~内定者の声~廣田 岳茂

廣田 岳茂 経営学部 4年
内定先:株式会社ジェイアール東日本企画
出身校:東京都立文京高等学校

培った“未来を想像する力”で、地方に明るい未来をもたらしたい

地元でつくりたい地方創生のロールモデル
どんなキャリアを歩んでいきたいのか、就職活動を始めるにあたって自問自答を繰り返しました。そして、地域創生に貢献できる仕事に就きたいという想いに至りました。その原点は、子どもの頃に地元の宮城県で遭遇した東日本大震災です。かつての賑わいを取り戻すためにも、都市と地域の人流を生むロールモデルをつくり、全国に展開することで東京一極集中の解消に寄与したいと考えました。株式会社ジェイアール東日本企画を志望する決め手になったのは、移動者・生活者を起点に地域創生に取り組むソーシャルビジネスに力を入れていることです。デジタルマーケティングを活用し、行政と連携したイベントの開催や、観光による体験価値の提供などを行っている点に大学での学びを活かせる魅力を感じました。
想像力をフル稼働させて臨んだ4年間
こうした志向の下地になったのが、大学での学びと高校生の進路選択のお手伝いをするオープンキャンパススタッフでの活動でした。活動を通して実感したことは、大学に来てくださる高校生一人ひとりのこれからを想像することの大切さでした。伝えたいことではなく、相手にとって有益な情報や説明の仕方をいかに伝えるかを模索し続けたことで、相手に向き合う視点を培うきっかけとなりました。そして、来場者が満足するイベントを開催できるか、企画や運営方法を模索したのが「アーティストプロモーション」という授業でした。ライブイベントをゼロからの作り上げる授業の中で、チームで物事を進めていく壁にぶつかっていく中で、協働力が養われました。相互の信頼関係を築きながら、組織を動かすには、個々のモチベーションを高める必要があり、コミュニケーションやムードづくりの重要性に気づく機会になりました。そして、地域創生に欠かせない、生活者・移動者の視点を得たのが横井ゼミでの活動でした。講じる施策によって起きる環境や市場の変化を、“住民にはどのような幸せをもたらすのか”という自分で生み出した視点を織り交ぜながら深く考察し、視野が広がっていくことを実感しました。
働く目的を決めることが就職活動の鍵
SANNOの4年間で養われたのは、高校生の自分にはなかった「未来を想像する力」です。それを面接でアピールし、リアルな経験を通じた学びが説得力となって評価いただいたのではないかと思います。その結果、最終面接では「地域創生に対する思いが伝わってきました」という言葉をいただき、その時の嬉しさは言葉にできないほどでした。入社後はデジタルマーケティングやデータ分析から、デジタル化に対する教養を鍛え直し、最終的には、地元の宮城県を中心とした地域の活性化に携わることが理想です。就職活動を通して大事だと感じたことは、自分は「何を目的に働くのか」を決めることだと思います。それが決まれば活動中に迷うことがなくなり、納得できる就職ができるからです。そのためにも、キャリア教育科目などを活用して、早い時期から自己分析に取り組むことをお勧めします。