プレスリリース

2023年12月19日

スポーツマネジメント研究所実施 全国1,000人対象年末アンケート調査

今年の日本人アスリートMVPは大谷翔平選手 77.5%

来年のパリ五輪に八村塁選手も出場してほしい 71.4%

パリ五輪の期待選手1位 男性回答:久保建英選手 女性回答:石川祐希選手

産業能率大学スポーツマネジメント研究所(所長:中川直樹 情報マネジメント学部教授)は、2023年のスポーツシーンを振り返り、2024年を展望する調査を全国の1,000人を対象に11月に実施しました。
1.注目トピックに関する意識調査
2.W杯日本代表のチーム内MVP調査
3.パリ五輪の期待競技と期待選手に関する調査
【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ     調査期間:2023年11月2日~5日
調査対象:20歳から69歳までの男女1,000人(地域・性年代構成比は、総務省統計局最新人口推計に準拠)
調査担当:小野田哲弥(産業能率大学スポーツマネジメント研究所研究員/情報マネジメント学部教授)
集計協力:伊藤南海・大澤一晴・柏原汐里・田中宏昂・徳竹彩花・乗田弓(小野田ゼミ)
1.注目トピックに関する意識調査
スポーツに興味関⼼のない⼈も含めて実施した⼀般⼈対象の調査にも関わらず、回答者の77.5%が、今年の⽇本⼈アスリートのMVP が⼤⾕翔平選⼿であることを肯定しました。他競技のファンや、特定の推しアスリートがいる回答者も含まれる中、この肯定率の⾼さは驚異的です。侍ジャパンのWBC 世界⼀奪還の⽴役者であることはもちろん、MLB でも⽇本⼈選⼿初の本塁打王に輝いた⼤⾕翔平選⼿の圧倒的な活躍が、普遍的に⽀持された結果といえます。
また今年、W 杯の試合を初めて国内会場で開催し、48 年ぶりの⾃⼒五輪出場を決めたことでも注⽬を集めた男⼦バスケットボールに関しては、NBA(北⽶プロバスケットボール)を優先しW 杯を⽋場した⼋村塁選⼿について、来年のパリ五輪に出場してほしいかを尋ねました。こちらの質問についても回答者の71.4%が熱望する結果となりました。
このようにスター選⼿への注⽬度が⾼く、その他の競技でも国際⼤会において⽇本⼈選⼿の活躍が⽬⽴った2023 年でしたが、調査結果より気になる傾向もいくつか発⾒されています。
2028 年に予定されているロサンゼルス五輪において、野球・ソフトボールが復活するとの報道に関して、「嬉しい」との回答は55.2%にとどまりました。今年14 年ぶりの優勝を決め、社会現象を巻き起こしたWBC という⼤会がある中で、少なくとも「男⼦野球」に関しては五輪に拘る必要がないとの⾒⽅も垣間⾒えます(本研究所が3 ⽉に実施した調査では、「WBC をサッカーW 杯のような世界⼤会に」を⽀持する回答が78.6%に及んだこともその根拠として挙げられます)。
4 年前の国内開催時は⼤フィーバーとなったラグビーW 杯も、⽇本戦以外を観戦した回答者は20%を切るなど、競技⾃体への注⽬には課題を残す結果となりました(本研究所がラグビーW 杯2019 ⽇本⼤会時に実施した調査では、決勝「イングランド×南アフリカ」の試合だけでも観戦率は35%を超えていました)。
サッカーに関しても、⽇本代表への期待がかつてないほど⾼まる⼀⽅、今年30 周年を記念したJ リーグが、来季からJ1・J2・J3 それぞれ20 チームずつになることを認知しているのは、回答者の10%未満という結果でした。
2.W杯日本代表のチーム内MVP調査
2-1. ラグビー日本代表
ラグビーW 杯2023 フランス⼤会は、9 ⽉8 ⽇から10 ⽉28 ⽇までの51 ⽇間にわたり開催され、⽇本は1 次リーグをプールD で戦いました。9 ⽉10 ⽇の初戦チリ戦を42-12 で快勝し好スタートを切りましたが、9 ⽉18 ⽇の第2 戦では、優勝した南アフリカと決勝トーナメント準決勝で互⾓の戦いを⾒せたイングランド(結果は15-16)に善戦むなしく12-34で敗れました。9 ⽉29 ⽇の第3 戦ではサモアに28-22 で勝利したものの、10 ⽉8 ⽇の第4 戦アルゼンチン戦では27-39 で敗戦。この結果、2 ⼤会連続の決勝トーナメント進出はなりませんでした。しかし、最終戦となったアルゼンチン戦で、前半を14-15 で折り返す接戦を繰り広げるなど、多くの感動を届けてくれました。 この⼤会における「⽇本代表のMVP」について調査した結果のTOP10 は下の表の通りです。正確なキックでチーム内最⾼得点を記録した松⽥⼒也選⼿が1 位(知名度の伸びも1 位)、前キャプテンとして献⾝的なプレーでチームを⽀えたリーチマイケル選⼿、新キャプテンとしてチームを引っ張った姫野和樹選⼿が続きました。
