
私の視点 2021
やりたいことはとことんやる!「SNSプランナー」の視点とは
変化の速いSNSマーケティング業界でSNSプランナー、新規事業統括、執行役員と幅広く活躍されているテテマーチ株式会社の三島悠太さん(2016年卒)に、経営学部マーケティング学科の森雅乃子さんがインタビュー。三島さんの大学選びの視点、そしてSNSマーケティングの現場で活きるSANNOの学びとは?

経営学部マーケティング学科3年の森雅乃子です。私はいま、Z世代のマーケティングの研究をしていて、ゼミでは企業とコラボ商品を企画したりしています。今日は三島さんのお話とっても楽しみです。よろしくお願いします。
三島悠太です。2016年にSANNOを卒業しました。在学当時はゼミで地方創生などに取り組んでいまして、卒業後はSNSのプランナーを経験して、いまは2社目となるテテマーチ株式会社で執行役員をしています。


テテマーチでのお仕事内容を教えてください。
主に3つあって、1つは執行役員として事業統括をしています。組織のマネジメントやPL(損益計算書)の作成、年間・半期の計画を立てたり、営業やマーケティング活動の設計をするポジションです。もう1つはSNSプランナーとして企画をしています。それと新規事業の統括もやっています。


すごい、そんなにたくさんのお仕事をやられているんですね。

輝いている自分の姿が、SANNOだからこそ見出せた

そもそもSANNOを志望した理由はなんだったのでしょうか?
志望理由はシンプルで、何か変わったことをしている大学がよかったんです。僕の通っていた高校だと、ある程度この大学に行くのがいいというのが見えていて、レールが敷かれているようで嫌だったんです。


どうやって大学を探していたんですか?
当時からグループワークとか人と会話をするのが好きだったので、「グループワーク 大学」と検索して。それで、辿り着いたのがSANNOでした。それからオープンキャンパスに行って、ここにしようと決めました。


私もオープンキャンパスに行って、ここしかないと感じました。
まず、学生主体でオープンキャンパスを企画していることがよくわかりますよね。他大学はほぼ同じようなプログラムだったんですが、SANNOにはオリジナリティがあった。そういう企画性にも惹かれたし、学生のレベルがとにかく高いですよね、コミュニケーションも含めて。


本当にそうですよね。
オープンキャンパスでSANNOの学ぶスタイルが自分に合っていると思ったし、大きな大学に行ったとしても、あまり自分が輝いている姿が想像できなかった。SANNOでなら自分らしく輝けると思ったんです。ませてたんでしょうね、きっと(笑)。


主体的に考えて学ぶから、自分の知恵になっていく

在学中はどんなことを学んでいたんですか?
地方創生のプロジェクトやサークルの会長、オープンキャンパスのスタッフなど、とにかくやってみたいことはなんでもチャレンジしていました。


私もいま、3つの組織に所属しています。特色授業もいろいろあるので、学べる環境が多いっていいですよね。印象的だった授業はありますか?
松尾先生の授業は印象的でしたね。企業のプロモーションを考える授業ではみんなでプレゼンしたり、実際に企業の担当者さんからフィードバックもらったりとか。15週をすべてプロモーションの検討に費やすんですよ。あれはいま思い返してもSANNOらしい授業でしたね。



そこから広告やマーケティングの仕事に就きたいと思ったんですか?
広告業界に入るきっかけは、ゼミの地方創生のプロジェクトです。大洗町をPRするプロジェクトで、大洗町ってあまり知られていないけど、いい物がいっぱいあるんです。なんでこれが世の中に届かないのかなと考えると結局プロモーションに課題がある。それを自分の武器にしたいと思って広告業界を目指しました。


そこに繋がってくるんですね。SANNOの学びで、いまの仕事に役立っていると思うことはありますか?
経営側の立場になって、マーケティングのフレームワークが活かされてます。在学当時フレームワークって難しすぎて、自分ごと化できないからあまり面白くなかったんですが、経営側の立場になって初めて、あの時学んだことが理解できてきました。マーケンティング4Pを使った戦略が必要だとか、当てはめれば当てはめるほど状況分析や課題発見ができて、経営判断に直結する材料になっていますね。それもたぶん、漫然と講義を聞くのではなく、主体的に考えながら学んだからちゃんと思い出すんだと思います。


確かに具体的なケースがあるからこそ理解できますよね。SANNOの学び方って、知識を活用する場面が多くて、印象に残るんだなって改めて思いました。

そうですね。


真面目に勉強しなきゃと思います(笑)。実際に仕事だけじゃなく、マインド面でも大学での経験は活きていますか。
もともと話すのが苦手なタイプではなかったんですけど、SANNOのおかげで、よりコミュニケーションスキルやプレゼン能力、自分の考えを持つことは自信に変わりましたね。この“自信がある”という状態で社会人になれたのはよかった。物おじせず、1年目でも仕事でリーダーのポジションについたりできましたし、自分の意見をはっきりと伝えてこれたと思います。

