ピックアップゼミレポート

【Pick up】専門ゼミリポート!

経営学部 マーケティング学科

松尾ゼミ

買うつもりがないものを、衝動的に買ってしまった。買っているものの多くは、なんとなく買っている。人は自分でも予期しない行動をとり、合理的な選択をするとは限りません。消費者がモノを購入するまでの心理分析や潜在ニーズを明らかにするインサイト調査を企業や地域と連携し、プロジェクト形式で進めます。
《ゼミ生インタビュー》マーケティングの学びを地域振興に活用する 消費者インサイトの分析でターゲットが明確になりました。
松尾ゼミでは、マーケティングを活用した地域振興に取り組んでいます。
水産関係のコンサルタント業務を行う株式会社東京久栄、石巻市役所産業部水産課、石巻魚市場買会受人組合青年部と連携し、石巻市が提唱する「思い入れのあるさかな街」というブランドを定着、発展させるための施策提案を行ないました。地元の危機感のひとつは、魚の消費が減っていることです。特に若者に顕著なことから、将来、魚食文化の継承に懸念を持っていました。そこでわたしたちは「魚食」をテーマに若者を対象に調査を実施し、インサイト分析を行いました。すると、美味しい魚は好きだけど、調理の方法や食べ方がわからない、魚の見分けがつかないという実態が見えてきました。魚の美味しさや新鮮さをアピールするだけでは、若者の心には響かないということがわかりました。
そこで、将来、消費の中心となる若いカップルをターゲットにストーリーを設定し、石巻特産のお魚を使った鍋セットを企画し販売しました。売れ行きも好調で嬉しく思っています。
中野 七海 埼玉県立 坂戸高等学校出身 ※2023年取材

小々馬ゼミ

人口減少が進みSNSが進化する日本の社会では、旧来のマーケティングアプローチでの価値創造が難しくなっています。「Z世代の価値観・消費行動調査」による成果を「ミライ・マーケティング研究会」を通して多様な業界に発信しています。企業との連携プロジェクトにより「未来が幸せな社会になるために、マーケティングはいかに進化すべきか」を探究しています。
《ゼミ生インタビュー》Z世代を研究することが 未来のマーケットを知る鍵になる
小々馬ゼミを選んだ理由は二つあります。ひとつはわたしたちの世代(Z世代)をマーケティングの研究対象にしていること。もうひとつは、「マーケティングによって未来が変わる」というフレーズにひかれたことです。
Z世代を調査する中で感じたのは、流行に敏感であること、そして価値観が実に多様だということです。その意味で、予想することがとても難しいマーケットなのです。一方でZ世代は未来のマーケットを形成する存在でもあるため、企業も関心が高いのです。ゼミでは活動の一環として化粧品会社の商品開発に携わりましたが、それはわたしたちが企業の視点を理解する場であり、Z世代の価値観について企業と共に考える場でもありました。
社会の流れや環境の変化を観察しながら未来の消費者の行動を予想する。簡単なことではありませんが、やりがいを感じています
黒相 茉里 千葉県私立 昭和学院秀英高等学校出身 ※2023年取材

横井ゼミ

グローバル化に伴い、企業は常に環境変化への対応力が求めたれています。環境変化に対して上手に対応してきた生き物が種を保存しているというダーウィンの進化論を学びながら強い企業の戦略を学び、企業理解を深め、就職の成功へとつなげていきます。
《ゼミ生インタビュー》生じた現象の背景に何があるのか、 エビデンスを明確にする能力が身につきました。
横井ゼミでは、ダーウィンの進化論を応用し、企業戦略の変遷や環境適応について研究や分析を行っています。ブロジェクト型の活動を行うゼミが多いSANNOで、学術的なアプローチで生じた現象に迫るなど、横井ゼミならではの学びや成長があります。授業でマーケティングの理論を学び、フレームワークやデータ分析といった手法を身につけてきた一方で、導き出された結果の背景に何があるのか、エビデンスを明確にする能力が自分には足りないと感じていました。論理的思考力、情報収集・分析力、構想力などを養うには最適なゼミだと考え、横井ゼミで学ぶことを決意しました。実際のゼミ活動を通して印象に残っている取り組みのひとつが、ある企業の業績に関する分析です。社長が交代した年を境に売上が伸び、事業領域も拡大していました。明らかになったのは、ビジネスモデルの転換によって保守的な遺伝子を持つ企業から、進歩的な遺伝子を持つ企業へと進化したことでした。こうした分析の視点を得られたことは、将来マーケティングに携わる仕事を就きたいと考えているわたしにとって大きな収穫といえます。横井ゼミは「わからないことを、わからないままにしたくない集団」とも言え、好奇心や探求心が強い人ほど意欲的に学べる環境があると思います。
大野 愛果 神奈川県私立 横浜創英高等学校出身 ※2024年取材

