
私の視点 2021
好きを仕事に、スポーツ業界で輝く卒業生の今
SANNO在学生から卒業生にインタビュー
幼少期から憧れていたプロサッカークラブ「湘南ベルマーレ」でグッズマーケティングを担当する、松本麻希さん(2018年卒)に情報マネジメント学部4年の小野歩さんがインタビュー。スポーツ業界で働くための心得やSANNOで得られるスキルとは?スポーツ業界を目指す人が気になるあれこれを聞きました。
情報マネジメント学部 4年の小野歩です。スポーツマネジメントコースを専攻していて、スポーツ系企業のイベント企画や運営をしています。子どもの頃からサッカーが好きで、スポーツ業界への就職を目指しています。今日はよろしくお願いします。


株式会社湘南ベルマーレの松本麻希です。2018年にSANNOを卒業し、プロサッカークラブ「湘南ベルマーレ」へ就職しました。主にグッズマーケティングを担当しています。どうぞよろしくお願いします。
まず始めに、松本さんのお仕事について教えてください。


スタジアムで販売するグッズの開発などを行っています。以前はグッズの企画からデザイン草案まですべて社内で行っていたのですが、昨年から外部委託しているので、今はグッズ製作会社との橋渡しが主な業務です。

憧れの業界を目指し、アクティブに活動した学生時代
SANNOを志望した理由を教えてください。


私は平塚出身なので、子どもの頃から地元チームである湘南ベルマーレの大ファンでした。小・中・高校とサッカーをやっていたので、漠然とサッカーに関わる仕事がしたいなと思っていて…。高校の時に知り合った方に「サッカー業界に入りたい」と相談したところ、SANNOを勧められました。
SANNOのどんなところをお勧めされたんですか?


湘南ベルマーレがSANNOの学生をインターンシップとして受け入れているというのを聞いて、ここだと即決しました。他の大学には見向きもせず、一直線でしたね(笑)。
在学中はどんな学びや活動をされていたんでしょうか。


在学中の4年間ずっとサッカー部のマネージャーをしていました。学びの面でも結構アクティブで、2年生の時には授業でイベントプロデューサーとして、ビーチバレー大会の企画などをしていました。ゼミでもイベントプロデュースなど、スポーツに関わることをしていました。
ゼミのイベントプロデュースでは、どんなことをしていたんですか?


近所の子どもたちを集めて運動会を開催しました。自分たちでゼロから企画を作るんです。タスクを洗い出して、チームの対戦表やタイムスケジュール作成、備品の手配などなど、今やっている仕事と似ていますね。
実は、僕もいま大学外の活動として「モンテディオ山形」というプロサッカークラブのオンラインインターンシップを経験しています。Twitterで募集を見つけて、自分からDMしたんです。


私は比較的大学内でのプログラムや制度をたくさん活用したけど、小野くんみたいに自分から外の活動に積極的に参加するというのも、SANNOの学生の特徴かもしれないですね。

大学で培ったスキルと姿勢が、私を変えた
グッズ企画の仕事について、もう少し詳しく聞かせてください。


まず製作会社からアイデアや企画提案をしてもらい、その上で私からデザインや仕様、カラーなどの要望を伝えます。あとは過去の販売データを分析して、生産数量を相談しあうといった流れです。ファンのニーズも大切にしているので、スタジアムでファンの方に直接ヒアリングしたりもしています。リリース原稿やTwitter投稿文の作成も担当するんですよ。
想像以上に幅広い仕事内容ですね。


湘南ベルマーレは運営側のスタッフが20名ほどなので、与えられた仕事だけやっていればいいということではありません。少しでも自分ができることを担当するという姿勢のほうが活躍できる職場です。
いまのお仕事でSANNOの学びが活きている部分はありますか。


「広告制作講座」という授業で、自分で商品を売るための広告を作るという経験をしました。お客さんのニーズに応えるためのデザインを考案するって、まさにいまのグッズ企画の仕事と似ていて、これは経験できてよかったです。

具体的に大学で身についたスキルはありますか?


PCスキルです。スポーツ業界は意外とPCに向かう作業が多くて、Word、Excel、PowerPointは必須です。
入学当時は全くできなくても、SANNOは4年間で自ずとPCスキルが身につくんですよね。社会に出てから思った以上に役立っています。
SANNOはグループワークも多いと思うんですけど、そうしたことも活かされていますか?



