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調査報告書

第5回新入社員のグローバル意識調査

学校法人産業能率大学(東京都世田谷区)は、今年度の新入社員の海外志向などを尋ね、「新入社員のグローバル意識調査」としてまとめました。このテーマに関する調査は、2001年度から3年に1度実施しており、今回が5回目となります。
調査は6月18日から24日までの7日間、インターネット調査会社を通じて、インターネットリサーチで実施。今年4月に新卒採用(高卒以上)された18歳から26歳までの新入社員を対象にしており、サンプル数は793です。なお、第3回までは、本学が開催する新入社員研修の参加者を対象にアンケート用紙を配布して実施していましたが、前回から調査方法を変更し、インターネットリサーチでその年度の新入社員(高卒以上の新卒入社)を対象に行っています。第1回から継続している質問もありますが、第3回以前と第4回以後で調査手法が異なることに留意してください。

結果概要

海外志向の強弱 二極化が進む

海外で働きたいと思うかを、「どんな国・地域でも働きたい」「国・地域によっては働きたい」「働きたいとは思わない」の三択で尋ねたところ、「働きたいとは思わない」が6割近い58.3%に達しました。一方「どんな国・地域でも働きたい」が29.5%、「国・地域によっては働きたい」が12.2%で、合わせて41.7%が“海外で働きたい”と回答しています。“海外で働きたい”と答えた人に、複数選択でその理由を尋ねたところ、「日本ではできない経験を積みたいから」が74.0%で最多でした。働きたいとは思わない人にその理由を尋ねた結果では「自分の語学力に自信がないから」が最も高く65.2%でした。(下図)

海外で働きたいと思うかグラフ

学校の英語教育「役に立たなかった」半数超

最終学歴までの学校における英語教育が役に立ったと思うかを尋ねたところ、「役に立たなかったと思う」が55.9%で半数を超えました。回答理由(自由記述)では、会話の能力が身に付かなかった、テストで点を取るための勉強だった、といった声が目立っていました。「役に立ったと思う」は44.1%で、回答理由(自由記述)は、文法をしっかり学ぶことができた、といった声が多く見られました。(下図)

英語教育が役に立ったと思うかグラフ

学校教育の「グローバル人材育成」強化すべき 8割弱

文部科学省の「産学連携によるグローバル人材育成推進会議」におけるグローバル人材の定義を示したうえで、学校教育での「グローバル人材育成」の取り組みを強化すべきだと思うかを尋ねたところ、77.8%が「強化すべきだと思う」と回答しました。回答理由(自由記述)では、グローバル化の進展が進んでいるから、日本の良さを広めることにつながるから、といった声が目立ちました。(下図)

学校教育の「グローバル人材育成」グラフ

調査報告書の全文をPDFファイルで提供しています。

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