荒井ゼミ

「自分のキャリアは自分で創る」をテーマに、キャリア(将来の進路)および働くことについ実践的に考察していきます。企業との共同プロジェクトを通して、企業人の視点を身につけていきます。
《ゼミ生インタビュー》消費者だけではなく、企業の目線からも、 課題の本質を見極めることの大切さを学びました。
荒井ゼミでは、企業とコラボレーションして抱える課題を分析し、解決策の提案をチームで行う活動をしています。わたしたちがコラボレーションした企業はアイリスオーヤマ様で、提案を求められた課題は「ロイヤルカスタマー(企業に愛着を持つ顧客)の獲得」でした。わたしのチームが目指したのは、アプリのユーザー数を増やし、ポジティブな口コミの発信してもらうことでした。そのために、商品の利用シーンや店員から受ける説明を疑似体験できるAR(拡張現実)コンテンツの導入をはじめ、さまざまな施策を打ち出しました。しかし、こうした提案は失敗ともいえる評価に終わりました。販売促進やリピーター獲得に留まり、愛着を醸成できる施策とは言えなかったからです。消費者の目線ではなく、企業の目線で「何を求められているのか」を深く考察する必要があったと反省しました。ロイヤルカスタマーの定義や解釈は抽象度が高く、企業によっても異なります。この経験から学んだことは、課題の本質を見極めることの大切さです。企業も気づいていない課題を発見し、期待を超える価値を提供できることを目標に、これからも実力を磨いていきたいと思います。
梅田 果歩 神奈川県立 大船高等学校出身 ※2024年取材

経営学部 経営学科

田中ゼミ

消費者心理について考察し、研究成果を商品企画や店舗販売、社会貢献活動などに活かすプロジェクトを展開しています。「どうすれば現状をより良くできるか」を常に考え、行動することの大切さを体験的に学びます。目指すのは、誰かのために行動できる「利他的」なマインドを育み、人間的にも豊かになることです。
《ゼミ生インタビュー》相手のためになっているかを自問する 本質を見極めることの大切さを学びました。
田中ゼミでは消費者心理を学ぶと共に、老舗の洋菓子ブランドとタイアップした商品企画、青山ファーマーズマーケットでの販売実践、ビジネスコンテストへの挑戦、特別支援学級との交流など、さまざまなプロジェクトを行っています。
どのプロジェクトに参加するかは、学生の主体性に任されていますが、ゼミ全体で共有している価値観が二つあります。ひとつは、「利他的」なマインドを大切にすることです。「利他的」なマインドというのは、他者の利益や幸福を優先することが、自分の幸福にもつながるという考え方です。もうひとつは、「蛇行」を勧めていることです。「蛇行」とは、思考を巡らせるということです。特に学生のうちは、結論を急がずに蛇行を繰り返して、本質を見極める力を養うことが大事ということです。
このゼミでの教えを大切に、どんな時も相手のためになっているか、しっかり考え尽くしたかということを念頭に置くようにしています。
菅谷 美香 神奈川県立 氷取沢高等学校 (現横浜氷取沢高等学校) ※2023年取材

