授業科目紹介

「経営学部の学び方」 両学科共通キャリアデザイン科目1年次・前学期開講 

担当:経営学部 マーケティング学科 豊田 雄彦 教授(本科目主務者)

どのようなことを学ぶ授業?

授業科目名のとおり、経営学部で学修するためのアカデミックスキルを身につける科目です。まず大学の学修のしくみを理解したうえで、本学の成り立ちを説明します。本学が日本の経営学の発展に果たしてきた役割を踏まえて、経営学の概要を理解し、その上で4年間にどのように学習していくか計画します。

この授業の面白さや、学生に学んでほしい、興味をもってもらいたいポイントは?

学校の成り立ちについて教えることを自校教育と呼んでいます。本学の歴史を学ぶことで日本における経営学の先駆者としての本学の役割に驚くことと思います。本学の建学の精神を理解して、本学がなぜアクティブラーニングを重視するのかも併せて理解してもらえればと思っています。

授業内容に関する近年のトレンドは?

各大学において初年次教育が重視されるようになってきました。高校までの学修から大学での学修にスムーズに移行できるよう、各大学で工夫したカリキュラムが実施されています。本授業科目は本学の初年次教育の根幹となる科目です。近年「主体的な学び」が重視されるようになってきましたが、その学びを支援する基礎的な部分を担っている科目になります。

オンデマンド型授業での工夫は?

1. オンデマンド教材は自習中心の内容となります。学習内容については盛り込みすぎず、自習可能な範囲で設定してあります。
2. 必ず学習内容を確認できるように各回の教材と小テストがセットになっています。
3. オンデマンドでないと成立しないような教材、たとえば教員がレポートを書いていく過程を示しながら実践的にレポート作成の方法を教えるといった教材を作成しています(YouTubeにあるような「1時間でテトリスをつくってみた」のような動画をイメージしてください)。
4. すべての授業回で行うことは難しいですが、学生が興味を持つようなテーマで教材を作成しています。
5. 学生が自習しやすいように、自身で計画した履修計画の内容について卒業要件などの条件を満たしているか確認ができるよう、Excelを活用したワークシートを教材として作成しています。

オンデマンド型授業で特に意識していることは?

オンデマンドのみで授業を行うとなると双方向のやり取りは難しいものがありますが、幸いにして本学では対面授業とオンデマンド型授業を併用しています。対面授業で顔を見た際に「レポート書きはじめた?」「課題をちゃんと出しなさい」などのやり取りをすることができるメリットがあります。また学生が学習する上でストレスを感じないよう指示のわかりやすさを心がけています。不必要なコミュニケーションを発生させないことも大切です。

オンデマンド型授業ならではのエピソードは?

上記で述べたことと関連しますが、教材のちょっとした間違いも、学生の悩みの種になってしまいます。例えば提出不要の練習課題などは、そのことを明示しておかないと「どこに提出するのか?」という問い合わせに繋がります。対面授業であれば、その場で指摘してくれる学生がいるのですが、オンデマンドの場合は、特に気をつけないといけません。

授業に関連して、併せて受講してほしい科目、習得してほしい知識は?

基礎ゼミ、会社のしくみ、儲けのしくみ、情報リテラシーなどの基礎科目と連携をとりながら学習してください。

授業を通じて学生に伝えたい事

これから4年間の学修の基礎となる科目です。特にレポートの書き方はしっかり学習しておきましょう。