プレスリリース

産業能率大学小々馬ゼミ×ノバルス 産学連携企画

Z世代のテレビ視聴実態を共同で調査

IoT技術でTVリモコンを用いたテレビ視聴データ取得実験

経営学部 小々馬敦教授のゼミは、ノバルス株式会社(東京都千代田区)との産学連携プロジェクトとして、市販のTVリモコンとノバルス社が提供するIoT乾電池カバーMaBeee®を用いて、TV視聴情報を取得する実証実験を行いました。今回の実験には同ゼミの学生30名が参加。IoT乾電池を挿入した自分専用のTVリモコンを使用し、『どのチャンネルを・いつ・何秒間視聴したか』などのTV視聴データを操作時の電流値から判別し、スマートフォンを介してクラウド上に保存。秒単位でTV視聴の状況を確認しました。また、今回の調査では、テレビとYouTubeや他のSNSとの同時視聴状況を日記式に記述するダイアリー調査も並行して実施しました。
調査内容や小々馬教授のご取材は企画課(03-3704-0731)までご連絡ください。
ノバルス社IoT乾電池カバーMaBeee®をTVリモコンに挿入する様子
学生が記述した「メディア視聴日記・週間ダイアリー」
【調査から見えてきたZ世代のテレビ視聴状況】
TVリモコン操作の秒単位データと「メディア視聴日記」を照合分析した結果、Z世代のテレビ視聴の特徴が確認できました。

特徴1:テレビをBGMとして“ながら視聴”するダブルスクリーン
手元のスマートフォンでお気に入りのコンテンツを見ながらテレビがついているリビングで過ごす時間が多く、テレビは家族が一緒に居るリビングの団欒に必要なBGMという感覚でながら視聴している。

特徴2:テレビのチャンネル選択権は父親 Z世代はテレビ前にいるが、番組視聴からは離れている
テレビを視聴している時間帯にもかかわらず、学生用TVリモコンの操作データが見られない状況が数多く発見された。個別インタビューで確認した結果、「リビングにあるテレビのチャンネル選択権は父親が持っているために、テレビ番組は流れていても自分は見ていない状況である」ことがわかった。Z世代はテレビの前に居るが番組視聴からは離れているという“テレビ番組離れ”の実態が把握できた。

その他特徴:・リアルタイム視聴する番組は週に1~2つのバラエティ番組
         ・ドラマは録画か見逃し配信で視聴
【小々馬敦教授コメント】
旧来のテレビ視聴率調査は広告の到達(リーチ)から広告投資の経済的な効率を判断する目的で有効な経営管理手法ですが、一方で昨今、WEB・SNS広告ではターゲット顧客に高い効率でリーチできても、見たいコンテンツを中断してしまうという視聴者に好まれない状況で広告露出することが、ブランドへの嫌悪感を生み逆効果となるという危惧感も生まれています。
今後は、広告と視聴者とのタッチポイントの質を判断するメディア調査が活発になっていくと予測します。例えば、テレビ局が自社の番組視聴者を調査対象として、番組と広告の接触時の意識や態度の変容を深堀りしたり、スポンサー企業が提供するテレビ番組や投下するテレビスポットの時間帯が、自社の広告を投下するにふさわしい環境か否かを質的に評価することが考えられます。
条件付きにフォーカスした顧客グループを対象としたオリジナル調査を低予算で実施でき、しかもリアルタイムに分析できることはマーケティングのPDCAマネジメントを向上できる新たな可能性を感じます。
【学生コメント】 経営学部マーケティング学科3年 松本美佐
私は自分の部屋にあるTVとTVリモコンで参加しました。現在、部屋にあるテレビの用途はニンテンドースイッチのモニターとして使用する機会がほとんどで、テレビ番組を視聴することはほとんどなくなっていました。テレビ番組を見る場所はリビングが多いですが、好きな番組は録画で見る機会が多いです。今回、調査に参加してみて、自分でテレビ番組を選んでリアルタイムに見る機会が減ったことに気が付きました。
【小々馬ゼミ】
小々馬敦教授のゼミでは、「マーケティングとブランディング」を専門領域とし、企業とのコラボレーションや日本マーケティング協会との公開セミナーの共同開催、出版、研究レポート・論文の発信等の研究活動を行っています。企業とのコラボレーションでは、商品開発やマーケティングチームにメンバーとして参加したり、企業が直面している実際のマーケティング上の問題を解決するために多様な専門性を有する実務家の方々と対話(ダイアローグ)機会の創造に取り組みミライのマーケティングのあり方について探求しています。
【ノバルス株式会社】
ノバルス株式会社HP: https://novars.jp/ 
※「コネクティッド・バッテリーMaBeee®」の詳しい情報については、右記のウェブサイトよりご確認ください。https://mimamori.novars.jp/  
◆ご取材・お問い合わせ◆
産業能率大学 企画課
〒158-8630 東京都世田谷区等々力6-39-15
Email:kikaku@hj.sanno.ac.jp TEL:03-3704-1110