定期的にイベント企画の会議をするのですが、その時にも臆せず発言できるというのはSANNOで鍛えられてきた部分ですね。高校生までの自分だったら、発言できなかったです。
もともと発言できるタイプじゃなかったんですか?


全くダメで、人前に出て何かするのも苦手でした。クラス発表でも、いつも1人隅の方でポツンといるような人見知りで引っ込み思案な方でした。
いまの姿からは全く想像できないです!


大学に入ってから変わりましたね。毎週プレゼンをする授業もあるので回数を重ねていくうちに自信がついてきたのかな。私の母にいまの活動を話すと「あんた、そんなことできるの!」と驚かれるぐらいです(笑)。スキル面だけでなく、メンタル面も鍛えられて変われました。

夢を追いながら、未来の選択肢を増やす
スポーツ業界で働くおもしろさや魅力を教えてください。


チーム一丸となって目標に向かう楽しさはいつも感じます。仕事でもイキイキとしている人が多く、賑やかな雰囲気です。あとは、スポーツを通して人の輪が広がっていくのはすごく嬉しいかな。職場も学校も年齢も違う人が、スタジアムに来れば自然と顔見知りになれるという特別な空間は、スポーツならではじゃないでしょうか。
湘南ベルマーレの試合会場に行くと、確かにスタッフのみなさんがお客さんと親しく話している印象があります。



湘南ベルマーレは地域密着というのを大切にしていて、地域とのつながりが強いクラブです。地元小学校に出向いて体育の授業でサッカーを教えたり、昨年はホームタウンの全小学校に湘南ベルマーレカラーのマスクを配布しました。
サッカーを通して地域貢献しているんですね。SANNOにはスポーツ業界に興味を持って入学する人も多いのですが、業界自体が狭き門というイメージがあります。何かアドバイスはありますか?


私の場合は学生時代アルバイトをしていて、そのまま社員へというちょっと変わった流れですが、湘南ベルマーレの中には一般企業から中途採用で入社する方も多いです。SANNOではスポーツを題材にきちんとビジネスを学ぶことができます。他の一般企業で活かせる学びもしっかりとしておくことが大切だと思います。
夢を追いつつ、現実的な選択肢も残しておくということですね。


スポーツ業界は本当にタイミングなので、諦めずに機会を狙えば道はあります。SANNOならそういった将来の選択肢の幅を広げてくれるはずです。

希望する業界へ向けて、まずは一歩踏み出そう
スポーツ業界を目指す上で、心がけたほうがいいことはありますか?


任されたことはなんでも積極的にやるという姿勢。それと、基本的なPCスキルやSNSなどの知見、情報をキャッチする力は大切だと思います。
湘南ベルマーレは、SNSを活用していますか?


オフィシャルでいろいろなSNSを活用しています。例えば、Zoomを活用したファンクラブ会員限定のイベントや、選手たちに動画を撮ってもらいYouTubeで配信したりしています。
選手とも連携しているんですね。



選手たちも積極的にSNSを活用してくれます。チケット販売に関してもTwitter経由からの流入が多いので、今後もっと活用していく必要があります。これからスポーツ業界を目指す人には、SNSの知識もあると重宝されると思います。
最後に、大学選びに迷っている高校生に向けて何かアドバイスをいただけますか?


自分の興味を軸に、魅かれる分野がある大学を選べば、充実した大学生活になるはずです。私の場合はサッカーという目標があったので周りに「サッカー業界に行きたい」と話していました。話すことで周囲の人からたくさんのアドバイスをいただきました。 周りの人に相談することも大切だと思います。

今日はありがとうございました。業界についてもいろいろ教えていただき、勉強になりました!


プロフィール
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松本 麻希 MATSUMOTO MAKI
株式会社湘南ベルマーレ セールスユニット グッズマーケティング
子どもの頃から好きだったサッカー業界を目指し、大学在学中からプロサッカークラブ「湘南ベルマーレ」のインターンシップに参加。入社後は、グッズマーケティングを担当する傍ら、試合の運営業務や営業、広報活動のサポートなど幅広く活躍している。
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小野 歩 ONO AYUMU
産業能率大学 情報マネジメント学部 現代マネジメント学科 4年 スポーツマネジメントコース
幼い頃からサッカーに親しみ、スポーツ業界を目指すため地元福島からSANNOへ入学。積極的な性格から大学外での活動にも力を入れ、国内最大規模の自転車ロードレース「2021 Tour of Japan」の大会サポートメンバーも務める。また、プロサッカークラブ「モンテディオ山形」「横浜FC」のインターン生として活動中。