【2016年度】第3回報告「Japan Habbaに行ってきました」

第3回報告「Japan Habbaに行ってきました」

バンガロールで、年に1度、行われているJapan Habba(ジャパン・ハッバ)というイベントに行ってきました。ハッバとは、インドに数多くある言語の内の一つ、カンナダ語で「祭り」という意味だそうです。
このイベントは、バンガロール日本人会が主催し、2005年から毎年開催されています。南インドと日本の友好促進と、日印双方の文化紹介などを目的としたお祭りです。お祭りでは参加者が一体となって、日本のオリエンタル文化を体験するなどして、来場者の方達が催し物を楽しむ姿が印象的でした。
イベントは午前9:00から午後6:00まで行われ、バンガロールで日本人駐在員の方々が頻繁に訪れている日本食レストラン3店舗、バンガロール在住の日本人有志による慈善活動をしているNGO組織MUSE、インド人のご主人と日本人女性が営む自家焙煎ジェイスワル珈琲、インドで生麺を製造販売しているNISHIKI、現地で製造販売を展開している日清食品などが出店していました。
このイベントに携わっていたインド人ボランティアの方から伺った話によると、私がこのイベント会場に到着した11:30には、1,000人を超す来場者数だったそうです。私はハッバに行くのは初めてで、このイベントに参加するまでは、きっと、日本人の参加が多いイベントなのだろうと想像していましたが、私の想像よりも多くのインド人来場者の方々が参加されていることを知りました。また、来場者していたインド人の方には日本語を勉強している人や日系企業で働いている人達など、意外にも日本と関わりを持っているインド人の方もたくさんいたのだという事を知りました。
そんなインド人の方々からは、日本で働きたいという声をよく耳にします。私からするとどんな点に日本の魅力を感じるのか疑問に思いました。日本の市場縮小と未だに抱える海外への対応力の低さ、また、ベジタリアンの方が過ごすには難しい日本の食文化など、外国の方が生活しにくいのではと考えるからです。私の疑問を素直に本人たちにぶつけたところ、彼らは「日本が好きだから」と、とてもシンプルな回答を私にくれました。
私は今まで日本で生活をしてきて、日本の改善すべきところや、外国が日本より優れている点を目の当たりにすると、日本で働きたいと話しをしてくれる外国人の方に対しても、自信を持って日本を勧められずにいましたが、彼らのそんなシンプルな答えを聞いて、少し難しく考え過ぎていたのかもしれないと思いました。「親元を離れて親のありがたみが分かる」ではないですが、現地の方達から日本への愛着心や誇りに気づかされたような気がします。