フォーラム参加者の声

三重県教育委員会事務局 林 仁大 先生

変わる喜び、学び直す機会が得られる場。
それが、「産業能率大学授業力向上フォーラム」です

同じ志を共有する仲間との出会い
「産業能率大学授業力向上フォーラム」の魅力を一言で表すと、会場全体が熱量で溢れているということです。「生徒により良い教育を提供したい」という気概がこの雰囲気を作っているのだと思います。高等学校をはじめとして、日本の教育界は変革を余儀なくされています。そうした時代の潮流を受け、情報が得られる機会は格段に増えました。しかし、私たち教員の悩みは、取り組みの根拠となる考えや方法論を学べる場がほとんどないということです。そうした現状に一石を投じてくれたのが、産業能率大学が主催するフォーラムだったのです。
本フォーラムについて、特筆すべき点が三つあると私は感じています。
一つ目は、主催者側の熱意です。大学でありながら高校教育の発展を心から願っていることが、スタッフの発言や対応から伝わってきます。「アクティブラーニング」や「探究学習」をはじめ、今まさに学びたいことがテーマとなっていて、教育の本質から学習メソッドまで学べます。
二つ目は、講義の質の高さです。教育への深い考えを持って新しい試みを実践されている選りすぐりの講師陣を全国各地から招聘し、ケーススタディとして紹介してくれます。教員同士が独自に勉強会を実施すれば良いのではないか?という声も聞こえてきそうですが、現実はそう簡単ではありません。私たち教員の世界も少しずつ変わってきてはいますが、例えば授業はまだ聖域と捉える考えが残っています。その意味で、優れた授業から学ぶという機会は本当に貴重で、自分の授業改善に向けていつも十分な刺激を貰っていました。
三つ目は、全国規模の教員同士のネットワークが構築できるという点です。本フォーラムは単に講義を聞くだけでなく、教員同士が意見交換をする時間が設けられています。意見交換をする中で、先生方の教育に対する想いがストレートに伝わってきます。ここでの出会いがきっかけとなり、志を共有した濃密な人間関係が醸成されていきます。その関係はフォーラムを離れても続いています。このフォーラムは定例化されていますが、参加する度に新しい発見と刺激があります。それが何よりも素晴らしいところだと思います。