デザインコース
この分野において活躍できる人材が不足しており日本は世界から遅れをとっています。
こうした社会ニーズに応えるために先端的なデジタル分野の知識を備えた
デジタルビジネスをプロデュースできる人材を育成するコースが誕生します。
新たな価値とビジネスを創造できる人
現在私は、年長から小学生を対象としたロボット製作とプログラミングの教室で講師を務める一方、室長として教室運営に携わっています。 子どもたちは、毎回のクラスで、ミッションという形で提示された課題をクリアすることが求められます。これが正しい答えという唯一の解答があるのではなく、トライ&エラーを繰り返し、時には、友達の力を得て課題をクリアします。その過程で、ロボットやプログラミングの知識はもちろん、5つの力「創造力」「問題発見力」「問題解決力」「論理的思考力」「表現力」を身につけていきます。
私にとってSANNOのゼミ活動は、まさに、やりたいことをトライ&エラーをさせてもらえる場でした。塾講師のアルバイトで抱いた「子どもたちが自発的に学び続けたくなるにはどうすればよいか?」という疑問がきっかけで、子どもを対象にしたプログラミングワークショップを開催した際は、先生やゼミの仲間が協力してくれました。ここでの経験や自信、培われた思考力が、現在の私の原点となっています。
デジタル分野の教育に携わる者として、SANNOで始まるデジタルビジネスデザインコースのコンセプトに共感しました。デジタル・テクノロジーを学ぶことで「こういう世界にしたい」「こんなことを実現してみたい」という自由な発想を現実社会に落とし込む力、表現するスキルを身につけることができます。このコースで学ぶ皆さんには、ぜひ自分自身の世界を広げてほしいと思います。
私は1990年代からゲーム業界に携わり、現在は、デジタル分野での経験とビジネスのノウハウを活かし、国内外の企業のプロジェクトを手掛けています。
ゲーム開発者としてキャリアをスタートさせましたが、その後は開発プロジェクトの組織づくり、さらには製品の戦略立案やプロデュースなど、ビジネスを創り出す役職まで横断的に携わっていました。つまり、仕事を通して「マネジメント」と「技術」という両方のスキルを培ったわけです。
利益を追求するマネジメントでは、「お客様は誰か」という視点が重要です。一方で、理想を追求する技術開発では「実現の可能性」という視点が求められます。では、プロデューサーには欠かせない能力とは何か?私は「総体として想像する力」だと思います。ゲームに例えれば、開発した製品がお客様の手に渡り、夢中になって楽しんでいる姿、そして、ビジネスとして成立している姿までを想像する力です。
大事なことは、新しい価値を創り出すこと。デジタル・テクノロジーは、その目的を実現するための手段に過ぎません。このコースの学生には「こうなったらいいな」というアウトプットから発想する習慣を身につけてほしいと思います。問題解決のアプローチに比重を置きすぎると、マイナス面から考えがちになるからです。ビジネスマインドとデジタル分野の知識に裏付けされた想像力、このふたつを兼ね備えた人材育成を本コースに期待しています。