櫻井ゼミ

ホスピタリティとは「見返りのない善意」とも解釈され、「誰かの役に立てること」は仕事の本質とも言えます。ホスピタリティを企業や組織の課題解決に活かす手法やホスピタリティが重要視される業界特性を研究します。リアルな課題を題材としたPBL(課題解決型授業)、各界から招く講師による講義、SDGsをテーマとした探究活動などを通して、実践力を養います。
《ゼミ生インタビュー》ホスピタリティの捉え方が変わり、 ビジネス視点の重要性に気づきました。
ゼミの櫻井先生はテーマパークでの勤務経験があり、ホスピタリティ研究の専門家です。櫻井ゼミで学ぶことで、ホスピタリティの本質に気づくことができました。それは、見返りを期待せず相手の幸せを一途に考えることが、結果としてビジネスの発展へとつながるということです。
ゼミのプロジェクトではブライダル業界の支援策を考えました。近年、経済的な問題やコロナ禍の影響で結婚式を挙げない「なし婚」や「地味婚」を選ぶカップルが増えています。わたしたちは、挙式費用を抑え、エコロジーの観点からフラワーロスの解消も兼ねたウエディングプランを立案しました。環境の変化に応じてサービスやホスピタリティのあり方も変えていく。ビジネスの視点からもホスピタリティを学んでいます。
岩元 万侑  山梨県立 吉田高等学校出身 ※2023年取材

倉田ゼミ

学生ひとりひとりが 役職とプロジェクトを体験。 ゼミが擬似企業として機能する
ゼミの最大の特徴はゼミ全体が擬似会社となっているところです。ビジネスコンテストや日経ストックリーグへの参加、メニュー開発、帯広市への農業研修などの多種多様なプロジェクトを組織化し、学生は社長や部長などの役職を体験しながら、組織運営に必要なタスクや機能について学びます。
《ゼミ生インタビュー》目的を達成し、成果を最大化する
プロジェクトマネジメント力が 養われました。
倉田ゼミでは、企業研究の成果を試す多くのプロジェクトが行われています。何かをやり遂げたいと思っていたわたしには大きな魅力でした。実際に参加したのは、夏季休暇期間に1週間滞在して地元企業の課題解決を行う「十勝・帯広インターン」や、学生を対象にとした金融経済学習コンテスト「日経STOCKリーグ」など、計6つのプロジェクトです。何をいつまでに実行すれば、目的を達成できるのか。成果を最大化するためにも、綿密に計画を立てる必要があります。複数のプロジェクトが同時並行で進む時期もあり、全体を俯瞰してマネジメントする力が養われました。また、各プロジェクトで仲間と協議しながら進めていく中で、学んだことは個々がもつ能力や価値観の多様さであり、自分にはない視点や考え方でした。入学前のわたしは、自分の意見を主張することに苦手意識がありました。伝えなかったことを後悔したことも少なくありませんでした。 相手と考えが異なることを恐れず、積極的に発言できるようになったことも、ゼミ活動を通して成長した部分だと思います。
稲本 萌花 静岡県立 韮山高等学校出身 ※2024年取材

光定ゼミ

「卒業後を見越した自分創り」や「生涯の財産となる人脈構築」を目標に掲げています。ビジネスアイデアの考案、隠れた優良企業調査、日本経済新聞「未来面」へのアイデアの投稿などを行っています。これらの取り組みを自分の職業観やキャリア観を探る機会としても役立て、理想を叶えるために必要な能力やスキルの修得につなげます。
《ゼミ生インタビュー》将来に必要な知識と思考力が身につき、 自分自身の価値観が明確になりました。
「自分の将来について、丁寧かつ丹念に学びたい」それが光定ゼミを志望した理由です。
経済・金融のプロフェッショナルである光定先生のもと、個を大切に社会人に必要な力を着実に身につけていく、質実剛健な学びが自分に合っています。
ゼミの活動の中心は、自分にとってベストな将来について考え、それを実現するために論理的な思考力の強化をはかります。企業研究では、隠れた優良企業の発見・調査をテーマに行いました。仲間とのディスカッションを通して、キャリア観の多様さを知り、自分の価値観も明確になっていきました。また、日本経済新聞の「未来面」への投稿も考えをまとめる力を養うことに役立ちました。企業のトップから出された課題に対してアイデアを提言するというもので、これまでにわたしも含め20人以上のゼミ生のアイデアが紙面に掲載されています。
将来に必要な知識が確実に増え、自分の思考が整理されていく、成長が実感できるゼミです。
日澤 彩 千葉県立 柏中央高等学校出身 ※2023年取材

