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調査報告書

第3回上場企業の課長に関する実態調査

学校法人産業能率大学(東京都世田谷区)は、従業員数100人以上の上場企業に勤務し部下を1人以上持つ課長を対象に、職場の状況や課長自身の意識などに関するアンケートを実施し「上場企業の課長に関する実態調査」としてまとめました。このテーマに関する調査は、第1回(2010年9月実施)、第2回(2012年12月実施)に続き3回目。調査は2015年11月13日から17日までの5日間、インターネット会社を通じてインターネットリサーチで実施し651人(男性633人、女性18人)から回答を得ました。

結果概要

プレーヤーとしての仕事の割合 「半分以下」増加

職場のマネジメントを担う課長に、プレーヤーとしての仕事の割合を尋ねた。「半分以下」とする回答は54.8%で、前回調査に比べ3.8ポイント増加した。
プレーヤーとしての仕事割合は減少傾向にあるものの、「プレーヤーとしての仕事はない」は前回調査同様に1%を下回り、99.1%がプレーヤー業務を兼任している。(下図)

プレイヤー業務グラフ

マネジメント環境が変化

3年前と比較した職場の変化について、「外国人社員が増加」(前回比4.3㌽増)、「非正規社員が増加」(前回比3.8㌽増)などが前回調査から増加。職場の部下についても、「介護が必要な家族を持つ部下がいる」(前回比2.7ポイント増)、「外国人の部下がいる」(前回比2.3ポイント増)などが増加した。介護や育児への配慮が必要な社員(部下)や、外国人社員(部下)が増加しており管理する職場の変化が読みとれる。(下図)

職場の変化グラフ

課長の悩み 「部下がなかなか育たない」

現在の悩みについて、選択肢の中から当てはまるものを複数回答で尋ねた。最も多かった回答が、「部下がなかなか育たない」(42.7%/前回比0.9ポイント増)。次いで、「業務量が多すぎる」(35.8%)、「部下の人事評価が難しい」(27.3%)となった。課長の悩みの上位5項目のうち、3項目が部下に関することであった。(下図)

課長の悩みグラフ

「プレーヤーの立場に戻りたい」過去最高

最終的になりたい立場を尋ねたところ、「部長クラスのポジションに就く」が最も多く35.5%、次いで「現在のポジション(課長)を維持する」35.2%となった。「プレーヤーの立場に戻る」とする回答は、年々増加しており、14.9%(前回比1.4㌽増)で過去最高になった。(下図)

最終的になりたい立場グラフ

調査報告書の全文をPDFファイルで提供しています。

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