【2017年度】第3回報告「共感のカタチ」

持続可能な農業経営を考え、実験する環境を作り上げる

佐川 史織 (経営学部 マーケティング学科 )
【派遣先】 ①カナダ ②オーストラリア
【派遣期間】 ①2017年4月3日~10月31日 ②2017年11月1日~12月31日
【活動テーマ】 持続可能な農業経営を考え、実験する環境を作り上げる
【活動概要】 カナダのケロウナにある語学学校に通い、現地で通用する英語を学び、ケロウナのワイナリーにて、複合型農家ならではの生産者による経営の工夫を探す。オーストラリアでWWOOF(※)を活用し、WWOOFでの農業体験の実態把握とともに、農家ならではの経営の工夫を探す。
(※)World Wide Opportunities on Organic Farms「世界に広がる有機農場での機会」の頭文字

【2017年度】第3回報告「共感のカタチ」

オーストラリアでのファームステイも終わり、昨年末に無事帰国しました。そして、3月上旬にトビタテ!留学JAPANの事後研修があり、参加してきました。
私が留学する前に参加した事前研修同様に1泊2日で、両日ほぼ終日にわたって行われた事後研修では、留学成果の共有にとどまらず、私個人では気づかなかった留学の価値や将来的に実現したいことを具体化したり、グローバルリーダーと呼ばれている方の講演を聞いたりなど、トビタテ!留学JAPANならではの濃厚な2日間でした。今回は、その中で感じたことをお話したいと思います。
2日間の研修の中で、今後の夢や自分の軸を共有し合うセッションがありました。そこで、「共感のカタチ」というものを紹介される場面がありました。共感には、「受け入れる」共感と、「受け止める」共感の2種類あるそうです。例えば、友だちが「パソコンっておいしいよね」と信じ難いことを言ってきたとします。この問いかけに対し、「そうだよね」という返事や「そうなんだ」という返事をしたとします。この場合、前者が「受け入れる」共感で、後者が「受け止める」共感となります。「受け入れる」共感では、相手に同調せずとも、相手がおいしいと思っている事実だけを理解してあげれば良いのです。
このセッションの研修を受けて私は、留学で培った経験をさらに価値あるものに深化できたことを実感しました。留学中は、まさに日本とは異なる文化や考え方の違いに多く触れてきました。中には、自分には受け入られない価値観といったものも少なからずありました。しかし、二つの「共感のカタチ」という話しを聞き、出会ったすべての人、意見をまずは、受け止めてあげるだけで良く、自分が無理をしてまで受け入れる必要はない。このように認識を改められたことで、自分の視野がさらに広がったことを感じました。

今回の「共感」と、前回の報告でお話した「多角的に見る力」と合わせて、もっと多様な視点から解釈できる力と身に付けていきたいです。