2-2. バレーボール日本代表
バレーボールW 杯2023 は、パリ五輪予選プールB を指します。国⽴代々⽊競技場第⼀体育館において、⼥⼦は9⽉16 ⽇から24 ⽇、男⼦は9 ⽉30 ⽇から10 ⽉8 ⽇にかけて、それぞれ9 ⽇間にわたり熱戦が繰り広げられました。 FIVB 世界ランキング8 位で臨んだ⼥⼦⽇本代表は、第1 戦のペルー(同29 位)戦を⽪切りに、アルゼンチン(同19位)、プエルトリコ(同20 位)、ブルガリア(同16 位) 、ベルギー(同13 位)と、いずれもセットカウント3-0 で破⽵の5 連勝を飾りました。つづく第6 戦も世界ランキング1 位のトルコに対して1 セットを先取するなど善戦し(結果は1-3 で敗戦)、最終第7 戦のブラジル(同4 位)戦も最終セットまでもつれました。あと⼀歩のところで五輪出場決定はなりませんでしたが、⼿に汗握る試合展開に視聴者は釘付けとなりました。 他⽅、世界ランキング5 位で臨んだ男⼦⽇本代表は序盤で苦しみました。第1 戦のフィンランド(同28 位)戦をフルセットで⾟勝、第2 戦のエジプト(同23 位)には2-3 で敗戦し、早くも崖っぷちに追い込まれました。しかしそこから、チュニジア(同18 位)、トルコ(同13 位)、セルビア(同9 位)、スロベニア(同8 位)に4 連続ストレート勝ち。劇的な形で、⾒事パリ五輪切符をつかみ取りました。最終のアメリカ戦(同2 位)も2-3 の惜敗で、五輪本選にも期待を抱かせる内容でした。 この⼤会における⼥⼦⽇本代表・男⼦⽇本代表それぞれの「チーム内MVP」について調査した結果の各TOP5 が下表になります。両者に共通しているのは上位選⼿に投票が集中している点です。性差の特徴としては、特に男⼦選⼿の認知率に関して、同性の男性回答者(N=504)よりも異性の⼥性回答者(N=496)の⽅が総じて⾼い傾向が⾒られました。
3.パリ五輪の期待競技と期待選手に関する調査
来年には世界的なスポーツの祭典、夏季オリンピックが控えています。フランスの⾸都パリを舞台に、7 ⽉26 ⽇から8 ⽉11 ⽇までの17 ⽇間開催されます。2020 東京五輪(コロナ禍により1 年延期され2021 年に開催)の閉会式で流れた圧巻のプロモーション動画でその⼀端が明かされた⽂化遺産との融合が⼤きな特徴で、エッフェル塔前でビーチバレーボール、ヴェルサイユ宮殿で乗⾺などが⾏われます。東京五輪で登場したサーフィンはフランス領タヒチで開催、新競技としてブレイクダンスが登場するなど、話題性の⾼い⼤会となりそうです。 そのパリ五輪に関して、「楽しみにしている競技」を5 競技まで、「期待している選⼿」を5 ⼈まで、それぞれ挙げてもらいました。前者は選択式、後者は純粋想起です。公式な競技数は32 ですが、⽇本オリンピック委員会(JOC)のWeb サイトに掲載されている47 区分を参考に、⼀部を集約(⾃転⾞競技、⾺術、カヌーなど)、⼀部を再区分(陸上競技を「トラック種⽬」「フィールド(投てき)」「マラソン・競歩」に分割するなど)して44 競技を選択肢として⽤意しました。選⼿名については表記ゆれを修正した上で集計しています。
3-1. パリ五輪で楽しみにしている競技
楽しみにしている競技の総合1 位は「サッカー」でした。男⼦は2022 カタールW 杯以降、さらに海外での⽇本⼈選⼿の活躍が著しく、⼥⼦も今年W 杯で成⻑を⾒せた点が背景に挙げられます。 ただし属性によってランキングは⼤きく異なります。相対的に男性の⽅が回答率の⾼い競技として「サッカー」「柔道」「ゴルフ」(⼥性0.8%)「レスリング」(同3.4%)が、⼥性は「バレーボール」「競泳」「バドミントン」(男性6.0%)「スケートボード」(男性4.2%)が挙げられます。世代間に関しても、特に60 代の順位は他の世代と⼤きく違ったため、TOP3 を下の表に掲載しました。さまざまな競技に対する多様なニーズの⼀端は、総合25位までの理由記述抜粋をご覧ください。
3-2. パリ五輪で期待している選手
最後に、パリ五輪で活躍を期待している選⼿の名前を具体的に挙げてもらった調査の集計結果です。回答者の男⼥別にTOP10 を主な理由とともに掲載します。紙幅の都合上すべては掲載できませんが、実際には100 名を超える選⼿名が挙がりました。2024 年は注⽬選⼿の活躍、そしてニューヒーロー・ニューヒロインの誕⽣にも期待しましょう。
【回答者属性】
◆本件に関するご取材・お問い合わせ◆
産業能率大学 企画課
〒158-8630 東京都世田谷区等々力6-39-15
Email:kikaku@hj.sanno.ac.jp TEL:03-3704-0731