SNSを通して伝える、レパートリーは無限大にある

三島さんにとって、SNSプランナーとして仕事の面白さや魅力はどんなところにありますか?
SNSの仕事ってどのようにしてその企業を魅力的に見せて、良さをわかってもらえるようにするか、レパートリーが無限なんです。写真の撮り方もそうだし、伝えたいメッセージをコピーライティングするのもそう。
コンテンツを作る過程の中で、ブランドの背景を調べたりして、知られていないことを知って、どんどん自分ごとになるのが楽しいです。テテマーチはこの5年間くらいで、300社以上のSNSマーケティングに携わってきましたが、街を歩いていても自分が関わった商品を見かけたり、使っている場面に遭遇したり、SNSでリアルな反応がダイレクトにわかるのも魅力ですね。



自分が関わったものが世の中に出るのは、嬉しいですよね。
変化の速いデジタルマーケティング業界で、どのように対応していっているんですか?
SNSは本当に変化が速くて、競争が激しい業界です。正直追いつくのが大変ですが秘訣があるとすれば、ずっとSNSに触れていることかな。この業界に興味があるならSNSが好きで、呼吸をするようにSNSを使えるかどうかが重要かもしれないです。


呼吸するように、ですか。三島さんは主にどのSNSを使っていますか?
Twitterが6.5割、TikTokが3割、残りはInstagramです。新しい情報はTwitterでだいたい得ています。でも、僕みたいに新しいものに出会いたい人間は、自分から街へくり出すしかないんだよね(笑)。

自分のことを知れば、きっと自信を持てる

今後、取り組みたいことはありますか?
SNSは結局目的じゃなく、手段のひとつなんです。大きな視点で考えるとプロモーション全体の設計をすることが重要。TVやYouTube、電車広告など企業と消費者のコミュニケーションのプランニングをいろんな手段でするというのが、根底にあります。テテマーチはこれまでSNSに力を入れてきたので、アドバンテージがある。 今後はより大きな視点でコミュニケーション設計全体に関わっていけるようになりたいですね。



個人の目標はありますか?
いまはありがたいことに、SNSマーケティング業界内では名前があがってきたりするんですけど、次のステップとしてSNSの領域を出ても業界に求められる人材にならなきゃいけないと思ってます。有名になりたいとかではなく、どうせやるなら何か人に影響を与えられる人間になりたいです。


今日の三島さんのお話で、目標を高く持っている人は輝いているなと実感しました! 最後に、大学選びに迷っている高校生にアドバイスをお願いします。

まず自分を知ることをおすすめします。自分がどういう環境が好きか、何に興味があるかを深掘りしていく。そうしたことが明確になれば、大学選びもスムーズだし、自分の進路選択に自信が持てると思います。僕が高校生当時SANNOを選んだのも、きっと自分を理解していたからだと思うんですよね。


自分を知るというと難しいようですが、興味があるものを掘り下げるならできそうですね。
今日は貴重なお話ありがとうございました、とても楽しかったです!
こちらこそ、ありがとうございました。

プロフィール
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三島 悠太 MISHIMA YUTA
テテマーチ株式会社 執行役員
前職のインターネット広告代理店でSNSプランナーを経験し、2018年にテテマーチ株式会社へ転職。主にSNSマーケティングにおける企画・運用・プランニングを担当するほか、ビジネスプロデューサーとして約150社以上のSNSマーケティングを手がける。その後、同社執行役員に就任し、現在は、ビジネスプロデューサーとして現場で活躍する傍ら、『餅屋』など新規事業部門の統括、経営、企業のSNS活用法などの数々のセミナーに登壇するなど幅広い分野に従事している。
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森 雅乃子 MORI KANOKO
経営学部マーケティング学科3年
高校時代、父親に勧められたドラッカーの著書の影響からマーケティングを学びたいと思い、産業能率大学を目指す。入学後はオープンキャンパススタッフや学生団体「産能祭実行委員会」、「学生ピア・サポート団体Shares」など数多くの組織に所属し副委員長を経験。ゼミではZ世代マーケティングを中心に研究を行い、マーケティングで世界をHappyに!という想いを起点として、化粧品メーカーの新商品提案などを行う。将来アナウンサーになることを目指し、J2のFC町田ゼルビア のホームゲームのMCや公益社団法人日本マーケティング協会「未来マーケティング研究会」の司会、運営を行うなど精力的に活動している。