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調査報告書

第4回自由が丘調査 自由が丘・代官山・二子玉川・吉祥寺・下北沢 高感度エリアのイメージ比較を中心に

学校法人産業能率大学総合研究所の地域マネジメント研究所(所長:斉藤進・産業能率大学情報マネジメント学部教授)は、自由が丘、代官山、二子玉川、吉祥寺、下北沢の5つの街のイメージを比較する調査を実施し、「第4回自由が丘調査」としてまとめました。

今回の調査でこの5つの街を比較対象に設定したのは、昨年当研究所がまとめた第3回自由が丘調査(自由が丘エリアの従業員を対象にした調査)で、自由が丘のライバルとして代官山、二子玉川、吉祥寺、下北沢が多く挙げられていたためです。自由が丘エリアの特性をより客観的にとらえるために、今回の調査を実施しました。この調査研究活動を通じて、地域特性を踏まえた商業活動に関する研究を推進していく所存です。

調査はインターネットリサーチ会社を通じて、9月14日から同月17日にかけて、東京都および神奈川・千葉・埼玉の各県居住者1500人に対して実施しました。

調査概要

商業特性に関するイメージの比較

自由が丘・代官山・二子玉川・吉祥寺・下北沢の各街について、「おしゃれ」「高級」などのイメージに合致するかを尋ねました。
自由が丘と代官山は「おしゃれ」「高級」など、いずれのイメージでも差がわずかで、近似した傾向が見られます。一方、吉祥寺・下北沢も、「若者の街」と「有名な店・老舗がある街」の項目で差が見られるものの、全体的には類似したイメージがある街だと言えそうです。

住環境に関するイメージの比較

住環境に関するイメージでは、二子玉川の評価が高いことが分かりました。多摩川沿いの高級住宅地との世間一般のイメージを裏付ける結果が得られたと考えられます。
商業特性では、若者の街、庶民的といった項目で評価が極めて高かった下北沢は、住環境ではいずれの設問でも最下位の得票にとどまります。活気のある街だと評価している一方で、住環境は他の街と比較すると劣るイメージがあるようです。

文化的イメージの比較

各街について、文化的成熟度に対するイメージを「歴史を感じさせる街」「文化的な街」の2つの設問で尋ねました。
各街ともにそれほど高いイメージは持たれていませんが、吉祥寺はいずれでも比較的高い結果が出ています。

一緒に出かける相手

誰と一緒に街を訪れたいかを尋ねたところ、緑が多いなど住環境のよさについて評価が高かった二子玉川が、「子どもを連れて」「家族を連れて」で最も回答率が高い結果が出ました。「友人と出かけたい」では、おしゃれ・高級といったイメージが強かった自由が丘と代官山が5割弱に達しています。

住みたい時期

「独身時代」「新婚時代」「子育て期」「定年後」の4項目のライフステージに住みたいかどうかを尋ねました。
若者の街というイメージがあった吉祥寺、下北沢は、そのイメージどおりに「独身時代に住みたい」で他と比較すると回答率が高い結果が出ています。「新婚時代」は、おしゃれなイメージの強かった自由が丘に、「子育て期」「定年後」は住環境に対する評価が高かった二子玉川が1位でした。

自由が丘の有名店・老舗

自由記述によって、自由が丘で有名・老舗と思う店を回答してもらいました。その結果、もっとも多くの回答があったのは「亀屋万年堂」。これに「スイーツフォレスト」「モンブラン」「モンサンクレール」が続いています。

順位 店舗名
第1位 亀屋万年堂(和菓子)
第2位 スイーツフォレスト(洋菓子)
第3位 モンブラン(洋菓子)
第4位 モンサンクレール(洋菓子)
第5位 自由が丘ロール屋(洋菓子)
第6位 蜂の家(和菓子)
第7位 ダロワイヨ(洋菓子)
第8位 フローレスセイコ(アパレル・雑貨)
第9位 黒船(洋菓子)
ナポリハウス(飲食)

調査報告書の要約をPDFファイルで提供しています。

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