横須賀市の魅力発信プロジェクト「スカジャン・ファッションショー」

地元、横須賀市を活性化させたい!横須賀市、京急鉄道の後援でイベントを開催

かすみがうら市と筑波銀行と連携し 市の魅力を発信するプロジェクト
私が所属する岩井ゼミでは、茨城県かすみがうら市と筑波銀行とタイアップした地域再生プロジェクトを行なっています。かすみがうら市の魅力は、豊富な水産資源、農産物、畜産物を備えているというところです。一方で、認知度が低いという課題があります。そうした課題解決に向けて観光客誘致、商品の販路拡大、地域おこしなど様々な角度から提案を行い、費用を算出し、利益創出までを行うというのが、学生たちに課せられたミッションです。このプロジェクトを通して気づいたのは、現場観察の重要性です。IT機器や通信環境が整う今の時代は、多くの情報をインターネットから得ることができます。しかし現地を訪問し、現場の話を聞くと、インターネット上の情報が、限られたものであることがよくわかりました。

認知度が高くても人気があるとは限らない。 人口流出という課題を抱える横須賀市

私の地元である神奈川県横須賀市は、ペリーが来航し、開国のきっかけとなった地域です。米軍基地があり、海軍カレーなども有名で認知度は比較的高い地域です。にもかかわらず市は、転出増加率が高いという課題を抱えていました。少子高齢化の影響では?とも思いましたが、近隣の藤沢市は人口が増えているのです。住民の方々にもっと愛着を持ってもらい、転出率を下げたい。それが横須賀市の想いでした。

横須賀生まれのスカジャン文化に 誇りを持ってもらいたい

地域活性化のアイテムとして思いついたのが、スカジャンでした。スカジャンといえば、なんとなく不良学生のイメージという懸念もありましたが、スカジャンは横須賀が発祥のファッションであり、若者文化として一時代を築いています。さらに詳しく調査をして見ると、オーソドックスなものに加えて新しいデザインのスカジャンも生まれていました。想像以上に多様で、面白いと思いました。例えば沖縄の県民服としてかりゆしウェアが普及したなら、横須賀のスカジャンが市民服として定着してもいいのではないか?そんな発想から、小さな子供からお年寄りまで、誰もが愛用できるスカジャンをテーマにしたファッションショーを思いつきました。横須賀市、京急鉄道の後援を得て、イベント開催が実現しました。一口に地域再生と言っても、課題は地域ごとに異なります。万能な解決策などありません。だからこそ現場を観察し、話を聞き、地域としっかり向き合うことが大事なのだと思いました。
学生発!アクティブレポート レポーター
松田夏林 経営学科3年
神奈川県立横須賀明光高等学校出身