情報マネジメント学部 現代マネジメント学科

三浦ゼミ

社会で求められる「教える技術」「コミュニケーション」「マネジメント」をプロジェクトを通して実践的に学びます。
■ JAよこすか葉山”すかなごっそ”と のコラボレーション
(共同企画商品の開発・プロモーション企画・顧客リサーチなど)
■ こども関連(IT 企業と連携した働くママパパ支援対策企画)
■ 高齢者関連
《ゼミ生インタビュー》マーケティング実践に必要な コミュニケーションやマネジメント力、 組織を動かす基礎力も身につきます。
三浦ゼミには「JAプロジェクト」「こどもプロジェクト」「高齢者プロジェクト」という、マーケティングスキルを実践できる3大プロジェクトがあります。わたしはJAプロジェクトのリーダーとして、大型農産物直売所「JAよこすか葉山すかなごっそ」の販売促進活動をしています。具体的には来店顧客層アンケートや地域調査・分析を行い、SNSを活用した広報や地元野菜を加工した商品の作成、地域イベントとのタイアップなどを提案します。精度の高い結果が求められますが、難関をメンバー全員と乗り越える喜びがありますし、わたしたちのマーケティング力を頼っていただけることに大きなやりがいを感じています。ゼミでは、教える技術/コミュニケーション/マネジメントという三つの力の向上を重視しています。自ら計画した授業を1つ下の後輩たちに教えることで、自分自身にも新たな学びが生まれ、先輩後輩のつながりも強くなりました。またゼミ生1人ひとりが役職を持って活動しており、わたしは秘書として授業の議事録作成や、マネージャーサポートの業務を行っています。マーケティングの知識だけでなく、組織を動かすサポート力や主体性もこのゼミで養われた大きな財産です。
宮原 唯衣 神奈川県立 松陽高等学校出身 ※2024年取材

北川ゼミ

小学校にプログラミング教育が導入され、ICT教育の導入が進んでいます。この流れを受けて、ゼミでは子供を対象としたものづくり体験の場を企画・実施しています。「Scratch」という環境を使って教育コンテンツを制作し、教材・作品の制作だけでなく、ワークショップの企画や運営、地域や企業との交流など、幅広い体験を通してデジタル技術の普及、活用をはかります。
《ゼミ生インタビュー》デジタルに慣れ親しみ、自ら作って動かす ものづくりの楽しさを伝えたい。
小学生対象のものづくリワークショップは、企業や地域の小学校との連携開催も含めて年に数回開催しています。
Scratchを使って手描きの絵を動かしたり、ゲーム制作などの支援を行っています。ワークショップヘの参加者はひとりひとり経験値や理解度が異なります。そこで心掛けているのが積極的なコミュニケーションです。本人のニーズをくみ取り、できなかったことができるようになる驚きや喜びを感じてもらえる支援方法を考えながら運営しています。作品ができれば終わりでなく、どうしたら思い通りに動くのか、なぜ動かないのかを子供たちに理解してもらう教材開発、できあがったものを他の参加者と発表しあう時間を設けるなど、ワークショップの体験価値を高めています。こうした活動は、自分の理解を深める時間にも、知識のアップデートの機会にもなりました。ITやシステム開発に携わる将来を視野に入れて活動しています。
高野 未帆 神奈川県川崎市立 橘高等学校出身 ※2023年取材

