に関して今後の目標とかはありますか?
私は将来ブライダル業界に進みたいと考えています。海外の方が日本で挙式をあげるという例も増えてきているので、そういった対応もできるような英語力を身につけたいと思っています。
素晴らしいですね!
そのためにも、今後はもっとビジネスで通用するような英語も学べたらなと。
2年生になるともう少し掘り下げて勉強したいという学生に向けた授業があります。例えば、TOEICなどの資格に興味のある学生向けの授業や、ネイティブの先生によるビジネスで使うような英語を学ぶ機会も。SANNOでは幅広いニーズに合わせて英語科目を用意しているので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
1年で日常会話レベルまで習得できたので、2年目以降もどんなことが学べるのか楽しみです。
これからSANNOに入る学生さんたちに向けて、何か里吉さんからアドバイスはありますか?
あまり苦手意識を持ち過ぎないで、ということでしょうか。やっぱり苦手だと思っていると、どうしても諦めてしまう部分も多いですよね。諦めてしまうと、成績も上がらず、さらに苦手意識を持ってしまう。そういうループに陥らないためにも、何かしら成長できるかもしれないという前向きな考えを持ってみるとか。少しでも自分に期待をすることで、可能性や世界は広がっていくんじゃないかと思います。
そうですね。「正解/不正解」というものはありませんから、間違ってもいいんだ!というぐらいの気楽さで臨んでほしいです。英語にはいろんな表現があるので、その中から自分のキャラクターに合ったものや自分が使いたくなるものを選ぶという心持ちでいると、成長しやすくなるんじゃないでしょうか。ぜひ、楽しみながら学んでほしいです。