新しいコンセプトのヘアスタイリング商品の開発

企業タイアッププロジェクトから学べる視点

栗原聡菜 マーケティング学科3年 神奈川県横浜平沼高等学校出身

若い女性をターゲットにしたヘアスタイリング商品の提案

私が所属する外尾ゼミでは、ビューティ・ビジネスに関わる企業が抱える課題に対し、学生の視点から施策提案を行っています。今回のプロジェクトは、シャンプー、リンス、トリートメント、スタイリング料など、頭髪化粧品を中心に製造・販売を行う中野製薬株式会社様(以下、中野製薬様)とのタイアップで実施されました。

まず企業研究を行い、「TANTO」というヘアワックスのヒット商品があること、サロン専売品を中心とした美容室向けのビジネスがメインであることがわかりました。その後、中野製薬様より、「若い女性をターゲットにした商品開発における、学生の視点からの提案」という課題をご説明いただきました。

雨の日問題を解決してくれるヘアスタイリングオイル

課題をいただいて着目したのが、ヘアオイルでした。若い女性に最も身近なヘアスタイリング商品はヘアオイルだからです。また誰もが持っているのに、従来の商品では防ぎきれない悩みである「雨の日の髪の毛の悩み」を解決できれば、今までにない商品として認知度が高まるのではないかと考え、「雨の日でもヘアスタイルをキープ出来るヘアスタイリングオイルの開発」というテーマで提案書をまとめました。

この提案を中野製薬様へ向けプレゼンテーションしたところ、反応は厳しいものでした。原因は、私たちのターゲット設定の甘さでした。人は一人ひとり髪質が異なるため、ヘアスタイリングに関する悩みも一様ではありません。それに対して私たちは、ターゲットを湿気に悩む若い女性全般と広げてしまったため、ポイントを絞った調査ができず、その結果が提案内容にも影響してしまいました。どんな髪質にも対応できるスタイリングではなく、髪質・目的・仕上がりなどの的を絞っていくべきだというのが先方のアドバイスでした。

商品開発には、幅広い知識が求められる

このプロジェクトから得た教訓は、商品開発を実現へと導くには、マーケットを正しく捉える力と製品知識はもちろん、それ以外にも幅広い知識が必要だということです。たとえば「技術的に製造可能か?」「どんな成分がどんな働きをするのか?」「市場に類似商品はあるか?」「消費者は具体的にどんな悩みを抱えているのか」といったことです。

私たち学生は専門家ではありませんが、足りない専門知識をカバーするためには、地道な調査活動と自ら新しいことを学ぶ姿勢が必要です。このプロジェクトを通して、マーケティングの奥深さを改めて実感しました。
また、新しい商品を生み出すには、アイデアだけではなく、さまざまな調査や知見が必要であることがわかりました。前期のプロジェクトで学んだことを糧に後期のプロジェクトに挑んで行きたいと思います。

関連Topics