中川ゼミ

中川ゼミでは、健康促進、地域創生、社会貢献といった視点から、イベントを企画・運営し、スポーツの可能性を探究しています。また、チームでプロジェクトに携わることで、リーダーシップ、企画力、計画力、協働力、課題解決力を磨いていきます。
《ゼミ生インタビュー》スポーツの力で社会に貢献する。 チームワークの大切さを再認識しています。
スポーツは人々を笑顔にする力がある。それをゼミの活動を通して実感しています。
中川ゼミでは、スポーツというコンテンツを活用し、さまざまなイベントを企画・運営しています。イベントは神奈川県二宮と連携し地域のPRを目的としたウォーキングイベント、パラリンピックの正式種目でもあるブラインドサッカーの認知向上のための体験会、ボランティアスタッフとしての湘南マラソンへの参加など盛りだくさんです。こうしたイベントの企画や運営は、チームの力が不可欠です。ゼミには、多くのスポーツ経験者が集まっており、チームワークの重要性は理解していますが、運営側という立場になった時、協働のあり方が変わってきます。自分たち以外の誰かのために、全員で全力を尽くす。ここで学んだマインドを、実社会でも活かしていきたいと思います。
田中 大翔 茨城県立 境高等学校出身 ※2023年取材

小野田ゼミ

”コンサルタント”としての素養を身につけるために、全員がビジネスコンテストに挑戦します。情報の活用、コンセプトの立案、スライドの制作、脚本のビジュアル化等の実践的スキルを、ゼミ内外のプレゼンテーションやコンテストを通じて、個人・グループとして鍛えます。
《ゼミ生インタビュー》サポートしてくれる先生や先輩、 切磋琢磨できるメンバーがいるからこそ 新たな挑戦ができました。
「意識の高い環境で自分を変えたい」それが小野田ゼミを選んだ理由です。ゼミ生が例年参加する「神奈川産学チャレンジプログラム」というビジネスコンテストに参加し、「ショッピングセンターの新たな可能性を提案する」という課題に半年間取り組みました。初めてのグループリーダーとして不安もありましたが「子供たちがショッピングセンターに宿泊してSDGsを学ぶ」というプランを提案し、優秀賞を受賞することができました。講評では「アイデアが斬新」「その視点はなかった」という嬉しい評価をいただきました。プランを練る際には「どうすれば差別化できるか」をひたすら考え、宿泊イベントを実施している島根の博物館を視察するなど、徹底的な調査を行いました。調査と行動で裏付けることで、自分のアイデアに説得力が増すことを実感することができました。小野田先生には時に厳しく丁寧に指摘していただき、また先輩方も参加経験をふまえて、わたしたちのプレゼンテーションに具体的なアドバイスをしてくださいました。また、同じコンテストに参加する他グループの報告にも刺激を受けました。切磋琢磨しながら頑張れる環境が、自分を成長させてくれると感じています。
西澤 初音 島根県立 横田高等学校出身 ※2024年取材

友寄ゼミ

日商簿記検定を中心に資格・検定の取得を目指し、グループワーク形式で学習効果を高める勉強会を行っています。一方で、学んだ資格の知識も活かして社会課題を解決するPBL(課題解決型授業)にも取り組んでいます。SDGs達成に寄与する「Sプロジェクト」を推進し、異世代コミュニケーションを目的とした地域でのワークショップを開催しています。
《ゼミ生インタビュー》地域活性化のためには異世代コミュニケーションを促し、 つながりを産み出すことが重要だと気づきました。
わたしたちは地域の人々に向けてSDGsへの意識向上、異世代コミュニケーションの促進を目的で手作り石鹸ワークショップを企画し、大山阿夫利神社で開催しました。
環境に優しくSDGsに配慮したプラスチック容器の削減につながる固形石鹸作りを体験してもらい、体験を通じて多様な世代の参加者のコミュニケーションを促進してもらい、地域の活性化につなげようという企画です。大山阿夫利神社という場と石鹸作りの体験を存分に楽しんでもらえるよう工夫を凝らした一方、イベントの意味を伝え、コミュニケーションに関する調査をするために記述式のワークシートを準備しました。参加者の所属するコミュニティ内外でのコミュニケーションの状況、異世代でのコミュニケーションの意味、コロナやデジタル化によるコミュニケーションの変化など、意識や価値観を多面的に分析できるよう設定しました。回答からは「こうした交流の機会は貴重」という意見が多く寄せられ、異世代のコミュニケーションに価値を感じる人が多いことを実証できました。そして、そ
の実現のためには共通の体験の機会が有効であることもわかりました。地域の活性化のためにさらなるアクションを起こしていきたいと考えています。
菅野 有紗 神奈川県私立 日本大学高等学校出身 ※2023年取材