第18回 キャリア教育推進フォーラム(自由が丘開催)講座概要
【基調講演】
講師:武藤 久慶氏(文部科学省初等中等教育局教育課程課 課長)
生成AI時代、GIGAスクール時代の学習指導要領
~高校の先生方と共有したい時代認識・課題認識~
~高校の先生方と共有したい時代認識・課題認識~
【授業実践研究会セッション】
A 自由進度学習(講師:後田 康蔵先生/長崎県立諫早高等学校 教諭)
一斉授業は自由進度学習にとって替わられるのか? ~実践を通じてわかったこと~
一斉授業は自由進度学習にとって替わられるのか? ~実践を通じてわかったこと~
「授業は探究的に。観点別評価を充実させて。誰も取り残さないで。でも、大学入試は変わらない。でも単位数は減らそう。これ無理ゲーじゃん!!」 学習指導要領が示されたときに最初に私が思ったことでした。でも、今の私は「できるかも。」と思えます。それは、私が優秀なのではなく、一斉授業から1度離れてみたからです。今回は、一斉授業から離れないまま自由進度授業を批判し続けた私のように先生方がならないように、私の3年間の自由進度学習実践の中での成功や失敗を隠すことなくお伝えし、みなさんと自由進度学習の可能性について考え、同時に一斉授業の可能性についても考えてみたいと思っています。
B 学びのユニバーサルデザイン(講師:市川 泰斗先生/宮城県松山高等学校 教諭)
学びのユニバーサルデザイン(UDL)の授業づくり 〜個別最適な学びを考える〜
学びのユニバーサルデザイン(UDL)の授業づくり 〜個別最適な学びを考える〜
現在、多様な生徒たちが学ぶ学校において、全ての生徒の可能性を引き出すことを目指し、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図ることが求められています。「学びのユニバーサルデザイン(UDL)」とは、アメリカのCASTが提唱する指導のフレームワークであり、「学習者エージェンシー」の養成を目的としています。研究会では、UDLの基本的な理論や考え方、実践事例を紹介した上で一緒に授業づくりのヒントになるワークショップを行います。学校種や教科を超えて考えることができますので、是非ご参加ください。※数学の話はしません。
C 主体性育成(講師:原 史也先生/福岡県立ありあけ新世高等学校 教諭)
主体性を引き出す 実生活と化学を結びつける
主体性を引き出す 実生活と化学を結びつける
生徒が主体的に授業に取り組むためには、授業を受けたい!と思わせる「受け皿」作りが我々教員に課せられた課題なのではないかと考えています。そのため、化学的な現象や理論がどのように実生活に結びついていて、それをどう伝えるのか、どのような問いかけや仕掛け作りが必要かを日々模索しています。今回は胃薬がなぜ胃の痛みに効くのか、という現象を、化学基礎の内容をもとに、ALの手法と演示実験を取り入れながら、高校1年生でも「なるほど!」となるような授業をしたいと考えています。この研究会を通して参加者のみなさんと主体性育成について一緒に考えましょう。
D 生成AI×教育活動(講師:神谷 隼基先生/学校法人星美学園静岡サレジオ高等学校 教諭)
Re:Educate ― 生成AIで問い直す「働き方」と「学び方」 ―
Re:Educate ― 生成AIで問い直す「働き方」と「学び方」 ―
本当にやりたい教育に時間を使えていますか?生成AIは、教師の働き方を根本から見直し、生徒の学び方に新たな可能性をもたらします。
このワークショップでは、日々の教育活動全般における生成AIの活用を、校務や授業デザインといった具体的な文脈で、実際に手を動かしながら体験していきます。
教師が創造性と専門性を発揮できる余白を取り戻し、生徒が主体的に学びに向かう教室へ。
生成AIを“使う”にとどまらず、“共に学びを再定義するパートナー”として活かす実践の120分です。
このワークショップでは、日々の教育活動全般における生成AIの活用を、校務や授業デザインといった具体的な文脈で、実際に手を動かしながら体験していきます。
教師が創造性と専門性を発揮できる余白を取り戻し、生徒が主体的に学びに向かう教室へ。
生成AIを“使う”にとどまらず、“共に学びを再定義するパートナー”として活かす実践の120分です。
E 教科×生成AI活用(講師:銘苅 奈苗先生/千代田区立九段中等教育学校 教諭)
生成AI×国語 ~実践と共有の場~
生成AI×国語 ~実践と共有の場~
「都立AI」の導入をはじめ、生成AIは生徒や教員にとって身近な存在となっています。今回の講座では、現任校での授業実践事例を紹介し、実際にツールを使いながらその効果と課題を考えていきます。また、ディスカッションの時間を設け、参加者の皆様にも授業実践を共有していただき、生徒の学びを深めるために共に考える場にしたいと思います。
F 自立型探究学習(講師:長井 翔先生・千葉 建二先生/市立札幌藻岩高等学校 教諭×齊藤弘通/産業能率大学 教授)
『探究』を活かしたカリマネ ~地域を恋する生徒のつくり方
『探究』を活かしたカリマネ ~地域を恋する生徒のつくり方
藻岩高校での探究学習は、未来像を再定義することから出発しています。生徒の未来像を描き、その力を身に付けるためにやるべきことを明文化し、探究に繋げています。特に、キャリア教育や特別活動との両輪を意識し、学校全体でのカリキュラム・マネジメントとして探究学習を形成しています。そのため、生徒は探究をやらされるのではなく、自らの将来のためにやりたいというモチベーションに繋がり、まさに自走した探究学習となっています。今回は、産業能率大学とコラボし、藻岩高校が実践する地域探究のプロセスを理解し、自校で実現するために産能大が開発した探究学習支援プログラムの活用についても検討します。
講座紹介ビデオ