1年次で起業に挑戦、失敗の数だけ成長を実感!

本気で臨むからこそ、学ぶ意欲が湧いてくる

「3度目の正直」で臨んだ雑貨のネット販売ビジネス
学生起業家輩出プロジェクトに応募しようと思ったのは、将来自分のブランドを作りたいという夢があり、自分のビジネスセンスを試してみたいと考えたからです。

プロジェクトの6カ月間、私は計3回の事業にチャレンジしました。どれも決して順風満帆ではありませんでした。
初めて挑んだペットのフォトフレームの販売事業は、ほとんど反応がありませんでした。自分の主観でほぼアイディアのみで勝負してしまったことが原因でした。
2回目に挑んだシニア向けのアパレルブランドを作るという企画は、クラウドファンディング(※)で資金を調達しようとしましたが、事業計画があいまいだったため、結果的に断念しました。

3度目は雑貨のネット販売を計画しました。今回は、2度の苦い経験を活かし、需要をリサーチしたうえで、蝶のモチーフを入れたフォトフレームの販売をインターネット上で開始しました。どのような柄が人気か、どんな写真をアップすれば、より魅力的に見えるか、細かい工夫を重ねました。すると、販売数がみるみる伸びていったのです。
経営の知識がどんどん頭に入ってくる
このプロジェクトに参加したことで、多くの教訓を得ることができました。
ひとつは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」のPDCAサイクルの大切さです。アイディア頼みでもやる気だけでも、ビジネスは成り立ちません。周到な準備と実際に事業を行いながらPDCAサイクルによって改善を繰り返すことがビジネス成功の要因だと実感しました。

そして、何よりも経営学を学びたいという気持ちが強くなりました。なぜ失敗したのだろう?消費者のニーズは?事業を起こそうと考えると、次から次へと疑問が湧き出てきます。また、学んだ知識がビジネスに役立つということも実感でき、自分の中にどんどん蓄積されていきました。
経営を学ぶ楽しさ、醍醐味を知ることができたという点でも、このプロジェクトは私にとってとても有益でした。
※クラウドファンディング…群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募る手法のこと。
肥田野 楓 経営学部1年
千葉県立船橋二和高等学校出身